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2005-11-30 (Wed)

このサイトでも何度か引用している "Iceland Review" という雑誌がある。季刊誌で、アイスランドに興味のある外国人を対象として書かれているため記事は全て英語。少し前にこの雑誌をパラパラみていたら、突然1枚のボケボケの白黒写真(いわゆる被写体ブレ、もちろん「そういう」写真なのだけれど)が目に飛び込んできた。ピアノを弾いている人を斜め後ろから捉えたもので、顔はほとんど写っていない。なのに即座に David Thor Jonsson! と気付いた自分にちょっとびっくり。アイスランドの小さなフェスティバルのレポートで、そこに Flís というトリオで出演したことがほんの少し触れられている。その記事からたどってこのトリオが最近 CD をリリースしていることを知った。

Flís "Vottur" (2005; 12 Tónar; TT001)
w/ Davíð Þór Jónsson (p), Valdimar Kolbeinn Sigurjónsson (double-b), Helgi Svavar Helgason (ds)

David Thor Jonsson (アイスランド綴りは面倒なのでこのようにする)は2002年に "Rask" というリーダー作をリリースしているが、そのアルバムと同じリズムセクションと組んだトリオ。Valdimar Kolbeinn Sigurjonsson は今年の夏、愛知万博のアイスランド・ナショナルデーのイベントで Sigurður Flosason Quartet (日本での名前は「アイスランド・スーパージャズ」だったが)のメンバーとして来日したこともあるベーシスト(> 2005年3月20日付diary)、Helgi Svavar Helgason は去年の夏、オスロで Joel Palsson Trio のメンバーとして David Thor Jonsson と共演しているのを観た(> ライブレポート)が、その時サイトで「熊みたいなロックドラマー」などと紹介してしまった人。

で、このアルバムで扱っている楽曲は、英語の情報によると、1950年代に Haukur Morthens という人によって演奏されていたアイスランドのスタンダードとのこと。音楽にあわせるかのように少々古っぽい音のピアノで、ぽろりぽろりと大昔にどこかで聞いたことがありそうなノスタルジックなメロディーを奏でている。David Thor Jonsson の "Rask"、Motif の "Motif" や "Expansion"、それにノルウェー人女性シンガーとのデュオ Disappearhear などでの鋭いタッチとは全く別人のよう。最初に聴いたときは、バラエティーに富んでいるのとそのレトロ具合に、な、何だこれ…と驚いたが、聴いているとなんとなく耳になじんでくる不思議な味がある音楽だ。

この Flís はレイキャヴィーク周辺ではよくライブも行っているのだそう。アルバムをリリースしているのはレイキャヴィーク市内の有名なレコードショップ 12 Tónar の自主レーベル。普通に入手する手段はあまりなく、私もアイスランド国内で取り寄せてもらって入手した。

先の "Iceland Review" のウェブでも紹介されており、冒頭の1曲がフル試聴できる。

>> Flís @ Iceland Review (写真中央が David Thor Jonsson)

David Thor Jonsson について、Motif のベーシスト Ole Morten VåganAIM Records のオーナー Kristian Skårbrevik も「David Thor はアイスランドでとても忙しくしてるんだ」と口を揃えるので、一体あの小さな国で何をそんなに忙しくしているのかとても気になっていた。この Flís での活動もそのうちのひとつということになる。アイスランド現地の情報を拾おうとすると、「David Thor Jonsson」ではなく「Davíð Þór Jónsson」で検索をかけて(…とやってみたらトップでこのサイトに当たった…)アイスランド語の記事を解読するしかないのだけれど、さすがに日常的にそんなこともできず…。ノルウェーの音楽を通して少しは日本でも知られるようになった彼の活動が、アイスランドに戻ってしまった今後もなんとか伝わってくるといいのだけれど、と思う。

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まだあったのか、という感じの Tord Gustavsen Trio @ ロンドンジャズフェスティバル音源、今回は2曲14分。

