Sten Sandell
(p) Sweden; 1958-
last updated: 15 April 2004
as a leader:
Flat Iron / Sten Sandell Trio (2004; Sofa 514)
Sten Sandell (p, voice, electronics)
Johan Berthling (double-b)
Paal Nilssen-Love (ds, per)
フリー系ではスウェーデンの第一人者 Sten Sandell (b. 1958), 同じくスウェーデンの Johan Berthling (b. 1973)、ノルウェーの Paal Nilssen-Love (b. 1974) のトリオによる、"Standing Wave" (2001; Sofa) に続く2作目。前作同様本作もライブ録音で、こちらは2002 年10月、スウェーデン・ウーメオのフェスティバルでの演奏を収めたもの。ジャズというより現代音楽的な音使いを得意とする Sten Sandell のピアノは、弾くというより叩きのめすといったほうがぴったりだけれど、音そのものは深く澄んでいて美しい。Paal Nilssen-Love は彼独特の手数の多さと細かい瞬間的なアイディアでこれに応酬し、Johan Berthling は異様に低い音でうごめく。52分で3曲しか入っていないこの演奏は、後半、Sten Sandell がピアノにぶちまけられなかったエネルギーを吐き出すかのように唸り声を上げ、エレクトロニクスによる歪んだ音が挟まれるという予想外の場面も。繊細さと端正な美しさを秘めたパワフルで凶暴なアルバム。 (2004/04/15)
Standing Wave / Sten Sandell Trio (2001; Sofa; 504)
Sten Sandell (p)
Johan Berthling (double-b)
Paal Nilssen-Love (ds, per)
1999年にスウェーデン・ストックホルムで結成されたスウェーデン人ピアニスト Sten Sandell (b. 1958)、スウェーデン人ベーシスト Johan Berthling (b. 1973)、ノルウェー人ドラマー Paal Nilssen-Love (b. 1974) によるトリオの初レコーディング作品。全曲オスロでのライブ録音で、長尺ばかり(但し全く長く感じない)5曲のうち2曲はライブハウス Blå 、他の3曲は ムンク美術館(!)での演奏です。まず最初から溢れるように音が流れ出てくるのに驚きます。しかもいくら音がたくさん出てきても、非常に北欧的というのか、大変な透明感を湛えたまま進みます。やや現代音楽的な要素を含んだアヴァンギャルドなピアノ、アルコ弾きがとても印象に残るベース、どちらかというと高音が特徴的な手数の多い(ドラムというより)パーカッションの取り合わせはスリリングでとても美しいです。このスウェーデン×ノルウェーユニットのメンバーに共通する共演ミュージシャン Mats Gustafsson がライナーノートを寄せていて、"Great!!!"と「!」を3つもつけて絶賛するのも納得の音。 (2001/12/20)
as a co-leader:
Johan Berthling / Fredrik Ljungkvist / Sten Sandell (2000; LJ; LJCD 5224)
Johan Berthling (double-b)
Fredrik Ljungkvist (ts, bs, cl)
Sten Sandell (p)
スウェーデン人インプロヴァイザー3人 - Sten Sandell のみ少し年が上、他の2人はまだ若いプレイヤー - によるドラムレストリオ。全9曲、作曲のクレジットは Sten Sandell が3曲、1曲が Johan Berthling 、他の5曲は3人のクレジット。個人のクレジットになっている4曲はきっちり作曲されていて、3人のクレジットとのものが即興演奏色が強いという印象。作曲されているものでもそれぞれの楽器の出方がとてもスリリング、規則性のようなものが全くなく、予期せぬ方向へ展開、緊張感溢れる演奏。透明感があり硬質な響きのSten Sandell のピアノと 鋭い音を出す Johan Berthling のベース(特にアルコ弾き)は現代音楽のような響きで、そこへ Fredrik Ljungkvist の、(楽器の特性もあるとはいうものの)他の2人よりはかなりラフな手触りのサックスが面白いアンサンブルを作り出している。最後に拍手が入りはっとさせられる - スウェーデン北部(中北部とでもいうのか) Umeå でのジャズフェスティバル(1998年10月)でのライブ録音。この完成度の高い演奏がライブとは驚き。 (2002/01/08)