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2005-05-31 (Tue)

こんなものが出ました。

AFTER HOURS #21 - The Guidebook To The World Of Sounds Issue

昨日発売された AFTER HOURS 誌の特集の1つに 「Norwegian Jazz Now / ノルウェー・ジャズ・シーンの今」というのがあり、この記事のほとんどを担当させて頂いた。デザイン上文章のないページもあるものの、トータルで何と25ページ。内容は、ノルウェーという国についての概要、オスロの音楽事情、ノルウェー・ジャズの歴史、Paal Nilssen-LoveLars Horntveth のインタビュー(この2つは全く同じボリュームに仕上げたのだけれど、その質問に対する答えの量にキャラがよく出ている)、デザイナー Rune Mortensen のインタビュー(この項のみ私の担当外)、レーベルガイド(5レーベル&その他)、アルバム・セレクション20枚。それから、AFTER HOURS 誌恒例のサンプラーCDのうちの1枚、記事と連動する10曲入りコンピ盤まで好き勝手編集させてもらったが、実際のところこれが一番楽しかったり。

あと、この特集とは別に様々なミュージシャンのレコードコレクションの紹介というのがあり、ここに Paal Nilssen-Love のアナログ盤コレクション21枚(←今号の AFTER HOURSが21号ということで)が写真付で紹介されている(記事の前、105ページの写真を見逃さないように!)。その誰もついていけなさそうなコレクション、アルバムタイトルなどのデータとご本人のコメントは一致しているのだけれど、ジャケ写に付けられた番号が微妙にずれている部分があり、まるでパズル状態。まぁ、タイトルが判別できる程度の大きさの写真なので、どれがどれか探すのも面白いかも(…苦しい…)。21枚と言いつつ欄外に一杯押し込んでいる Paal、来日時に「50枚までは結構簡単だったんだけど、21枚に絞るのが大変で…」と言うので思わず「私なら無理だなぁ」とか口走ってしまったところ、間髪入れずかのドラミングさながらの鋭さで「自分でできないことを人に頼むのかぁ?(笑)」とのツッコミが…(ごめんなさい)。ともかく物凄いスケジュールの中、インタビューとレコードコレクションの両方に快く協力してくれた Paal には本当に頭が下がる思いがした。

その他ノルウェー関係では、前号にひき続き Kim Hiorthøy のインタビューがあり、今回はデザイナーとしての話が中心になっている。それから…重要ではないけれど、個人的には自分の撮った写真(多分5枚)がスナップ写真とはいえ、始めて印刷媒体に載ったということがちょっと嬉しい。

206ページ、CD-ROM×1枚、オーディオCD×2枚付きで税込み 2,520円(一応、レジに持っていって値段にびっくりしないようにと…)。

>> AFTER HOURS > #21

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5月29日付diaryMats Gustafsson のソロ作についてのメモ書きを載せたが、↑の AFTER HOURS 誌によると、もう1枚、"Contra Songs" というタイトルのソロ作が Smalltown Superjazzz からリリース予定とのこと。


2005-05-30 (Mon)

2005年5月12日付diary で少し触れたように、スウェーデンのレーベル Moserobie から Håkon KornstadHåvard Wiik のデュオ作がリリースされるが、その内容がレーベルサイトにアップされた。

Kornstad / Wiik "Eight Tunes We Like" (2005; Moserobie; CD032)
w/ Håkon Kornstad (ts), Håvard Wiik (p)
1. Touching (Annette Peacock)
2. Jesus Maria (Carla Bley)
3. Birth (Keith Jarrett)
4. Calls (Carla Bley)
5. Opus 7 - Sehr Langsam (Anton Webern)
6. The Peacocks (Jimmy Rowles)
7. Humpty Dumpty (Ornette Coleman)
8. Autumn In New York (Vernon Duke)

2004年7月19日付diary で紹介したノルウェーのジャズフェスティバルへの出演の際の現地メディアによるレポート内でも彼らがカバーをやっていることは触れられていたが、オリジナルなしの構成になるとは思わなかったので内容を見て少し驚いた。レーベルサイトからは3曲試聴できるが、いずれも1分で雰囲気を掴むにはやや短すぎる。

>> Moserobie > "Eight Tunes We Like"


2005-05-29 (Sun)

今まで紹介しそびれて直前になってしまったが、Mats Gustafsson のバリトンサックスによるソロ作が6月5日にリリースされる。

Mats Gustafsson "Catapult" (2005; Doubtmusic; DMS-103)
1. Memory of a specific Silence - to Paul Auster (Mats Gustafsson) 4'22"
2. Torparvisa (Gunde Johansson) / Angels (Albert Ayler) 7'32"
3. The Light (Alva Melin) 4'48"
4. Catapult of Solitudes - to Paul Auster (Mats Gustafsson) 5'48"
5. The Nut (Alva Melin) 5'27"
6. It is. Remember - To Lars Gullin (Mats Gustafsson) 6'19"
7. Flutter (Otomo Yoshihide) 6'43"
8. Chance Illusions - to Paul Auster (Mats Gustafsson) 6'23"
9. Kungssangen (trad. arr Mats Gustafsson) 5'16"

Doubtmusic はディスクユニオンのレーベル DIW を退社された沼田順さんが立ち上げられたレーベルで、大友良英のソロ、大友良英ニュー・ジャズ・オーケストラに続くレーベル3作目がこの Mats Gustafsson のソロとなる。

>> Doubtmusic > Catapult (日本語) / Catapult (英語)

曲名がカタカナだと何だかよく分からないので英語のページを見てみたら、盤の説明のところに全く違うことが書かれているのを発見。

Mats Gustafsson のソロ演奏はとても好きなのでリリースが楽しみ。ちなみに手元にある Mats Gustafsson のソロは4枚。これ以外にもソロアルバムがあるのかどうかは分からない。

Education of Lars Jerry (1999; Xeric; XER-CD-100)
rec. 12 Oct. 1995
MG: ts, bs, french flageolet, fluteophone
4枚の中で最もダイナミック、というより凶暴と言ったほうがいいのかも。

Impropositions (1997; Phono Suecia; PSCD 99)
rec. 26-28 June 1996
MG: ss, ts, bs, fluteophone, afl, French flageolet
本の形の装丁も◎で、音の面では静かな部分が気に入っており、個人的には一番好きなソロ。エンハンスト仕様だけれどなぜか映像は見れない。

Windows: The Music of Steve Lacy (2000; Blue Chopsticks; BC4)
rec. 26 Jan. 1999
MG: ts, bs, fluteophone
Steve Lacy の曲を3曲、他にオリジナルを2曲、Cecil Taylor の曲を1曲。他の3枚とは少し雰囲気が異なる(ような気がする)。

