Anders Jormin
(b) Sweden; 1957-
last updated: 27 July 2007
● ライブレポート: Bobo Stenson & Anders Jormin @ Téâtret du Châtelet / Festival Bleu Sur Scène (4 July 2006)
as a reader:
Xieyi / Anders Jormin (2001; ECM 1762)
Anders Jormin (b)
and Brass Quartet:
Robin Rydqvist (tp, flh)
Krister Petersson (french horn)
Lars-Göran Carlsson (tb)
Niclas Rydh (btb)
元々ベース・ソロ作の予定が、レーベルオーナー Manfred Eicher の提案により(変わった編成の)ブラス・カルテットの短い曲を6曲挟む形になった(全17曲)変則的なソロベース作。これまでのリーダー作や Bobo Stenson Trio のレパートリーと同様、楽曲はシベリウスをはじめとするスカンジナヴィアの作曲家のものから南米の作曲家のもの、それに Ornette Coleman まで非常にバラエティーに富んでいる。もちろん自作曲もあり、ブラスカルテットの演奏する曲は全て自作曲、ベースソロ曲が他の作曲家によるものというのが面白いところ。もう何度も様々なラインナップでレコーディングされている自作 "Q" もブラスカルテットバージョンで登場。前のベースソロ作 "Alone" がそうだったように、ベースでメロディーを歌うように弾いていて、またその音が深く、緩急の付け方が独特。ブラスカルテットはむしろベースソロよりも静かに淡々と、しかし効果的に挟まれている。自作曲も他の作曲家による曲も、ベースソロもブラスカルテットも、独特としかいいようのない、スカンジナヴィアの伝統音楽に根ざした色合いに仕上げられていて、何をどうしても彼らしい音楽。 (2001/01/04)
Silvae / Anders Jormin (1999; Dragon DRCD 338)
Anders Jormin (b)
Arve Henriksen (tp)
Fredrik Ljungkvist (cl, ss, ts)
Severi Pyysalo (vib, bass marimba)
Marc Ducret (g)
Christian Jormin (ds, per, p)
リーダー作6作目で、スウェーデンのラジオ局のためのプロジェクト。タイトルはラテン語で「森」の意。全10曲全て Anders Jormin のオリジナルで、曲調・タイプはかなりバラエティーに富んでいて(例えば少々トラッド風あり、メロディアスなワルツあり、和風あり等々)、どの曲にもどこかこの人らしいユニークな面があります。6人のクレジットですが、全員登場する曲もあれば、トリオの演奏もあったりとその曲によって様々な編成を使い分けています。バスマリンバの深い音から始まる冒頭#1、Arve Henriksen の2本トランペット同時吹きソロ(というのか?)や Marc Ducret のホットなギターソロでいきなりテンションが上がります。即興演奏も含めてそれぞれのミュージシャンが個性的な演奏・音で、またそれを引き出すアレンジ・作曲が素晴らしく、特に全体を通して Marc Ducret のギターの存在感があります。音も曲もポジティブな響き(クレジットにはありませんが、2曲で入る「声」も効果的)で、人間的な温かみを感じる作品です。名作。 (2001/01/14; 2001/10/05)
Once / Anders Jormin (1997; Dragon; DRCD 308)
Anders Jormin (b, el-b)
Thomas Gustafson (ts, ss)
Jeanette Lindström (vo)
Jarle Vespestad (ds, per)
リーダー作5作目。これまでソロベース作以外のどの作品にも入っていた和声楽器をわざわざ(?)排し、女性シンガーを入れた編成。普通の歌伴ではなく、ソロイストが4人といった格好です。繊細にシャープにところどころを締めるドラム/パーカッションはともかく、他の3人は歌が入っていようと別々のラインを演奏(または歌う)、女性シンガーを入れたというより、1つ管楽器でも入れたかのような大胆なアレンジ(Anders Jormin によるもの)です。歌う Jeanette Lindström、余談ながら見かけはキュートなのですが、歌いっぷり、特に中高音〜低音などはろうろうとした節回しで、テナーサックスや Anders Jormin のベースと堂々と渡りあっています。収録されている曲はスタンダード、トラッド、Ornette Coleman、 Kurt Weil、Silvio Rodriguez、それに 自作曲(Bobo Stenson Trio で演奏されている"Natt"、"Q"ほか)など。歌は英語やスウェーデン語(恐らく)で歌われていますが、内容は判らないもののスウェーデン語で歌われる歌詞の響きが、母国語ならではの微妙なニュアンスを含んでいるようで印象的です。 (2001/10/04)