>> Late Junction
>> Late Junction playlist 2005年11月24日(木)放送分
□□□ "Colours of Mercy"** - "Still There"
** from "The Ground" (2004/2005; ECM 1892)

Tord Gustavsen Trio のライブ音源の前に Susanna and the Magical OrchestraArve Henriksen のアルバムからの音源もあるので一緒に。


2005-11-29 (Tue)

Motif のセカンドアルバム "Expansion" リリース、それに来日ということで Motif のリーダー Ole Morten Vågan (b) のかなり長いインタビューを pick up Vol. 8 へ。Motif のこと、自身のこと、それに Ingebrigt Håker Flaten の後任として入ったBugge Wesseltoft のグループのことについて等々。


2005-11-28 (Mon)

11月26日(土)、京都 Metro に múm のライブを見に行ってきた。彼らのライブを見るのはこれが初めてで、一言でいうと、予想外なほどに「バンド」な演奏で楽しめた。会場はものすごい人でぎゅうぎゅうに埋まったため、私は体調絶不調に加え酸欠を起こしそうになり、カメラを抱えたまま弱った金魚みたいにパクパクしてしまったけれど…。詳しくはまた。

>> múm 来日公演詳細 @ After Hours

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そういうわけでトップページに múm の写真を。やはり Kristin が写っているものを最初にもってこなければ、とは思ったのだけれど、彼女の立ち位置はなぜか赤いライトばかりが当たり、撮った写真は真っ赤なものばかり。サイトが緑色なこともあり赤い写真はいまいちなので思い切って白黒にしてみた。ちなみに最近は一眼レフデジカメ Nikon D70s で撮っていて、フィルムカメラを併用していることもある。

それからトップページの写真を今まで(300x200pix)より少し大きく(400x266pix) してみました。ブロードバンドで、また大きな画面でご覧の方も多いから大丈夫かと思うのですが、もし表示にとても時間がかかったり、レイアウトが崩れるようでしたらすいません…。

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その前日というより早朝、オスロの Bugge's Room から中継された Eivind Aarset Group のライブ演奏 (> 11月24日11月13日付diary)は、Bugge のサイトにも書かれているようにかなりトラブル続出となった。今回はせっかくカメラもちゃんと動くものが導入されていただけに惜しい…。前回はそこそこちゃんと見れたのに、今回はなんと Internet Explorer で観れないことが途中で発覚したり(急遽ダイレクトURLがライブ中にアップされた)、やたら落ちたり等々。この手作り感と、新しいことに取り組もうという姿勢がとてもほほえましい(と言ってしまっていいのだろうか)だけに今後も期待したい。しかし深夜の頭が朦朧としている時にネットと格闘するのは大変。

>> Bugge's Room

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実はその数日前、Nils Petter Molvær のオスロ公演(しかも Sidsel Endresen がゲスト参加)がウェブ中継されていたことに終わってから気づいてショックを受けた。ちゃんとお知らせメールもきていたのになぜか見逃していた。早朝5時からというこれもやっかいな時間だったが、サイトでお知らせできず残念(申し訳ない…)。

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Smalltown Supersound とは別に新しく Smalltown Superjazzz のサイトができた。今のところ特に目新しいものは見当たらず。

>> Smalltown Superjazzz


2005-11-25 (Fri)

Helge Lien Trio のライブ盤 "Live" が11月29日に Curling Legs からリリースされる (> 2005年10月10日付diary)。

Helge Lien はピアノソロアルバム "Talking To A Tree" (1999; Lydlauget) をリリース後、Helge Lien Trio として Curling Legs から "What Are You Doing The Rest Of Your Life" (2001)、その後は日本の DIW から "Spiral Circle" (2002) と "Asymmetrics" (2003) をリリース。その合間にはピアノ/チューバ/サックスという変則トリオ Tri O'Trang で "Liker" (2000; NOR-CD)、"Fordivi" (2002; Buzz)、"Plays Jon Eberson" (2005; Curling Legs) の3作、誕生日が同じサックス奏者 Rolf-Erik Nystrøm (sax) とのデュオ HERO で "Prøysen" (2005; Jazzavdelingen) などの作品がある。

