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2004-10-31 (Sun)
今までほとんど更新されていなかったオスロのレーベル Jazzaway のサイトがようやく更新され、今まで紙媒体でしか確認できなかったいろいろが分かるようになった。
>> Jazzaway Records
これからリリース予定で最も注目の1枚:
Crimetime Orchestra "Crimetime Orchestra featuring Bjørnar
Andresen"
10月3日に亡くなったベーシスト Bjørnar Andresen (> 2004年10月3日付diary) の最後のプロジェクト。2004年10月7日付diary でも紹介したように、彼は亡くなる直前までこの大編成インプロユニットのレコーディングに取り組んでいた。レーベルサイトによると、レコーディング時のラインナップは10人で、そのセッションの録音は今年12月か来年1月にリリースされる予定とのこと。
そして今年も、リーダーがいなくなっても Crimetieme Orchestra の恒例クリスマス前セッションは行われる。今年の顔ぶれは何とも分かりやすい。
Crimetime Orchestra @ Blå, 2004年12月20日
w/ Vidar Johansen (sax), Jon Klette (sax), Kjetil Møster (sax), Håkon Kornstad (sax), Sjur Miljeteig (tp), Øyvind Brække (tb), Hild Sofie Tafjord (french horn), Håvard Wiik (p, rhodes), Bugge Wesseltoft (p, rhodes, synth), Ingebrigt Håker Flaten (b), Eivind Opsvik (b), Mats Eilertsen (b), Anders Hana (g), Ivar Grydeland (g), Ketil Gutvik (g), Paal Nilssen-Love (ds)
>> Blå
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Bjørnar Andresen と言えば、同じベーシストである Ingebrigt Håker Flaten のオフィシャルサイトにも小さく写真が貼られており、ノルウェー情報センター MIC の追悼記事(> 2004年10月7日付diary)へのリンクになっている。…それ以外は特に何も触れられていないのがかえって印象的だ。
>> Ingebrigt Håker Flaten
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Jazzaway に話を戻すと、↑の Crimetime Orchestra 以外には、2004年9月10日付 diary で書いた The Core "Vision" と Trinity "Sparkling"
は既にリリース済み、Bjørnar Andresen のもう1つの遺作 Bayashi "Rock"
は少しリリースが遅れており、11月か12月の予定。その前に Morthana というグループのファーストアルバムがリリースされる。
Morthana "Morthana"
w/ Andrew D'Angelo (sax), Morten Olsen (ds), Andrers Hana (g)
レーベルサイトには「ストレートアヘッドなフリージャズ」(!?)と書かれている。Andrew
D'Angelo はニューヨークのシーンで活動するあの人で、Morten Olsen はアムステルダムをベースに活動する他、ノルウェー国内ではシンガーソングライターの
Thomas Dybdahl のバンドのメンバーとしても演奏している。Anders Hana は↑の Crimetime Orhcestra のライブにも顔を出す若いギタリスト。
その他、Jazzaway が Jazzmob のファーストアルバムのリリースもサポートしている(といってもバンドもレーベルもサックス奏者
Jon Klette のものなわけだけれど)。
Jazzmob "The Truth" (1999; Beboporbedead)
w/ Jon Klette (as), Gisle Johansen (ss, ts), Michael Block (p, rhods), Roy Powell (el-p, #7-9), Mats Eilertsen (b), Ingebrigt Håker Flaten (b, #7-9), Jarle Vespestad (ds)
Jazzaway のファーストは Jazzmob というユニットのセカンドアルバムで、この
1999年のライブ録音盤がファーストアルバム。500枚が自主制作されたもので、今回
Jazzaway を通して販売されるのはそのうちの最後の150枚。私は2001年にオスロに行った時に発見、即購入。それ以来1度も見かけたことがない。
Atomic の前身となった Element というグループは、その Atomic に入らなかった唯一のメンバー Gisle Johansen
というサックス奏者が曲を書き、大雑把に言ってコルトレーン風のジャズをやっていたが、この
Jazzmob はその Element にも通じる音だ。2枚組のこの作品はライブならではのスリリングな演奏、凄いテンションのまま突っ走る名録音。
2004-10-29 (Fri)
オスロの新しいレーベル AIM Records から Motif のデビューアルバムに続き、Subtonic のデビューアルバムが国内盤化される。HMV Japan のサイトでは11月14日リリース、Subtonic
のオフィシャルサイト(リンクは一番下↓)では11月24日リリースとなっている。
Subtonic "In This House" (2004; AIM Records)
w/ Julie Dahle Aagård (vo), Asbjørn Lerheim (g), Ole Jørn Myklebust (tp), Rober Arntzen (double-b), David Trübenbach (ds)
このサイトで最初に Subtonic を紹介したのは 2002年8月12日付diary。個人的にはもっと早くアルバムをリリースすると思っていたのだけれど、シンガーの Hilde Marie Kjersem が脱退したりで、新しいシンガーを迎えてレコーディングされたのがこのデビュー作。
前任の Hilde Marie Kjersem は自らのグループ TUB Quartet のアルバム "Red Shoes Diary" でCurling Legs から一足先にデビュー。彼女は低いパンチのある声の持ち主で、Subtonic の新しいシンガー Julie Dahle Aagård は全くタイプの異なるシンガーだ。コケティッシュというのともぶりっ子というのとも違うクセのある歌い方で、時折張り上げた時にアニメ声みたいになる場面も…。これまで全く名前を聞いたことがない人で、それまでは舞台やミュージカルで活動していた、と聞いて妙に納得。
マテリアルは全てオリジナルで、作詞のクレジットからすると半分は Hilde Marie
Kjersem がいた頃のもののようだ。それらの曲は確かに Julie Dahle Aagård
にはキーが低い、というか Hilde Marie Kjersem の歌で聴きたかったとも思わせる。全体としてはポップ、演奏はアコースティックなジャズ的な展開も多く、アレンジは結構バラエティーに富んでいる。
このユニットで一番知名度が高いのは恐らく Ole Jørn Myklebust 。参加レコーディングは既にたくさんあるが、メジャーなものでは Bugge Wesseltoft の最新作 "Film ing" などがある。個人的に注目なのはベースの Roger Arntzen 。来年 Morten Qvenild のトリオ in the country (> 2004年10月18日付diary) のメンバーとして Rune Grammofon からお目見えする(ちなみにトリオのもう1人は↑の TUB Quartet のドラマー Pål Hausken で、オスロは狭いというか何と言うか)。わずかなベースラインでぐっと曲全体を動かせるベーシストだ。その Roger Arntzen とギタリストの Asbjørn Lerheim は AIM Records の1作目 Damp というユニットで元 Jaga Jazzist の Jørgen Munkeby (sax, fl) らと組んだアルバムをリリースしている。
