Maja Solveig Kjelstrup Ratkje
(vo, key, vln, theremin, etc.) Norway; 1973-

last updated: 15 November 2007


as a leader:


Voice / Maja Ratkje (2002; Rune Grammofon; RCD2028)
Maja Ratkje (voice)
Rune Grammofon に所属する女性4人組の前衛音楽ユニット SPUNK のメンバー Maja Ratkje のソロデビュー作。ボイスパフォーマーであり、マルチプレイヤーであると同時に、現代音楽作曲家として知られる彼女の持ち味を凝縮したような作品。このアルバムの全ての音は様々な場所(オスロ市内の有名な墓地、屋根の上、地下室、エレベーターの中、スタジオ、駐車場…)で録音された Maja Ratkje の声によるもので、彼女自身と共同プロデューサーの Jazzkammer の2人によって、時には全く原形をとどめないほどに加工されている。普通に歌っていた(その普通さがかえって怖い)かと思えば絶叫したり、美しく奇妙で混沌としていて、ホラーでありまた唐突にコミカルでもあり油断ならない。なぜかこれまた唐突に本人の写真が一面にあしらわれたジャケットも意外。 (2003/12/11)

as a co-leader:


En Aldeles Forferdelig Sykdom / Spunk (2005; Rune Grammofon; RCD2048)
Kristin Andersen
Hild Sofie Tafjord
Maja Solveig Kjelstrup Ratkje
Lene Grenager
ノルウェーの女性4人組 Spunk の、リミックスアルバムを除くと3作目となるアルバムで、いつものようにスウェーデン人作家 Astrid Lindgren の『長靴下のピッピ』から取られたノルウェー語のアルバムタイトルは「本当に恐ろしい病」の意。アルバムには楽器のクレジットは全くないが、それぞれのメインの楽器であるヴォイス、トランペット、フレンチホルン、チェロを中心に、実に様々な音が飛び交う。エレクトロニクス類は控えめで、あくまで楽器を演奏したり叩いたり掻き毟ったり、美しく歌ったり奇声を発したりの生音が中心で、それらを原型を完全にとどめた状態でざっくり、かつ絶妙なバランスと濃さとタイミングで混ぜ合わせた即興演奏。ということで何が飛び出すか分からないおっかなさとキッチュでユーモラスなホラー性を湛えているが、どこまでも聴き易いのはプロデューサーの Jørgen Træen の成せる技ではないかと思う。 (2007/11/15)

Den Øverste Toppen På En Blåmalt Flaggstang / SPUNK (2002; Rune Grammofon; RCD 2026)
Kristin Andersen (tp, recorders, bamboo tube, violin, bamboo fl, bass triangle)
Hild Sofie Tafjord
(french horn, live sampling, electronics, pan pipes, lead chanter, microsynth)
Maja Solveig Kjestrup Ratkje (voice, live sampling, eletronics, harmonica, sgnal fl, whistling, plastic tube, chanter, finger snaps, construction equipment, wok-lid, head, theremin)
Lene Grenager (cello, live sampling, guitar, reading voice, electric b)
ノルウェーの女性4人によるインプログループ SPUNK の、リミックス盤を挟んでのセカンドアルバム。タイトルはファースト同様スウェーデン人作家 Astrid Lindgren の『長靴下のピッピ』からで、"The very top of a blue-painted flagpole" の意。全12曲と曲数が増え、バラエティーに富んだ曲がずらり。前衛と言えば前衛だけれど、どちらかというと突拍子もないというか、曲自体にもアルバム全体にもかなり驚かされる。全体的に難解ではなく、ユーモアすら感じさせる雰囲気。それにしても Maja Ratkje の「声」は多彩で、何と言葉に表現してよいのかわからない驚愕のパフォーマンス。ひたすら唖然とする場面も多々。それからエレクトロニクスがとてもうまく使われている。強力な1枚。尚、SPUNK としての活動の他、Hild Sofie Tafjord と Maja Ratkje のデュオ "Fe-mail" もかなりのライブ活動を行なっていて、こちらも注目。 (2002/05/08)

