Bugge Wesseltoft
(p, key, vo, etc.) Norway, 1964-

last updated: 7 April 2005


●ライブレポート:"JAZZLAND NIGHTS" at Motion Blue Yokohama (10 May 2002)


as a leader:


New Conception Of Jazz - Film Ing / Bugge Wesseltoft (2004; Jazzland; 0602498661239)
Bugge Wesseltoft (p, key, prog)
Øyonn Groven Myhren (vo)
Ingebrigt Flaten (ac-b, el-b)
Anders Engen (ds)
Richard Gensollen (per, prog)
Jonas Lönnå (prog, sound)
Vidar Johansen (bs)
Ole Jørn Myklebust (tp)
Joshua Redman (ts,ss)
Marius Reksjø (ac-b)
Paolo Vinaccia (per)
Dhafer Youssef (vo)
スタジオライブのように録られたという "Moving" (2001)、ライブ録音を集めた "Live" (2003) に続く New Conception Of Jazz 名義での5作目。その前2作とは随分異なる作品で、楽器の音も、サンプリングも、ボーカルも、そして自身の鍵盤楽器までも全てそれぞれ1つの音の要素として用意し(Joshua Recman はアメリカで別録り)、それを曲によって違った組み合わせでコラージュしたかのような作りになっている。9曲の収録曲はかなり違った雰囲気の曲が並び、まるで "New Conception Of Jazz" のサンプラーを提示するかのように様々なことをやっている。その中では Dhafer Youssef のボーカルが入る曲はなかなか面白い。Bugge Wesseltoft の音楽に何を求めるかによってかなり受ける印象は変わりそうな内容で、「ジャズの新しいコンセプト」はジャズから外れてしまったのかそれともジャズの定義を広げたのか。ともかく聴いていて心地よい音楽であることは "Moving" あたりから変わらず。 (2004/03/12)

New Conception Of Jazz - Live / Bugge Wesseltoft (2003; Jazzland; 038 500-2)
Bugge Wesseltoft (key, p, prog)
Ingebrigt Flaten (b)
Anders Engen (ds)
Per Martinsen (dj, electronics)
Paolo Vinaccia (sound, per)
Jonas Lønna (dj, electronics)
Marius Reksjø (b)
John Scofield (g)
Wetle Holte (ds)
Rickard Gensollen (per)
Geir Østensjø (sound engineer)
Bugge Wesseltoft の New Conception Of Jazz 名義での4作目で、初のライブアルバム。それぞれのトラックは7分弱〜20分強と長尺ばかりで、比較的シンプルなモチーフを繰り返して徐々にテンションが上がっていく演奏が1曲ずつ楽しめる。来日公演での演奏もそうだったけれど、スタジオ盤から想像されるよりもずっとライブならではの魅力を持った音楽だ。7曲はかなりバラバラのシチュエーションで録音されており、全体として流れがあるわけではない。元々2枚組として企画されていたライブアルバムで、最終的に1枚になったからだろうか、どうも1枚に押し込んだ感がぬぐえない。John Scofield の参加は個人的には可もなく不可もなくで、Bugge Wesseltoft の音楽がヨーロッパ的であるということを認識させるという意味では面白い。 (2004/03/12)

Moving / Bugge Wesseltoft (2001; Jazzland; 013 534-2)
Bugge Wesseltoft (grand p, fender rhodes, syn, samp, prog, voice)
Ingebrigt Flaten (double-b, ac-b)
Anders Engen (ds)
Jonas Lönna (vinyl, ds-prog)
Paolo Vinaccia (per)
Marius Reksjø (double-b)
Håkon Kornstad (ts)
アーティスト名は個人名ですが、アルバムジャケットには"New Conception Of Jazz"と大書きされていて、Jazzland3作目となる本作がもっともグループとしてのまとまりが見えます。全6曲でトータル65分、それぞれ8分〜13分に及ぶ長い曲ばかりで、パーカッション、ドラム、プログラミングされたドラムによって作り出される1曲ずつ異なるビート感が強調された、テクノ寄り(タイトルトラックはテクノそのもの)のサウンドです。そのテクノ系ビート×アコースティックベース×グランドピアノというような組み合わせが実に見事にきまっています。また本作ではBugge Wesseltoftの鍵盤楽器(特にピアノ)による少々センチメンタルなメロディーも印象に残ります。それぞれ1曲ずつゲスト参加のミュージシャンは、Jazzland所属のクラブ系ポップデュオ"Beady Belle"の片方であるMarius Reksjø、それに同じくJazzland所属のクラブ系ジャズユニット"Wibutee"のメンバーで、さらには同レーベルからフリージャズ系(!)のトリオ作が出る予定のHåkon Kornstad(本作のアートワークも担当と多才)で、レーベルプロモーション的な面もありそうです。 (2001/06/10)