Solos For Contrabass Saxophone (2003; Table Of The Elements; ER68)
rec. 10 Oct. 2003
MG: contrabass-s
レーベル10周年記念片面LPシリーズの1枚。その綺麗なピクチャー盤からはパーカッシブな音に続いてブヒーという凄い音が…。


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2005年5月21日付diary でお知らせした Arild Andersen Group "Electra" のライナーノートが、なんとユニバーサルのサイトに掲載されている。

>> Arild Andersen Group "Electra" @ Universal Jazz

他の作品の「ライナーノーツより」の項を見てみると抜粋が掲載されているようなのだけれど、私が書いた↑これに関しては全文。内容的にというか構造的にというか、途中を削ることが不可能だったからだとは思うけれど…。


2005-05-27 (Fri)

5月25日〜6月4日の間、ノルウェー第2の街ベルゲンで大きなジャズフェスティバル Nattjazz が開催中。

>> Nattjazz

「ナットヤス」、意味は"night jazz"、名前の通りプログラムはほとんど夜ばかり、早いもので夜9時半開演、遅いものは夜中の12時に開演。思えば、SupersilentSusanna and the Magical Orchestra も初めてのライブはこのフェスティバルで(1987年と2001年)、ただし私が気づいたのはいずれも事後だった。

今年のプログラムも面白そうなものがたくさんある。国外からも多くのアーティストを招いているが、デンマークの ILK (> 2005年5月18日付diary)の代表的なグループ Tys Tys や、フィンランドの TUM Records から 2003年にファーストアルバムをリリースした Ilmiliekki Quartet など若いグループの選び方も興味深い。それから、ジャズフェスティバルといってもやたらにワイドレンジなのは他のノルウェーのフェスと同じで、前衛ヴォイスパフォーマー Maja Ratkje のソロの次に書かれているプログラムがポップグループ Ephemera だったりする。

アルバムをまだリリースしていない注目のグループをいくつか紹介。

Shagma
w/ Jørgen Mathiesen (sax), Steinar Raknes (b), Espen Aalberg (ds)

Steinar Raknes と Espen Aalberg は Jazzaway Records からデビューアルバムをリリースした The Core のメンバーで、その The Core は今回の Nattjazz で James Carter とのクインテットで演奏する。で、こちらのトリオ Shagma も同じ Jazzaway から今年9月にアルバムリリースが予定されているそうだ。

Kannegaard / Kornstad / Vågan / Johansen Quartet
w/ Maria Kannegaard (p), Håkon Kornstad (sax), Ole Morten Vågan (b), Håkon Mjåset Johansen (ds)

今年に入って Jazzland からトリオ作をリリースした、デンマーク出身で現在はオスロを拠点に活動している Maria Kannegaard と、現在は自己のトリオより Wibutee の活動を優先している Håkon Kornstad の双頭カルテットで、最近はお隣スウェーデンなどまで足を伸ばしかなりのライブを行っている。Maria Kannegaard の現在のトリオは Ole Morten Vågan (b) と Thomas Strønen (ds) だけれど、こちらのカルテットのほうはドラマーが Håkon Mjåset Johansen で、Motif のリズムセクションそのまま。そういえば Motif も新作が出るのだけれど、その話はまたいずれ。

Vandermark / Marhaug / Nilssen-Love
Ken Vandermark (sax, cl), Lasse Marhaug (laptop, g, electronics), Paal Nilssen-Love (ds)

Ken Vandermark が主催する大編成ユニット Territory Band (> 2004年9月21日付diary、次アルバムが出る "4" から Lasse Marhaug が参加)、この夏お目見えするクインテット Power House Music (> 2005年3月18日付diary、Ken Vandermark / Lasse Marhaug / Nate MacBride / Ingebrigt Håker Flaten / Paal Nilssen-Love) など、最近やたらにつるんでいる3人による新しいトリオ。このグループの名前は Lasse Marhaug のオフィシャルサイトによると "Fire Room" で Paal Nilssen-Love のオフィシャルサイトでは "Fire Music" となっていて、フェスのプログラムには何も書かれていない("Fire Music" だと Archie Shepp のアルバム名にある)。それにしても Ken Vandermark のユニットというのはいろんな名前が付けられる…。

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2005年5月25日付diary で紹介したフィンランド in ノルウェープロジェクトでノルウェー公演を4回行い、↑の Nattjazz にも出演するフィンランドのグループ Ilmiliekki Quartet のライブ音源が6月3日にイギリス BBC で放送される。

Ilmiliekki Quartet "March Of The Alpha Males" (2003; TUM Records; TUM CD 005)
w/ Verneri Pohjola (tp, melodica), Tuomo Prättälä (p), Antti Lötjönen (b), Olavi Louhivuori (ds), and with Jaska Lukkarinen (per)


去年(> 2004年3月11日、7月19日、7月26日付diary) 少し紹介したフィンランドのレーベル TUM Records には Iro Haarla (p, harp) や Juhani Aaltonen (sax, fl) などベテランの作品もあるが、この Ilmiliekki Quartet (※小文字だと分かりにくいので念のため、名前を大文字で書くと ILMILIEKKI となる)はまだ20代半ばの若いグループ。↓の TUM Records のサイトで1曲試聴できるが、いわゆる北欧的な透明感のある、現代的で独創的な音楽をやっている。もしくはあれこれ説明するより、Radiohead "The Tourist" のカバーをやっている、と言ったほうがどういうグループか分かり易かったりするのかもしれない。

>> TUM Records > Ilmieliekki Quartet (←ここからアルバム冒頭の曲が試聴できる)
>> BBC Jazz on 3 > 6月3日プログラム

TUM Reocord からは新作もリリースされているので、今年こそはきちんとアルバム紹介をしたい…と思っている。

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2005年5月14日付で紹介した BBC 音源のうち、5月20日放送分の Phil Bancroft Quartet のロンドンでのライブ音源はイギリス時間で明日まで試聴可。ベースはアルバムには Raid Anderson が参加していたが、どうやらツアーは Steve Watts が参加しているようで、3月31日録音の BBC 音源でも↑の Nattjazz でも彼が参加している(Raid Anderson 不参加は The Bad Plus で忙しいために違いないが、その The Bad Plus も同じ Nattjazz に出演していたりする)。で、そのBBC 音源、Thomas Strønen もかなりアグレッシブな演奏(ドラムソロもあり)をしていて楽しめる。これを書いているつい先ほどまではBBC Music-Jazz のトップページに Phil Bancroft ではなく Thomas Strønen の写真が掲載されていて、Food などでの活動もあり彼がイギリスで結構注目されていることが分かる。

>> BBC Jazz on 3 (←試聴はここから) > 5月20日プログラム


2005-05-25 (Wed)

