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2002-07-31 (Wed)

Jovanotti "Lorenzo 2002 * Il Quinto Mondo" (2002; Universal Italy) Lorenzo 2002
Jovanotti "Lorenzo 1994" (1994; PolyGram Italy) Lorenzo 1994

私がイタリアン・ポップス界の人気者 Jovanotti を初めて聴いたのは1995年か1996年頃。友人とドイツ/ヨーロッパの MTV を見ていたら流れてきたのがちょうどヒット中だった "Serenata Rap" という曲。イタリア語のラップは初めてで、ポカンと1曲聴いたあと、今のは何だと大騒ぎになり、次にその曲がオンエアされたときにまた大騒ぎしてアーティスト名とタイトルを書きとめた。そしてほとんどそのままCDショップに直行し、手にしたのが、後に彼の代表作と言われることになる "Lorenzo 1994" だった。
そしてそれから随分長い間ひそかにファンだったのだけれど、今月新作が初めて国内盤という形で発売された。国内盤のいいところは歌詞の日本語訳がついているところ。ラップと歌を取りまぜて繰り出される歌詞は結構社会派で、彼のリベラルな信条をたっぷりのユーモアを含んだ言葉遣いで歌われる。
サウンドはハイパーで明るくテンションの高い曲と、先の "Serenata Rap" みたいにミディアムで、肩の力を思いっきり抜いた素朴な手触りの曲がある。1994 のほうは後者の色合いが強く、新作 2002 はのっけからハイテンション。新作はサウンドプロダクションもかなり凝っていて、非常にバラエティーに富んでいる。
彼のイタリア語の響きがとにかく猛烈に面白く、それを載せる曲もとても格好よく、明るくて、温かみがあって、彼の人柄を想像させるような感じ。新作ではボーナストラックを除くと最終トラックにあたる「悪魔の夕食に少年を捧げよ」という11分以上にもおよぶ曲が圧巻で、途中で Kenny Garrett のテナーソロがこれまた格好よく入る。この曲に限らずジャズ的なグルーブのセンスや音使いも見せる人。(この曲、でも最後は 'ti amo' 、やっぱりイタリア人、キュート!)

そういうわけで暑い夏には部屋の温度をぐっと下げてくれる北欧の音か、またはトマトソースのパスタと赤ワインと Jovanotti のアルバムを。


2002-07-30 (Tue)

既に掲示板で出ている話題で、でもサイトにこういう話を書くのに間違いがあってはいけない、と多分不必要なほど慎重になったらとても遅くなってしまった Jaga Jazzist 関連の話題をまとめて:

アルバム "A Livingroom Hush" リリース後に Jaga Jazzist に加入した Morten Qvenild (key) は既に先月グループを離れていて、さらに初期の頃からのメンバーでグループの重要なソングライターでもある Jørgen Munkeby (sax, fl) は8月26日をもってグループを離れる予定、秋のヨーロッパツアー(イギリスなどでは既に大変な話題)などのグループとしての活動には参加しない。時間的、音楽にかけるエネルギーという面で自身の活動に集中するための決断だったようで、ちょっと私の脳裏をよぎった「音楽的な面」ということではなさそう。(まあ、そもそも自分のグループを別に作る、というのは十分に「音楽的」な理由なわけだけれど。)

Jørgen Munkeby がグループを離れる 8月26日というのはノルウェーでのニューアルバムのリリース日。"A Livingroom Hush" に続く新しいアルバムは "The Stix" というタイトルで、もちろんもう既にレコーディングは終了している。先の2人もアルバムにはとても貢献しているとのこと、ほっとするやらでとても楽しみになってきた。

…とそんな話を「渦中の人」に訊いていいものかどうか、何らかの公式な発表を待つべきなのかも、とかなり迷ったけれど、アルバムリリース前でしかもライブが続く忙しい中、丁寧に答えてくれた Jørgen に本当に感謝。彼は今後もちろん自分のグループ Shining に打ち込むということで、もう次のアルバムを準備中とか。(先に Jaga Jazzist を離れた Morten もこのグループのメンバー。)前作とは違った雰囲気になるとのこと、なかなか興味津々なことを言っているので、楽しみに待ちたい。

くどいようだけれど日本ではまず、 "A Livingroom Hush" がライブ録音を含むボーナストラック付きで8月10日に発売される。

ところで「脱退」という言葉を使わなかったのはちょっと理由があるからなのだけれど…。

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今ノルウェー・トロンハイムで Olavsfestdagene 2002 というフェスティバルが開催中で、今日7月30日のプログラムにこんなものが:

2002/07/30 22:30-
Ståle Storløkken (key), Terje Isungset (per, key), Christian Wallumrød (key)

ありそうでなさそうな微妙な取り合わせ、一体どんなサウンドになるのだろう?
>> Olavsfestdagene 2002 公式サイト。しかしどういうフェスティバルなんだかこれ…。


2002-07-29 (Mon)

ピックアップ Vol. 10 にノルウェーのサックス(と角笛!)奏者 Karl Seglem の新作 "Nye Nord" をアップ。7月3日の diary でちょっとだけ触れた「2002年上半期ベスト5」の最後に滑りこんだのはノルウェーで6月20日に発売されたこのアルバム。さすがレーベルオーナー、というべきなのかとにかく異例なほど早くにプレスリリースが出され、民俗音楽シンガーから即興演奏家まで様々なその人選はなんだろうと、楽しみというより、ちょっと試しに聴いてみようと思った1枚だったはずだけれど、とても気に入ってしまった。
「角笛でドラムンベース」の1曲を聴いたときは、最初に Nils Petter Molvær の新作のことが頭をよぎった。プロデュースとサウンドを担当するのは同じ Reidar Skår 。それからこの曲でキーボードを弾く Christian WallumrødClose Erase のメンバーなのだけれど、最初の2作を Karl Seglem のレーベル NOR-CD からリリースした後、エレクトリック路線の 3作目のリリースにその Karl Seglem が難色を示した、ということも思い出した。その Christian Wallumrød を従えてドラムンベースとは…。(但し Karl Seglem は単に Close Erase の3作目のリリースを拒否しただけで、レーベルとしてはその後も Close Erase のツアーのサポートもしているようだ。)


