冬の東北はガードが固い。冬眠中の奥入瀬渓流は車道のみ辛うじて除雪されている状態で、川辺はおろか遊歩道すらとても近寄れない。

この焼山は奥入瀬渓流の最下流(十和田湖から最も遠いポイント)で川幅も広く、春から秋にかけてはとても撮影ポイントにはならない大味なところだ。冬は、橋から見下ろせるロケーションとそのシンプルさが幸いした。

奥入瀬渓流に限って言えば、秋も春もそこそこ想像通りだったが、冬は予想外の姿で息を飲んだ。白と黒が織りなす模様が陰陽太極図を想わせたので、分かれ目を中央に配置した。

2017-02-03 /奥入瀬渓流 (青森県十和田市) / Nikon D4 / 24-70mm F2.8 / 24mm / F14 / 1/60s