今年の春〜秋にかけて、フィンランド−ノルウェー文化協会主催、フィンランド音楽情報センターの協賛のもと、ノルウェー各地のジャズ・フェスティバルなどでフィンランド・ジャズを紹介しようというプロジェクトがあり、明日5月26日のオスロ Blå を皮切りに9月3日のトロンハイム・ジャズフェスティバルまで14回の公演が組まれている。

5月26日 Nordic Kollektiv, Jazzklubb Blå, Oslo
5月27日 Ilmiliekki Quartet, Nattjazz, Bergen
5月27日 Nordic Kollektiv, Nattjazz, Bergen
6月02日 Kimmo Pohjonen & Eric Echampard, Nattjazz, Bergen
7月18日 Ilmiliekki Quartet, Moldejazz, Molde
7月19日 Ilmiliekki Quartet, Moldejazz, Molde
7月19日 Scorch Trio - The Thing, Moldejazz, Molde
7月20日 Kluster & Kronos Quartet, Moldejazz, Molde
7月21日 Jarmo Saari Solu, Moldejazz, Molde
8月10日 Ilmiliekki Quartet, Varangerfestivalen, Vadsø
8月12日 Oiling Boiling, Varangerfestivalen, Vadsø
8月13日 Oiling Boiling, Varangerfestivalen, Vadsø
8月31日 Kvalda, Trondheim Jazz Festival
9月03日 Pekka Pylkkanen Tube Factory, Trondheim Jazz Festival

今月末にオスロとベルゲンで2度のライブを行う Nordic Kollectiv はその名前のとおり北欧連合といった顔ぶれの新しいユニット。

Nordic Kollectiv:
Mathias Eick (tp, NO)
Esa Pietilä (sax, FI)
Kjartan Valdemarsson (p, IS)
Uffe Krokfors (b, FI)
Markku Ounaskari (ds, FI)

リーダーはフィンランドのサックス奏者 Esa Pietilä で、このクインテットは彼のトリオのメンバー Uffe Krokfors と Markku Ounaskari をそのまま抱える格好になっている。このリズムセクションの2人はいずれもフィンランドのピアニスト Jarmo Savolainen のグループでレコーディングがある他、Uffe Krokfors のほうは Samuli Mikkonen (p), Iro Haarla (p, harp), Juhani Aaltonen (sax, fl) らとの作品があり、ノルウェー絡みでは Trygve Seim / Iro Haarla Quintet として ECM からアルバムリリースが予定されている。ノルウェーからは Jaga Jazzist / Motif の Mathias Eick、彼は先の Seim / Haarla Quintet のメンバーというつながりもある。Kjartan Valdimarsson は同じアイスランドの Hilmar Jensson らとの共演盤 "Traust" (1998; Smekkleysa; SMJ2CD) での演奏が印象に残っている。プレスリリースによると、「このグループはメンバー全員のオリジナルをベースに、自由な躍動感のある、ミュージシャン同士のコミュニケートによるフリーミュージック(※ 深い意味はないと思うがフリージャズではなくフリーミュージックと書かれている)を演奏するが、一方でインプロの要素も多い」(以上直訳)とのこと。

北欧ジャズといえばデンマークやスウェーデンがやはりメジャーだと思うけれど、その2カ国以外の3カ国のミュージシャンからなる連合グループというのも面白い。

>> Finnish Music Information Centre > "Norway's festivals embrace Finnish jazz"
>> Esa Pietilä (Uffe Krokfors / Markku Ounaskari とのトリオ作の音源などが試聴できる)
>> Nordic Kollectiv @ Norsk Jazzforum

それにしても7月19日の Scorch Trio / The Thing って…つまり、Ingebrigt Håker Flaten (b) & Paal Nilssen-Love (ds) に Mats Gustafsson (reeds) と Raoul Björkenheim (g) というカルテットなわけだけれど…凄い…。


2005-05-24 (Tue)

スウェーデンのレーベル Häpna から A Tast Of Ra なるアーティストのアルバムがリリースされている。どうもシンガーソングライターといった感じの人らしく、レーベルサイトから2曲試聴してみた限り、ギターの音色とともにとても印象に残る声と歌。日本国内のディストリビューター Plop のサイトには「このアーティストに関する情報は一切非公開で、なんでも大手レコードレーベルと契約している人らしく、名前が出せないそうです 」などと書かれており、そう言われると余計気になる…。

>> Häpna > A Taste of Ra
>> Plop

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Cikada は10人のメンバーから成るノルウェーの現代音楽集団で、その中の有名なストリングカルテットが ECM から新作 "In Due Tempi" (New Series 1799) をリリースする。オスロでのリリースコンサートは昨日23日、Blå (!)で行われた(これを書いている時点ではまだ行われていない)。

ノルウェーでのECMのリリース元の Grappa のサイトに「Cikada String Quartet としては ECM への初めての作品となる」と書かれていて、とても意外な気がした。単独作は確かに今回の作品が初めてだけれど、これまで Arild Andersen "Hyperborean" (ECM 1631), Mats Edén "Milvus" (ECM 1660), Anette Peacock "An Actobat's Heart" (ECM 1733), Trygve Seim / Øyvind Brække / Per Oddvar Johansen "The Source and Different Cikadas" (ECM 1764), Bent Sørensen "Birds and Bells" (ECM New Series 1665) といった作品を ECM にレコーディングしている。ECM 以外の比較的ジャズ寄りのところでは Jon Balke "Rotor" (Curling Legs; CD 42), Skomsork "Skomsork" (Park Grammofon; PGCD 101) などがある。Arild Andersen、The Source、Jon Balke との共演作など、とても好きなアルバムも多い。

>> Cikada
>> Grappa


2005-05-21 (Sat)

今日国内盤が発売されるノルウェー関連 ECM 2枚、Arild Andersen Group "Electra" と Christian Wallumrød Ensemble "A Year From Easter" のうち、Arild Andersen の新作のライナーノートを書きました。

Arild Andersen Group "Electra"
w/ Arve Henriksen (tp), Eivind Aarset (g), Paolo Vinaccia (ds, per), Patrice Héral (ds, per, voice), Nils Petter Molvær (ds prog), Savina Yannatou (vo), Chrysanthi Douzi (vo), Elly-Marina Casdas (chorus vo), Fotini-Niki Grammenou (chorus vo), Arild Andersen (double-b, ds prog)

このプロジェクトについて初めてこのサイト、正確には掲示板に書いたのは2003年4月で、2002年後半に Arild Andersen のオフィシャルサイトで見かけてハードディスクに落としておいた記事を貼り付けたものだった。その後2004年7月31日付2004年12月31日付diaryで大して代わり映えのしない情報を繰り返し流しておいたのは、この作品が本当に楽しみだったから。

ストーリーのある音楽にこの顔ぶれ、ここしばらくの Arild Andersen の作品でダントツに面白い作品だと思う。ここでアルバムの内容(≒ライナーの内容)について書くことは反則(本当はサイトに書きたかった…)なので、関係ないことを。

