Torbjørn Sunde
(tb) Norway
last updated: 22 December 2002
as a leader:
Where Is The Chet / Torbjørn Sunde Octet (2001; K&K; LC 11277)
Torbjørn Sunde (vo, tb)
Jon Eberson (g)
Jens P. Antonsen (flh, tp)
Morten Halle (fl, ts)
Håvard Lund (bcl)
Trude Eick (french horn)
Rob Waring (vib)
Aslak Hartberg (ac-b)
1998年の名盤 "Meridians" (ACT) に続くノルウェーのトロンボニスト Torbjørn Sunde のリーダー作2作目、ドイツのクラシック中心のレーベル K&K のジャズシリーズからのリリース。地元ノルウェーでアルバム紹介にそえられていた "Slidin' with Chet, Leavin Jazz Vegas..." というコピーがなかなか奮っている Chet Baker へのオマージュ。インスト曲もあるものの、大半の曲で Torbjørn Sunde はなかなか繊細な高めの声で歌っていて、特にとても上手いわけではないけれどいい雰囲気。ちょっと脇へ置かれぎみながら彼のミュートトロンボーンはもっと Chet Baker になりきっていて驚く。Jon Eberson の丸い音のエレクトリック・ギターをはじめとして温かみのある丸い音の楽器が並ぶ中、 Rob Waring のヴィブラフォンが、鋭角的ではないけれど凛とした音を響かせていて、その音の重ね合わせ方が素晴らしい。10曲中自作曲は2曲で、後は "Love For Sale" から始まり、"My Funny Valentine" などのスタンダードがならぶ。とてもロマンチックな1枚。前作とは全く種類が違う名盤。 (2002/03/28)
Meridians / Torbjørn Sunde (1998; ACT; 9263-2)
Torbjørn Sunde (tb, vo)
Terje Rypdal (el-g)
Eivind Aarset (g)
Børge Pettersen-Øverleir (g)
Bugge Wesseltoft (key, p)
Jon Balke (p, key)
Petter Wettre (ts)
Morten Halle (as)
Jens Petter Antonsen (tp)
Manolo Bacrena (per)
Joakim Nordin (per)
Celio De Carvalho (per)
Bjørn Kjellemyr (ac-b)
Geir Holmsen (el-b, fretless-b)
Rune Arnesen (ds)
Per Oddvar Johansen (ds)
ノルウェーのトロンボニストTorbørn Sundeのリーダー作。同一パートに新旧2世代、しかもギターのRypdal - Aarset(明らかに同系統)、キーボード/ピアノのBalke - Wesseltoft(こちらは似て非なる)といったあたりの人選が興味深いですが、同一曲で顔を合わせることはなく、曲によって使い分けています。Torbjørn Sundeといえば、一番有名な参加作はTerje Rypadalの"Odyssey"(1975年、ECM 1067)だと思うのですが、そのTerje Rypdalの作曲した曲"Kjære Maren"は、Terje Rypdalの作品でいうと"Odyssey"というより"Terje Rypdal / Miroslav Vitous / Jack DeJohnette"(1979年、ECM 1125)の雰囲気をもつファンタジックな曲です。それ以外の7曲はTorbjørn Sundeの作曲で、いかにもノルウェーという雰囲気を漂わせながらもバラエティーに富んでいて、どちらかというとロック色が強いビート感のある曲が多いです。Torbjørn Sundeのトロンボーンはちょっと風変わりなミュートトランペットといった感じの、硬質で締まった音。尚、歌はvoiceといった程度のものです。ジャズロックの佳作。 (2001/05/27)
as a co-leader:
Live In The North / 1300 Oslo (2001; Curling Legs; CD 63)
Morten Halle (as, ss, sns)
Jens Petter Antonsen (tp)
Staffan Svensson (tp)
Trygve Seim (ts, ss)
Thomas Gustavsson (ts, ss)
Torben Snekkestad (bs)
Torbjørn Sunde (tb)
Lars Andereas Haug (tu)
Bjørn Kjellemyr (b)
Per Oddvar Johansen (ds)
Audun Kleive (ds)
1992 年に Oslo 13 からリーダー格の Jon Balke が脱退、その後彼は Magnetic North Orchestra という、Oslo 13 をある方向へ一歩押し進めたグループを結成する。一方の Oslo 13 は Morten Halle をリーダーとして、 8 管+ベース+ツインドラムという編成の 1300 Oslo として復活。このアルバムはその「第2期」の終わり、2000年6月のオスロとコペンハーゲンでのライブ録音。ベテランと若いミュージシャンが微妙に混ざった顔ぶれで、ライブの熱気を感じる演奏が繰り広げられている。実力派ばかりの8管、しかも結構低めの重心の編成が迫力。けれどこのユニットに躍動感を与えているのは、タイプの違う名手2人によるツインドラム。曲は Jon Balke が抜けてメインのソングライターがサックスの Morten Halle になったことで、スカンジナヴィア色は多少薄れている。グルーヴ感が増し、新たに加わったのは、ジャケット(トロンボーンを被ってしまっている Torbjørn Sunde とか)や最後の "The Trio in the Basement" での チューバ、バリトンサックス、ベースによるぼぼごぼしたユニークな1曲などに見られるユーモアのセンス。いいアルバム。 (2002/03/19)