Filtered Through Friends / SPUNK (2001; Rune Grammofon; RCD 2022)
original sound by:
Kristin Andersen (tp, etc.)
Maja Solveig Kjelstrup Ratkje (vo, etc.)
Hild Sofie Tafjord (french horn, etc.)
Lene Grenager (cello, etc.)
remixed by:
Martin Horntveth, Kim Hiorthøy, Upper Rooms, Phonophani, Svalastog, Kristin Andersen, (x, y, z), Andreas Meland, Jørgen Tæen, Sun Demon, Risto Holopainen, Lasse Marhaug, Andreas Mjøs
SPUNK のファーストアルバム を、タイトルどおりノルウェーのアーティストがリミックスしたもの。Martin Horntveth と Andreas Mjøs は Jaga Jazzist のメンバー、Jørgen Tæen はその Jaga と A. Mjøs がメンバーの Rotoscope のプロデューサ−でもある人。Kim Hiorthøy は Rune Grammofon のアートワークを手掛けるデザイナーであると同時にエレクトロニカ系のミュージシャンでもある。Upper Rooms は Isak Anderssen のエレクトロポップ、Phonophani は Alog の片方、Svalastog はエレクトロニカ2人組 Information の片方、Kristin Andersen は当の SPUNK のトランペッター、Andreas Meland は3人組 Düpro のメンバー(Düpro は Rune Grammofon のコンピ盤 "Love Comes Shining Over Mountains" にも参加)、Lasse Marhaug は2人組ノイズユニット Jazzkammer の片方。(その他の3アーティストは不明・・・すいません。)とにかく元がどうだったかというより、リミクサーがやりたい放題やっていて、いかにも「らしい」トラックばかりでとても面白い。ほとんどがエレクトリックな音づかいで、元のアルバムよりかなり聴きやすい。(2002/05/04)

Listen ... And Tell Me What It Was / No Spaghetti Edition (2001; Sofa; 506)
Maja Ratkje (voice, electronics)
Ingebrigt Flaten (double-b; left)
Ingar Zach (ds, per; left)
Pat Thomas (p, electronics)
Frode Haltli (accor)
Tonny Kluften (double-b; right)
Ivar Grydeland (g; right)
Axel Dörner (tp, electronics)
Rolf Erik Nystrøm (reeds; left)
Håkon Kornstad (reeds; right)
Paal Nilssen-Love (ds, per; right)
Øyvind Torvund (g; left)
20歳代前半から30歳位までの若いノルウェーのミュージシャン、というより即興演奏家と、そこにイギリスの鍵盤楽器奏者 Pat Thomas、それに全ヨーロッパ的に注目のドイツ人トランペッター Axel Dörner を加えたある意味恐ろしい位の顔ぶれによる集団即興演奏盤。よくこんなに集めたものだと関心。2001年3月26日と27日にかのオスロの Reinbow Studio に集結した12人が繰り広げるのは一見どしゃめしゃな即興演奏ですが、あるところはきちんと構成が決められているようで、左右に振り分けらたそれぞれの演奏の掛け合わせが面白いです。イニシアチブを取っているのは右トラックのベーシスト Tony Kluften、左のパーカッショニスト Ingar Zach、右のギタリスト Ivar Grydeland。個々の演奏は非常にクリアに聴き分けられ、12人がどこで何をやっているのかが良くわかる録音はさすがというべきなのでしょうか。割と静かな部分があったり、テープを使ったユニークな部分があったり、また瞬間的に凄い集中力で繰り広げられる迫力の即興演奏などが詰まった興味深いアルバムです。 (2001/12/31)

Det Eneste Jeg Vet Er At Det Ikke Er En Støvsuger / SPUNK (1999; Rune Grammofon; RCD 2010)
Kristin Andersen (tp, etc.)
Maja Solveig Kjelstrup Ratkje (vo, etc.)
Hild Sofie Tafjord (french horn, etc.)
Lene Grenager (cello, etc.)
長すぎるタイトルは スウェーデン人作家 Astrid Lindgren の「長靴下のピッピ」から取られていて、"The only thing I know is that it's not a vacuum cleaner" という意味だそうです。SPUNK はアルバムリリース時平均年齢27歳という女性ばかりの4人組でこれがファーストアルバム。まずは1曲目、第一声の楽器と声による金切り声とそれに続く静寂に度肝を抜かれます。その後も前衛的なインプロヴィゼーションが繰り広げられ、その変わった編成(Maja Ratkje は他にもヴァイオリンやテルミンも弾いています)とともにかなり驚くサウンドです。全5曲、様々なタイプの曲があり、前衛的な曲、漂うような雰囲気でフレンチホルンの音が効果的な曲、何から発せられているのか鳴り物の音とざらついた音処理が施されたチェロの音が交錯する何が飛び出すか分からない曲、楽器や声による歌がクレイジーな曲、そして最後の長い5曲目、実験的な音が断続的に繰り出される暗いようで暗くない不思議な曲と続きます。このレーベルにしてはアコースティックな音が多い印象です。 (2001/09/10)

others:


Oak Or Rock / Phonophani (2004; Rune Grammofon; RCD 2038) (2005/07/01)

Money Will Ruin Everything / V.A. (2003; Rune Grammofon; RCD 2032) (2003/12/23)

Rolex / Jazzkammer (2001; Smalltown Supersound; STS045CD) (2003/07/20)

top / home