私にとって、Arild Andersen はノルウェーの音楽に向かうきっかけになったアーティスト。Arild Andersen と言っても70年代の話ではなく90年代終わり頃、それ以前のノルウェー音楽といえば、a-ha は全く覚えがなく(ちょっと世代がずれるため)、私には TNT の記憶しかない。その Arild Andersen のライブに合わせてベルリンまで "Karta" リリースコンサートを見に行ったのが 2000年9月。その年末に同じく ECM からリリースされた Trygve Seim の "Different Rivers" のライブを見に 2001年7月に初めてノルウェーに行った時も Arild Andersen のステージを3本見た。3つめのステージの後、スタッフにお願いしてお話させてもらいに楽屋に押しかけるなんていうこともした。ただ、前日の2つめのステージの共演相手、Paal Nilssen-Love の演奏に心底驚愕し(共演のもう1人は Pat Metheny だった)、それ以来すっかりそちらがメインになってしまっているが、それでも Arild Andersen の音楽が好きであることには変わりはない。

Arild Andersen は来日したことがないそうだ。日本にもたくさんファンがいるのに、と本人に言ったら、知ってるよ、と言いつつ、でも日本に行くのは高いんだよねぇ、と弱気な発言をしていた。その頃(2001年頃)は国内盤もリリースされていなかったが("Karta" は Terje Rypdal が参加していたから国内盤化されたようなものだ)、前作から(再び、というべきだろう、70年代は国内盤化されていたのだから)国内盤がリリースされることになり、ちょっとは進歩したと言えるのかもしれない。ノルウェーの ECM ベテラン4人衆のうち、来日したことがない Arild Andersen と Terje Rypdal は、ライブではスタジオ盤と全く違う表情を見せる。Arild Andersen の "Electra" (これは現在彼のプロジェクトの名前にもなっている)、そして Terje Rypdal の "Skywords" トリオ。この2つを是非ライブで見てみたい。

Christian Wallumrød Ensemble "A Year From Easter"
w/ Christian Wallumrød (p, harmonium, toy p), Nils Økland (vln, hardanger fiddle, viola d'amore), Arve Henriksen (tp), Per Oddvar Johansen (ds)


もう1枚のリリース、Christian Wallumrød の新作は前作と同じ顔ぶれ。このアルバムについてはこのサイトでいずれきちんと別の形で書く予定。とりあえず祝初国内盤化!

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本当は今日発売される予定だった Atomic の3枚組ライブ盤 "The Bikini Tapes" (収録曲は > 2005年5月12日付diary を)は6月15日(今のところ)に延期になった。やっぱり…。ノルウェーでもまだ出ていないこの盤が「直輸入盤仕様」で日本先行リリースになるはずはないと思っていたので。
ちなみにジャケットは←こんな感じ。手がけるのはStoffer Ganes。Jazzland レーベルの作品では Wibutee の"Playmachine" 以降の作品で名前がある他、現在の SOFA レーベルのアートワークも彼の作品。ロゴというか文字の使い方にとても特徴のあるデザイナーだと思う。


2005-05-20 (Fri)

そういうわけで最新号を。

JAZZNYTT 2005 #2

2005年4月発行の 2005年4月/5月号の表紙は Karin KrogECM のノルウェーでのディストリビューターとしても知られるトラッド寄りのレーベル Grappa から新作 "Seagull" をリリースしたばかり。Bergen Big Band との共演、プロデュースと指揮は Karin Krog のパートナーでもある John Surman で、バリトンサックスとソプラノサックスも演奏している。特に変わったアレンジなどがあるわけではないけれど、Karin Krog の歌がさすがに貫禄!ちなみにビッグ・バンドのミュージシャンの中では Dag Arnesen (p), Stein Inge Brækhus (per), Ivar Kolve (vib) あたりが知られているだろうか。レコーディングは Jan Erik Kongshaug がオスロからベルゲンに出張して手がけている。

>> "Seagull" @ www.grappa.musiconline.no

で、今号の Jazznytt、トップ記事はもちろん Karin Krog のインタビュー。続く記事は Trygve Seim。いずれも4ページの大きな記事(版が大きいので4ページでも長い)で面白そうながら長すぎて未読(すいません)。いくつかある特集記事の1つがやはり4ページの紙面を割いての Albert Ayler に関するもの。本文はイギリスの Jazzwize 誌 2004年10月号に掲載されたものの翻訳記事だけれど、最後にノルウェーのリード奏者3人、Frode GjerstadKjetil MøsterCarl Petter Opsahl による Albert Ayler に関するコメントが載っている。

ヨーロッパ各国のジャズをレポートする特集、今号はフランス。突然読めるなぁと思ったらこの特集記事は全て英語で書かれている(筆者は名前からするとフランス人と思われる)。インタビュー記事は1つで Daniel Humair。

他には All Ears や Finse Jazz、Vossa Jazz といった冬〜春先のフェスティバルのレポート、それからディスクレビュー。今回は別枠のものもあるがいずれも短いレビューばかり。


2005-05-18 (Wed)

ノルウェー唯一のジャズ誌(年5回刊) "Jazznytt"、ばたばたしているうちに2号出てしまったのでまず先に出たほうから。

JAZZNYTT 2005 #1

2005年2月発行の 2005年2月/3月号。表紙とトップ記事は in the country のデビュー作リリース直前の(直前だった) Morten Qvenild (p)。記事は4ページ、と言っても最初の2ページは大きな写真と見出しのみなので実質見開き2ページ。彼が参加している、もしくは参加していたプロジェクトについてのコメントなどの他、14歳までクラシックのピアノを習っていたとか、Solveig Slettahjell のグループには Christian Wallumrød の後を受けて 2002年に加入したとか、色々なことが書かれている。

トップ記事の次の記事は Kjetil Møster (ts)、こちらのインタビュー記事も4ページ。見出し下のいわゆるリードと呼ばれる部分には「サックス奏者の Kjetil Møster は近年、エネルギッシュでヘビーな、才能のあるミュージシャンとして注目されてているが、元々彼はロックミュージシャンだったのだ」などと書かれている。King Midas というノルウェーの有名なロックバンドのアルバムに参加している以外にも、記事によると彼は昔ロックバンドでギターを弾いていたのだとか。

イギリスのシンガー Clare Teal の大きな記事もあるが、この号の大きな特集は「デンマーク・ジャズ」。大きく取り上げられているのは ILK という 14人のミュージシャンからなるグループについて。グループといってもバンドではなく、共同体のようなもの。

