Ketil Bjørnstad
(p) Norway; 1951-
last updated: 20 June 2001
as a leader:
Grace / Ketil Bjørnstad (2001; EmArcy / Universal Norway)
Ketil Bjørnstad (p)
Anneli Drecker (vo)
Bendik Hofseth (vo, sax)
Eivind Aarset (g)
Jan Bang (live-sampling, treatments)
Arild Andersen (b)
Trilok Gurtu (per)
ノルウェー・ヴォスでのVossajazz Festival(2000年4月14日)のライブ録音。1990年のアルバム"The Shadow"に引き続き、イギリスの詩人John Donne (1572-1631)の詩に音楽をつけたもので、全体で1つの組曲になっています。前回"The Shadow"ではクラシック系女性ボーカルでしたが、本作ではポップス系女性ボーカリストAnneli Dreckerとサックス奏者Bendik Hofsethの歌がフューチャーされています。Anneli Dreckerの声はちょっと鼻にかかった声、Bendik Hofsethは柔らかい低めの声でどちらもなかなか聴きやすい歌です。他のメンバーはなかなかに異色な取り合わせで、いずれも控え目ですが、スペイシーなサウンドにはぴったりです。よく聴くとArild Andersenのループを使用したオーケストレーション・サウンドやJan Bangのライブ・サンプリングなどが効果的に使われています。曲はとてもメロディアスで、Ketil Bjørnstadらしいストレートな展開、ミディアム・テンポよりは速くならない曲調なのですが、不思議なくらいに染み込んでくる音楽です。 (2001/06/20)
Early Years / Ketil Bjørnstad (2000; Universal Music Norway)
Ketil Bjørnstad (p, key)
Arild Andersen (b)
Terje Venaas (b)
Bjørn Alterhaug (b)
Øyvind Ekorness (cel)
Pål Thowsen (ds)
Jon Christensen (ds)
Jon Eberson (g)
Pete Knutsen (g)
Knut Riisnæs (sax)
Sverre Larsen (wind harp)
Ellen Westberg Andersen (soprano)
"Åpning" (1973)、"Berget Det Blå" (1974)、"Finnes Du Noensteds Ikveld" (1976)、"Selena" (1977)、"Leve Patagonia" (1978)、"Tidevann" (1980) [以上全てPhilips]からのセレクション。なかなか聴くことの出来ない録音ばかりなのですが、とにかく、今のKetil Bjørnstadからは想像もつかないことをやっています。ロックというか、ポップスというか・・・しかもメロディーはあっけらかんと明るいものが多く、アメリカ的ですらあります。4曲目"Sommernatt Ved Fjorden"のみソプラノの歌が入りますが、この曲は最近Arild Andersen (b), Frode Alnæs (g), Stian Carstensen (accord)というメンバーで録音されています(アルバム"Sommerbrisen")。(2001/01/29)
Odyssey / Ketil Bjørnstad (1990; Kirkelig Kulturvergsted FXCD 101)
Ketil Bjørnstad (p)
Frode Alnæs (g)
Alfred Tanson (accor)
Arild Andersen (b)
Pål Thowsen (ds, per)
極めて明るく、よく言えばポジティブな響きのわかりやすいメロディーが満載の作品です。演奏もまっすぐで、Arild Andersenのベースソロもありますが、独特の癖のあるフレーズなどはほとんどありません。この中ではPål Thowsenの演奏が静かながらもとても手が込んでいて耳がいきます。アコーディオンの音は確かに個性的なフレーヴァーをもたらしてはいますが、基本的にKetil Bjørnstadのアコースティックピアノがメインで、すこしロック/プログレ調に音が広がるFrode Alnæsのギターとの組み合わせはアルバム"Tha Shadow"とは異なり、違和感なくなじんでいます。アルバムは"Odyssey"というタイトルどおり、空間的・時間的な放浪の旅がテーマになっています。注目は13分にも及ぶタイトルトラックで、他の楽器を漂わせておいて、それを背景にKetil Bjørnstadがクラシック的、例えばドヴュッシーのような流れるようなピアノを弾いていて、またその叙情的なメロディーとともに他の曲とは少し趣が異なり、非常にドラマティックで凝った展開を見せるなかなかの名曲。 (2001/05/17)
The Shadow / Ketil Bjørnstad (1990; Kirkelig Kulturvergsted; FXCD 93)
Ketil Bjørnstad (p)
Randi Stene (voice)
Frode Alnæs (g)
Lars Anders Tomter (vla)
Arild Andersen (b)
Jon Christensen (ds, per)
イギリスの詩人John Donne (1572-1631)の詩にインスパイアされたKetil Bjørnstadが、その詩に音楽をつけたものです。テーマは「愛と死」という1つのパラドックス。この時代のものなので詩(歌詞)は古語も多く含まれていて、それを歌うのは恐らくクラシック系の歌手と思われるRandi Stene。妙にきちんとした発声法による朗々とした歌には少々後じさりしますが、ソプラノでなくアルトなのでまだ少しはマシでしょうか。歌の入っている曲は全12曲中7曲。演奏はLars Anders Tomterのヴィオラがよく効いています。Ketil Bjørnstadもキーボードではなくピアノを弾いているので全体的にアコースティックな音ですが、そこへFrode Alnæsのロック風エレクトリック・ギター(Fenderのストラト使用のはず)がギュイインと入るのが異色です。全体をみてもクラシックとKetil Bjørnstad的穏やかな音楽のミクスチュアの中に、突然Jon Christensenのドラムソロで始まりArild Andersenのベースソロまで入るアップテンポなインスト曲が混ざっていたりで、バラエティーに富んでいます。 (2001/05/16)
as a sideman:
Haugtussa / Lynni Treekrem (1995; Kirkelig Kulturvergsted; FXCD 159) (2001/05/15)