>> Subtonic
>> AIM Records
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そのベースの Roger Arntzen は12月にフランスとノルウェーで行われる Lars Horntveth - Pooka のコンサートに参加するそうだ。アルバムでは Jaga Jazzist のトランペッター Mathias Eick がダブルベースを弾いていたが、Roger Arntzen は確かにこの音に合いそうだ。
2004-10-28 (Thu)
10月25日に Curling Legs から Metropolitan というユニットのアルバムがリリースされた。
Metropolitan "Love Is Blind" (2004; Curling Legs; CLPCD84)
Metropolitan: Beate S. Lech (vo), Morten Halle (sax, fl), Jon Eberson (g)
w/ Bjørn Kjellemyr (b), Rob Waring (vib), Pål Thowsen (ds), Rune Klakegg (p) + strings
Metropolitan は1999年にアルバムをリリースしており(> 2004年6月28日付diary)、これが2作目になる。新作は全て3人のメンバーのオリジナルで、歌詞は全て Beate Lech が手がけている。アルバムタイトルもベタなら内容もなかなかベタな内容。Jazzland レーベルのポップサイドの顔 Beady Belle のシンガーとして知られる Beate Lech は、改めて聴いて(試聴して)みると、少し低めの心地よい声の持ち主で、とても上手いシンガーなのだと感じた。…美人だし。
>> Curling Legs > Metropolitan "Love Is Blind"
>> Metropolitan "Love Is Blind" @ www.curlinglegs.musiconline.no (←試聴可)
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Curling Legs からは11月中旬にもう1枚、Hilde Marie Kjersem (vo) と Jon Eberson (g) のデュオアルバム "Twelve O'Clock Tales" がリリースされる。Hilde Marie Kjersem は自分のバンド TUB Quartet と共に今年初めにファーストアルバム "Red Shoes Diary" をリリースした若いシンガー。TUB Quartet では彼女と同年代の若いメンバーと組んでいるが、こちらのベテランとのデュオはどんな仕上がりになるのか楽しみ。
2004-10-25 (Mon)
Rune Grammofon が "Runeology 2" というサンプラーCDを製作した。前回の "Runeology" はイギリス The Wire 誌の付録として2001年に作られたもので、市販は一切されなかった。今回のサンプラーCDはレーベルサイトから購入可能。というわけで、サンプラーCDを解説するというのも妙といえば妙なのだけれど、中身があまりにも凄いので。
runeology 2
recent and forthcoming releases on rune grammofon
2004 - 2005
(2004; Rune Grammofon; RDS 2)
1. Alog : Severe Punishment and Lasting Bliss (10:20)
Espen Sommer Eide, Dag-Are Haugan
- from the forthcoming album (2005)
"Red Shift Swing" (1999), "Duck-Rabbit" (2001) に続く来年リリース予定の新作から。夏にレーベルオーナーと話をした感触ではかなり素晴らしい作品らしい。ギターとエレクトリックな音がともにかなり強い音で、その繰り返されるシンプルなフレーズに相当にハマる。その後の音響ともなんともいえない音が異常によい。
2. Arve Henriksen : Opening Image (4:18)
Arve Henriksen (tp, voice), Jan Bang (livesampling, samples), Audun Kleive (ds, per)
- from "Chiaroscuro" (RCD 2037)
"Sakuteiki" (2001) に続くセカンドアルバムの冒頭の1曲。この曲はトランペットよりボーカルが衝撃的。
3. Strønen / Storløkken : Dance! (4:46)
Thomas Strønen (ds, electronics), Ståle Storløkken (key, electronics)
- from "Humcrush" (RCD 2039)
このデュオのファーストアルバムから。パーカッション的な音の散らし方のドラムに歪んだ音のキーボードが噛み付く。「面白い」という意味では個人的に最近聴いた中では一番だと思う。
4. Phonophani : Take Off Your Wooden Coat (3:55)
Espen Sommer Eide
- from "Oak or Rock" (RCD 2038)
"Phonophani" (1998; Biophone), "Genetic Engineering" (2001) に続く3作目から。少々まったりと抑えられた謎の音魂(?)がまたたくような電子音楽。このトラックには少しかすれたチェロの音が入っていて、他の電子音との対比が面白い。
5. Archetti / Wiget : Stück 15 (3:17)
Luigi Archetti (g, electronics), Bo Wiget (cel, electronics)
- from the forthcoming album (2005)
スイス在住のデュオによる "Low Tide Digitals" (2001) に続くセカンドアルバムから。どうも曲名はSupersilent もびっくりの通し番号らしい(ちなみに前作は 1−11、"Money Will Ruin Everything" 収録の曲は 22 だった)。チェロとギターのデュオというにはなかなかにおどろおどろしいエレクトリックな曲。
6. Food : Last Supper (6:09)
Iain Ballamy (sax, electronics), Arve Henriksen (tp, voice, electronics), Mats Eilertsen (b, electronics), Thomas Strønen (ds, electronics)
- from "Last Supper" (RCD 2041)
"Food" (1999; Feral Records), "Organic & GM Food" (2001; Feral Records), "Veggie" (2002) に続く4作目の最後の曲。Thomas Strønen が打楽器を打ち鳴らす中、Iain Ballamy のサックスと Arve Henriksen のボーカルがあくまで美しい。
7. Shining : Aleister Explains Everything (3:21)
Jørgen Munkeby (sax, fl), Morten Qvenild (key), Aslak Hartberg (b), Torsten Lofthus (ds)
- from the forthcoming album (2005)
