"Phonophani" Espen Sommer Eide
(electronics, per, tp, etc.) Norway; 1972-

last updated: 9 July 2005


as a leader:


Oak Or Rock / Phonophani (2004; Rune Grammofon; RCD 2038)
Espen Sommer Eide
with:
Nicholas H. Møllerhaug (cel)
Maja Solveig Kjelstrup Ratkje (voice)
同じ Rune Grammofon に所属するエレクトロニカデュオ ALOG の片方、Phonophani こと Espen Sommer Eide の "Phonophani" (1998; Biophon), "Genetic Engineering" (2001; Rune Grammofon) に続く3枚目のソロ作。基本的に音楽を構成しているのは電子音で、そこに楽器の音や人の声 (Maja Ratkje が参加するのは1曲のみだが、他のトラックでも人の声が聞こえる)、テープに録音された音源などが挟まれる。機械から作られた無機質な音と、無機質なタッチに加工された有機的な音のアンサンブルが奏でるのは決して手の届かない非現実的なノスタルジーと、不条理な歪みを持つミステリー。音以外には、このアルバムだけ他の Rune Grammofon のリリースとジャケットの手触りが異なるもの気になる。 (2005/07/01)

Generic Engineering / Phonophani (2001; Rune Grammofon; RCD 2016)
Phonophani (Espen Sommer Eide)
同じ Rune Grammofon レーベルからアルバムをリリースしている2人組 "Alog" の片方、Espen Sommer Eide の "Phonophani" 名義でのソロアルバム。これが2作目(前作は Alog 結成前の作品 "Phonophani" Biophon レーベル, 1998年)。基本的にはAlog と同様、様々な音源のコラージュですが、既に録音されている音源(テープなど)の使用は少ないようです。イメージは Alog のファーストアルバム に比べてややダークでシャープ。音の種類は電子音類、ノイズなども多く取り入れられていて、曲によってはミニマル・テクノ風のサウンドもあります。非常に丁寧に組み合わされ溶かし合わされたサウンドは北欧の(冬の)空を思わせる寒色系にまとめられていますが、ひんやりというより寒々としたそのイメージの裏になんとなくわずかな温かみの可能性を感じさせるバランスが微妙。最後の#8、 "End of all things II" と題されたトラックはアコースティックギターの素朴な音が鳴る中、だんだんスペイシーな音が広がり、最後にそのサウンド全体にさぁっとノイズかかるファンタジックな1曲、秀逸。 (2001/09/21)
details see > scrapbook > discs > 2002 Vol. 11

Phonophani / Phonophani (1998; Biophon Records; BIO 1 CD)
Espen Sommer Eide
details see > scrapbook > discs > 2002 Vol. 11

as a co-leader / as "Alog" with Dag-Are Haugan:


Miniatures / Alog (2005; Rune Grammofon; RCD2043)
Dag-Are Haugan
Espen Sommer Eide
with:
Nicholas H. Møllerhaug (cel, voice)
Sigbjørn Apeland (org)
Rikard Strømsodd (fieldrecording)
"Red Shift Swing" (1999), "Duck-Rabbit" (2001) に続く3作目。陰影、色彩の混合、遠近感、顔の特徴、そして個々の物体の特徴−それら全てを排除するトルコの伝統絵画「ミニアチュール」(いわゆる細密画)にインスパイアされたという作品で、そのコンセプトと音、そして Kim Hiorthøy によるアートワークが見事に一致する。オルガンやチェロ、ギターにマリンバといったアコースティックな楽器、エレクトロニクスによる電子音、さらに人の声やフィールドレコーディングまでもが音要素として同列に並べられ、それぞれの音は反復されるが、少しずつ変化していき穏やかに音楽が浮かび上がる。これまでの Alog や2人のソロ作に見られる手触りの良さを保ったミニマルな音楽。丁寧に作られた緻密な音楽だが、"St. Paul Sessions II" のようにライブ音源が元になっているものもあり、アルバム1枚としてトータルな作品というよりさしずめスケッチ集といった趣で、トラックにより実に様々な手法や多様な音楽性が潜んでいる。(2005/07/09)