Helge Lien Trio としては DIW から Curling Legs に戻ったのかと思いきや、オフィシャルサイトによると次のアルバムは再び DIW から、しかもスタンダード集となる予定とのこと。良い悪いではなく、日本で売れそうな企画だ…と思ったのは私だけだろうか。

Helge Lien 関連でもうひとつニュース。Tord Gustavsen の後を受け、Silje Nergaard のバンドのレギュラーピアニストになった、と Curling Legs のサイトに書かれている。既にノルウェーツアーに参加しているが、その1つのオスロ公演は Silje Nergaard (vo), Helge Lien (p), Jarle Vestpestad (ds), Finn Guttormsen (b), Bjørn Charles Dreyer (g, pedal steel) というラインナップで行われている。しかしドイツツアーには Tord Gustavsen Trio が一緒に回る模様。

>> Helge Lien Trio
>> Helge Lien
>> Curling Legs


2005-11-24 (Thu)

11月19日付diaryで書いた BBC Radio 3 Late Junction での Tord Gustavsen Trio ライブ音源の続き。

>> Late Junction @ BBC Radio 3 (放送から1週間後まで各曜日のボタンから視聴可)

■ Tord Gustavsen Trio:
>> Late Junction 2005年11月21日(月)放送分
□□□ "Touch It" - "Twins"** - "Your Eyes"*
>> Late Junction 2005年11月22日(火)放送分
□□□ "Sentiment"** - "Interlude"**
* from "Changing Places" (2003; ECM 1834)
** from "The Ground" (2004/2005; ECM 1892)


月曜日分は35分というボリュームで、ベースソロからスタート。中盤のスウィンギーな演奏がとても気に入った。火曜日分は20分。先週の放送分と合わせると合計2時間ほどになるので、これでコンサートの全容か。改めて本当に素晴らしい演奏だと思う。去年の Dhafer Youssef (> 2004年12月18日付diary)のようにまとめてサイトにアップして欲しいところ。

それにしても自他共に認めるノルウェー音楽ファン、 Fiona Talkington の相当に正確なノルウェー人アーティスト名の発音は見習わなければと思う。先日 Hanne Hukkelberg のセッション (> 2005年11月13日11月17日付)を放送した Gilles Peterson はもろに英語読みしていたが…。

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11月13日付diaryに書いたことを念のため再掲載:

Studio Concert from Bugge's Room in Oslo
Eivind Aarset Group
w/ Eivind Aarset (g), Audun Erlien (b), Wetle Holte (ds)
現地時間2005年11月25日(金)19:00 (日本時間11月26日(土)3:00) スタート

このセッションの後、ウェブ上でミュージシャンとのチャットが予定されているらしいのだけれど、いかんせん時差が厳しすぎる!

>> Bugge's Room > upcoming concert > chatsession


2005-11-22 (Tue)

ノルウェーでも毎年様々なクリスマスアルバムがリリースされるが、今年ジャズ系で先陣を切ったのがこのアルバム。

Nora Brockstedt "Christmas Songs" (2005; Jazzavdelingen; JACD104)
w/ Nora Brockstedt (vo), Anders Aarum (p), Frode Nymo (as), Ole Morten Vågan (b), Stian Carstensen (g), Thomas Strønen (ds)

Nora Brockstedt といえば、前作 "As Time Goes By" (2004; Jazzavdelingen JARCD101) がノルウェーでは話題になった女性シンガー。前作はスタンダード集、メンバーは Nora Brockstedt (vo), Frode Nymo (as), Einar Ivarsen (p), Terje Venaas (b), Thomas Strønen (ds)。新作 "Christmas Songs" はタイトルどおりの内容。個人的には前作よりさらに興味をそそられる顔ぶれで、試聴した限りではオーソドックスながら軽やかで素敵な雰囲気だ。