"Where The Ragged People Go" (2001; BP), "Sweet Shanghai Devil" (2003; Jazzland) に続く3作目から。とにかくこの曲には仰天。セカンドアルバム "Sweet Shanghai Devil" の2曲目に "Where Do You Go Christmas Eve?" という凝った(アコースティックな)曲があり、それはアルバムのハイライトの1曲だったのだけれど、ここではそのメインのフレーズだけを再利用、後は一体彼らに何が起こったのかと思うほどのズダズダのエレクトロパンク!Morten Qvenild のキーボードもぶっ飛んでいる。
8. Scorch Trio : Luggumt (12:31)
Raoul Björkenheim (g), Ingebrigt Håker Flaten (b), Paal Nilssen-Love (ds)
- from "Luggumt" (RCD 2040)
方々で(?)聴く人の度肝を抜いた "Scorch Trio" (2002) に続くセカンドアルバムから。最初はヘビーなものの、案外スローだなと思ったりもするが、その後のエンジンがかかってからはこれでもかという物凄い暴走ぶり。体育会系ぶりは同じリズムセクションを擁する The Thing の比でないかも…少なくともアルバムにおいては。
9. Nils Økland : Avminnast (3:42)
Nils Økland (hardanger fiddle, vln), Sigbjørn Apeland (org), Per Oddvar Johansen (per), Håkon Stene (per), Mats Eilertsen (b)
- from "Blis" (RCD 2042, 11月8日リリース予定)
"Blå Harding" (1996; Morild), "Straum" (2000) に続く3作目から。Rune Grammofon によるトラッドとでもいうべき音楽で、この曲は Sigbjørn Apeland のオルガンをバックにフィドルが鄙びた音で語るようにメロディーを紡ぎだす。尚、↑のメンバーは私が今年の4月にレーベルに問い合わせた時のもので、恐らく変更はないと思われるけれど、確定した情報ではない。
10. Deathprod : Dead People's Things (18:28)
Helge Sten
- from "Morals and Dogma" (RCD 2035) / "Deathprod" (RCD 2036)
"Treetop Drive" (1994; Metal Art Disco), "Imaginary Songs From Tristan Da Cunha" (1996; DBut) に続く 3作目とそれを含むボックスセットに収録。アルバムの中で聴くよりむしろ、こうして全く別の音源の後にするっと入れられたほうが、その特異な音が際立つような気がする。録音されたのは10年前の1994年という事実も驚くべきものだ。
Kim Hiorthøy デザインのペーパースリーブ入り、10曲入り70分、これでたったの 49 NOK (約 735 円相当)!編集しているのはもちろんレーベルオーナーの Rune Kristoffersen で、マスタリングを手がけているのは先日 Susanna and the Magical Orchestra と一緒に来日していたエンジニアの Ingar Hunskaar (ちなみに前回の "Runeology" も彼が手がけている)。
Smalltown Supersound も一足先にやはり Kim Hiorthøy デザインのペーパースリーブ入り、9曲入り51分というサンプラー CD をリリースした(> 2004年9月22日付diary)が、未リリースの音源の多さという意味でも中身でもボリュームでも値段でも
Rune Grammofon のほうに軍配が上がる。全然違うタイプの音楽が入っているのに、ひとつの
"Rune Grammofon" というブランドの音として通して楽しめる。そもそも、サンプラーだというのに10分を超える曲を3曲も入れてしまうそのとんでもなさが大好きだ…。
>> Rune Grammofon
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ローカルなお知らせを1つ。2004年10月17日付diary で紹介した njp (Norwegian Jazz Press) の第1号を京都のパララックスレコードさんに置かせて頂きました(ありがとうございます!)。ほんの少しですので、気になる方はお早めに…。
(※ 店の名前とかに何でも「さん」をつけるのは京都風。これ結構好きだったり。)
2004-10-24 (Sun)
pick up の Vol. 11 に Trygve Seim のセカンドアルバム "Sangam" をアップ。去年オスロに行った頃からずっと、本人を含め複数の参加メンバー、それにリリース元のECM
とノルウェーでのリリース元である Grappa の関係者やその他の人々から「Trygve
の新作は凄い」と聞かされ続け、「前作 "Different Rivers" とは比べ物にならない」とか「前作から大きな進歩を遂げている」とか皆同じことを言うので、誰かちょっとは違うことを言う人はいないのか?と思っていたのだけれど、実際、その噂の新作を聴いてみて…黙って納得。そしてまた私は他の人と同じように「Trygve
の新作は凄いよ」と吹聴して回る…。
それにしても、(今や新作があまりの出来のためそれの比較対象に成り下がってしまっているが)彼のファーストアルバムの存在がなければ、私の2つのサイトはなかったかもしれない。ノルウェーの音楽に本格的にハマることも、Arve
Henriksen の大ファンになることも、2000年に聴いて「?」だった Supersilent
を聴き返してみることも、ノルウェーに行くことも、Rune Grammofon のオーナーと知り合うことも、Paal
Nilssen-Love のライブ演奏に触れることも、どれも起こらなかったかもしれない。
そんな彼のアルバムの紹介なので、内容は非常にパーソナルなものになっているけれど、その辺はどうかご了承を。幸い、彼のアルバムは
ECM からのリリースということで国内盤こそ出ないものの入手も簡単、恐らく10月末頃までには日本にも入ってくるようなので、1人でも多くの人に手に取ってもらえれば、と思う。
そして、彼のこのセカンドアルバムを紹介するということで、なんとなくこのサイトもやっと第1章が終わり、第2章へ入ったような、そんな感じがする。別になにかこれからの姿勢が変わるわけではないのだけれど、飽きっぽい私にしてはこんなに物事が続いたのは珍しいなどと思いつつ…。
2004-10-21 (Thu)
Atavistic から Vandermark 5 (V5) のポスターセット "Flammable Material"
なるものがリリースされた。20枚のポスター(サイズは16"×20") のセットでボックス入り、そこまでは個人的にはどうということはないのだけれど、これに何と
V5 vs. Atomic の CD-R "Live from the Green Mill" などというものが入っているから頭が痛い。このボックスセットのお値段は
$300。CD-R 1枚だけが目的にしてはあまりにも高すぎるけれど、音源は聴いてみたい…。ちなみに音源はタイトルどおり、シカゴの
Green Mill でのライブ録音、今年2004年の6月11日と12日、両グループのダブルビルUSツアーの最初の2日のもの。事前の情報によると150セット程度の限定盤とのことだ。
>> Atavistic > "Flammable Material"
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PERSPECTIVES 2004 - Festival for Creativfe Music
@ Västerås, Sweden, 2004年10月21日〜24日
>> Perspectives 2004
Mats Gustafsson が首謀するフェスティバルの全容↓
21日(木)
CuLTUREN - Box 1
19.00 Jaap Blonk - Lindha Kallerdahl - Thomas Lehn
20.30 Per Henrik Wallin - Han Bennink
22.00 Sofia Härdig
23.30 Related Silence