Sharing / Bugge Wesseltoft's New Conception Of Jazz (1998; Jazzland/Emarcy; 538 259-2)
Bugge Wesseltoft (p-prog, vo, hammond B3-prog, vo-prog, prophet5-prog)
Vidar Johansen (ss, bcl)
Erlend Gjerde (tp)
Ingebrigt Flaten (ac-b)
Anders Engen (ds)
Pål Strangefruit (vinyl)
Olle Abstract (vinyl)
Sidsel Enderesen (vo)
Jan Bang (ds-prog)
Aage Kvalbein (cel)
Nils Petter Molvær (tp)
前作のアルバムタイトル"New Conception Of Jazz"をバンド名にしてのJazzland2作目。DJを2人入れたそのサウンドはそちら側の音楽を取り入れた、というよりそちら側の音楽に接近したような印象です。いろいろなアイディア―DJの導入、ラップと歌と語りの間位のボーカル、1曲だけ入るチェロ、背景で聴こえる不思議な音、ビートなど―がちりばめられていて、その一つ一つはなかなかにユニークです。中でも最もこだわりを見せているのがリズムセクション。全て打ち込みにすることもできそうなドラムパートに生のドラムをかぶせていて、またベースは前作ではうねるエレクトリックベースとアコースティックベースを曲によって完全に使い分けていたのが、本作ではIngebrigt Flatenのごりごりしたアコースティック・ベースのみにしています。ここでのBugge Wesseltoftの音楽はジャズから離れつつあるとも言えそうですが、バンド名や鮮やかなアコースティックな楽器(ドラム・ベースの他、ピアノ、サックス、チェロなど意外と多い)の使い方が示すように、ジャズへのこだわりもありそうです。 (2001/06/09)

It's Snowing On My Piano / Bugge Wesseltoft (1997; ACT; 9260-2)
Bugge Wesseltoft (p)
グランドピアノにしんしんと雪が舞うアルバムジャケットのアートワークがアルバムの中身より先にあったように思われる、そんな内容です。全12曲中、Bugge Wesseltoft作曲のクレジットがあるのは1曲目のタイトルトラックと最後の"Into Eternal Silence"だけで、あとは有名な"Greensleeves"や"Stille Nacht"(きよしこの夜、曲の後半に初めてあのメロディーが出てくるアレンジはさすがにユニーク)を含めてクレジットがないことからトラッドのようです。そして全ての曲はクリスマス、或いは冬がテーマの曲で、静かで穏やか、そしてゆっくりと時間が流れていきます。ピアノの音数は少なめ、柔らかいタッチ、しかし深い音で、何かを確かめるかのように一音ずつ弾いています。自分のレーベルJazzlandを立ち上げ、"New Conception Of Jazz"を発表した直後の1997年10月、Rainbow Studioでの録音。幼い女の子をひざにのせてピアノに向かうBugge WesseltoftはJazzlandの彼とは別人のようです。 (2001/06/11)

New Conception of Jazz / Bugge Wesseltoft (1996/97; Jazzland/Sonet; 537 251-2)
Bugge Wesseltoft (elctronics, vo, hammond B3, fender el-p, prophet 5, grand p, darabouka)
Ingebrigt Flaten (ac-b)
Anders Engen (ds)
Vidar Johansen (bcl, ts, ss)
Trude Eick (waldhorn)
Sjur Miljeteig (tp)
Jens Petter Antonsen (tp)
Audun Kleive (ds-electronics)
Eivind Aarseth (g)
Erland Gjerde (tp)
Bjørn Kjellemyr (ac-b, el-b)
Rune Arnesen (ds, per)
Nils Petter Molvær (tp solo)
Sveinung Hovensjø (el-b)
Michy (vo)
Bugge Wesseltoftのレーベル"Jazzland"の最初の作品。このアルバムにも参加しているNils Petter Molværの音にも通じる、今風(?)のサウンドです。顔ぶれも何人か重複しています。しかしこのNew Conception of Jazzはもっとバラエティーに富んだ曲と、開放的なサウンドというところでNils Petter Molværと決定的に異なります。ジャズ的でない音("electronics"とクレジットされているパート)とバスクラリネット、トランペット、ウッドベースといったジャズ的な音が見事に調和しています。1996年のノルウェー・グラミー賞のジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー受賞作品。(2001/01/31)

as a co-leader:


Life Is A Beautiful Monster / Crimetime Orchestra feat. Bjørnar Andresen (2004; Jazzaway; JARCD 009)
Vidar Johansen (ts)
Jon Klette (as)
Kjetil Møster (ts)
Øyvind Brække (tb)
Sjur Miljeteig (tp)
Anders Hana (g)
Bugge Wesseltoft (synth, effects)
Inbebrigt Håker Flaten (el-b)
Paal Nilssen-Love (ds, per)
Bjørnar Andresen (double-b, effects)
* datails >> pick-up 2005 Vol. 4 (2005/04/07)

Samsa'ra / Samsa'ra (2003; Jazzland; 0044003826526)
Bjørnar Andresen (ac-b, effects)
Bugge Wesseltoft (p, prophet 5)
Paal Nilssen-Love (ds, per)
3世代のノルウェー人ミュージシャンによるトリオ Samsa'ra の初めてのアルバムで、Jazzland レーベルにこれまでなかったインプロ作品となっている。60年代から活動している Bjørnar Andresen と 1974年生まれの Paal Nilssen-Love はこれまで3枚のアルバムでの共演があり、こういう即興演奏を最も得意とするプレイヤー。そこへ加わるのがこれまでこういう作品に参加していた記憶がない Bugge Wesseltoft (1964年生まれ)。鋭い音を叩き出す Bjørnar Andresen と Paal Nilssen-Love に対し、Bugge Wesseltoft はある意味いつもと同様きれいな音で、ただし非常にミニマルな演奏で受けて立つという印象。Bugge Wesseltoft の音とその音の出るタイミングの丸さがこの種のインプロ物では珍しいような気がし、それがこのユニットの特徴になっているかもしれない。アグレッシブな部分もあるけれど、全体としては非常に静かでクールな印象を受ける即興演奏。2002年5月、Bugges Room での録音。ユニット名はサンスクリットで「輪廻(転生)」の意。 (2004/01/11)

Out Here. In There. / Sidsel Endresen & Bugge Wesseltoft (2002; Jazzland; 017 368-2)
Sidsel Endresen (vo)
Bugge Wesseltoft (key, per, prog)
"Nightsong" (1994)、"Duplex Ride" (1998) に続く Sidsel & Bugge の3作目、しかしむしろ Sidsel Endresen の Jazzland レーベルへのリーダー作 "Undertow" (2000) に続く作品というほうがふさわしいようなアルバム。まもなくデュオ結成10年を迎えようとしている2人の積み重ねてきたものに、 現在のヨーロッパ的なエレクトロニカをぴたりと重ね合わせている。Neil Young のカバー "Birds" をシンプルなピアノと歌のデュオの形に残し、他は Jon Balke 作曲の1曲以外は全て2人のオリジナル、その大半がエレクトリックな音。Bugge Wesseltoft の作る浮遊するような音を背景に、Sidsel Endresen が、「強さ」を控えめに、どちらかというと淡々と歌っている。エレクトリックな音ととても人間的な声はお互いをひきたてていて、特に Sidsel Endresen の歌は独特の説得力とでもいうような個性で聴く側に浸透してくる。静かで深いアルバムだと思う。アートワークも秀逸。 (2002/05/30)

Duplex Ride / Sidsel Endresen & Bugge Wesseltoft (1998; Curling Legs; CD 41)
Sidsel Endresen (vo)
Bugge Wesseltoft (ac-grand p, synth, per)
Sidsel & Bugge としての2作目。 Paul Simon や Danny Hathaway といったポップスを彼ららしくシンプルな音でカバーした曲を織り交ぜているものの、やはり2人のオリジナルが中心になっている。それぞれの曲は様々な時期に様々なところで録られていて、スタジオ録音といくつかのライブパフォーマンスが収録されている。ほとんどアコースティックピアノと歌だった前作 "Nightsong" に比べ、エレクトリックな要素が増えているけれど、相変わらずとてもシンプルなつくり。#7 "Six Minutes Or So" は1997年のモルデ・インターナショナル・ジャズフェスティバルでの録音で、Sidsel Endresen がヴォイスパフォーマー的な声(歌ではなく)を発していて驚くけれど、この次に "Gack!" という作品がくることを考えると納得。ばらばらな録音、いろいろなタイプの曲、いろいろな楽器の使い方…どの面からみても2人の「何か」を追求する過程の記録のような作品。 (2002/05/29)