2002-07-28 (Sun)

7月20日の diary でモルデでの番外ライブを紹介した Bobby Hughes Combination の 12" を入手。

Bobby Hughes Combination "Kerma Elastica" (2002; Stereo Delux; sd089)
Erik Horne (per), Erik Holm (ds), Marius Reksjø (b), Jørgen Munkeby (harmonica), Rodrigo Lopez (hammond); w/ Karin Krog (vo on side B)
Bobby Hughes Combination "Kerma Elasitca"

Erik Horne のプロジェクトで、エレクトロニクス他のサウンドは彼が担当している(はず)。A面は "Kerma Elastica" 、B面は "Kerma Elastica feat. Karin Krog"。A面はインストかと思いきや女性ボーカルが入っている。こちらのサイドの女性ボーカル(クレジットがないので誰が歌っているかは不明)は高くてどちらかというと細いめの声。バックの演奏に溶けるように流れていく。一方の B面のほうは Karin Krog の低めの声、この声のトラック以外は A面と全く同じはずなのに、こちらのほうがぐっと深みがあって、なによりとても「ジャズ」になっている。貫禄!サウンドはノルウェーらしからぬ明るさで、Marius Reksjø [Beady Belle] のダブルベースは格好いいし、Jørgen Munkeby [Jaga Jazzist] のハーモニカも夏の青空に響くような気持ちよさ。フルアルバムが楽しみ。

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DJ Spooky That Subliminal Kid "Optometry" (2002; Thirsty Ear; THI57121.2)
Matthew Shipp (p), William Parker (b), Joe McPhee (ts, tp), Guillermo E. Brown (ds), DJ Spooky (laptop, kalimba, turntables, upraight b)
DJ Spooky That Subliminal Kid "Optometry"

Thirsty Ear レーベル内の Matthew Shipp が主催する The Blue Series は本当に面白い。DJ Spooky のこのアルバムはものすごいメンバーで、さらに曲によっては Medeski, Martin Wood の Billy Martin も参加していたりする。意外にもストリングスなんかもたくさん入った、楽器の音が楽しめるアルバム。特に Wiliam Parker の超重低音ベースと、やや高音を強調したような響きに録られている Matthew Shipp の透明感のあるピアノがやっぱりいい。街の雑踏の音から始まり、サウンドトラックを思わせるような作りでそれぞれの曲はバリエーションに富んでいていろいろに楽しめそう。

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○○と△△が一緒にやれば面白そうなのに、と非現実的な想像をめぐらしたりするのは私だけじゃないと思うけれど、突然それが現実になったりすることもあるらしい。朝から興奮しすぎでちょっと気分が悪くなった…(単純だ、つくづく)。


2002-07-27 (Sat)

8月10日に Beat Records から予定通り発売される Jaga Jazzist のセカンドアルバム国内盤の内容:

"A Livingroom Hush" Jaga Jazzist
1. Animal Chin
2. Going Down
3. Press Play
4. Airborne
5. Real Racecars Have Doors
6. Low Battery
7. Midget
8. Made For Radio
9. Lithuania
10. Cinematic
11. Plym [taken from "Magazine EP" (1998)]
12. Animal Chin [live]
13. Airborne [live]

#1-10 はノルウェー盤/インターナショナル盤と全く同じ内容。注目はボーナストラック。 #11 は 1998年リリースの4曲入り EP (原盤は dBut)からの1曲。ヴィブラフォン奏者 Andreas Mjøs が弾くピアノが印象的なスローでファンタジックな曲。共同プロデュースとミックスとサウンド担当で Deathprod こと Helge StenSupersilent)が参加している。ライブが評判の彼らなので #12 と #13 のライブトラックも注目。とりあえず私の記憶にある限りではノルウェーでのリリース物にライブ録音が収録されたことはないはずで快挙!

それから múm なんかが好きな人々周辺では既に随分話題になっている Kim Hiorthøy の国内盤も8月25日に P-VINE から発売される:

"Fantasin Finns I Varkligheten - Japan Selector" Kim Hiorthøy
1. Door Opens Both Ways [M]
2. Jeg Er Bare Her
3. Juli [H]
4. Politiska Dikten Återvänder [H]
5. Det Var En Fridfull Och Mycket Spännande Dag
6. Giving And Taking Book [H]
7. Nu Kommer Cathrine Inn, Hon Lutar Sig Mot Dörrposten [M]
8. Oj, FRAMTID!
9. Forskjellige Gode Ting [H]
10. Hip-Hop Is A Way Of Life [H]
11. Institut For Kritisk Praktisk

[H] はアルバム "Hei" (2000; Smaltown Supersound) から、[M] は編集盤 "Melke" (2002; Smaltown Supersound) からの曲。残りの4曲はNYでのラジオセッションで録音されたもので、未発表曲!凄い内容…。アルバムタイトル(といくつかの曲のタイトル)はどうもスウェーデン語みたいだけれど、Kim Hiorthøy は Rune Grammofon のジャケットを手がけているグラフィックデザイナーでもあり、ノルウェーの人。


2002-07-26 (Fri)

天神祭の大騒動に巻き込まれつつ買い物:

■ DJ Spooky That Subliminal Kid "Optometry" (2002; Thirsty Ear)
アメリカ産音楽で唯一、何も考えずにレコード屋で棚からひったくってレジへ直行する Blue Series の新しい1枚。
■ Jacek Kohan "Double Life Of A Chair" (2001?; Govi Records)
ポーランドのドラマー。とかいいつつ Palle Mikkelborg 、Dave Tronzo 、Briggan Kraus が参加してたり。
■ Misha Alperin "Night" (2002; ECM)
Hans-Kristian Kjos Sørensen 参加のライブ録音。