>> www.ilkmusic.com

インタビューは Tys Tys というグループのシンガー Maria Laurette Friis と Ibrahim Electric のドラマー Stafan Pasborg、もちろんどちらも ILK 絡みのミュージシャン。ちなみに ILK 周辺にも若干ノルウェー人ミュージシャンがいる。Revolver はデンマーク人2人+ノルウェー人1人のギター/リード/ベースという編成のトリオで、ベーシストが Mats Eilertsen。もう1つ、国内盤もリリースされているエレクトロニカ寄りのトリオ Jogujo Circuit の Joakim Frøystein は ILK のメンバーだけれど、生まれはオスロ、ノルウェー人。

尚、デンマーク特集の最後は Marilyn Mazur の長いインタビューで締められている。

私が毎号一番丹念に見るページはディスクレビュー。季刊から年間5回刊になっても、続々出る新譜のためレビューページは確実に増え続け、今号はなんと12ページ。この号のトップレビューは Albert Ayler の9枚組ボックス。トップでこそないもののそれよりも大きなスペースが割かれているのが Frode Gjerstad の新作特集(レビューされているのは5枚)。他の大きい枠には Billy Holiday のボックスセット、Thomas Strønen の参加するスコットランドのサックス奏者 Phil Bancroft の"Headlong"、アルジェリア出身の女性シンガー Souad Massi の"Deb (Heart Broken)、それに Ophelia Orchestra というノルウェーのビッグバンドの "Sound and Smoke"。このバラエティーの富み方はノルウェーならでは。

参考:
> 2004年#5 (2004年11月/12月号、2004年11月15日付diary)
> 2004年#4 (2004年9月/10月号、2004年9月21日付dairy)
> 2004年#3 (2004年7月/8月号、2004年7月15日付diary)
> 2004年#2 (2004年5月/6月号、2004年5月30日付diary)
> 2004年#1 (2004年3月/4月号、2004年3月11日付diary)


2005-05-16 (Mon)

scrapbook の中のディスク紹介のページにノルウェーの女性シンガーソングライター Hanne Hukkelberg の "Little Things" をアップ。この盤はノルウェーでは2004年3月にリリースされており、大きな賞の受賞こそなかったものの、本国ではかなり話題になっていた。で、この盤と先行シングルの "Cast Anchor" がイギリスのレーベル The Leaf Label からリリースされることになったため、急遽紹介。シングルは既にリリースされているはずで、日本でも J-Wave などでオンエアされているようだ。アルバムは来月リリース予定で、恐らく日本にもすぐに入ってくると思われる。尚、ノルウェー盤とイギリス盤はシングル・アルバム共にアートワークが異なるが、内容は同じ。ちなみに2005年4月2日付のdiaryで Jaga Jazzist "What We Must" のプロデューサーについて説明した際にちょっとこのシンガーについて触れたのだけれど、その時はまさかこんなにすぐにインターナショナルなリリースが決定するとは思わず…。


2005-05-14 (Sat)

イギリスBBCから。

E.S.T. (Esbjörn Svensson Trio) @ Gateshead International Jazzfestival (19 Mar. 2005)
放送: BBC Radio 3 / Jazz on 3, 2005年5月13日放送済
>> 2005年5月13日放送分曲目 @ BBC Jazz on 3
>> BBC Jazz on 3 トップページ (アーカイブの音源はこちらから、次回放送20日まで試聴できる)

インタビューを真ん中に挟んでのかなり長い音源。彼らはやっぱりCDよりライブのほうが断然いい。

>> E.S.T.
>> 来日情報

Phil Bancroft Quartet (詳細不明、ライブ録音)
放送: BBC Radio 3 / Jazz on 3, 2005年5月20日放送予定
>> 2005年5月20日放送予告 @ BBC Jazz on 3

Phil Bancroft はスコットランドのサックス奏者で、彼の最新のカルテットのメンバーに Thomas Strønen が参加している。他の2人は Mike Walker (g) と Reid Anderson (b、The Bad Plus のメンバーとして知られる) と皆出身地が異なる。この顔ぶれで "Headlong" (2004; Caber Music; Caber 034) をリリースしている。そのアルバムの BBC 評:

>> "Headlong" review @ BBC

そして↓はそのレビュー内の Thomas Strønen に関する記述:

Drummer Thomas Stronen (of Food) is a revelation; like a hybrid of Max Roach, Paul Motian and Tony Oxley, he often gives the impression that he's playing straight ahead swing while someone's emptying a large bag of marbles over his kit.

関連リンク >> Phil Bancroft Quartet "Headlong" @ Caber Music


BBC Radio 3 の番組 Late Junction では2週続けてノルウェーのアーティストのアルバムが紹介される。

■ "Norwegian Independence Day"
Jaga Jazzist, Nils Petter Molvær, Xploding Plastix, Jan Garbarek, Bugge Wesseltoft
放送: BBC Radio 3 / Late Junction, 2005年5月17日放送予定
>> 2005年5月17日放送予定 @ BBC Late Junction

Christian Wallumrød Ensemble "One Year From Easter"
放送: BBC Radio 3 / Late Junction, 2005年5月18日放送予定
>> 2005年5月18日放送予定 @ BBC Late Junction

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Jaga Jazzist のリーダーでドラマー Martin Horntveth の2枚の EP "Fast Motion" (2002; Smalltown Supersound; STS057CD) と "Skull" (2003; Smalltown Supersound; STS067CD) が1枚の LP "Fast Motion / Skull" (2005; Smalltown Supersound; STS073) としてリリースされている。限定500枚!

>> Smalltown Supersound
>> Martin Horntveth @ www.sts.musiconline.no

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2005年5月10日付diaryで紹介した Archetti / Wiget "Low Tide Digitals II" 到着。案の定(?)収録曲は stück 12 - 23 の12曲だった…。

>> Luigi Archetti
>> Bo Wiget


2005-05-13 (Fri)

スウェーデンのシンガー Monica Zetterlund が昨日(5月12日)の夜、ストックホルム市内の自宅アパートの火災で亡くなった。1937年9月20日生まれ、享年67歳。

>> Dagens Nyheter (スウェーデンの日刊紙)
>> Aftenposten (ノルウェーの日刊紙)


2005-05-12 (Thu)

Jaga Jazzist は現在ヨーロッパツアー中で、そのうちの1つ、5月14日のアムステルダム公演がネットでライブ中継される。スタートは現地時間で14日の夜9時30分とのことなので、日本では15日の朝4時30分。ただし時差で苦労しなくても後でアーカイブに入るそうなのでゆっくり見ることができる。

>> Jaga Jazzist

←国内盤
↑ノルウェー盤↑
左がスリーブ、右が外箱
ついでに…Jaga Jazzist のサイトに掲載されている "What We Must" のジャケットは背景にピンクの色がついている。Smalltown Supersound / Sonet からのノルウェー盤は、外の紙ケース(ECMの最近のリリースのような筒型のもの)のみ色がついていて、中のスリーブは国内盤と同じくモノクロ(ただし右上のロゴがない)。Ninjatune からのヨーロッパ盤は未確認。