Nightsong / Sidsel Endresen & Bugge Wesseltoft (1994; Curling Legs; CD 14)
Sidsel Endresen (vo)
Bugge Wesseltoft (ac-grand p, thumb p, synth)
Sidsel Endresen の ECM への2作目 "Exile" (1994、録音は1993) の翌年の録音で、その "Exile" で顔を合わせた2人の "Sidsel & Bugge" としての最初の作品。全10曲の内6曲は2人のオリジナル、残りの4曲はスタンダードなど。オリジナルはやや実験的な色合いが強く、ピアノと声による抽象画のようなイメージ。#1、3、8、10 と対称的に配置されたスタンダード等は、冒頭の 歌のみによる力強い "Chain of Fools" を除いて、Sidsel Endresen が意外なほど優しくメロディーを歌い、アルバムの緊張感を和らげている。Sidsel Endresen の歌は個性的なものの、このアルバムではさほど前衛的ではない。Bugge Wesseltoft の音数が控えめなピアノはリリカルで、印象派を思わせるようなところもある。オリジナルの #9、"Psalm" はアルバム中最も(ほとんど唯一)エレクトリックな音で、 Bugge Wesseltoft のシンセサイザーがスペイシーで、そこへ Sidsel Endresen の歌が浸透していく印象的な1曲。 (2002/05/28)

as a sideman:


Graviry / Tore Brunborg (2003; Vossa Jazz Records; VJ03006-2) (2004/03/14)

Glittercard / Torun Eriksen (2003; Jazzland; 0602498108796) (2003/12/01)

Cewbeagappic / Beady Belle (2003; Jazzland; 067 154-2) (2003/05/08)

Eight Seasons / Mari Boine (2002; Universal) (2002/05/23)

Home / Beady Belle (2001; Jazzland / Universal; 013 509-2) (2001/11/10)

Dreams That Went Astray / Jon Eberson Group (2001; Jazzland / Universal; 013 421-2) (2001/11/07)

Undertow / Sidsel Endresen (2000; Jazzland; 548 195-2) (2001/04/04)

Électronique Noire / Eivind Aarset (1998; Jazzland / EmArcy; 558128-2) (2001/06/16)

Meridians / Torbjørn Sunde (1998; ACT; 9263-2) (2001/05/27)

Bitt / Audun Kleive (1997; Jazzland / EmArcy; 536 683-2) (2001/11/04)

Arv / Arild Andersen (1994; Kirkelig Kulturverksted; FXCD 133) (2001/01/14; 2001/05/25)

Exile / Sidsel Endresen (1994; ECM 1524) (2001/04/03)

Tid / Tore Brunborg (1993; Curling Legs; CD 05) (2001/02/27)

Sagn / Arild Andersen (1991; Kirkelig Kulturverksted FXCD 100; ECM 1435) (2001/01/14; 2001/05/23)

others:


Farmers Market / Stian Carstensen (2000; Winter & Winter; 910056-2)
as engineer

Jazzland Remixed (2000; Jazzland / Universal Norway; 542 288-2)
remixed by : Chilluminati (Per Martinsen & Nick Sillitoe), Les Gammas, Andreas Dorau, Oliver Holtzer & R. Gscheidle, Sternklang, Motion Control, Bugge Wesseltoft, Miss Cattac, Jan Bang
全10曲。Bugge Wesseltoft "Sharing"から5曲、同じく"New Conception Of Jazz"から1曲、Eivind Aarset "Electronique Noire"から1曲、Wibutee "Newborn Thing"から1曲、Audun Kleive "Bitt"から1曲、そして未発表のトラックが1曲。それぞれを別々のミキサーがリミックス、というより作り直しています。Bugge Wesseltoftの"Eve Nin"、"You Might Say"の2曲については2トラックずつ収録されていて、オリジナルと2つのリミックストラックの比較も面白いです。"Eve Nin"のOliver Holtzer & R. Gscheidleによるリミックスはオリジナルからアコースティックベースを抜きだし、シンプルめの打ち込みでリズムをつけ、すこしキーボードを足し、そこへヴィブラフォン(恐らく生ではないが)を入れた鮮やかなリミックス。一方Sidsel Endresenの歌う"You Might Say"は何をどうさわってもこの曲の主役はSidsel Endresenの個性的な声であることがよくわかります。 (2001/06/17)

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