…とここまでで終わると詐欺っぽいので一応きちんと書いておくと、 Nora Brockstedt は1923年生まれ、つまり今年82歳!声を聴く限りまず年はわからない。20代〜30代のなかなか通好みなミュージシャンによる現代的な演奏と何の違和感もなく合っているし、ひたすら脱帽…。

>> "Christmas Songs" @ musiconline.no
(このページの Samples... のボタンを押すと全曲ダイジェストが試聴できる)
>> Underholdningsavdelingen
(このレーベルの傘下に Jazzavdelingen や UpNorth Discs (> 2005年9月3日付diary)がある)


2005-11-21 (Mon)

アメリカ・ミルウォーキーの Utech Records (> 2005年5月9日付diary) からノルウェー関連の作品が3枚リリースされた。書きそびれていた8月リリースのうちの1枚も併せて紹介。7月リリース分については2005年7月2日付diaryを。

Paal Nilssen-Love に関しては、彼が今年4月の Atomic の来日公演に持ってきて争奪戦が繰り広げられた Paal Nilssen-Love / Lasse Marhaug "Personal Hygiene" (UR-005) と Paal Nilssen-Love / Nils Henrik Asheim "Pipes and Bones" (UR-006) と合わせて4枚シリーズが完結する(ただしこの他にも Lotte Anker のトリオ作 (↑上記7月リリース分) に参加している)。前の2作品の時は初回プレス75枚、追加50枚の合計125枚が瞬く間にソールドアウトとなったので、今回の150枚というプレスも早急に確保を。

尚、今回 Paal Nilssen-Love とのデュオ盤をリリースするギタリスト Anders Hana のソロ盤が2006年1月にリリース予定になっている。Rune Grammofon からの MoHa! (> 2005年11月13日付diary) のリリースとほぼ同時期になり、こちらも楽しみ。

>> Utech Records (各リリースから試聴できる他、PayPalで直接購入ができる)


Jazkamer "Ninguna Diversion" (2005; Utech; UR-015)
2005年7月リリース、150枚限定
recorded at The Hook, Brooklyn, NY, 2005/03/19
w/ Lasse Marhaug & John Helge (g, voice, electronics)

ニューヨークで毎年行われる噂のノイズ・フェス、No Fun Festival での録音。このリリースについては Lasse Marhaug のオフィシャルサイト↓の2005年7月25日の項で書かれている。

>> Jazzkammer
>> Lasse Marhaug
>> No Fun Festival


Sven Ove Toft "Sinners' Viertue" (2005; Utech; UR-021)
2005年11月リリース、100枚限定
recorded at Landmark, Bergen, Norway, 2005/06/19
w/ Sven Ove Toft (electronics)

Utech Records からは当初 Sven Ove Toft と Stian Skagen のデュオユニット Ryfylke のリリースがアナウンスされていたがリリースされたのは Sven Ove Toft のエレクトロニクスによるソロ。どちらにしてもかなり強烈なノイズ物だとは思うけれど…。

>> Sven Ove Toft
>> Ryfylke


Paal Nilssen-Love / Anders Hana "AM/FM" (2005; Utech; UR-023)
2005年11月リリース、150枚限定
recorded at Numusic Festival, Tou Scene, Stavanger, Norway, 2004/08/21
w/ Paal Nilssen-Love (ds), Anders Hana (el-g)

2人の故郷スタヴァンゲル(厳密に言うと PNL はスタヴァンゲル「育ち」だが)で毎年8月に行われる Numusic Festival (> 2004年6月20日付diary)でのライブ録音。

Paal Nilssen-Love "Twenty Seven Years Later" (2005; Utech; UR-024)
2005年11月リリース、150枚限定
recorded at Molde International Jazz Festival, Forum, Molde, Norway, 2002/07/20
w/ Paal Nilssen-Love (ds)