Jord / Anders Jormin (1995; Dragon; DRCD 243)
Anders Jormin (b)
Lisbeth Diers (per, vo)
Per Jørgensen (tp, vo, per)
Severi Pyysalo (vib)
Harald Svensson (key)
リーダー作4作目。顔ぶれは Anders Jormin の他は同郷スウェーデン人キーボード奏者、デンマーク人パーカッショニスト、ノルウェー人トランペッター、フィンランド人ビブラフォン奏者という北欧連合。Anders Jormin らしい芯のある音のベースを軸に、それぞれの楽器の音が緩やかに、とても効果的に組み合わされた見事なアンサンブルです。キーボードがジャズ的でなくプログレ風とでもいう感じの入り方で、このアンサンブルの雰囲気を作っています。他にはビブラフォンの硬い透明感のある響き、 Per Jorgensen の北方風の歌(というより声、時折意表を突いた方向へ展開する)がアクセントになっています。全曲 Anders Jormin のオリジナルの楽曲は、スローテンポなものが多く、おだやかに広がる空間、幻想的な雰囲気で、それでもまったりとならずに静かな躍動感があります。とても北欧的な音楽で清涼感はあるものの冷たい感じはなく、むしろ温かみのあるメロディーと音です。尚、タイトルは "soil" との英訳があてられています。(2001/09/30)
Alone / Anders Jormin (1991; Dragon; DRCD 207)
Anders Jormin (b)
リーダー作としては3作目にあたる作品。タイトルどおり、ベース(ダブルベース)一本によるソロベース作。彼が教鞭を取るスウェーデン・イェテボリの音大の講堂(教会のようなつくりになっているそう)で2本のマイクロフォンを使って録音されています。適度に響くナチュラルな音響。力強く、温かい音で奏でられるのは 10曲中7曲までが元々歌がついている曲、したがってアルバムを通してダブルベースで歌っているかのようです。なかでも目を引くのがA.Ramirez、それに他のリーダー作や Bobo Stenson Trio でもよく取り上げている Silvio Rodoriguez といったラテン系の作曲家による楽曲。温かでちょっとセンチメンタルなメロディーを綴るダブルベースの温かい音と絶妙の緩急の付け具合が素晴らしいです。残り3曲は自作曲。1曲は自分のダブルベース用に作曲したもので、残りの2曲は即興演奏。1曲はピッチカートでもう1曲はアルコ。前者は即興演奏とは思えないメロディアスなナンバーで、しかもとてもスリリング。アルバム最後の曲でもある後者はドラマチック、アルバム中唯一のアルコによる曲で最後に強い印象を残す曲です。素晴らしいアルバム。 (2001/10/15)
Eight Pieces / Anders Jormin (1988; Dragon; DRCD 306; reissued in 1998)
Anders Jormin (b)
Staffan Svensson (tp)
Thomas Jäderlund (as, bamboo sax)
Dave Wilczewski (ts, ss)
Thomas Gustafson (ts, ss)
Bobo Stenson (p)
Harald Svensson (key)
Göran Klinghagen (g)
Audun Kleive (ds)
リーダー作2作目。9人、4管に和声楽器が3つという編成から出てくるのはかなり空間を密に埋めるサウンド。そしてそれを支えるリズム隊が Anders Jormin 本人のベースと Audun Kleive のドラムでずしりとした重量感がありながら躍動感があります。このアルバムの後も、他のいくつものアルバム等で共演することになるこのリズム隊はさすがのコンビ。驚くのは冒頭から Anders Jormin がエレクトリック・ベースを弾いていることで、エレクトリックベースならではの細かいフレージングとドラムがぴたりと合い、アップテンポなフュージョン風の曲がクールに決まっています。アルバムはタイトルどおり全8曲、全て Anders Jormin のオリジナル。結構バラエティーに富んだ曲が並んでいる上、ソロイストが曲によって違うため、余計に様々に聴こえます(先の冒頭の曲に加え、ハードなエレクトリックギターが効いたダークな曲、アンビエント風、ちょっと力の抜けた南方風の曲、バラード(ピアノソロありフュージョン風あり)など。全体の雰囲気はキーボードの音がキーポイントになっています。 (2001/09/28)
Nordic Light / Anders Jormin (1984; Dragon; DRCD 305; reissued in 2000)
Anders Jormin (b)
Bobo Stenson (p)
Thomas Gustafson (ss, ts)