スリーブの紙質が随分違ったりディスクのペパーミントグリーンの発色が全然違ったりといろいろあるが、それより "Design and photography / illustration by Kim Hiorthøy, except illustration of Harald Frøland and Andreas Hessen Schei which were done from photographs by Andreas Frørland. The title of this record, What We Must, is borrowed from a fanzine for Nieves Publishers www.nievesbooks.com" というクレジットが国内盤とノルウェー盤で違うのはどういうことだろう?後半部分は国内盤に記述はなく(幸いライナーノートで触れたが)、前半部分の写真のクレジットは国内盤では Andreas Frøland ではなくThomas Reisæter となっている。本当に Jaga Jazzist については誤情報が多い…。

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少し遅い情報になってしまったけれど、Jazzland の新譜情報を。

Beady Belle "Closer"
原盤はリリース済、国内盤は5月21日リリース。

Atomic "The Bikini Tapes"
原盤は4月リリース予定のはずが未だ出ず、レーベルによると"late spring"(大雑把すぎ)、国内盤は直輸入盤仕様で5月21日リリース。曲目は↓下を。

■ DJ Strangefruit "Mongolian Jet Set"
Nils Petter Molvær のグループのDJ。Atomic のノルウェー組3人が参加、リリース日未定 (> 2004年12月14日付dairy)。

■ Gen; Lon
Bugge Wesseltoft のグループの Rikard Gensollen (per) と Jonas Lønna (electronics) によるプロジェクト。

Kornstad Trio
2003年10月録音のスタジオ盤、Paal Nilssen-Love 脱退前の音源。

■ Jazzland Sampler 2005
2枚組の予定。

Atomic のライブ盤は限定盤となる。で、その内容:

ATOMIC "THE BIKINI TAPES"

DISC I
Geometrical Restlessness  (Håvard Wiik) 6:08
Feets From Above (Fredrik  Ljungkvist) 8:50
Kerosene (Fredrik Ljungkvist) 12.33
Leave Stacy (Håvard  Wiik) 6:49
Boom Boom (Fredrik Ljungkvist) 13.54
[Total: 48:23] 

DISC II
Den Flyktiga Magneten (Magnus  Broo) 6:09
El Coto (Fredrik  Ljungkvist) 10:19
Bop About (Fredrik  Ljungkvist) 7:48
Alla Dansar Samba Till Tyst Musik (Magnus  Broo) 12:36
Konrads Hopp Om Livet (Fredrik  Ljungkvist) 9:50
Pyramid Song (Radiohead) 7:20
[Total 53:01]

DISC III
Toner Från Förr (Fredrik  Ljungkvist) 6:17
Alla Dansar Samba Till Tyst Musik (Magnus  Broo) 10:20
Hyper (Fredrik  Ljungkvist) 6:28
Kerosene (Fredrik  Ljungkvist) 13:40
Re-Lee (Håvard  Wiik) 6:59
Boom Boom (Fredrik  Ljungkvist) 14:04
[Total 59:13]

2004年3月のノルウェーツアー(> 2004年3月8日付diary)と2004年7月1日コンクスベルク・ジャズフェスティバル(> 2004年7月4日付diary)での録音。

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もう1つ Jazzland 関連。Wibutee は今週新曲の録音のためにスタジオ入りしている。去年脱退したベーシスト Per Zanussi の代役として以前は Beady Belle や Bugge Wesseltoft のグループに参加する Marius Reksjø、それに Motif のメンバーで Ingebrigt Håker Flaten の後を受け現在 Bugge Wesseltoft のグループに参加する Ole Morten Vågan らが暫定的に参加していたが、今回の録音には Tor Egil Kreken (国内盤もリリースされている女性シンガーソングライター Maria Solheim のグループのメンバー) が参加している。

>> Wibutee

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その WibuteeHåkon Kornstad (sax) と AtomicHåvard Wiik (p) 、というのか以前の 1/2 Atomic とも言えるデュオのアルバムリリースは延び延びになっていたが、オスロのCDショップ Barejazz でアルバムリリース関連のミニコンサートが5月30日に行われることになったので、どうやらその前後にリリースされるようだ。リリース元はスウェーデンの Moserobie、アルバムタイトルは "Eight Tunes We Like"。楽しみ。というより待ちくたびれた…。

>> Moserobie
>> Håkon Kornstad
>> Barejazz

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先月来日公演を行った Jazzkammer の、そのコンサートの録音が全て Lasse Marhaug のサイトにアップされている。全てカセットテープで録音されたものだという…。しかし Jazzkammer、サイトでは Jazkamer と綴られているけれどどうしたのだろう?Smalltown Superjazzz に "z" を1個取られたとか(いやそんなはずはないが)。

>> Lasse Marhaug > MP3 Archive

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Magnet こと Even Johansen の新作 "The Tourniquet" がノルウェーで5月30日にリリースされる。日本盤リリースは夏、とオフィシャルサイトに書かれている。

>> Magnet


2005-05-11 (Wed)

オスロの新しいレーベル Park Grammofon からレーベル4作目と5作目にあたる新作が続けてリリースされる。

>> Park Grammofon

Urban Visions "Urban Songs" (2005; Park Grammofon; PGCD 104) 5月19日リリース
w/ Sølvi Hansen (vo), Bjørn Bolstad Skjelbred (p), Asbjørn P. Olsen (b), Børre Arveng (ds)

女性ボーカルを含むカルテットのデビュー作。Sølvi Hansen は2000年に Hot Club Records からリーダー作 "Met Sir Jones" をリリースしている。瓦礫の中で何故かふんぞり返る Sølvi 嬢という図のジャケに思いっきり引きつつも聴いてみたのはバックが Anders Aarum Trio (セカンドアルバムを Jazzway Records からリリースしているピアノトリオ、2000 年当時のドラマーは現任の Thomas Strønen ではなく Torstein Ellingsen 、ベースは Mats Eilertsen) だったから。しなやかな節回しのシンガーで、高音のファルセット近くになったときのクセが少々強い。Urban Visions はピアノの Bjørn Bolstad Skjelbred が85パーセントの曲を手がけ、残りの15パーセントはスタンダードを演奏する(と彼のサイトに書かれている)。バンドのサイトには2曲音源が置かれているが、特にスローな曲で確かにピアノの響きが印象に残る。

>> Urban Visions
>> Bjørn Bolstad Skjelbred
>> Sølvi Hansen @ www.hotclub.musiconline.no