Paal Nilssen-Love が "Artist In Residence" を務めた2002年7月のモルデ・ジャズフェスティバルでのソロ演奏 (> 2002年7月21日付diary)。彼の父 Terry Nilssen-Love は27年前(つまり1975年)に同じ場所でドラマーとして演奏したというエピソードにちなんだタイトル。PNLは1974年末にこのモルデで生まれ、1976年にはその父親のドラムセットを叩き始めたという更なるエピソードも。関係ないけれど、私はこのレコーディングのちょうど1年前、同じ場所で同じ Paal Nilssen-Love の演奏を(初めて)見たことで人生が狂ってしまった…。

>> Paal Nilssen-Love
>> 国営放送NRKのコンサートレビュー(写真は必見)


2005-11-20 (Sun)

ジャズからプログレやロック寄りへシフトした Shining が、2006年1月〜2月に "In The Kingdom Kitsch You Will Be A Monster" (2005; Rune Grammofon)に続く4作目のレコーディングを行う。ただしリリースは2006年9月の予定というので気の長い話。

Shining からもう1つニュース。最近ベーシストの Aslak Hartberg が抜け、Morten Strøm というベーシストが入り、既にヨーロッパツアーもこなしている。結果的に私がこの夏観たオスロ Øyafestivalen でのステージが Aslak Hartberg のいた最後のステージになった。Shining は3作目をレコーディングした後キーボード奏者が代わっているが、Jaga Jazzist といい彼らといい、この周辺は最近出入りが激しすぎる…。新メンバーの Morten Strøm はポップ/ロックシンガー Askil Holm や(元)Motorpsycho のメンバーがやっている HGH というこちらもロック/ポップ系のバンドなどでベースを弾いている人で、つまりはロック畑の人。前任の Aslak Hartberg はフリージャズとヒップホップをやるという異色な人で、ステージでの MC も彼がこなしていただけにこのメンバー交代は結構大きい。念のため、現在の Shining のメンバーは Jørgen Munkeby (sax, g), Andreas Hessen Schei (key), Morten Strøm (b), Torstein Lofthus (ds)。

>> Shining


2005-11-19 (Sat)

遅れ遅れに BBC で放送された音源を聴いている。今週はロンドン・ジャズフェスティバルでの Tord Gustavsen TrioWibutee の演奏が放送された。どちらも2005年11月11日に録音されたもの。

>> Late Junction @ BBC Radio 3
音源はこのページ↑ に各曜日のリンクから。放送から1週間試聴できる。

■ Tord Gustavsen Trio:
>> Late Junction 2005年11月14日(月)放送分
□□□ "At Home" - "Tears Tranforming"**
□□□ "Ørsta" - "Melted Matter"* - "Curtains Aside"**
>> Late Junction 2005年11月15日(火)放送分
□□□ "The Ground"** - "Cocoon" - "Vicar Street"
* from "Changing Places" (2003; ECM 1834)
** from "The Ground" (2004/2005; ECM 1892)


月曜日分最初の音源は2曲15分強、次の音源が3曲30分、火曜日分は3曲20分強と聴き応えがある。今年4月の来日公演ではコンディションのせいもありもっと極端だったが、ECM からリリースされているアルバムではあまり目立たない Tord Gustavsen の本質とでもいうようなものがこのライブ録音でもよく出ている。2度挟まれる Jarle Vespestad (ds) の静かでイマジネイティブなドラムソロは必聴。全体にとてもよい演奏だけれど、このユニットはもうちょっといい音で聴きたい。

■ Wibutee:
>> Late Junction 2005年11月17日(木)放送分
□□□ "Gitlat"* - We Are In Space, So Are You"*
□□□ (New Tune No.2) - "Rodeo Activity"*
* from "Playmachine" (2004; Jazzland 0602498668177)

