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The 41st Molde International Jazz Festival
20 July 2001
| Håkon Kornstad Trio vs Pat Metheny | ||
| "Blå i Molde"; at Kulturhuset; 14:00 | ||
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| Paal Nilssen-Love、1974年生まれの26歳、Mats
Eilertsen、1975年生まれの26歳、Håkon
Kornstad、1977年生まれの24歳。グループ名どおり一番若い
Håkon Kornstad がリーダー。このトリオに関しては、それぞれのミュージシャンは既にいくつもレコーディングがあり、それぞれの持つ個性的な「音」には個人的に注目していた。しかしトリオとしてのデビュー作がまだリリースされていないので、3人によるサウンドはいかなるものか想像の域を出ない。上記コンピレーション盤の
"Arched Shape" (ライブ録音らしく、観客の拍手が入る)は、Mats
Eilertsen のぶおんと低く響く存在感のあるベースソロから始まる、ゆったりした、すこしレトロなイメージのリラックスした曲。フリージャズのグループと言われているがこの曲はフリーではない。 この日のコンサート前、別のことで少々トラブり、開演間際になって会場に着くともうすごい人でもちろん座る席はない。開演時間が迫るにつれどんどん人が入り、通路は座っている人でいっぱい、左右の壁際にもずらり、後ろにもぎっしり。こんな小さい会場で Pat Metheny が観れること、それに注目のトリオとの共演ということで注目度も高いようだ。 ステージに登場した4人(厳密に言うと5人、Pat Metheny のギターテク女史もいたので)、左端のPat Metheny は相変わらずにこやか、中央のHåkon Kornstad は前日同様髪をちょっと立てて登場、右のMats Eilertsen は長身、そして後方のPaal Nilssen-Love は2日前よりずっとリラックスして登場。一体どういう音でどういう曲をやるんだろう、と思ったら、想像以上にハイテンションな演奏がスタート。アップテンポな曲で飛ばす。最初の2曲は Pat Metheny "99 -> 00" アルバムから。Håkon Kornstad のサックス(この日はテナーとソプラノ)は基本的にフリージャズの範疇に入る演奏、あまり重くなく、テンションは高く、Pat Metheny の曲がそんなになるのか、というブロウ。ただし昨日の "Tri Dim" の時よりはずっと普通(?)の演奏で、あくまでも楽曲を捉えてメロディーを押さえた上でのキレ方がとてもいい感じだ。ベースの Mats Eilertsen はこの日初めて観たが、幾つかのレコーディングで聴いたとおり、ウッドベース本来のアナログで、温かみがあって、低くよく響く素晴らしい音の持ち主だ。少し横から見ていたので右手側があまりよく見えなかったのだが、弾き方も非常にオーソドックスな弾き方。2日前に度肝を抜かれた Paal Nilssen-Loveは、その2日前とは少し異なるドラムセットを組んでいるようだ。2日前はパーカッション的小物が結構多くセットされていたが、この日はもうすこしシンプルめのセット。出てきた時の表情といい、演奏といい、非常にリラックスしている。逆に言えば2日前がそれ程固かった(くどいようだが演奏は素晴らしかった)、ということだ。ドラミングは相変わらずのポリリズミックな、手数の多いもの。Pat Metheny は、にこやかに登場した後は、この若いメンバーに混じって、異様なテンションで弾きまくる。その演奏は、横の Håkon Kornstad に煽られたかのようにフリー系の演奏だ。 最初の2曲は Pat Metheny の曲とあって、らしさを見事に残したままフリーに演奏したという感じだった。しかし、一度のMCもなしに突入した3曲目には本当に驚いた。言ってみれば正真正銘のフリージャズ。実はこの曲は Ornette Coleman の曲(というのは後でわかるのだが)。Pat Metheny は曲の途中でいきなりギターを持ち替え、何かでがりがり弦を引っ掻いたりしている。しかし、どんなにフリーなことをやっても Pat Metheny は Pat Metheny。バランス感覚とでもいうものが安定していて、実に落ち着いて鑑賞できるフリージャズ、とでも言おうか。かなり長めの演奏となったこの曲、最後は再びギターを通常のエレクトリック・ギターに持ち替えて終わる。 3曲終わったところでやっと一息。ちょっと遠慮気味にマイクの前に立ったのは Håkon Kornstad。「英語でいきたいと思います、Håkon Kornstad Trio はインターナショナルなので」とのコメントで、他の2人のメンバーに爆笑されてしまった Håkon Kornstad だが、英語でMCを取った(もちろん Pat Methney にもコメントが分かるようにとの配慮である)、というのは些細な事ながら、非常に好感が持てた。意外と他のステージではそのようなシーンを見かけなかったのだ。続けて、先の3曲の紹介を簡単にした後、Pat Metheny と共演できて本当に光栄だとのコメントを述べた。その内容、Pat Metheny の方を見やりながらの話し方はとても初々しい。 最後の曲(アンコールでもう1曲演ったが)は 再び Pat Metheny のナンバー。Pat Metheny のさわやかな響きの ギターが目いっぱいフューチャーされた曲。アップテンポなこういう曲では Paal Nilssen-Love のスリリングなドラミングが特に効果的だ。 この日のステージは Pat Metheny のナンバーが多く、Håkon Kornstad Trio がどういう音楽性か、というのは判りづらかった(それにしても、先の "Arched Shape" とは全く雰囲気が異なるステージだった)が、この3人の持つ個性的な音がやはりキーになりそうだ。既にレコーディングが終わっているデビュー作、いつ出るのかという情報がまだ全然入らないが、とにかく楽しみだ。それとやはりこの日はフリーな Pat Metheny がとても印象に残った。 (2001/08/19) |
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