Christian Jormin (ds, per)
1984年録音の初リーダー作で、2000年にシングルバージョン2曲を加えて(初)CD化されたものです。コンポーザーとしての評価も高い Anders Jormin ですが、ここでは自作曲はなく、 ノルウェーの Edvard Grieg 、デンマークの Carl Nielsen 、それに自国スウェーデンの(知名度は落ちるが、という注釈付きで) Wilhelm Peterson-Bereger らの曲、つまり19世紀の北欧の作曲家の曲を取り上げています。ECM 諸作で有名な Jormin × Stenson のコンビは、そのECMの録音とは全く違ったイメージ―透明感こそそのままですが、明るく、さわやか、とてもジャズ的な演奏です。もともと歌がついていた曲なので、アレンジされてもとてもメロディアス、ロマンチックともいえそうです。演奏というより録音のせいか、Anders Jormin のベースは重厚なイメージはなく、前面には出てこないものの、よく聴くととても歌っています。尚、加えられたシングルバージョンは2曲で、それを最初に持ってきて、最後にLPバージョンをあたかもリプライズのように並べる、というのがうまくアルバムの流れをつくっています。 (2001/09/26)
as a co-leader:
Run / Run (2003; Tutl; HJF 103)
Unn Paturson (vo, p on #10)
Hilmar Jensson (ac-g, el-g)
Anders Jormin (double-b)
Rógvi á Rógvu (ds, per)
* datails >> pick up 2004 Vol. 3 (2004/02/23)
Kom - Live / Samuli Mikkonen, Anders Jormin, Audun Kleive (2000; Samuli Mikkonen; SMCD-2)
Samuli Mikkonen (p)
Anders Jormin (double-b)
Audun Kleive (ds)
●詳しくはピックアップ2001年-12をご覧下さい(2001/07/13)●
The Lost Tapes / Rena Rama (1998; Amigo; AMCD 883)
Lennart Åberg (sax)
Bobo Stenson (p)
Anders Jormin (double-b)
Kenny Wheler (tp, flh)
Billy Hart (ds)
1971年に結成、1973年にファーストアルバム "Rena Rama" をリリース、メンバーを替えつつ数枚のアルバムをリリースしてきたスウェーデンのグループ Rena Rama の、これが目下のところ最新のアルバム。オリジナルメンバーは Lennart Åberg と Bobo Stenson のみ。Kenny Wheeler はともかく、ドラマーはアメリカ人 Billy Hart で、繊細に叩いているものの、やはり多少異色でしょうか。全部で6曲、Lennart Åberg、Bobo Stenson、Anders Jormin が1曲ずつ、そして Kenny Wheeler が3曲。その内の1曲は Wheeler のアルバム "Double, Double You" (1984; ECM 1262) でも演っていた "Blue For Lou"。音は割とゆったりとした、ヨーロッパ的/北欧的なジャズ、このグループがかつて表していた(という)民俗音楽的な要素はほとんど見られません。Lennart Åberg のサックス、特にソプラノの柔らかい音でのメロディーもいいですが、作曲面も含めて Kenny Wheeler の存在感、特にソロパートにおいての演奏が抜きん出ています。 (2001/10/25)
Opus Apus / Anders Jormin, Mats Gustafsson, Christian Jormin (1996; LJ; LJCD 5212)
Anders Jormin (ac-b, cel)
Mats Gustafsson (ts, bs, fluteophone, fl)
Christian Jormin (ds, per)
Anders Jormin、Christian Jormin の兄弟に Mats Gustafsson を加えたスウェーデンのトリオの、現在のところ唯一のアルバム。三者三様のスタイル― Christian Jormin はダンス系からフォーク系、Anders Jormin は所謂 ECM 系、Mats Gustafsson はフリー系とまるで異なるスタイルを持つ3人の珍しい顔合わせです。このアルバムではそれぞれが持ち味をだして、らしい演奏を繰り広げながら、ユニークなアンサンブルを聴かせています。トータルではかなりフリー寄りの演奏で、冒頭 #1 は Ornette Coleman の曲、その後も 3人のクレジットの曲が多く見られますが、全くのフリーインプロヴィゼーションではなく、曲はかなりきっちり構成されているようです。スリリングさは保ちつつあまりドシャメシャ度は高くなく、どちらかというと思索的、静寂感といったものを感じさせる音です。珍しく Anders Jormin がチェロを弾いていて、その音がクラシカルとさえ言えるような音で、しかも鋭く響くのがとても印象に残ります。 (2001/01/14; 2001/10/23)