で…最後の Misha Alperin が出てて、 Jon Balke が出てる、てことは The Source のアルバムも当然出てるはずなのに見つからず。入荷して売れてしまったのか、入荷してないのか?気になる。


2002-07-25 (Thu)

帰宅したらノルウェーで一番メジャー(?)なクッション封筒の郵便物が届いていた。いつも見る封筒なので何も深く考えず開けながら表書きを見たらいつもの通販とは違うとてもきれいな、というより読みやすい字が並んでいる。あれ、この字はと思った時に CD 送るね、とその字の主が言っていたことを思い出した。出てきた CD、いつもそのレーベルはビニールがかかっているのに開封されている。まさか、と思ったらやっぱりブックレットの最終ページにサインが入っていた。しかもそんなに近くに住んでいるとは思えない他のメンバーのサインもしてあった。たった1人のファンためにそこまでしてくれるのが本当に嬉しくて、ますますファンになった。


2002-07-24 (Wed)

discs で紹介するアルバムは結構電車の中で通勤途中に聴いている。昨日 AALY / DKV ダブルトリオをちょっとボリュームを上げて聴いていたら、知らない人にちらっと顔を見られた。音もれしたのかなぁ?何しろ Mats Gustafsson vs Ken Vandermark 、朝からヘンな音楽を聴いてると思われたに違いない。そういえば少し前、ノルウェー民俗音楽的女性ボーカルが入ったのを聴いていたときも同じようなことがあった。


2002-07-23 (Tue)

ノルウェーのトランペッタ― Arve Henriksen はこの10年で把握できるだけでも30枚をゆうに超えるレコーディングがある。とくにここ数年のひっぱりだこぶりはすさまじく、1曲だけ参加とかコンピレーション盤も含めると 2000年は8枚、2001年は7枚の参加作がある。その2001年の7枚のうちの1枚が↓。

Hope Sandoval & The Warm Inventions "Bavarian Fruit Bread" (2001; Rough Trade) Hope Sandoval & The Warm Inventions "Bavarian Fruit Bread"

Hope Sandoval は 90年代に Mazzy Star というデュオで3枚(多分)のアルバムを残した女性シンガー。その Hope Sandoval が My Bloody Valentine の Colm O Ciosoig と組んだのがこの作品。実はこのアルバムのクレジットにはいくつかミスプリがあり、Arve Henriksen の名前も綴りが間違っている。どうも参加しているらしいというのはノルウェーのサイトの記事で見つけたけれど、地理的にもジャンル的にもあまりにも結びつかないので半信半疑ながらアルバムを入手。クレジットをみたら11曲の曲名が並んでいて、どうも Arve Henriksen らしき人は12曲目にクレジットされている。CDには確かに12曲入っているのでどちらにしても最後の曲か、と聴いてみたけれどどこにトランペットが入っているかさっぱりわからない。で、謎は深まる一方で驚くことにこのアルバムのミックスを Supersilent の同僚(?) Helge Sten が手がけていて、エンジニアとしてもクレジットされている。さらにマスタリングはノルウェーのトンガリ系の音を一手に引き受ける Audun Strype …!で、中身は少しアンヴィエントな音を背景にアコースティックギターやハーモニカのアコースティックな音が効いていて、その上を Hope Sandoval の年齢不詳な、アンニュイな歌が漂うといった感じで、結構気に入った。夏によさそうな音。

ところで Arve Henriksen、今年は既に ECM の2枚 Jon Balke & Magnetic Orchestra "Kyanos"Trygve Seim, Øyvind Brække, Per Oddvar Johansen "The Source and Different Cikadas" にほぼフル参加。今わかっているだけでも今年中に少なくとも他に3枚はフル参加作が出そう(順調にいけば、なのだけれど)。


2002-07-22 (Mon)

アイスランド・エレクトロニカの新星!本当に数ヶ月前に突然登場したという Kippi Kaninus のデビューアルバム "h u g g u n" を scrapbook の中にアップ。リリース元は注目の Kitchen Motors レーべル。同じアイスランドの múm のワールドツアーのサポートをする(日本にも来てくれれば絶対行くのに)そうで、そのあまりにぴったりな取り合わせも凄い。個人的には múm より好きな音で完全にハマった。

そのアイスランドのレーべル Kitchen Motors レーべルが最近ヨーロッパで大躍進中。6月14日スペイン・バルセロナの"Sónar Festival" 、7月1日/2日はイタリア・フィレンツェの "Vie di Guga" フェスティバル、7月5日イギリス・ブライトンでのイギリス Fat Cat レーベル勢とのコラボレーション、そして7月6日/7日ロンドンで BBC3 製作の番組用のフェスティバル。Kitchen Motors 絡みのミュージシャン/グループがぞろぞろとヨーロッパを大移動!それから今年の秋(一応予定)にはまた興味津々な企画物のリリースが予定されていて、さらなる快進撃は続く…。


2002-07-21 (Sun)

ノルウェーのノイズデュオ Jazzkammer が "Sound of Music" (なんていうタイトルだ…)という 3" CD をリリースする。リリース元は現在所属している(はず)のノルウェー・オスロの話題のレーベル Smalltown Supersound ではなく、同じくオスロの [ohm] というレーべル。このレーベルには Jazzkammer の2人John HegreLasse MarhaugHelge Sten (Supersilent のメンバー)との連名によるアルバムがあり、古巣、ということになる。
で、その 20分1曲の新作は去年11月、東京恵比寿みるくでのライブ録音!