こちらは合計4曲、トータル25分強の音源。実際のライブのほうはトリプルビルで、彼らを知らない観客もいたと思われるがかなり盛り上がっている(ちなみにこのトリプルビルの他の2組のライブの模様は11月18日の BBC Radio 3 "Mixing It" で放送されている)。テナーを吹いているのも、口笛を吹いているのも、ピアニカを演奏しているのも、歌っているのも、MC で喋っているのも(ファルセットで歌っている時とぜんぜん違う声だが) Håkon Kornstad で、その他にもソプラノサックスやフルート、フルートネット、エレクトロニクスと大忙し。この日のバンドは私が8月にオスロで見た時と同じ拡張版5人編成のようだ。まだ名前もついていないという新曲も1曲演奏されているが、ますますロックでびっくりした(ただし4拍子でなく8分の6拍子なところが完全にロックになりきらない個性というか…)。もうファースト "Newborn Thing" (1999; Jazzland) 〜セカンド "Eight Domestic Challenges" (2001; Jazzland) の頃の面影はほとんどない。現在の彼らのノリがとてもよく出ている "Rodeo Activity" のイントロでは短いながらも見事なテナーソロが聴ける。


両グループともに来週もオンエアされる予定とのこと。


2005-11-18 (Fri)

Röyksopp (再)来日決定!フェス出演で2度(+プロモ)来日しているが、単独公演は初めて。

2006年2月1日(水) 渋谷 AX
2006年2月2日(木) 名古屋CLUB QUATTRO
2006年2月4日(土) 心斎橋CLUB QUATTRO
いずれも開場 18:00/開演 19:00

>> Smash
>> Röyksopp

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補足。昨日付diary↓で紹介した Supersilent の DVD "7" の国内盤は税込み3990円。


2005-11-17 (Thu)

Supersilent のライブ DVD "7" が国内盤化されることが正式に決定した。もちろん NTSC 方式で、パッケージは "4", "5", "6" の3枚や他の Rune Grammofon の国内盤と同様、ゲートフォルド紙ジャケ仕様になる。リリースは現在のところ12月21日(水)の予定。しかし…マスタリングからすべてやり直さなければならないのによく国内盤化が決定したなぁ…とつくづく。

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Curling Legs から2つ。

2005年10月10日付diayで少し触れたように、ギタリスト Bjørn Klakegg の新作 "がリリースされている。1999年にリリースされた "Gloria" と同じくパーカッショニスト Harald Skullerud (最近 ECM からアルバムをリリースした Jon Balke のパーカッションユニット Batagraf などのメンバーでもある)をパートナーに、さらに最近 Jaga Jazzist や Shining 、それに Hanne Hukkelberg ら(このサイトでフォローできる範囲がこれくらいというだけで、実際関わっているグループはもっとある)などでよく見かけるプロデューサー/キーボード奏者の Kåre Chr. Vestrheim が加わっている。少し試聴しただけでも Vestrheim のカラーはかなり反映されているように思われる。

尚、このアルバムは12月11日に国内盤がリリースされる予定になっている。

>> "A Day With No Plans At All" @ www.curlinglegs.musiconline.no (試聴可)

1ヶ月も前のニュースになってしまったけれど、Curling Legs のレーベルサイトに、Solveig Slettahjell がドイツツアーを行い絶賛されたと書かれている。Curling Legs のアルバムは実質的にヨーロッパやアメリカでのディストリビューションがない状態が続いているが、ドイツ ACT にライセンスし(この文面なので、レーベルではなく Solveig Slettahjell のみのライセンスのようだ)、2008年末までに3枚のアルバムをリリースする契約を結んだとのこと。Curling Legs がスカンジナヴィア以外のヨーロッパ向けに ACT にライセンスした例としては Sidsel Endresen & Bugge Wesseltoft の2枚 "Nightsong" (1994) と "Duplex Ride" (1998) がある。その他、確か記憶に間違いがなければこれらとは別に Come Shine もヨーロッパでリリースされている。