Duck-Rabbit / Alog (2001; Rune Grammofon; RCD 2020)
Espen Sommer Eide (memory)
Dag-Are Haugan (object)
ノルウェーの2人組ユニット Alog のセカンドアルバム。ファーストアルバム "Red Shift Swing" の続きというより、片割れ「デジタルマン」 Espen Sommer Eide の Phonohani 名義でのソロアルバム "Genetic Engineering" の延長線上にあるように感じられる。アコースティックな音源も、機械が作り出した音も、声(サンプリングを通したこの声がなんともいえずよい)も一度消化されてから並べられる。その音は加工されているにもかかわらずノスタルジックに響くし、曲によって入るビートも穏やかで耳に馴染む、それなのにどこか遠いところでなっているようなクールな感覚がある。また、この国、レーベルらしいくぐもった音。この微妙なバランス感覚は多分 2人のクリエイターのカラーによるもので、 Alog のユニークなところなのかもしれない。最終トラックの後半では一見無造作にギターが鳴らされる。アルバム中もっともシンプルな作りのこの曲の響きが最後に強い印象を残す。(2002/05/03)
details see > scrapbook > discs > 2002 Vol. 11

Red Shift Swing / Alog (1999; Rune Grammofon; RCD 2011)
Espen Sommer Eide (per, tp, fl, electronics)
Dag-Are Haugan (key, g, found sound, tapes)
ノルウェー北部の町トロムセーで1997年に結成されたユニットのファーストアルバム。常に一緒に活動しているわけではなく、音を加工する手法も対照的、Espen Sommer Eide が デジタルマン、Dag-Are Haugen がアナログマン、digitAL + anaLOG で "Alog"。 2人が自ら演奏するアコースティック/エレクトリックな楽器の音、テープ、古いレコードからのサンプリングなどが様々な方法で加工され、合成されて抽象的なイメージのような音を作り上げています。印象としては出来上がった音をふるいにかけて粒子を細かくしてさらにフィルターをかけたかのような、細かく、わずかにざらざらした手触りで、あまりとんがっていない、突き抜けない音です。登場する様々な音源によるフレーズは執拗に繰り返され、かなり耳に残ります。素材となっている音が柔らかいトランペットの音だったり、アコースティックギターだったり、古いレコードだったりするために、最終的な音も温かみの残った、ちょっとノスタルジックな雰囲気の音です。非常に加工された曲が多い中、トランペットとアコースティックギターによるシンプルな #9 が目立ちます。 (2001/09/12)
details see > scrapbook > discs > 2002 Vol. 11

others:


Money Will Ruin Everything / V.A. (2003; Rune Grammofon; RCD 2032) (2003/12/23)

Hei Remix Part One / Kim Hiorthøy (2002; Smalltown Supersound; STS05412)
tracks: A1. Politiska Dikten Återvänder (Maninpal Inv. Modification 1); A2. Politiska Dikten Återvänder (Maninpal Inv. Modification 2); A1. Hej, Vart Blev Det Av Dat'en, Kim? (Album Remix by Alog)
デザイナーとしても知られる Kim Hiorthøy のファーストアルバム "Hei" (2000; Smalltown Supersound) からのリミックス 12"。 A面は Goodiepal という名前でも知られるデンマークのアーティスト Mainpal Inv. こと Krisitian Vester によるリミックス、Kim Hiorthøy によるアナログな音源をやや金属的な音使いで加工している。B面は Rune Grammofon に所属する Phonophani こと Espen Sommer EideDag-Are Haugan の2人組 Alog によるリミックス。Kim Hiorthøy と Alog という似て非なる両者のテイストの混ざり具合が絶妙。"Hei" リミックスシリーズ2枚のうちの1枚目。限定500枚(多分)。 (2003/08/17)

Filtered Through Friends / SPUNK (2001; Rune Grammofon; RCD 2022)
original sound by:
Kristin Andersen (tp, etc.)
Maja Solveig Kjelstrup Ratkje (vo, etc.)
Hild Sofie Tafjord (french horn, etc.)
Lene Grenager (cello, etc.)
remixed by:
Martin Horntveth, Kim Hiorthøy, Upper Rooms, Phonophani, Svalastog, Kristin Andersen, (x, y, z), Andreas Meland, Jørgen Tæen, Sun Demon, Risto Holopainen, Lasse Marhaug, Andreas Mjøs

Love Comes Shining Over The Mountain / V. A. (1999; Rune Grammofon; RCD 2012) (2001/09/14)
#1 The Unearthed Gadget / Phonophani
#10 Theme From Peeping Toad / Alog

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