Jazzkammer のこの新作リリースは7月25日、↓のフェスティバルの初日のコンサートが発売記念のライブになる。

SAFE AS MILK FESTIVALEN 2002

場所: ノルウェー・ハウゲスン Haugesund (ノルウェー第2の都市 ベルゲン Bergen と第4の都市 スタヴァンゲル Stavanger のちょうど間に位置するフィヨルドの町)
日時:2002年7月25日、26日、27日;3日ともドアオープンが夜8時
出演:
........25日 Mufflerkompressor, Jazzkammer, Stockhaus, DJ Boutique Electronique
........26日 Mufflerkompressor, Hazard, Fennesz, Sister Sonny, DJ Boutique Electronique
........27日 Mufflerkompressor, Alexander Rishaug, JR Ewing, Datarock, DJ Boutique Electronique
>> official site www.safe-as-milk.org

夜8時オープンでこの数のアーティストということは、暗くならない北欧の夜通しライブになりそう。パンク、ロック、DJ、ノイズ、エレクトロニカ とまあノルウェーのフェスティバルらしく支離滅裂な顔ぶれ。ジャズ系はなし、ということで個人的に気になるのは Jazzkammer、スウェーデンの Hazard 、オーストリアの Fennesz、そして Smalltown Supersound からの新作 "Panorama" がなかなかよかったノルウェーの Alexander Rishaug。

ところで Safe As Milk は 1998年に設立された実験的なサウンドやアートのための非営利団体で、"Safe As Milk Records" 、"Melektronikk"、"Spilt Milk" という名前もいかした3つのレーベルがある。

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V/A "The Asthmatic Worm" (2002; Mobilé; mobcd1)
Múm, März, Sensorama, Hey, Doctor Rockit, Gotan Project, Burt Friedman & Jaki Liebezeit, Atom, Markus Nikolai, Dntel, Wechsel Garland, Gonzales
The Asthmatic Worm

ドイツのレーベルからリリースされたコンピレーション。恐らくレーべル最初のリリースで、まだホームページもない。
"a compilation of twelve ELECTRONIC ACCORDION & MERODICA tracks" というユニークな内容、本のような縦長の変わったジャケット。驚いたのはその本を開けてみてからで、全てのトラックのオリジナル収録盤がクレジットされているのはもちろん、メロディカやアコーディオンを弾いているメンバーのコメント、使用機種、そのアーティストの簡単なディスコグラフィー、アーティストかオリジナルリリース元のオフィシャルサイトのURLもしくはもしくはe-mailアドレスがきちっと掲載されている。例えば Múm の4人のうち誰がメロディカを弾いているかなんて考えたこともなかったけれど、それぞれのミュージシャンとその楽器の出会いとかも述べられていてとても興味深い。曲のほうは Múm と Wechsel Garland がさすが、というより単に私の好みで耳に残った。この隅々まで丁寧で、ある意味非常にドイツ的な緻密さが個人的にはとても気に入った。今後注目のレーベルになるかもしれない。

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モルデ・ブックマーク

■ 7月20日(土) Paal Nilssen-Love soloPaal Nilssen-Love "Stick & Stones"
今年のモルデの顔、Paal Nilssen-Love (ds) の、フェスティバルを締めるソロパフォーマンス。スタヴァンゲル育ちだけれど、生まれたのはこのフェスティバルの町モルデ。↑の記事の冒頭にもあるように、この町で1976年に父親のドラムセットを叩き始めたそう。ちなみに1974年生まれ、しかも12月の末。Paal Nilssen-Love は既にかなりの量の(質を伴う)レコーディングがあるけれど、1枚 "Sticks & Stones" (2001; Sofa)というソロアルバムがある。ライブ以外ではこれでしか聴けない Paal Nilssen-Love のソロ演奏は、アンサンブルの中での演奏とは印象が異なる。そのイマジネイティブな演奏、瞬発力とでもいうような一瞬のひらめきが強力。いつか、できれば早いうちにソロ・パフォーマンスもライブで見てみたい(それにしても去年彼の演奏を見ておいて本当によかったと思う)。ところで↑の記事の中にある彼のドラム/パーカッションのセットの写真は必見!


2002-07-20 (Sat)

非常に重要な(しかも遅すぎ!の)ライブ情報:

FUTURISM - Jazz Giants Special Concerts -

■ 8月27日(火) "The Acoustic"
Herbie Hancock & Wayne Shorter Duo
■ 8月28日(水) "The Electric"
1. Nils Petter Molvær Group
2. Herbie Hancock Future 2 Future Band
■ 場所:NHK大阪ホール
■ 時間:両日とも6時開場、7時開演(終演は未定)
■ チケット:S席 10,000円、A席 9,000円(チケットは既に発売中…)
>> FUTURISM 公式サイト

5月3日付diaryで書いた東京JAZZ2002(>> 公式サイト)のダイジェスト版大阪公演、というイベント。なんかものすごくおいしい取り合わせのような気がする。ついに Nils Petter Molvær 大阪公演!!

その Nils Petter Molvaer は昨日7月19日、ノルウェーのモルデ・ジャズフェスティバルに出演。Idrettens Hus というモルデのインドア会場では一番大きい場所で、約 1,500席というところだけれど、この日はチケット1496枚ソールドアウトでそれに関係者席(←かなり多い)まで超満員!98分のコンサートのセットリストと参加ミュージシャンは以下のとおり:

set list (19 July 2002, Molde):
1. Kakonita [Solid Ether]
2. Simply So [NP3]
3. Song Of Sand [Khmer]
4. Frozen [NP3]
5. Little Indian [NP3]
6. Platonic Years [Khmer]
7. Solid Ether [Solid Ether]
8. Tløn [Khmer]
9. Nebulizer [NP3]
* [カッコ内] はオリジナル収録アルバム

musicians:
Nils Petter Molvær (tp)
Eivind Aarset (g)
Audun Erlien (b)
Rune Arnesen (ds)
Pål "Strangefruit" Hyhus (terntable etc)
Raymond "Darknorse" Pellicer (electronics etc)
Morten Buvik (sound)
Tord Knutsen (sound)

セットの最後がアルバム "NP3" 同様 "Nebulizer" というのはいいとして、"Axis Of Ignorance" [NP3] は演らないのかなぁ?めちゃくちゃ格好いい1曲だと思うのに。

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モルデ・ブックマーク:

7月17日(水) Sidsel Endresen & Bugge Wesseltoft
7月17日(水) Atomic
7月17日(水) Arve Henriksen