CuLTUREN - Box 2
20.00 Vandra med Bob
21.30 midaircondo
23.00 Gul 3
22日(金)
CuLTUREN - Box 1
19.00 Sten Hanson
20.30 Free Music Ensemble
22.00 Fred Frith - Lotta Melin - Ikue Mori
23.30 White Magic
CuLTUREN - Box 2
18.30 ORION del 1. Ljudinstallation av Tomas Nygren
20.00 DBHG
21.30 Erik Oscarsson Trio
23.00 Sheriff
Kulturtorget
00.30 DJ Kim Hiorthøy
23日(土)
Västerås domkyrka
13.30 ORION del 2. Ljudinstallation av Tomas Nygren
14.00 Karin Nelson - Raymond Strid
15.00 Dror Feiler, solo
16.00 Fred Van Hove, solo
CuLTUREN - Box 1
17.30 Hans Appelqvist - Daniel Skoglund
19.00 Bobo Stenson - Ivar Lindell - Sven-Åke Johansson
20.30 Wolf Eyes
22.00 Marilyn Crispell - Fredrik Ljungkvist - Palle Danielsson - Paal Nilssen-Love
23.30 GUSH with Philipp Wachsman
CuLTUREN - Box 2
18.30 CK-6498-3
20.00 Fundamental Form
21.30 Martin Ostholm Quartet
23.00 Tape
Kulturtorget
00.30 DJ Joakim Haugland
25日(日)
Västerås konserthus
15.00 Fred Frith with Nya Perspektiv-ensemblen
16.00 Anthony Braxton, solo
[休憩]
18.00 Audio Laboratory med Ebbot Lundberg
19.00 Peter Brötzmann - Milford Graves
20.00 Merzbow, solo
8月にオスロへ行ったとき、Blå に Mats Gustafsson が直接持ち込んだとおぼしきフライヤーがあり、ラインナップをみてなんじゃこりゃとひっくり返ったのをすっかり忘れていた。
初日の "Related Silence" というユニットの顔ぶれが面白い:
Guy Picciotto (g), Caspar Brötzmann (g), Johan Berthling (b), Ikue Mori (ds), Mats Gustafsson (sax), Tim Barnes (ds)
それともう1つ、最終日の "Fred Frith with New Perspective Ensemble"
というユニットも気になる:
Fred Frith (g), Magnus Broo (tp), Hild Sofie Tafjord (horn), Lars Hollmer (accor), Sten Sandell (p, electronics), Johan Berthling (b), Lise-Lotte Norelius (ds, electronics)
よくもまあこんなに集めたものだ。で、最後を締めるのが Merzbow ってのもまた凄い。体力が要りそうなフェスティバル。
2004-10-20 (Wed)
「毎週毎週こんな凄いアルバム出しまくるから全然ついていけないよ」「僕もついていけなくなりそうなんだけどね」
Rune Grammofon のオーナーとの本日の会話。
>> Rune Grammofon
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ノルウェーのベーシスト Mats Eilertsen が初のリーダー作をリリースする。リリース元は最近日本にもちらほら入っている AIM Records 。
Mats Eilertse "Turanga"
w/ Mats Eilertsen (b), Fredrik Ljugkvist (sax), Thomas Strønen (ds), Ernst Reijseger (cel)
なかなかよさそうなメンバー。でも、よりによって Rune Grammofon からの Food (←リズムセクションが同じ)のリリースにぶち当てることはないと思うんだけれど。
>> AIM Records
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Stina Nordenstam "The World Is Saved" を購入。例によって帰りの電車の中でぺりぺり包装をはがしてブックレットを引っ張りだして Johan Berthling (b) がちゃんと(?)参加していることをこの目で確認。で、中身のほうはまだ1回しか聴いていないけれど、これはかなりよさそうな手ごたえ。
2004-10-18 (Mon)
そういうわけで、Susanna and the Magical Orchestra に関する雑多な話題を。まずは真面目な(?)話から。
今年の2月、このサイトの pick up のページで Susanna and the Magical Orchestra のファーストアルバム "List of Lights and Buoys" について書いた時、私はその冒頭に「2001年の後半のいつだったか、ノルウェー国内のどこかのジャズフェスティバルのプログラムで Susanna Wallumrød & Morten Qvenild duo というプログラムを見つけた」と書いた。彼らにこの話をしたところ、それは2001年5月末にノルウェー・ベルゲンで行われた Nattjazz というフェスティバルのプログラムで(私が見たのは半年ほど後だったが)、それがまさに彼らの初めてのライブなのだという。彼らは 2000年から一緒にやっているはずなので、最初の1年は何を?と聞いたら、音楽的な試行錯誤に費やしたとのこと。初期のアコースティックなデュオから現在のエレクトリックな音使いになるまで、また同様に "Jolene" も、原曲からかけ離れたあのバージョンに至るまでには時間がかかったそうだ。このデュオは、最初に Susanna Wallumrød と Morten Qvenild の2人ありきで、ステージ上の姿にもなんとなくそんな辺りの2人の時の重ね方が反映されているような印象を受けた。
アルバム "List of Lights and Buoys" のアートワークは Rune Grammofon らしからぬもので驚かされたが、このジャケットの写真を手がけているのはもちろん Kim Hiorthøy 。で、私はそれをフォトショップか何かでコピーをしたような加工をしているのだと思っていたのだけれど、Morten Qvenild によると本当にコピーを取って加工されたらしい。Morten は「僕ここにいるんだよね」とジャケ内側にぼんやり写っている自分の顔を指差して笑っていた。
ステージ上では歌うだけ、一言も喋らない Susanna Wallumrod 。あのステージだけを見た人にどういう印象を与えるかは分からないが、普段の彼女はよく笑うチャーミングな人で、繊細な面も持ち合わせているけれど、少なくとも無愛想なまでのステージングとはまるで別人。
