2004年末に完成した509.2mの超高層タワー「臺北101」。訪れた当時、世界で最も高い建築物で、その89階にある展望デッキから望む台北の夕暮れ。

短い滞在だったが、私が受けた台北の印象 ー 素朴で、良い意味で日本の一昔前のようで、人々のエネルギーと温かさに満ちた街 ー とは相当に異なる景色だ。

ホワイトバランスを5000kにして夕暮れの青さを残すか、もう少し上げて私の思うところの台北らしさを出すか迷ったが、ちょっと非現実的な雰囲気を纏う5000kを選択した。

あれから10年、もしかして今の台湾はこの非現実な方に近づいていたりするのだろうか。

2007-01-01 / 臺北101 (中華民国台北市) / Nikon D70s / Sigma 15mm F2.8  EX DG Diagonal Fisheye / F2.8 / 1/25s