7月18日(木) Trio Trang
7月18日(木) Shining

7月19日(金) Nils Petter Molvaer
7月19日(金) Sidsel Endresen
7月19日(金) School Days

それから今年のモルデの顔、Paal Nilssen-Love のインタビュー。写真がいい感じ。

ところで今年のモルデには Paul Simon (大ヒットパレードだった模様)や、Hancock / Brecker / Hargrove の "Directions In Music" なんてのもあったのだけれど、別にわざわざこのサイトで、しかもノルウェー語の記事を引用することはないだろう、ということで敢えて触れず。

それより注目はこれ↓。モルデの公式プログラムに載っていなかったのでビックリ。

Bobby Hughes Combination with "special guest" Karin Krog [7月18日(木)]

Bobby Hughes こと Espen Horne はノルウェー・ベルゲン出身の36歳、DJ というかエレクトロニカ系のアーティスト。以前は Bobby Hughes Exprerience というユニット名でイギリスの Ultimate Dilemma レーベル(←最近聞いたなぁと思ったら、7月7日付diary の Magnet の新しい 10" をリリースしたレーベルだ)から1999年に "Fusa Riot" というアルバムをリリースしている。
その Espen Horne は新しいユニット名で最近ドイツの Stereodelux というレーベルと契約し、第1弾となる 12" "Kerma Elastica" を今年5月にリリース。それにゲストで参加しているのが Karin Krog 、18日のライブはお披露目のライブ。メンバーは

Karin Krog (vo)
Espen Horne (electronics)
Jørgen Munkeby (sax, fl)
David Wallumrød (key)
Marius Reksjø (b)
Erik Holm (ds)

という顔ぶれ。Jørgen Munkeby は Jaga Jazzist のメンバーで自分のユニット Shining でも同じ日(!)にライブをやっている。ベースの Marius Reksjø は Jazzland からデビューした Beady Belle の片方の人。若いメンバーで、集まったお客さんも若い人達が多かったそう。曲も Nu-Jazz と呼ばれる新しいジャズとエレクトロニカの融合みたいなサウンドで、この手のノルウェー物は本当に面白い。それに加わるのが 65歳(女性なのに年齢を出してしまうなんて…と思いつつ)になる Karin Krog 。少し前に出た "Raindrops, Raindrops" と、その中の1曲を Matthew Herbert がリミックスするという企画(> 6月23日付diary)も面白かったし、大ベテランのこのフットワークの軽さ、新しいものと何の違和感もなくなじんでしまう感覚が本当に素敵だと思う。
その Bobby Hughes Combination w/ Karin Krog の新曲が試聴できるサイトを発見。 >> tunes.co.uk

Karin Krog についてついでにもう1つ。この格好いいエレクトリックなサウンドも注目だけれど、アコースティックなジャズも大注目。ギタリスト Jacob Young (31歳)とのデュオ作 "Where Flamingos Fly" が予定通り来月発売される。内容はスタンダードやバラードが中心、あのレインボー・スタジオでの録音でエンジニアはもちろん Jan Erik Kongshaug 、プロデュースは John Surman 、ゲストが Arild Andersen!リリースはノルウェーの Grappa から。

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携帯を替えた。前の携帯を2年半も使いたおしていて、別に替えるつもりはなかったけれど、時々失神する(勝手に電源が切れる)のと、妙なところに妙な隙間ができてきたので替え時でしょう、ということで。新しいのは派手な色に惹かれて即決定。

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冒頭の Nils Petter Molvær の新作 "NP3" 、最初は「ん〜?」と感じたけれど、ここへきてヘビーローテーションの1枚になった。良さがわかるのに時間がかかるアルバム、てのもちょくちょくあり、これもその1枚、少なくとも私にとっては。


2002-07-18 (Thu)

私がノルウェー物大好きで常に目を光らせているから目に入ってくるのか、実際ちょっと異常なまでにノルウェー物が日本に押し寄せているのか?というわけで今日買ったもの:

● Magnet "Quiet & Still" (2000; Rec 90)
7月7日の diary で新しい 10" を紹介した Magnet の、その文中でも触れた2年前にオスロの小さなロック系レーベルに録音したアルバム。 Thin Lizzy "Dancing In The Moonlight" なんてやっている。

● Motorpsycho "Go To California / Black To Comm" // The Soundtrack Of Our Lives "Broken Imaginary Time / Galaxy Gramophone" (2002; Munster Records)
7" ×2枚組のスプリットアルバム。ノルウェーとスウェーデンのロックバンドの豪華な顔合わせで、スペインのレーベルから1000枚限定でリリースされたもの。たまたまこちらを向いていたのが Motorpsycho サイドのジャケットで、そのアートワークは(クレジットはないけれど) Kim Hiorthøy だったのでおおっ、と気づいた。

しかしこういう物が店頭で売ってるのか、と驚いてぼけーっとしつつ雑誌を買ってレコ評をぱらぱらみていたら Jaga Jazzist "A Livingroom Hush" が載っていた。"After Hours" というこの雑誌、不定期発行誌なのにこの素早いレビュー。さすが。

そして今日の極めつけは、世界中を駆け巡った(←めちゃくちゃ大げさ) Supersilent のニューアルバムが出るぞ!の公式なアナウンスだった。出る、と言っても "late autumn" ということなので何月になのかすら不明。でもひたすら楽しみ。ところでちょうど1年前、Supersilent のメンバーに「ニューアルバムのタイトルって……なの?」と訊いたら、答えは黙って «スマイル» だった。(※「……」に適当な語句を入れること)

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ブックマーク: 7月15日(月)からモルデ・ジャズフェスティバル開催中。

7月15日(月) Frode Gjerstad / Peter Brötzmann / Øyvind Storesund / Paal Nilssen-Love
--- Paal Nilssen-Love がメインのフェス、その初ステージ。
7月16日(火) Sten Sandell Trio w/ Johan Berthling & Paal Nilssen-Love
--- 個人的にとても見たかったプログラム。写真が格好いい。
7月16日(火) Trondheim Jazzorkester (led by Eirik Hegdal)
--- pick up vol.8 で「この才能に注目!」としたサックス奏者 Eirik Hegdal …派手な服だなぁ…。


