Elin Rosseland
(vo) Norway; 1959-

last updated: 12 May 2004


as a leader:


Moment / Elin Rosseland (2004: NOR-CD 0450)
Elin Rosseland (vo)
Rob Waring (vib)
Johannes Eick (b)
w/ Knut Aalefjær (per on #4)
"Fair Play" (1989; Odin), "Fra Himmelen" (1997; NOR-CD) の後、Sidsel EndresenEldbjørg Raknes と組んだ実験的なボイスパフォーマンスユニット ESE での "Gack!" (1999; Jazzland) を挟んでの実質的にはリーダー作3作目。アメリカ出身で現在はオスロ在住の名手 Rob Waring のヴィブラフォンがしんとした空間ににじむようにゆっくり広がり、Elin Rosseland の活動になくてはならないベーシスト Johannes Eick の落ち着いた深い音色のベースがゆるやかなラインを作り、その上を Elin Rosseland の声が浮遊する。抽象度はこれまでで最も高いが前衛的ではなく、Elin Rosseland の声はあくまでストレートで柔らかい。10曲中、2曲のみトリオでの共作で、後は全て Elin Rosseland のオリジナル。ミニマルで謎めいた雰囲気を湛えたユニークな作品。ひょっとしたらかなりの名作かもしれない。 (2004/05/12)

Fra Himmelen // Elin Rosseland / Christian Wallumrød / Johannes Eick (1997; NOR-CD 9723)
Elin Rosseland (vo, voiceprocessor)
Christian Wallumrød (p, el-p)
Johannes Eick (ac-b, el-b)
Elin Rosseland は1989年に自身のバンドで初リーダー作 "Fair Play" をリリースした後、様々なユニットやレコーディングに参加しながら、その前作にも参加していたベーシスト Johannes Eick とのデュオで活動し、その発展形となるのがこのトリオ。アルバムはトリオ名義ながら実質的には Elin Rosseland のセカンドアルバムとなる。音数を減らしシンプルになり、その中で3つの個性/音が緩やかに絡む。ドラマチックなメロディーを持つもの、ミステリアスな雰囲気を湛えたもの、そしてエレクトリックな音使いの抑え目ながら少しジャズロックをにおわせる曲もあるが、トータルとしては静かな深みのある作品になっている。Elin Rosseland ボーカルは穏やかで温かみがありクセがなく、「あ〜あ〜」という歌詞のない、声を楽器のように使った曲もある一方で、Sidsel Endresen の詩(すべてノルウェー語)に自ら曲をつけたものもある。Johannes Eick の沈み込むような6弦ベースは時にチェロのような響きもみせ、Christian Wallumrød はピアノとエレピでらしい演奏ながら控えめにサポートしている。アルバムタイトルは "from the sky" もしくは "from the heaven" の意。 (2004/05/10)

Fair Play / Elin Rosseland (1989; Odin; NJ 4027-2)
Elin Rosseland (vo, p)
Tor Yttredal (ss)
Vigleik Storaas (p, syn)
Johannes Eick (ac-b, el-b)
Trond kopperud (ds, per)
ノルウェーの女性シンガー Elin Rosseland (b. 1959) の初リーダー作。このバンドでの活動期間は1987年〜1990年頃で、このアルバムのタイトルがそのままバンド名ともなっていた。Elin Rosseland はとてもきれいな声の上手いシンガーで、この国のシンガーにしては珍しいくらいアクもクセもない。ジャジーでもトラッド風でもない。このアルバムは1988年の録音で、シンセの音やそのシンセを使ったジャズロック調の曲など、やや時代を感じさせる部分もあるが、もっと少ない音数で詩を綴るように歌う曲や、ボーカルの多重録音に楽器を合わせた曲などが、レインボースタジオ録音による透明感のある音と相まって、北欧的な雰囲気を作り出している。英詞のものもあるけれど、やはり母国語のノルウェー語のものが美しい。曲は半分ほどが Elin Rosseland のオリジナルで、残りはグループのメンバーによるオリジナル。(2004/04/27)

as a co-leader:


Gack! / ESE (1999; Kemistri / Jazzland / EmArcy; 547 034-2)
Eldbjørg Raknes (voice)
Sidsel Endrsen (voice)
Elin Rosseland (voice)
Bugge Wesseltoft主宰のJazzland Rec.の傍系レーベルKemistriからのリリースで、そのBugge WesseltoftとESEの共同プロデュース。3人のメンバーはいずれもノルウェーの実力派女性ジャズシンガーで、グループ名はそれぞれのイニシャルを並べたものです。このアルバムには歌や声に限らず「口(くち)」から出る様々な音で構成された全14曲が入っています。そもそもこれは音楽か?曲なのか?という議論さえ出そうな作品です。比較的普通に近い歌と言えそうなものから、超音波みたいな声、唸り声、何だか唾が飛んできそうな激しい声、地声、ひたすら「シイィー」と隙間風みたいな音をたててみたりとありとあらゆることをしかも即興でやっています。人間の狂気の側面とでもいうようなものを見せられているようで一聴しただけでは非常に怖いアルバムです。それに普段の生活や普通の音楽を聴いている時には使わない脳細胞を刺激されるようでとまどいますが、慣れてくるとそのユニークな表現に耳がいくようになります。これが傍系とはいえJazzlandレーベルの作品であることも興味深いところです。 (2001/06/14)

as a side(wo)man:


Of Christmas / The Source (1995; Curling Legs; CD 21) (2001/01/14; 2001/01/21)

Airamero / Airamero (1994; Odin; NJ 4049-2) (2001/01/14; 2001/01/21)

top / home