Arne Nordheim
(comp) Norway; 1931-
last updated: 23 December 2003
original works:
Dodeka / Arne Nordheim (2003; Rune Grammofon; RCD2030)
Arne Nordheim
Rune Grammofon レーベル 5周年、30作目を飾るのはノルウェーの(大御所)現代音楽家 Arne Norheim (b. 1931) のエレクトロアコースティック作品。1967年から1972年の間、ワルシャワ滞在中に製作された作品の初リリースとなる。アルバムタイトル "dodeka" はギリシア語で「12」の意味で、12曲の短いトラックからなる合計37分。1曲目〜11曲目はシンプルなタイトルが付けられた一続きの抽象的なイメージで、最後の12曲目 "summa" に全体のまとめが現れる。30年以上も前の作品とあって、もちろん現在とは録音の手段も技術も異なり、ここにある音はアナログな感覚を湛えている。宇宙のかなた、もしくは水の底深くから謎めいた揺らぐような輝きを不規則に発するこのミニマルな音楽は、30年もの間、このレーベルに見出されるのを待っていたかのようでもある。 (2003/12/12)
Electric / Arne Nordheim (1998; Rune Grammofon; RCD 2002)
Arne Nordheim
ノルウェーの作曲家 Arne Nordheim (1931- ) のエレクトロアコースティック作品を集めたもの。曲目は "Solitaire" (1968)、 "Pace" (1970)、 "Warszawa" (1970)、 "Polypoly" (1970)、 "Colorazione" (1968)。 それぞれ独立した作品で、ポーランド・ワルシャワでの録音、オリジナルリリースは 1974年。いつもパッケージのクレジット等が無愛想(ミュージシャンの名前も曲目も記されていなかったりする)なこの Rune Grammofon において、詳細な2ヶ国語ライナーノートにはちょっと驚かされます。音の方は、電子音、ノイズ(いわゆるハーシュノイズのはしりのような音も聴かれます)少々、それに人の声、歌、その他様々の録音テープのミクスチュア。面白いのは常に音は一方方向に進んでいき、反復されないこと。#4、21分を超える "Polypoly" は1970年の大阪での万博のスカンジナヴィアン・パヴィリオンのための委託作品。30年前の作品とは思えない音。タイトル通り「エレクトリック」ですが、「デジタル」ではなく、そこが最近のこの系統の音楽との一番の違いのように感じられます。今なお斬新。 (2001/09/07)
others:
Money Will Ruin Everything / V.A. (2003; Rune Grammofon; RCD 2032) (2003/12/23)
Love Comes Shining Over The Mountain / V. A. (1999; Rune Grammofon; RCD 2012) (2001/09/14)
#5 Fonofonier / Arne Nordheim
#7 Polytwin / Deathprod (alternate take from "Nordheim Transformed" session based on "Polypoly")
Nordheim Transformed // Biosphere / Deathprod (1998; Rune Grammofon; RCD 2005)
Biosphere (= Geir Jenssen), Deathprod (= Helge Sten)
ノルウェーの作曲家 Arne Nordheim のエレクトロアコースティック作品集 "Electric" に収録されていた5曲を Biosphere と Deathprod という、現在のノルウェーの アンビエント/エレクトロニカ・シーンを代表する2人が "transform" して新しい曲(タイトルも新しくつけられています)を作り出したもの。ただし2人の共同作はなく、Biosphere が3曲、Deathprod が4曲、別々に作ったものを交互に並べています。"Electric" より2曲多いのは "Polypoly" を基に2曲アレンジされている(2曲とも Deathprod)のと、"Colorazione" を2人それぞれ1曲ずつ加工しているため。さすがに音は現代的な音。2人によるアレンジは大雑把にいうと似た雰囲気に仕上げられていますが、敢えて違う点はといえば、Biosphere は音に反復、リズム(ビートまではいかない)を加えて緩やかな規則性を打ち出していること(そのためやや聴きやすい)、Deathprod の方はオリジナル同様に反復なし、音は現れては消えていく点(2曲の "Colorazione"ベースの曲はその差がよく出ています)。原曲のテープによる音ほとんど残っておらず、アンビエントな、宇宙的な音世界が広がります。オリジナルとはまた別の音楽として完成された作品。 (2001/09/08)