2002-07-16 (Tue)

discs のページをずっとみてみると、ジャズらしいジャズは3月以降 1枚もないことに気づいた。それにしても奇妙なディスク紹介ばっかりだ。そういうわけでしばらくはノルウェージャズのアルバムを真面目に紹介する…予定…。

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最近のノルウェー音楽の勢いも凄いけれど、アイスランドもどうかしている。どうしてあの国はあんなに奇妙な(←誉め言葉)音楽がぽこぽこでてくるのだろう?アイスランドの音楽を聴いていたらまたあの国に行きたくなった。前は夏に行った(冷夏だとかでめちゃくちゃ寒かった)から、今度は別の季節に行きたい。ところで今日のレイキャヴィークの日の出は3時半、日没は23時半過ぎ。


2002-07-15 (Mon)

ピックアップ Vol.9 にスウェーデン出身でコペンハーゲンで活動する女性シンガー Josefine Cronholm の初リーダー作 "Wild Garden" をアップ。実は少々予定外のピックアップで、ボーカルものもスウェーデン/デンマークものも初めての登場。普段ほとんど情報収集していないコペンハーゲンのシーンのことなので書こうかどうしようか迷ったけれど、それでもとても気に入った1枚なので載せてみた。Django Bates の "Quiet Nights" に参加していたシンガーで、この Django Bates のアルバムも是非注目!の1枚。


2002-07-14 (Sun)

6月から1ヶ月もかけてたらたらと続けてきたスウェーデン Häpna レーベルの特集が終了。このレーベルはストックホルムにある小さなレーベルで、Klas Augustsson と Johan Berthling によって共同運営されている。角田俊也から始まり、スウェーデンのインプロ、民俗音楽だかなんだかわからないものや、ミニマル音響系、さらにはアメリカ・シカゴの Town And Country のメンバーまで登場する一見支離滅裂なこのカタログ、聴きこんでみると違和感がなくなってくるからとても不思議。

このレーベル、アートワークにもとても細かいこだわりがある。CDは不織布に入っていて、それが二つ折り紙ジャケに挟まれ、さらにビニールケースに入っていて非常に薄い。そのCDを取り出す感覚はLPのようでもある。アートワークはほとんどオーナー2人が一緒に手がけていて、タイトル、アーティスト名、それにほとんどのアルバムのクレジットなどは同じ字で手書きされている(恐らくこれは Klas Augustsson が書いていると思われる)。ユニークなのはミュージシャン自身による絵やイラストなどがジャケットや盤に使われているアルバムも多いこと。

David Stackenas "The Guitar"このレーベルを聴くきっかけになったのは去年のちょうど今頃、ノルウェーのモルデ・ジャズフェスティバルで聴いた Tri-Dim のライブ。偶然ステージに向かって左側にいた私の前で演奏していたのが David Stackenäs というスウェーデンのギタリスト。その演奏はあまりにインパクトが強く、帰ってきてから捜した彼のレコーディングの1つがこのレーベルの1枚だった、そんなきっかけで聴き始めたレーベル。私が今とても注目しているスウェーデン人ベーシスト Johan Berthling がこのレーべルの共同オーナーであることはアルバムを入手してから気づいた。

>> Häpna official hp

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サイトを始めてちょうど1年半になった。


2002-07-13 (Sat)

続報。Jaga Jazzist "A Livingroom Hush" 国内盤、ジャケットはインターナショナル盤と同じ↓の赤ジャケ。ノルウェー盤アフロオバさんジャケじゃなくてよかった(ちょっと安心)。それからボーナストラックが3曲入って全13曲!!ちなみに2,500円(税込)。


2002-07-12 (Fri)

NEWS!6月13日に書いた Jaga Jazzist "A Livingroom Hush" 国内盤は ビートインク/Beat Records より 2002年8月10日発売予定!!
>> ビートインク
>> Jaga Jazzist Official HP
Jaga Jazzist "A Livingroom Hush"


2002-07-10 (Wed)

3日前に書いた Kim Hiorthøy "Hei" のアナログ(Vertical Form)を入手。ジャケットがちょっと違う。裏は洗濯バサミでつるされたズボンが2本。個人的にはSmalltown Supersound のCDのオリジナルよりこのジャケのほうが好きで、ざらっとした手触りの紙質もいい感じ。収録曲は同じ。盤のラベルには "SIDE A" "SIDE B" と手書きされていてこれまたよい。 Kim Hiorthoey "Hei" (LP; Vertical Form) Kim Hiorthoey "Hei" (CD; Smalltown Supersound)

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大阪・心斎橋のタワーレコード、3階のエレクトロニカ・ポストテクノ・音響系・アヴァンギャルド・現代音楽が入り乱れるコーナーにぷらっと立ち寄った。試聴盤のところをまっすぐ通り過ぎたときに、そこに先週行った時にはなかった Alog "Duck-Rabbit" のアヒル・ウサギジャケがあるのに気づいた。へ?と思ったら、な、なんと Rune Grammofon の特集コーナーなどというものがでーんとできていて驚くやら嬉しいやら。新しめのものが中心、結構入ってたみたいだけれど既に随分売れたみたいだった。そこへひょろーーーと聞こえてきたのが Arve Henriksen の尺八トランペット!Rune Grammofon は全部持っているから特に探しているものはないんだけれど、せっかくなので Supersilent "5" を購入。予備(?)に1枚欲しかったので。(ところでお店の方、"5" はバーコードのついてる面が表です。真っ黒なほうは裏です…)

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本日 7月10日、オスロ Blå のプログラム:

Kent Kessler (double-b; アメリカ/シカゴ)
Ingebrigt Håker Flaten (double-b; ノルウェー)
Ken Vandermark (ts, cl; アメリカ/シカゴ)
Paal Nilssen-Love (ds, ノルウェー)

入場料は当日券で 60NKR (約 900 円)。

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最近のお気に入り。冷凍庫で作った氷をがりがりかじること。アナログで聴くエレクトロニカ。 Julian Argüelles のサックス。


2002-07-09 (Tue)

久々にアイスランド、 Sigur Rós のニュース。"Ágætis Byrjun" に続く3作目のアルバムの作業は現在イギリスのバースで最終段階に入っていて(つまりはミックスなどをやっているらしい)、 Peter Gabriel 所有の Real World Studio での録音は既に終了。そのアルバムはまだタイトル未定、今のところ今年のリリースが予定されている。期待!