Susanna には以前から是非訊いてみたいことが1つあり、その質問が適切なことかどうかちょっと躊躇する部分もあったのだけれど訊いてみた − それは、Susanna がデュオパートナーとしているのはもちろん Morten で、以前は従兄弟のキーボード奏者 David Wallumrød ともライブを行ったことがあるのに、お兄さんの Christian Wallumrød と組まないのはなぜ?ということだ。Susanna は、Christian とは音楽的にもぴったりだと思うんだけどね、と小さく前置きしたけれど、Christian とはやはり8つも年が離れていて、Susanna が音楽へと向かった時には既に Christian は自分の音楽を確立していた、というのがポイントのようだ。確かに、Christian の初めてのフル参加作(のはず) Airamero がリリースされた 1994年には Susanna はまだ 15歳だったということになるからもっともな話ではある。ちなみに Christian は5人兄弟の3番目、その上の2人のお姉さんはミュージシャンではないけれど音楽好き、4番目で Susanna の6つ上のお兄さん Fredrik (ロックバンド Span のドラマー、> 2004年2月2日付diary)とは一緒にやったことがあり、Susanna は16歳の時、コンピ盤のため、ロックバンドのメンバーとして1曲レコーディングしたことがあるそうだ。小さい頃から英語の歌詞の意味も分からずマイクを握り締めて歌ってたのよ、と本人。
ヨーロッパ圏外での初めての公演、来日前からひいていたという風邪も重なり結構プレッシャーだったのだろう、2日目の公演が終わった後の
Susanna のリラックスした雰囲気にはこちらまでほっとさせられた。それにしても、2日目の公演が終わるなりケータリング(ちなみに会場で出されていたのはスウェーデン料理だった)でもしゃもしゃ食べだしたのでどうしたのかと思ったら、「私…ステージ上でもうそれはそれはおなかが減って…普段こんなことまずないんだけど」と。…イメージ違うんですけど。
Morten Qvenild は鍵盤楽器奏者としては多分現在ノルウェーで一番忙しいミュージシャンだ。今回は6日に既に日本に来ていたのだけれど、それと被ってしまった 10月5日、6日、8日の Solveig Slettahjell のライブは誰がピアノを弾くのかと訊いたら、何と Anders Aarum だという。それはまた随分違うスタイルのピアニストを…と言ったら、うん、ちょっと別のことをやってみようってね、とのこと。そういえば、夏に Per Oddvar Johansen が不在の時に入ったのが Knut Aalefjær だったりで、この辺の臨機応変さというか柔軟さは Solveig Slettahjell の面白いところかも、と思ったりした。
話を Morten に戻すと、来日の前の週に丁度 Shining の3作目のレコーディングを終えたとのことだ。アルバムは Rune Grammofon から来年1月のリリースの予定、以前に紹介したように(> 2004年9月29日付diary)ガラリと雰囲気が変わったエレクトリックな音になる。ところが、レコーディングは終わったという話をしているのに、なにやら活動の時間がどうこうとちょっと言葉を濁すので、それって、脱退したということ?と確認してみたら、少し沈黙して、それからぼそっと、彼らは今後 Jaga の Andreas とやるんだ、と返ってきた。Andreas ってどっちの?というツッコミを入れる私もどうかと思うが(ヴィブラフォンの Andreas Mjøs でも面白いかもなどと考えてしまったので)、もちろん言っているのはキーボードの Andreas Schei の方。Jaga に続き Shining でも Morten の後釜を引き受けることになるとは…。
Nils Petter Molvær のバンドも6、7公演の夏のツアーに同行しただけで辞め、今度はレコーディングが終わったばかりの Shining からも離れるという Morten が今後の活動の重点を置いていくというのが彼のトリオ in the country 。Jazzintro という現地では大変注目を集めるコンペ(> 2004年7月12日付、2004年7月19日付diary)でグランプリを取った注目のユニットだ(> ライブレポート / 写真)。そのコンペでグランプリを取った時のライブ録音の CD-R を聴かせてもらった。
in the country
w/ Morten Qvenild (p), Roger Arntzen (b), Pål Hausken (ds)
実は私が8月にオスロで見た彼らのライブを私のために MD に録って下さった方がいて、帰国してしばらくはそればかり聴いていた。普段はブートレグとかそういったものには全く関心がないけれど、この音源だけは繰り返し聴いた。そんなところへそれより少し長めの、しかもラインで録られているきれいな音源のこの録音。このユニットの音楽を言葉にするのは難しい。50分弱の間に実にいろいろな要素が垣間見られる。丁度彼らのプロモ写真のように深い雪が積もってどこまでもしんと静まり返ったような和音で演奏は始まる。フリージャズから現代音楽にまたがるようなアグレッシブなピアノもある。牧歌的なメロディーを持つ曲、そして印象的に最後を締める温かなトーンのピアノ。何度聴いても引き込まれる、別の言い方をすれば一筋縄ではいかない音楽だ。このユニットの最初のアルバムは来年、Rune
Grammofon からリリースされる。Morten にとって、これまで自分が参加したアルバムのベストは
Susanna and the Magical Orchestra だそうだが、このユニットは彼の新しいベスト作になるのではないかと思わせるに十分だ。少なくとも私にとっては
2005 年に最も楽しみにしているアルバムだ。
その Morten 、ステージ上でもそのキャラクターを発揮していたが、なかなかに身振り手振り(ほとんど形態模写とも)の面白い、表情豊かな人だ。例えば「Solveig
Slettahjell のツアーでスタヴァンゲルに行った時、Per Oddvar Johansen がレンタルしたドラムセットがそれは酷いもので」なんていう話をするのにも身振り手振り顔振り(!)。ちなみにその話は、「それでも
Per Oddvar はその最悪のドラムセットから最良の音を引き出して見事にライブをこなした」というさすがのエピソードだったのだけれど。それから
Morten については、その言動などからも、彼がなぜ歌物に強いか(そういえば彼のトリオでもベーシストとドラマーに歌を歌わせる曲がある)という理由が何となく分かるような気がした。キーボード奏者/ピアニストである以前に、ミュージシャンとしてのセンスが抜きん出ている、というのもその理由の1つだ。
今回のライブを見に行かれた人は、ノルウェーからは Susanna と Morten 以外にもう1人、エンジニアの人が同行していたことに気づかれたと思う。Ingar Hunskaar という人で、かの有名なマスタリングエンジニア Audun Strype のスタジオのスタッフでもある。私が前に Ingar に会ったのは 2003年2月、Susanna のお兄さん Christian Wallumrød のヨーロッパツアーの時(> ライブレポート)で、サウンドチェックの時に彼がかけた Mauricio Kagel のCDがあまりにヘンだったというのがその日のバックステージの話題になっていたのを覚えている。
ライブではサウンドエンジニアとして、スタジオでは主としてマスタリングエンジニアとして仕事をする彼は、アルバムだけでも既にもう何百枚も手がけているそうだ(ちなみに彼は現在28歳)。このサイト周辺で一番よく知られている作品は Jaga Jazzist の "A Livingroom Hush" や "The Stix" だろうか。その他、最近のものでは Morten が参加している The National Bank のデビュー作も Ingar がマスタリングを手がけている。話しているうちに、Salvatore のレコーディングでシカゴに行って、John
McEntire のスタジオでどうこう…というような話がひょっこり出てくるので家に帰ってCDを確認してみたら、最新作の
"Luxus" では楽器まで弾いてしまっている。
Susanna and the Magical Orchestra の他、Sidsel Endresen & Christian Wallumrød、現代音楽の Poing (そういえば、ベースの Håkon Thelin がソロ作をリリースするんだよ、なんていう情報もくれた)、↑の Salvatore のようなポップスまで幅広くなんでもこなす彼の帰国後最初の仕事は 10月14日の Trygve Seim "Sangam" のリリースコンサート。