Ballet / Entra (1992; LJ; LJCD5205)
Anders Jormin (b)
Staffan Svensson (tp)
Thomas Gustafson (sax)
Harald Svensson (key)
Audun Kleive (ds)
スカンジナヴィアのミュージシャン(Audun Kleive のみノルウェー人、あとはスウェーデン人)によるグループ Entra の2作目。全8曲全てメンバーのオリジナルで、 Thomas Gustafson によるものが4曲、Anders Jormin が3曲、Harald Svensson が1曲。このグループの音楽の特色が掴みにくい要因の1つがそれぞれによる作曲かもしれません。「非常にスカンジナヴィア的」な音楽性なのだそうで、それ以外にはジャンル分けも難しい音楽。敢えて言うなら民俗音楽とプログレを吸い込んだジャズといったところでしょうか。Harald Svensson のキーボードの入り方はジャズ的ではなくとてもプログレ的。全体的に Thomas Gustafson のサックスと Staffan Svensson のトランペットをメインにした録り方で、本来結構重めの Anders Jormin と Audun Kleive の音が割と軽やかに聴こえます。メインのホーンの2人は柔らかめの輪郭の音、アンサンブルになる場面にこのグループの特色が出ています。 (2001/01/14; 2001/10/19)
as a sideman:
Starfloweers / Sinikka Langeland (2007; ECM 1996) (2007/07/27)
Sáivu / Torgeir Vassvik (2006; Iđut; ICD061) (2007/02/09)
Kyanos / Jon Balke & Magnetic North Orchestra (2002; ECM 1822) (2002/05/15)
Brasilien / Lina Nyberg (2001; Prophone; PCD 061) (2002/01/06)
Hunters And Gatherers / Jukkis Uotila (2000; Double-Time)
Serenity / Bobo Stenson Trio (2000; ECM 1740/41)
Solarized / Magnetic North Orchestra (1999; Sonet / EmArcy; 547 123-2) (2001/10/26)
From The Green Hill / Tomasz Stanko (1999; ECM 1680)
Tomasz Stanko (tp)
John Surman (bs, bcl)
Dino Saluzzi (bandoneon)
Michelle Makarski (vln)
Anders Jormin (double-b)
Jon Christensen (ds)
War Orphans / Bobo Stenson (1998; ECM 1604)
Another Story / Jarmo Savolainen (1997; A-Records; AL 73112) (2001/07/13)
Colours / Bendik Hofseth (1997; Kid Neb Production / Sonet / Verve; 537 627-2) (2001/06/23)
Canto / Charles Lloyd (1997; ECM 1635)
Charles Lloyd (ts, Tibetan oboe)
Bobo Stenson (p)
Anders Jormin (double-b)
Billy Hart (ds)
Leosia / Tomasz Stanko (1997; ECM 1603) (2001/05/09)
Tomasz Stanko (tp)
Bobo Stenson (p)
Anders Jormin (b)
Tony Oxley (ds)
この顔ぶれによる3作目(ECMからは2作目)のアルバムです。ドラム(聴く限りではパーカッション、といった感じ)もベース(比較的おとなしめの演奏)もほとんどリズムを刻まず、ピアノは伴奏ではなく、全てのメンバーがリーダーであるかのように、比較的ゆったりとられた各自のソロパートを含めて思い思いのタイミングで音を並べているような印象です。Tomasz Stankoのトランペットも、リーダー作であるにもかかわらず中盤の2曲では登場しなかったり(ドラム/ベースのデュオとピアノトリオによる2曲)で、全てのパートの音が少なく、実に緩やかな音の集まりです。Tomasz Stankoのトランペットは個性的でどこかにひっかかりのあるような音で、時折強い音によるフレーズを織り交ぜながら、高らかにメロディーを奏でています。曲は静かな、ダークなタッチのものが多いのですが、透明感のあるダークさで、この矛盾しそうな2つが美しく響いています。 (2001/05/09)