2002-07-08 (Mon)

6月30日の diary(の後半)で書いた 今年の Kongsberg Jazzfestival のジャズ賞 (Vitalprisen 、というらしい)、受賞は Kornstad Trio受賞の模様の写真がフェスティバルのサイトに載っている。赤っぽいストライプのシャツが Håkon Kornstad (sax)、青っぽいストライプのシャツが Mats Eilertsen (b)、白いシャツを着ているのが Paal Nilssen-Love (ds)。めちゃくちゃに気持ちよさそうな天気もさることながら、3人とも笑顔・笑顔・笑顔…!Mats Eilertsen は去年7月から全然変わらないけれど、Håkon Kornstad は2ヶ月前より随分髪が短くなってるし、なんといっても Paal Nilssen-Love の髪が随分長くなった!と驚いた。何しろ Paal Nilssen-Love といえばここずっと、何年も前からスキンヘッドと丸刈りの間くらいのヘアスタイル(っていうのか?)しか見たことがなかったので。いや、でも Atomic のインターナショナルバージョンのカバーにくっついてくるシールに印刷されていた写真はこんなもんだったか…。ちなみに Kornstad Trio のカバーにくっついている写真(車に乗ってる3人の写真)はかなり以前のもの。

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その Jazzland レーベル・アコースティックシリーズの2枚、 Atomic "Feet Music"Kornstad Trio "Space Available" の2枚の輸入盤がついに全国的に普及してきたらしい。京都のレコード屋で見かけ、思わず手に取ってしまった。私は既にジャケ違いをそれぞれ2枚ずつ持ってたりするのでさすがにレジには持っていかなかったけれど。国内盤が出ないのは残念だけれど、1人でも多くの人に「今」のノルウェーのジャズを聴いてもらえたら、ということで大推薦の2枚。ジャケットはともに再生紙みたいな地味なデジパックで、逆に売り場ではこれが目立つかも。 Atomic "Feet Music" Kornstad Trio "Space Available"


2002-07-07 (Sun)

オスロの注目のレーベル Smalltown Supersound から 2000年にリリースされてた Kim Hiorthøy のファーストアルバム "Hei" がイギリス Vertical Form からライセンス契約でリリースされている。CD は限定盤で先に出たらしく、今月になって LP もリリース。これのアナログ盤っていいかもしれない。

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Magnet "Where Happiness Lives EP" (2002; Ultimate Dilemma)
Magnet "Where Happiness Lives"

Rune Grammofon の初期(と言っても 1998年〜1999年頃)のカタログに Chocolate Overdose というベルゲンのギターポップグループのアルバムが2枚ある。Rune Grammofon での最初のレコーディング "Whatever." は彼らにとっての3枚目で、それ以前の2枚に参加していたギタリストがこの Magnet こと Even Johansen。2000年にノルウェーのロック系レーベル REC90 から "Quiet & Still" というアルバムをリリースしている(アメリカでも出ている)のだけれど、このイギリスのレーベル Ultimate Dilemma (凄い名前だ)からの EP はデビューEP とされている。

今年5月27日にリリースされたこのEPは4曲入りで、先の "Quiet & Still" からの曲も2曲含まれている。大分前からスコットランドを拠点に活動している彼だけれど、やはりベルゲン・ポップス(Kings Of Convenience とか Röyksopp がその代表格)の手触りがする、といえそう。どちらかというと今時珍しいくらい、ちょっと古風で素朴な音楽。歌も歌っているのだけれど、こっちは KOC などと比べるとラフ、やっぱりギタリスト。Chocolate Overdose より開放的で前向きな感じがする。このEP は10" と CDEP のリリースで、何枚プレスしたのかわからないけれど1ヶ月でソールドアウト。イギリスの音楽誌で記事を見かけたこともあり、今後注目かも。

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友達が「ノルウェーのジャズの記事が載ってたから覚えてきて教えてあげようと思ったけど、1つも名前が覚えられなかった〜」といいつつ持ってきてくれたのが ニューズウィーク日本版・6月26日号。『ヨーロッパ新世紀のジャズエイジ』というタイトルの3ページに渡る記事。「覚えられなかった」ノルウェーのミュージシャンは Eivind AarsetBugge Wesseltoft など。

読み始めてすぐにどこの人が書いているのだろう?と思った。ノルウェー人とも日本人とも違う切り口のような気がしたからで、やはり筆者はフランスの人だった。その記事では、 アメリカのミュージシャンは音楽的なルーツを極端なまでに尊重するけれど、ヨーロッパのミュージシャンは60〜70年代初期のアメリカのジャズをベースにその土地の伝統音楽やテクノなどを取り入れた/その取り入れられたのはフランスの Erik Truffaz の場合シャンソンで、ノルウェーの Eivind Aarset や Bugge Wesseltoft の場合ノルウェー民謡、と説明されている。

記事には他にも Bojan Zulfikarpasic (ユーゴ)や Dresch Mihály (ハンガリー)といった東欧のミュージシャンも登場。ヨーロッパのジャズがどんどん国境を越えていくのを踏まえて、最後に、アメリカでジャズが人種と人種の掛け橋になったように、ヨーロッパのジャズはヨーロッパを一つにまとめるうえで大きな役割をえんじつつある、と締めている。この記事で述べられていることが必ずしも正しい、とは限らないし、そもそも正しい分析、なんてないのかもしれないけれど、私はこの記事をとても興味深く読んだ。