Carl Petter Opsahl "Improvisions" (2005; Park Grammofon; PGCD 105) 5月31日リリース

Carl Petter Opsahl はクラリネット奏者(クラリネット専門でサックスは演奏しない)。レーベルの告知によると、このアルバムは Hadeland の Søsterkirke という教会で、その音響を生かしたクラリネットソロの即興演奏とのこと。Carl Petter Opsahl はいくつかのグループ(トラッド寄りだったりニューオーリンズ風だっだり様々)での活動の他、音楽ジャーナリストとしても知られ、ノルウェーのジャズ誌 Jazznytt でレビューや特集記事などを手がける他、最近はオスロの日刊紙 VG のジャズ系のディスクレビューを執筆している(ちなみに私の好みと近いのか、彼のレビューはとても参考になる)。彼のオフィシャルサイトでは 2001年のソロ作 "Indigodalen" などの音源がある他、彼の書いた記事のアーカイブもあり、それにジャーナリストらしくクラリネットについてのページなども詳細で面白い。余談ながら随分前にジャーナリストとしての彼とやり取りをしたことがあり、実は今勉強のためにニューヨークに住んでいるんだと言われて驚いたことがあるが、現在はノルウェーに帰国している。

>> Carl Petter Opsahl

尚、Park Grammofon のこれまでのリリースは Skomsork "Skomsork" (2004; PGCD 101)、Disappearhear "Disappearhear" (2004; PGCD 102) 、Havrøy : Johnsen "Den Lange Taushet" (2004; PGCD 103)。まだ紹介していない Havrøy : Johnsen は Rudolf Nilsen の詩にメインの2人が曲を付けたかなりトラッド色の強いボーカルもので、メロディーはトラッドというよりポップス寄りで、ちょっとベタな場面もあるのが面白い。参加メンバーは Frank Havrøy (vo), Richard Johnsen (p), Nils Einar Vinjor (g), Olaf Kamfjord (double-b), Rune Arnesen (ds), Annar Follesø (vln), Øyvind Mehus (vln), Bendik Foss (vla), Mihai Fagarasan (cel)。 ドラマーの Rune Arnesen はNils Petter Molvær のグループへの参加で知られる人で、ベーシスト Olaf Kamfjord は Curling Legs からのサードアルバム "Spark Of Life" が国内盤化されたグループ Ab und Zu (> 2003年10月20日付diary) のメンバーでもある。ギタリストNils Einar Vinjor は Silje Nergaard や Karl Seglem の作品に参加したことがある他、リーダー作のリリースもあるけれど、あまり馴染みがないか…。

SkomsorkDisappearhearHavrøy : Johnsen

2005-05-10 (Tue)

Rune Grammofon から新作リリース(late May、ということだったのにいつものことながら唐突だ…)。

Archetti / Wiget "Low Tide Digitals II" (2005; Rune Grammofon; RCD 2046)
w/ Luigi Archetti (g, electronics), Bo Wiget (cel, electronics)

前作 "Low Tide Digitals" (2001; Rune Grammofon; RCD 2019) に続くセカンドアルバム。イタリア人ギタリストとスイス人チェリストとのデュオで、RG では数少ないノルウェー国外アーティスト。前作は11曲収録でタイトルは Stück 1 - 11 、"Money Will Ruin Everything" に収録されていた曲は "Stück 22"、"runeology 2" 収録の曲は "Stück 15" と Supersilent もびっくりな曲名ばかりだけれど、新作はどうなっているのか…。(※ 'Stück' はドイツ語で、英語の 'piece' に当たる。)

>> Rune Grammofon

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The Peter Brötzmann Chicago Tentet "Be Music, Night" (2005; Okka Disk; OD12059)
w/ Peter Brötzmann (bcl, bflat cl), Mats Gustafsson (bs, bcl), Ken Vandermark (bs, b-flat cl), Joe McPhee (tp, as), Jeb Bishop (tb), Fred Lonberg-Holm (cel), Kent Kessler (b), Paal Nilssen-Love (ds), Michael Zerang (ds), Mike Pearson (voice)

Paal Nilssen-Love 加入後初めてのリリース。

>> Okka Disk

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The Thing (Mats Gustafsson / Ingebrigt Håker Flaten / Paal Nilssen-Love) の次のアルバム(4作目)はライブアルバム!タイトルは "Live at Blå"、2003年6月オスロのクラブ Blå でのレコーディング(> 2003年6月26日付diary、私のメモでは6月26日になっているが Paal Nilssen-Love のサイトでは6月23日…大して重要ではないが…)、リリース元は Smalltown SuperjazzzThe Thing のライブとスタジオ盤のギャップは Atomic 以上なので、このライブアルバムは楽しみ。しかしいつリリースされるのかは不明。

>> Paal Nilssen-Love

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昨日紹介した Utech Records の、主としてノルウェー勢の周辺をフォローするための録音物。手元にある比較的新しいもののみ、Lasse Marhaug のソロなどはたくさんあるので省略。

Paal Nilssen-Love "Sticks & Stones" (2001; Sofa; SOFA 505)

Nils Henrik Asheim "16 Pieces for Organ" (2002; Sofa; SOFA507)

Steve Hubback "Best Kept Secret" (2002; FMR; FMRCD71-0600)

Frode Gjerstad / Nils Henrik Asheim "The Shortest Day" (2004; FMR; FMRCD155-i1204)

Frode Gjerstad / Lasse Marhaug "Tou" (2003; FMR; FMRCD110-i0203)

Frode Gjerstad / Lasse Marhaug "Red Edge" (2004; Beathmint; BM96 / Carbon CR92 / Gameboy GB55 / Litte Mafia; LM035 / Sunship; SUN38)

Steve Hubback / Paal Nilssen-Love "Off The Map" (2005?; FMR; FMRCD138-1203)

早い話が大混乱状態、何がなんだか未だに把握できていない。それから、Lasse Marhaug と Paal Nilssen-Love のデュオ作はもう1枚出る模様。

>> SOFA
>> FMR Records
>> Gameboy Records
>> Paal Nilssen-Love
>> Steve Hubback
>> Frode Gjerstad
>> Lasse Marhaug


2005-05-09 (Mon)

UTECH RECORDS

Lasse Marhaug
"Spaghetti Western Rainbow - Live in Chicago"
UR-001
Ras Moshe Music Now Unit
"Free Music Series - Live Spirits No. 1"
UR-002
Ras Moshe Music Now Unit
"Free Music Series - Live Spirits No. 2"
UR-003
Frode Gjerstad / Steve Hubback
One Foot Moving - Live in Stavanger
UR-004
Paal Nilssen-Love / Lasse Marhaug
"Personal Hygiene - Live at Molde Jazzfestival"
UR-005
Paal Nilssen-Love / Nils Henrik Asheim
"Pipes and Bones - Live at Numusic"
UR-006
Steve Hubback
"Trees, Rocks and Ravens - Live in Reykjavik
UR-008
Matt Lavelle
"Making Eye Contact With God"
UR-007
Frode Gjerstad
"One Foot Moving-Reinterpretations"
UR-009
Fire And Flux
"Leavens For Revellion"
UR-010