Reflections / Bobo Stenson Trio (1996; ECM 1516)
All My Relations / Charles Lloyd (1995; ECM 1557)
Charles Lloyd (sax, fl, Chinese oboe)
Bobo Stenson (p)
Anders Jormin (double-b)
Billy Hart (ds)
(20001/10/23)
Matka Joanna / Tomasz Stanko Quartet (1995; ECM 1544)
Tomasz Stanko (tp)
Bobo Stenson (p)
Anders Jormin (b)
Tony Oxley (ds)
Further / Jon Balke w/ Magnetic North Orchestra (1994; ECM 1517) (2001/02/11)
Dona Nostra / Don Cherry, Lennart Åberg, Bobo Stenson (1994; ECM 1448)
Tid / Tore Brunborg (1993; Curling Legs; CD 05) (2001/02/27)
Bosonossa / Tomasz Stanko (1993; Gowi; CDG 08)
Tomasz Stanko (tp)
Bobo Stenson (p)
Anders Jormin (b)
Tony Oxley (ds)
(2001/10/23)
The Call / Charles Lloyd (1993; ECM 1522) (2001/05/03)
Charles Lloyd (ts)
Bobo Stenson (p)
Anders Jormin (b)
Billy Hart (ds)
ECMへの3作目。音楽とは直接関係ありませんが、アルバムジャケットには"Charles Lloyd"とだけあり、アルバムタイトルが書かれていないのが、少し気になりました。(ECMでは珍しいような気がするので。)何か意味があるのかもしれません。ドラマーがBilly Hartに替わった以外は前作と同じ顔ぶれですが、その替わったBilly Hartがとてもいいです。リラックスしたムードが漂い、穏やかにゆったりと時間が過ぎていくような音楽です。Charles Lloydの演奏は言うまでもありませんが、ソロパートも含めてかなりのスペースを与えられたバックの3人の演奏も素晴らしいです。透明感のある音と美しいタッチのBobo Stensonのピアノと、Charles Lloydの早く、軽やかでなおメロディアスなフレージングの取り合わせはとてもファンタジック。全9曲で77分、10分を超える曲も3曲ありますが、重苦しくならず、実に軽やかな感じです。最後の12分近いトラックはCharles LloydとBilly Hartのデュオです。 (2001/05/03)
Notes From Big Sur / Charles Lloyd (1992; ECM 1465) (2001/05/02)
Charles Lloyd (ts)
Bobo Stenson (p)
Anders Jormin (b)
Ralph Peterson (ds)
ECMへの2作目。タイトルにある"Big Sur"はCharles Lloydが音楽から身を引いていた時に住んでいた、アメリカ西海岸の有名な保養地の名前。前作からはピアノのBobo Stensonが残り、リズムセクションが交代。ベースのPalle DanielssonからAnders Jorminへの交代はともかく、Jon ChristensenからRalph Petersonへのドラマーの交代はかなり音楽に変化をもたらしてるとともに、この後のメンバーの入れ替わりを見ると、まずここのポジションにアメリカ人が入った、というのは重要なことなのかも知れません。曲はスローからミディアムのものが多く、深く心に染み入るような、もしくは心の奥深くから響いてくるようです。テナーは深い味わいのある音、手触りで、時折するりと早いフレーズを吹くときの流れるような滑らかさも独特のものがあります。Bobo Stensonのピアノは相変わらずのタッチで、Anders Jorminの動くベースラインとの取り合わせはさすがに相性がいいです。 (2001/05/02)
Very Early / Bobo Stenson (1987; Dragon DRCD 304; reissued in 1997)
Trio 84 / The Eternal Now / Lars Jansson (1984 Dragon / 1987 Ton Art; reissued by Dragon 2000; DRCD 301)