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雑誌の記事、といえば以前私の母が、『家庭画報』(!)に私が見たコンサートの人達のこと(←Bugge Wesseltoft @ Motion Blue Yokohama のことだ)が載ってた、と教えてくれた。おそるべしノルウェー音楽…。

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↓の Flunk "For Sleepyheads Only" の3曲目、"Miss World" は名曲。
>> NRK : その "Miss World" が試聴できる。それからボーカルの Anji の写真まであり。でもインタビューに答えているのはリーダーの Ulf Nygaard だったり。


2002-07-05 (Fri)

夏の夜、北極圏下、「不眠症」エレクトロニカフェスティバル。

INSOMNIA FESTIVAL >> Insomnia 2002 official HP
◎ 2002年8月21日〜24日
◎ トロムセ(ノルウェー)
◎ 出演予定: DJ Floora, Ugress, Slowpho, Sternklang, Flunk (↓), Ralph Meyerz & The Jack Herren Band, Biosphere, Kim Hiorthøy

なんだか凄い顔ぶれ。Biosphere のリーダー作については scrapbook で紹介する予定とか言いつつ全然進んでない…。

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Flunk "For Sleepyheads Only" (2002; Beatservice)
Ulf Nygaard, Jo Bakke, 'Anji' Anja Øyen Vister
Flunk "For Sleepyheads Only"

サウンド・楽器担当の Ulf Nygaard と Jo Bakke 、それに女性シンガー Anji のノルウェーの3人組 FLUNK 。ジャケットの黄色い空、それも含めてブックレット内の写真もざらざらした黄色っぽい写真が個人的にはとても気になる。音もこのジャケットも、ぴたりと焦点が合いすぎないことを逆に不思議な魅力にしているような印象。歌っているのも Anji のイノセントな声ばかりだと統一感が出るところを、Ulf Nygaard も歌ってみたり、1曲だけ別の女性シンガーを入れてみたりする。打ち込み×シンセで作った音があるかと思えば、アコースティックギターを弾いてみたり、フルートを入れたり。それから、ノルウェーのアーティストには珍しくアメリカの音楽の要素をほんのわずかだけ(例えばラップが少しだけ入るとか)挟んでいる。でもトータルとしては北欧の短い夏を思わせる音。決して蒸し暑くなったりしない夏。…ところでグループ名が変わってるのだけれど、ジャケット(というよりトレーの背の部分)に小さく日本語で「落第」と書かれているのがちょっと笑える。

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↑の不眠症フェスティバルに出演するアーティストのうち、その FLUNK と、Slowpho、Sternklang、Biosphere、Kim Hiorthøy のアルバムは既に日本にも輸入盤が入ってきている。エレクトロニカに関してはノルウェーと日本は近いなぁ、と思う。
で、国内盤についてはランブリング・レコーズから Slowpho の "Hi-Fi Sound for Young Norwegians" がリリースされることが決まっている(> 5月27日 diary)。リリースは今のところ10月下旬か11月上旬予定。そしてそれに続いて Sternklang の最新作 "My Time Is Yours" (> 5月13日 diary) も同じランブリング・レコーズより、こちらは一足先に 10月初めのリリースが予定されていて、これもボーナストラックが入るそう。この "My Time Is Yours" 、私は「 Wibutee を裏返しにした音」などと言っていて、なかなかに楽しめる。Sternklang こと Rune Brøndbo、ノルウェー国内の評価・知名度の高さが日本でのそれと一致していないような気がする(まあ、遠い国のことなので無理もないのかもしれないけれど)ので、この国内盤発売は個人的にはとても嬉しいニュース。


2002-07-03 (Wed)

ピックアップVol.8 は Dingobats の "Pöck" (とファーストの "The New Dingobats Generation" )、それにその Dingobats のドラマー Sverre Gjørvad の "Denne lille pytten er et hav" 。前回のピックアップ Trygve Seim, Øyvind Brække, Per Oddvar Johansen "The Source and Different Cikadas" で凄い!と思ったトロンボニスト Øyvind Brække も参加、そして Eirik Hegdal という作曲にも才能を見せるサックス奏者も注目。それからもちろん素晴らしいソロアルバムをリリースしたドラマー Sverre Gjørvad も。…しかしなじみのない名前ばっかり、かも。

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私の2002年上半期ベスト5。現地発売が今年の1月から6月末のもの。1 以外の順位は気分次第。

1. Trygve Seim, Øyvind Brække, Per Oddvar Johansen "The Source and Different Cikadas" (ECM)
2. Raoul Björkenheim, Ingebrigt Håker Flaten, Paal Nissen-Love "Scorch Trio" (Rune Grammofon
3. Sverre Gjørvad "Denne Lille Pytten Er Et Hav" (Curling Legs)
4. Kornstad Trio "Space Available" (Jazzland)

1. は文句なし!確かに思い入れ、というか特に大好きなアーティストだから、というのはあるけれど、ここまでとは。それにしてもこれ、まだ日本に入らないんだろうか?ノルウェー発売は5月20日、ヨーロッパ発売は5月13日だったのに。
2. には打ちのめされた。ただひたすら。
3. はアイディアに脱帽。アルバムに参加する個性的なミュージシャン達も◎。
4. は、聴いてから大分経っているのでちょっと順位が下がってしまったけれど、やっぱり Håkon Kornstad の一吹き、てのは強力。 Jazzland アコースティックシリーズのもう1枚 Atomic "Feet Music" は去年の発売で、去年のベスト5に入っているので今回は対象外。
…ベスト5のもう1枚は先月末に飛び込んできたもので順位はまだ不確定。そのうち紹介(予定)。

エレクトロニカ系では Information "Biomekano" (Rune Grammofon) がダントツだった。それから Kim Hiorthøy の編集盤 "Melke" (Smalltown Supersound)。


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