Kim Hiorthøy
(comp, ...) Norway

last updated: 7 November 2004


● ライブレポート: Kim Hiorthøy @ Sjøsiden / Øyafestivalen 2004 (14 August 2004)


as a leader:


Live Shet EP / Kim Hiorthøy (2004; Smalltown Supersound; STS081CD)
Kim Hiorthøy
"Tracks performed at venues in ..." と15箇所の地名が挙げられているのに対し、トラックは6曲。つまりライブ録音というより、ライブで演奏した曲を集めたものといった趣向のようだ。アルバム "Hei" や "Melke"、EP "Hopeness" などに収録されていた通常のスタジオ録音と比較すると、極端にビートが強調され、フレーズもシンプルな繰り返しが多くなっている。ライブを単に観客に聞かせるだけのものでなく、躍らせるものとしている Kim Hiorthøy の考えが音にも全面的に表現されている。物凄くベタなリズムパターンなのに、その独特の無邪気さゆえ何となく乗せられてしまう。尚、EP 扱いながら収録時間は40分を超える。 (2004/11/07)

For The Ladies / Kim Hiorthøy (2004; Smalltown Supersound; STS060CD)
Kim Hiorthøy
タイトルのない10トラック32分半の「録音」で、一応フィールドレコーディングの部類に入るだろう。時折楽器がプーと鳴ったり、がしゃがしゃ物音がしたり、話し声がしたりする他は、どこかに置き忘れられたまま回り続けたテープレコーダーの中身のようで、かなりの部分が無音に近い静寂。彼独特の落書きのようなイラストのミニブックレットと、片面が黄色でもう片面に誰かの後姿(頭の一部のみ)が写っているミニポスターという組み合わせともども意表を突いている。尚、マスタリングは Helge Sten が手がけている。 (2004/10/02)

Hopeness EP / Kim Hiorthøy (2004; Smalltown Supersound; STS080CD)
Kim Hiorthøy
5曲入りCDEP。30分と短いけれど、これは EP にしておくのは勿体無いほど素晴らしい作品だ。お得意のぼそぼそした話し声、パタパタしたビート、ノスタルジックな雰囲気は相変わらず。セピア色のピアノや手を伸ばせば届きそうな触感のダブルベースの音(誰が弾いているのだろう?)といった生の楽器の音がとても効果的に使われている。聴き手の心の奥深くで忘れられかけていた昔の記憶に働きかけるようなメロディーとサウンド。無邪気な雰囲気は少し落ち着きを見せ、彼の音楽は独自の深みを追求し始めたような気がする。親しい友人でもある Helge Sten がマスタリングを手がけているが、まさかマスタリングが音にそんなに大きな影響を与えるとは思えないのだけれど、今までの作品とはどこか違っている。 (2004/03/28))

Fantasin Finns I Värkligheten - Japan Selector / Kim Hiorthøy (2002; P-Vine Records / Smalltown Supersound)
Kim Hiorthøy
Smalltown Supersound レーベルから発売された "Hei" (2000) から6曲、"Melke" (2002) から2曲、それにニューヨークでの未発表ラジオセッション3曲の日本特別編集盤。タイトルはスウェーデン語で、英訳すると "The Imagination is in Reality"、ただし värkligheten は verkligheten (現実) と värk (痛み) を合わせた造語とのこと。編集盤ながら、それぞれの曲がどれも Kim Hiorthøy らしさを持っているため、ばらばらな印象はない。2枚のノルウェー盤とこの国内盤、どれか1枚となると迷うかもしれない、つまりなかなか上手い企画だと思う。ジャケット写真を手がける日本人アーティスト Yuichiro Fujimoto は近々Smalltown Supersound からアルバムをリリースする。 (2003/10/14)

Melke / Kim Hiorthøy (2002; Smalltown Supersound; STS061CD)
Kim Hiorthøy
デザイナーでありミュージシャンである Kim Hiorthøy の、フルアルバムとしては2000年のデビュー作 "Hei" に続く作品。内容は彼が以前に Smalltown Supersoud レーベルから限定でリリースした "Torture Hapiness" (2000; STS043) と "Nu Kommer Cathrine Inn, Hon Lutar Sig Mot Dörrposten" (2001; STS051) という現在入手不可能な2枚の7" に収録されていた曲、他のレーベルのコンピ盤などに提供したトラック、それに同じレーベルに所属するアーティスト Monopot の "Sane" (Monopot の "Taran EP" に収録のものと同じ) と Jaga Jazzist "Going Down" (Jaga サイドからリリースされたバージョンとは別) の Kim Hiorthøy によるリミックスを集めたもの。ぼさぼさ頭であくびをするジャケット写真や独特の「間」を感じるブックレット内の写真、右下がりの手書きの字によるクレジット(読みにくい)、「牛乳」というアルバムタイトル、そしていろいろなところから集められた音源は、一貫して Kim Hiorthøy というアーティストの個性的な感性を表現している。ただしアルバムの体質上、前作よりもそれぞれの曲が独立している。ほのぼの感よりもどこか遠い昔の記憶を辿るようなノスタルジーのほうが強く、それがテクノよりのビートと微妙なミックス具合。 (2003/09/28)

Hei / Kim Hiorthøy (2000; Smalltown Supersound; STS046)
for details, see scrapbook > discs > 2001 Vol.7

others:


Money Will Ruin Everything / V.A. (2003; Rune Grammofon; RCD 2032) (2003/12/23)

Katalog / Kim Hiorthøy (2003; Smalltown Superbooks; STS072)
Kim Hiorthøy
Smalltown Supersound 、いや Smalltown Superbooks 初の印刷物。2003年2月にオスロで開かれた Kim Hiorthøy の展示会のためのカタログ。展示会は写真と映像作品を集めたもので、このカタログも写真(スチール写真のようなものも含む)とそれをコラージュしたもので構成されている。ただ、なぜか実際の展示会(> 簡略レポ 2003年2月28日付diary)にあった作品とはまったく一致しない。A4 変形サイズで厚さ7mm 程度の小さなアートブック。彼の音楽同様、さりげない日常が彼独特の視線で捉えられている。 (2003/10/28)

Hei Remix Part One / Kim Hiorthøy (2002; Smalltown Supersound; STS05412)
tracks: A1. Politiska Dikten Återvänder (Maninpal Inv. Modification 1); A2. Politiska Dikten Återvänder (Maninpal Inv. Modification 2); A1. Hej, Vart Blev Det Av Dat'en, Kim? (Album Remix by Alog)
デザイナーとしても知られる Kim Hiorthøy のファーストアルバム "Hei" (2000; Smalltown Supersound) からのリミックス 12"。 A面は Goodiepal という名前でも知られるデンマークのアーティスト Mainpal Inv. こと Krisitian Vester によるリミックス、Kim Hiorthøy によるアナログな音源をやや金属的な音使いで加工している。B面は Rune Grammofon に所属する Phonophani こと Espen Sommer EideDag-Are Haugan の2人組 Alog によるリミックス。Kim Hiorthøy と Alog という似て非なる両者のテイストの混ざり具合が絶妙。"Hei" リミックスシリーズ2枚のうちの1枚目。限定500枚(多分)。 (2003/08/17)

Going Down EP / Jaga Jazzist (2002; Smalltown Supersound; STS5312)
tracks:
A1. Going Down
A2. Lithuania (Martin Horntveth Remix)
B1. Going Down (Spillejobb Remix by Kim Hiorthøy)
ノルウェーのWarnerと契約していた Jaga Jazzist を獲得した Smalltown Supersound が最初にリリースした12"。A1 はアルバムからのトラック。 Jaga のリーダー Martin Horntveth 自身による "Lituania" (オリジナルは "A Livingroom Hush" に収録)のリミックスは、リズムパートがいかにも Martin Horntveth らしいパワフルな刻まれ方になっている。柔らかい Lars Horntveth のテナーサックスやバスクラリネットといった「Jaga らしさ」を感じさせるパートを前面に出している。この 12" の注目は B 面、Kim Hiorthøy による16分近くににも及ぶ "Going Down" のリミックス。ぼそぼそと話をする人の声からはじまり、印象的なギターによるワンフレーズが静かに延々続く。アップテンポになった後半は Kim Hiorthøy らしい素朴な手触りのオーガニックなエレクトロニカ。限定700枚。 (2003/07/27)

The Smalltown Supersampler / V.A. (2002; Smalltown Supersound; STS050CD)
1. Kim Hiorthøy, 2. Jaga Jazzist, 3. Alexander Rishaug, 4. Sir Dupermann, 5. Martin Horntveth, 6. Lasse Marhaug, 7. Jazzkammer, 8. Continental Fruit, 9. Monopot, 10. Electro Nova / Electro Nova
(2003/07/25)

Taran EP / Monopot (2001; Smalltown Supersound; STS048CD)
Stein Herland (b), Øyvind Børnes (vo, g), Kenneth Totland (ds)
ベルゲンのポストロック・トリオ Monopot の、ファーストアルバム "Something Is Like Nothing Was"(1999) リリース後の EP、全4曲20分。#1 "Super Abundance" が予想に反してボーカルレスの宇宙的/海底的アンビエントで驚いたけれど、その後の2曲 "Short Story Long", "Bomb Of Bliss" は前作の延長線上にある、ゆったりしたテンポのギターが彼ららしいシンプルなロック。4曲目は Kim Hiorthøy による "Sane" の "Kim Is Afraid Mix" (オリジナルは前作に収録)。リミックスにもきちんと残されている Monopot を特徴付けるノスタルジックなギターはそのまま Kim Hiorthøy らしさにもつながっているところが面白い。尚、#3 は Monopot の次のフルアルバム "Optipess" (2002) にバージョン違いが、#4 は Kim Hiorthøy の "Melke" (2002) にも同じものが収録されている。 (2003/08/20)

Filtered Through Friends / SPUNK (2001; Rune Grammofon; RCD 2022)
original sound by:
Kristin Andersen (tp, etc.)
Maja Solveig Kjelstrup Ratkje (vo, etc.)
Hild Sofie Tafjord (french horn, etc.)
Lene Grenager (cello, etc.)
remixed by:
Martin Horntveth, Kim Hiorthøy, Upper Rooms, Phonophani, Svalastog, Kristin Andersen, (x, y, z), Andreas Meland, Jørgen Tæen, Sun Demon, Risto Holopainen, Lasse Marhaug, Andreas Mjøs

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