先月来日した Paal Nilssen-Love はかなり大量の CD や LP や 7" などを持ってきていて、その中には結構レアなものもあり、Utech Records からリリースされたばかりの2枚もライブ会場で並べられていた。とはいえ、4月8日の六本木SuperDeluxe では確かに見かけたのだけれど、12日の新宿ピットインでは私が売り場を見に行った時には既になかったように記憶しているので、多分あっという間に売り切れたのだろうと思う。

Utech Records はアメリカ・ウィスコンシンにある新しいレーベル。レーベル・オーナーは Keith Utech (多分結構若いはず)、レーベル名はもちろん彼の名前から取ったもの(ありがち)。ただし、サイトには "From Middle Low German ut-echtisch meaning "outsider"" と説明されているのが面白い。これを書いている時点でのリリースは10枚(上にジャケットを載せた7枚は現在手元にあるもの)、2ヶ月前の3月最初の時点では4枚のリリースしかなかったから、いかにこのレーベルが恐ろしいスピードでリリースを続けているかわかるかと思う。

ディスクは全てCD-R、スリーブはゲートフォルドのような紙ジャケで、紙の手触りはちょうど Jazzland Acoustic のあのスリーブと似ている。外側にシール状のラベルが貼られており、ゲートフォルドの内側は何もなく、右側に半透明の袋(かなりしっかりした物)に入ったディスクが納められている。盤にはタイトル等がスリーブとおなじタイプライターのような字体で記されていて、基本的にミニマルながらきちんと配慮された(例えばディスクが直に入っていない点など)パッケージ。シール部分もそれぞれ異なりながらも統一されたデザインで、Rune Grammofon などと同じくリリースを揃えて並べてみたくなる。

音は今のところ手元にあるものは全てライブ録音。ライブ録音 CD-R といっても音質は全く問題ない。良好な状態で録られたライブ音源を、編集したり手を加えたりすることなく丁寧にリリースしているというのが全体の印象。ノイズからフリージャズまで幅広いが、即興演奏という点で共通する。尚、レーベルサイトからそれぞれのリリースの音源を試聴できる。

3月末の情報で今後のリリースとしては、 Jesse Quattro (SF), Triage (Chicago), Paal Nilssen-Love (Norway), Paal Nilssen-Love & Anders Hana (Norway) - とここまでが秋までのリリース確定分、年内未確定分として Audiotrope (Milwaukee), Ryfylke (Norway), Lotte Anker (Denmark), Henrik Rylander (Sweden), The Rempis Percussion Quartet (Chicago) 等の名前が挙がっている。

ノルウェー関連では、Paal Nilssen-Love のソロは "27 Years Later" というタイトル、2002年7月20日、彼の生まれ故郷でもあるモルデででのライブ録音(> 2002年7月21日付diary、←このdiary で紹介したリンク先に彼のソロセットを写した面白い写真がある)。もう1枚はギタリスト Anders Hana とのデュオライブでタイトルは "Nu"、2人の出身地スタヴァンゲルでのフェスティバル "Numusic Festival" で録られたもの(> 2004年6月20日付diary、Paal Nilssen-Love のサイトでは録音は2004年9月となっているが、恐らく8月だと思われる)。Anders Hana は先週あたりからようやく日本にも入ってきた Jazzaway RecordsCrimetime Orchestra や Morthana にも参加、最近では Frode Gjerstad の爆音系ユニット(こちらもそのうち紹介予定)に参加するなど注目のギタリスト。もう1組、Ryfylke というのはノイズデュオ。オフィシャルサイトを見ていたら Anders Hana とのコラボレーションの写真が出てきたりリンク集の筆頭が Lasse Marhaug だったりでこの周辺も狭いというか面白いというか。

Utech Records のリリースは全て限定盤で、リリースによって 50枚もしくは 75枚、一番新しいリリースのみ100枚となっている。これまでいくつかのリリースはソールドアウトになっており、その後いずれもセカンドプレスが製作されている。↑で挙げた手元にあるリリースで UR-007 が抜けているが、これはこのリリースが2週間ほどでソールドアウトになり、ファーストプレスを入手しそこねて現在セカンドプレスを取り寄せ中のため。私の知る限り、このリリースのみ例外的に早く売り切れたようだ。どのリリースもどのプレスもすべてシリアルナンバー付。これらの枚数が果たしてどれくらいのものなのかは分からないが、Lasse Marhaug は自身のサイトに "brutally limited to only 75 copies (really not my choise!)" と書いているし、Paal Nilssen-Love も来日時に「数百枚レベルでのプレスができればいいのに」と言っていた。確かにそれだけの価値はある内容だと思うし、良質のライブ録音を聞いてもらえる機会は多いほうがいいに決まっている。

現在、このレーベルの作品を入手するには、ミュージシャンから直接入手するという例外を除けば、レーベルから直接通販するしかない。Utech Records では PayPal での支払いを受け付けており、手続きは簡単。ただしショッピングバスケットには送料は自動的に追加されないので、別途送料のみを送金する必要がある。1枚のディスクの値段は11ドル、日本向けの送料は最初の1枚が4ドルで2枚以上の場合は1枚あたり1ドルずつの追加のみと良心的。レーベルの対応は良く、非常に丁寧に梱包して送ってくれる。

>> Utech Records
>> Lasse Marhaug
>> Paal Nilssen-Love
>> Ryfylke


2005-05-08 (Sun)

scrapbook の中の live のページにようやく4月に見た6本分のライブレポートをアップ。うんざりするような長さになってしまった…。写真はとりあえず Thomas Strønen & 巻上公一 の新宿ピットイン公演分のみアップ、他はまた追って。


2005-05-07 (Sat)

Röyksopp "The Understanding"

1. Truimphant
2. Only This Moment
3. 49%
4. Boys
5. Follow My Ruin
6. Beautiful Day
7. What Else In There?
8. Circuit Breaker
9. Alpha Male
10. Someone Like You
11. Dead To The World

Röyksopp の "Melody A.M." 以来となるセカンドアルバム "The Understanding" のノルウェーリリースは6月27日、国内盤リリースは先行となり6月22日。ノルウェーでは既にラジオでオンエアされているファーストシングル "Only This Moment" のリリースは6月13日。ジャケット(大きなものは上の小さい画像のリンク先を)がなんだか怖いし新しいロゴもちょっと不気味…。ちなみにここで "Only This Moment" と "49%" が聴ける(ぱっと聴いた限り、個人的には "49%" のほうが好み)。

尚、Röyksopp は今年のフジロックに出演する(7月31日)ことがアナウンスされている。

>> Röyksopp
>> フジロック・フェスティバル


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