プロのエンジニアとして、時にはリスナーとして相当な数の音楽に接している Ingar はさすがにシビアな耳と感覚の持ち主で、あれこれ話を聴くととても面白い。8月16日に行われた例の Supersilent のDVD収録用コンサート (> ライブレポート)にも来ていたそうだ(Susanna と Morten は近くにいたこともありすぐに気づいたけれど、人ギュウギュウで Ingar については見つけるどころではなかった)が、曰く「うーん、ま、悪くないコンサートだったと思うよ。僕は(Supersilent を)10回以上見てるけどベストっていうのはこんなものじゃなかったね」。説得力がある…。
そんなこんな実によく笑う楽しい人たちは、11日の朝、ノルウェーに帰って行った。Ingar
については↑に書いたとおり14日にオスロで Trygve Seim のライブの予定があり、Susanna
は 16日に Susanna and the Magical Orchestra のライブ、Morten は14日に in
the country のライブがあり、16日には夜9時から Solveig Slettahjell のライブ、同じ日の夜11時からは
Susanna とやるんだそう(同じリレハンメルとはいえ、別の会場)。凄いスケジュール!
2004-10-17 (Sun)
Susanna and the Magical Orchestra が台風直撃の日本にやってきて2つの素晴らしいコンサートを行い、食べて飲んで歌って(!)笑ってそして去っていってから既に1週間が経ってしまった…。いつもはここにこぼれ話的なエピソードを書くのが先なのだけれど、今回は訳あってライブレポートを先に。
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その Susanna and the Magical Orchestra の公演でこんなフリーペーパーが配布された。
njp - norwegian jazz press volume 1 (october 2004)
在東京ノルウェー大使館が発行するノルウェージャズに関するフリーペーパーで、今回のものが第1号となる。大きさは約
14cm × 30cm。内容はコラム/記事、ディスクレビュー、そして今後の来日公演予定などが最終ページにある。
記事は、ノルウェージャズへのイントロダクションをドラマー2人、Per Oddvar Johansen と Paal Nilssen-Love を切り口に構成したもの、Susanna and the Magical Orchestra についてのインタビュー記事、Terje Rypdal "Descendre" (1979 ECM) をモチーフにしたエッセイ、そして Live Maria Roggen (vo) のソロプロジェクトに関するコラムの4本。
ディスクレビューは Anders Aarum Trio "Absence In Mind" (Jazzaway), Arve Henriksen "Chiaroscuro" (Rune Grammofon), Jacob Young "Evening Falls" (ECM), The Thing "Garage" (Smalltown Superjazzz), Motif "Motif" (AIM)。このうち、真ん中の3本は私が担当させて頂いた。
先月は自分が関わった雑誌の特集記事で凹みまくった私だけれど、こういうフリーペーパーもある。自国の文化のためとはいえこういうフリーペーパーに費用を出す大使館の存在があり、また丁寧な仕事をされる編集者の存在がある。自分の大好きな音楽に、私よりもずっと力を注いでいる方がおられるというのはとても嬉しく、心強い。
尚、この njp の編集をされている若林恵さんという方は今年の初めに紹介した(> 2004年1月24日付diary) "Esquire" 誌のノルウェー特集や Jan Garbarek の来日公演の際に配布された "Up North" (> 2004年2月18日付diary) という冊子を手がけられた方。今回の Susanna and the Magical Orchestra
の来日に際しては自費でフライヤー(↑のライブレポートのページに掲載させて頂いている)を製作され、ご自身で配布されたそうだ。頭が下がる思いでフライヤーを頂きつつ、好きな音楽に対してできることは自分で思っているよりもっといろいろあるのかもしれないと思った。
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予定より1週間遅れて(> 2004年9月10日付diary)10月11日にリリースされた Petter Wetrre の新譜に集う面々:
Petter Wettre "Hallmark Moments" (2004; Household Records)
w/ Petter Wetrre (cl, ss, as, ts), Mathias Eick (tp), Elin Synnøve Bråthen (vo), Nils Olav Johansen (g, voice), Håvard Wiik (p), Rob Waring (vib), Jonas Westergaard (b), Per Zanussi (saw, b), Per Oddvar Johansen (ds), Anders Mogensen (ds), Bendik Engebretsen (vln), Tone A. Stokland (vln), Pål Runsjø (vla), Elin H. Moum (cel), Sunniva Rødland Wettre (harp)
冒頭、「ぺしょうぅん」と気合いの抜けるドラに続き酔っ払ったようなボーカルが入ってきて誰だ〜?!と思ったら
Per Oddvar と Nils Olav のダブル Johansen だった…。最終トラック、Per Zanussi
の弾くノコギリの「ひゅぅうん」までなかなかバラエティーに富んだ作品になっている。
>> Petter Wettre / Household Records
2004-10-08 (Fri)
いよいよ今日と明日!Rune Grammofon のアーティストでは以前、Maja Ratkje や Jazzkammer が来日しているけれど(尺八の研究に来た Arve は除く)、「Rune Grammofon のアーティスト」として来るのは彼らが初めて。めでたい…(しみじみ)。
SUSANNA & THE MAGICAL ORCHESTRA
Susanna Wallumrød (vo) & Morten Qvenild (key)
2004-10-08 (金) LAPIN ET HALOT (東京・青山) [>>]
2004-10-09 (土) LAPIN ET HALOT (東京・青山) [>>]
>> www.bigstream > Susanna & The Magical Orchestra 来日公演
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Smalltown Supersound ジャパンツアーの日程:
2004-11-18 (木) SHIBUYA O-NEST [>>] w/ 藤本雄一郎
2004-11-20 (土) TRANQ ROOM (京都) [>>]
2004-11-21 (日) FOURTH FLOOR (東京・吉祥寺) [>>]
w/ Kim Hiorthøy (live), Sir Dupermann (live), Joakim Haugland (DJ)
>> Smalltown Supersound
>> After Hours
20日と21日は Pan Sonic と重なってしまっている。両方のファンって多いはずなので勿体ないというか残念というか。うーん。私はイヤな予感がしたので
Pan Sonic のチケットを取るのを保留していたのだけれど、本当にこうなってしまうとは。
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イギリスの web-zine "The Milkfactory" の今月号のトップ記事は
Supersilent の Helge "Deathprod" Sten のロングインタビュー。4枚組ボックスセットがイギリスでは来週リリースされるということでレビューも掲載されている。
そのインタビューの最後に Helge Sten が重要なことを言っている:
Q: 今後の予定は?