Live / Oslo 13 (1993; Curling Legs; CD 07)
Jon Balke (key)
Jens Petter Antonsen (lead tp)
Staffan Svennson (tp, all soloes)
Morten Halle (as)
Thomas Gustavsson (ts, ss, all tenor soloes)
Trygve Seim (ts)
Torbjørn Sunde (tb)
Carl Morten Iversen (b)
Audun Kleive (ds, per: right channel)
Jon Christensen (ds, per: left channel)
Jon Balke w/ Oslo 13 の "Nonesntration" を挟んで再び Oslo 13 としてのアルバム。 1992年5月9日と10日のオスロでのライブ録音。メンバーは相当入れ替わっていて、Staffan Svensson、Thomas Gustavsson のスウェーデン人2人、それにこれから7年後に ECM からソロデビュー作をリリースすることになる若い(録音当時21歳) Trygve Seim もいる。ビッグバンド的な音と複雑に構成された楽曲、スカンジナヴィアの音楽に根ざしていながらも割と明るいサウンド、というのが微妙なバランスで現れている。ライブならではの長めのソロもあるものの、リーダー格の Jon Balke も含めて基本的にはグループの音。 Oslo 13 としてはこれが最後のリリースとなる。 (2001/01/14; 2002/03/18)
Off Balance / Oslo 13 (1987; Odin; NJ 4022-2)
Erik Balke (as, bs)
Tore Brunborg (ts)
Arne Frang (ts, bs)
Olav Dale (bs)
Nils Petter Molvær (tp)
Torbjørn Sunde (tb)
Dag Einar Eilertsen (tb)
Jon Balke (p, syn)
Carl Morten Iversen (b)
Audun Kleive (ds)
1983年にファーストアルバムをリリースし、同年と翌1984年に国内ツアーを行なった後、1985年は活動のなかった Oslo 13 (リーダー格の Jon Balke はその間 "Masqualero" として活動)は 1986年春から活動を再開し、活動を徐々にスカンジナヴィアへと広げ、その時期に録音されたのがこのセカンドアルバム。録音も良くなり、バンドの演奏もタイトになり、何より独自のカラーが出てきている。全9曲のうち7曲を Jon Balke が、1曲はトロンボーンの Torbjørn Sunde が、残りの1曲はこの録音には参加していないノルウェーのサックス奏者 Vidar Johansen が作曲している。Jon Balke の曲に顕著な、ノルウェー/スカンジナヴィアの伝統音楽に根ざした音楽を、かなり複雑なアレンジ(奇抜ではない)で鮮やかに描き出している。演奏そのものはそれぞれの持ち味が活かされていて、ソロパートもあるものの、全体のバランスが重視されているように感じる。影と透明感という相反しそうな要素が共存している。(2002/02/23)
Anti-Therapy / Oslo 13 (1983; Odin; NJ 4007-2)
Nils Petter Molvær (tp)
Geir Hauger (tp)
Odd Riisnæs (ss, fl)
Erik Balke (as, ss, fl)
Rune Nicolaysen (ts, fl)
Nancy Sandvoll (bs, fl)
Stig Molvær (french horn)
Torbjørn Sunde (tb, vo)
Thor Bjørn Neby (btb)
Geir Løvold (tu)
Jon Balke (pk, per)
Carl Morten Iversen (b)
Audun Kleive (ds, per)
ノルウェーの旧郵便番号システムでオスロは1〜12まであり、グループ名 "Oslo 13" (オスロ[or オシュロ]・トレッテン)はその存在しない番号から取られている。1980年にオスロ大学周辺のミュージシャンによって結成され、これがこのグループの最初の録音。Jon Balke が半数近くの作曲を担当しているけれど、彼独特の色彩はほとんど見られない。全10曲はかなりバラエティーに富んでいて、明るいビッグバンドサウンドから、北欧のトラッドを反映した音や、どちらかというとプログレッシブ・ロック風のものまである。録音の関係か、Carl Morten Iversen のベースのぶいぶいいう音と、Audun Kleive のドラム、特にシンバル(スネアではなく)が目立つが、それ以外は誰が前面に出ることもなくアンサンブルとしての演奏をしている。ただやはり Jon Balke のピアノと Nils Petter Molvær のトランペットは時折ふと耳がいく。 (2002/02/19)
as a sideman:
Read My Lips / Ole Edvard Antonsen (1997; EMI; 7243 5 56540 2 1) (2002/12/22)
Frode / Frode Alnæs (1996; Necessary Productions / PolyGram) (2002/11/13)
Nonsentration / Jon Balke w/ Oslo 13 (1992; ECM 1445)
Satu / Edward Vesala (1977; ECM 1088)
Odyssey / Terje Rypdal (1975; ECM 1067)