Helge: "Deathprod" ボックスセットと "Morals & Dogma" は多分 Deathprod としては最後のリリースとなると思う。Supsersilent は今DVD(16mm の白黒フィルムで監督は Kim Hiorthøy )を準備中だ。
Deathprod としては最後のリリース、という件についてはどういうことなのか追々確認してみたい。それにしてもあの
(> オスロ滞在記 2004年8月16日) 膨大なフィルムが白黒だとは誰も言わなかったのでびっくりしまくり。なんていうバンドなんだ…。でも、彼らのやりそうなことではある。それから、確かにライトは少し青みがかかったものがあった以外は、強い白いものばかりだった。
>> The Milkfactory > インタビュー / レビュー
2004-10-07 (Thu)
10月3日付 diary で書いた Bjørnar Andresen の訃報はオスロのジャズCDショップ Barejazz のサイト (>>) の速報を元にしたもので、更新直前に飛びこんできたニュースのためばたばたしてリンクを貼るのを忘れていた。亡くなったのが土曜日だったので、週明けにはあちこちで報じられるだろうと思っていたのに、どこにも出ない。おかしいなぁと思っていたら水曜日になって Norsk Jazzforum (ノルウェー・ジャズフォーラム、私は勝手にノルウェージャズ協会とか訳しちゃっているけれど)と MIC (ノルウェー音楽情報センター)に相次いで関連記事が掲載された。遅い!
まず最初に Norsk Jazzforum 。
>> Jazzforum
この記事の最初のゴシックの部分を見てまたもや衝撃を受けた。そこには、彼は亡くなる直前に彼のプロジェクト
Crimetime Orchestra のレコーディングを終えたばかりだった、と書かれている。レコーディングをしたのは先週のことだったそうだ。私は10月3日付のdiary
で「一度生でその迫力ある演奏を見てみたいプレイヤーだった」と書いたけれど、本当は
「彼のCrimetime Orchestra を見たかった」と書こうとして止めたのに、まさかレコーディングしていたとは…。このプロジェクトは毎年(といっても2002年と2003年)12月半ばに1日だけ、オスロのクラブ
Smuget に、主としてフリー寄りの(主として若い)ミュージシャンを大集結させてセッションを行うというもの(2002年度は
> 2002年12月17日付diary を、2003年度は > 2003年12月16日付diary を)。今頃レコーディングしてもノルウェーだったら十分2ヶ月でCDになるので、もしかしたら今年はアルバムリリースパーティーとしてライブを行うつもりだったのだろうかとかいろいろ考えたりしたが、とにかく、どこかがちゃんとアルバムをリリースしてくれればと思う。
もう1つの MIC Norway の記事。
>> MIC
MIC のこの記事は、オスロのクラブ Blå の小冊子(大半はプログラムだけれど、その他いろいろな記事なども掲載される)の
2002年3月号に掲載された Bjørnar Andresen のインタビュー記事の転載。インタビューしているのは
Ivar Chrisitan Johansen。元 Jaga Jazzist のキーボード奏者で、現在は Ravi
という名前でヒップホップ(多分)をやっている人でもある。
Bjørnar Andresen は1967年から1974 年にかけて、ピアニスト Svein Finnerud
のトリオのメンバーとして活動していた。このトリオとしてのリリースは "Svein
Finnerud Trio" (1968 年)、"Plastic Sun" (1970 年)、"Thoughts"
(録音は1974年、リリースは1985年)、ここまでの3作のドラマーは Espen Rud で、もう1枚、Svein
Christiansen がドラムを叩く "Travel Pillow" (1994年) がある。
MIC に転載されたインタビュー(こういう口語が一番難しいので今日のところ詳細に読むのはパス)の一番下に Bjørnar Andresen / Svein Finnerud / Paal Nilssen-Love "Egne Hoder" (2000; BP) のライナーの一部が引用されている。もともと Paal Nilssen-Love と Bjørnar Andresen のデュオで始まったというこの企画は Bjørnar Andresen の親友(と言っていいのだと思う) Svein Finnerud を加えたトラックがレコーディングされ、そして Svein Finnerud はアルバムのリリースを待たずに 2000年6月22日に亡くなった。そのライナーノートの最後のパートは、それらを踏まえて Bjørnar Andresen が Svein Finnerud に向けた言葉だ:
Svein fell seriously ill during the summer of 1999, when in spit of everything going his way, this insidious disease gradually turned the tide against him. It was obvious that he was playing his last song, and in hospital, Svein gradually grew weaker. He passed away on June 22, 2000. Loosing my best buddy after a friendship that spanned more than half a century, has been a stark experience, and brings to mind the dark truth in the saying LIFE IS A BEAUTIFUL MONSTER.
Adios my friend.
Your melody will linger on.
B
Bjørnar Andresen とか Svein Finnerud あたりの60年代後半〜70年代のフリージャズは、ECM によって広められたノルウェージャズと対極を成すもう1つのノルウェージャズの歴史で、その両方が現在のノルウェーのシーンのベースになっているのかもしれない。
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OKKA DISK の新作から気になるものを。
Territory Band 3 "Map Theory"
w/ Jeb Bishop (tb), Axel Dörner (tp), Per-Åke Holmlander (tu), Kent Kessler (b), Fred Lonberg-Holm (cel), Fredrik Ljungkvist (sax, cl), Dave Rempis (sax), Ken Vandermark (sax, cl), Paul Lytton (per), Paal Nilssen-Love (per), Kevin Drumm (electronics)
2002年9月の録音で、既に先月 Territory Band 4 としてのレコーディングも終了している。
Sonore "No One Ever Works Alone"
w/ Mats Gustafsson (ts, bs), Ken Vandermark (b-flat cl, ts, bs), Peter Brötzmann (a-cl, tarogato, s, ts, bass-s)
凄いというより怖い。
>> Okka Disk
2004-10-06 (Wed)
ノルウェーで恐らく最も有名なジャズ評論家 Terje Mosnes 氏による Trygve Seim
"Sangam" 評。評点6点(6点満点、念のため)。もちろん!と思いつつ、嬉しかったり。
>> Dagbladet (レビューより横の果物が落っこちてくるおいしそうな広告のほうがずっと気になるが)
2004-10-05 (Tue)
pick up で紹介したい音源はたくさんあるのだけれど、とりあえず今回は Veslefrekk の "Valse Mysterioso" を。名作というより、個性的な小品といった感じの趣で、案外こういうのが長く聞くことになったり、またふと聞き返してみたくなったりするものだと思う。
ところでこのアルバムは Supersilent の3人、Ståle Storløkken、Arve Henriksen、Jarle Vespestad という名前の通ったミュージシャンによる、それなりのレベルの作品であるにもかかわらず、ノルウェーでは全く話題にもなっていないのが現状だ。アルバムレビューもほとんど出ていない。アルバムの出来に全く問題はない。以前ここにも書いたように、これをリリースするレーベル NOR-CD は先月からこの先約2年、活動を中止する予定になっている。先がそうだからだろうか、ここ最近のこのレーベルのリリースはどれも全くと言っていいほどプロモーションされていない。先にリリースされた女性シンガー Elin Rosseland のヴィブラフォンとダブルベースとのトリオによるアルバム "Moment" もなかなか面白い作品だったのに、こういう作品が埋もれてしまうのは本当に残念だ。誰かこれらを聴くべき人に発見されて欲しいと思う。
2004-10-03 (Sun)
ノルウェー人ベーシスト Bjørnar Andresen が10月2日朝、心臓発作のため急逝した。59歳だった。
フリー系のベーシストで、ベテランと言っても最近では Paal Nilssen-Love と組んだ4枚(厳密に言うと5枚)など、まだまだ意欲的な作品のリリースが続いていた。日本でもJazzland から出た Bugge Wesseltoft と Paal Nilssen-Love とのトリオ、Samsa'ra で彼の演奏を聴いている人はかなりいると思う。今月には Vidar Johansen (sax) と Thomas Strønen (ds) とのトリオ Bayashi の新作 "Rock" が Jazzaway Records からリリースされる予定になっていた。
一度生でその迫力ある演奏を見てみたいプレイヤーだった。こんな人の訃報を書かなければならなくなるとは思わなかった…。
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E.S.T. が来年6月、3度目の来日公演を行う。
2005-06-19 (日) NHK大阪ホール
2005-06-24 (金) 関内ホール
2005-06-25 (土) オーチャードホール
>> E.S.T.
…年内の公演もまだ決まらない人たちがいるのに、随分と早い人たちもいるものだ。
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↓ 昨日書いた Eldbjørg Raknes の新譜、リリース日が10月1日、というレーベルサイトの記述は間違っているかもしれない。ノルウェーでは普通、新譜CDは月曜日に発売され、金曜日というのはまずないからだ。ということはリリースは11月1日か…。
2004-10-02 (Sat)
2004年9月3日付diaryで紹介したトロンハイムのレーベル Bergland Productions の新作2枚、ピアノレストリオの Urban Connection (> ファースト / セカンド)の3作目 "UC3" は 9月27日に、女性シンガー Eldbjørg Raknes の新作 "Många Röster Talar" は予定より早まり10月1日にリリースされた(はず)。
>> Urban Connection "UC3" @ bergland.musiconline.no
例によって試聴可。相変わらずダイナミックでキレがよい。
私が個人的にとても楽しみにしている Eldbjørg Raknes のほうはまだオンラインショップのほうには入っておらず、レーベルサイトからブックレットが見れる。と言っても参加メンバーとか以外はスウェーデン語の歌詞ばかりなのだけれど。
>> Eldbjørg Raknes "Många Röster Talar" @ berglandprod.com [ファイルはPDF]
>> Bergland Productions
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Eldbjørg Raknes 関係のニュースをもう1つ。1999年に "Det Bor En Gamel Baker..." (Via Music) という子供向け音楽の名作をリリース、ノルウェー・グラミーの「子供向け音楽」部門を受賞している彼女が、また新たなメンバーで子供向け音楽を演奏するノルウェーツアーに出る。10月11日から11月13日の間にノルウェー各地で13公演が予定されており、このツアーは国立コンサート協会 Rikskonsertene がサポートしている。今回のメンバーは Eldbjørg Raknes (vo), Siri Gjære (vo)、Stian Carstensen (accor)。 Siri Gjære は Eldbjørg Raknes 同様トロンハイムをベースに活動している(ロック)シンガーで、ピアニスト Tord Gustavsen とのデュオ Aire & Angels などでも知られる。Stian Carstensen は今年5月に来日した Farmers Market のメンバー。一体どんな音楽になるのか…。
>> Rikskonsertene
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ベルギーで行われた Hoeilaart International Jazz Competition というコンペでノルウェーのグループ
Listen! (なかなかよい名前だ…)がグランプリを受賞した。副賞はベルギーのラジオ・テレビ局の協力で行われるベルギーツアー、賞金
2500 ユーロ (約34万円)、ライブ録音のCDリリース、それに Gatxo Jazz Festival
(2005年7月)へのゲスト出演、だそう。メンバーは Bendik Giske (sax), Espen
Berg (p), Daniel Herskedal (tu) という変則トリオで、それぞれ22歳、21歳、22歳だそう。もちろん(?)まだアルバムのリリースなどはない(と思う)。彼らのサイトから幾つかの音源が
MP3 でダウンロードできるのだけれど、これがとても面白く、個人的にはちょっとした発見。それにしても演奏が上手い…!
>> Listen!
彼らのライブスケジュールにハンガリー・ブダペスト公演が入っているのだけれど、これが
"International Tuba and Euphonium Conference" というものへの出演。そんなものあるのか…。
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