>> Curling Legs

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11月13日付diaryで紹介したイギリス BBC Radio 1 の番組 "Worldwide with Gilles Peterson" での Hanne Hukkelberg の演奏がウェブアーカイブに入っている。セッションで演奏された曲目は "Cast Anchor" と "Little Girl"。どちらもアルバム "Little Things" からの曲だけれど、楽器や鳴り物の入り方もボーカルもアルバムよりますます個性的!この演奏のメンバーは Hanne Hukkelberg (vo, etc.), Kåre Chr. Vestrheim (key etc.), Lena Nymark (sax etc., > 11月13日付diary), Jan Martin Smørdal (g etc.) 。演奏は2時間の番組の最後のほう、1時間32分前後から。サイトからは次の日曜まで試聴できる。

>> BBC Radio 1 - Worldwide with Gilles Peterson (試聴はこのページの上のほうのリンクから)
>> Hanne Hukkelberg in Session tracklisting 13/11/05


2005-11-15 (Tue)

11月5日付diaryJazzaway からの次のリリースが POING となることがレーベルサイトに書かれている、と紹介したが、その POING より先に Eirik Hegdal with Trondheim Jazzorchestra のアルバムが11月14日にリリースされた…らしい。

Eirik Hegdal with Trondheim Jazzorchestra "We Are?"
w/ Siri Gjære (vo), Håvard Lund (cl, bcl), Njål Ølnes (ts), Kjetil Møster (ts), John Pål Inderberg (bs), Øyvind Brække (tb), Nils-Olav Johansen (g, vo), Erlend Skomsvoll (p, tu), Ole Morten Vågan (double-b), Tor Haugerud (ds), Eirik Hegdal (leader, ss, as, bs)

上のメンバーは Eirik Hegdal のオフィシャルサイトに書かれているメンバーで、アルバムに参加しているメンバーがこのとおりかはわからないが、多分大きな変更はないと思われる。リリースライブは11月16日(水)、オスロの Blå で行われる。

>> Eirik Hegdal

Trondheim Jazz Orchestra (TJO) はリーダー、つまり楽曲やアレンジによってメンバーが大幅に入れ替わる。11月5日付diaryKjetil Møster のニュースで紹介した、来年2006年1月にニューヨーク公演を行うのは(多分)Erlend Skomsvoll がリーダーのバージョン、2004年にアルバムをリリースしたときの顔ぶれは2004年11月19日付diaryを。この秋には Geir Lysne (sax) がリーダーの TJO がノルウェーツアーを行っているがそちらは:

Trondheim Jazzorchestra with Geir Lysne:
Bjørn Ole Solberg (sax) , Eirik Hegdal (sax), Espen Reinertsen (sax), Geir Lysne (sax), Erik Johannesen (tb), Hayden Powell (tp), Mathias Eick (tp), Kenneth Kapstad (ds), Tor Haugerud (ds), Mattis Kleppen (b), Gunnar Andreas Berg (g), Nils-Olav Johansen (g)

>> Trondheim Jazzforum > TJO med Geir Lysne


2005-11-14 (Mon)

discs / scrapbook 2005 Vol.5 として Anthony Burr & Skuli Sverrisson "A Thousand Incidents Arise" をアップ。2005年9月24日付diary でも少し触れた、Amina の "AnimaminA"、Johann Johannsson の "Dis"、そしてこの Anthony Burr & Skuli Sverrisson のアルバムをリリースするレーベル The Worker's Institute についてもオーナー Ann Mark から聞いた話を交えて紹介。

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アイスランド関連のニュースを1つ。

アイスランド出身のコンポーザー/鍵盤楽器奏者 Johann Johannsson がロンドンのレーベル 4AD と契約した。4AD への最初のレコーディングは IBM1401 - A User's Manual というプロジェクトの作品となる。この奇妙な名前のプロジェクトは(詳しい話は省略すると)サウンドを担当する Johann Johannsson とダンサー Erna Omarsdottir とのコラボレーション。Johann Johannsson のサイト経由でそのパフォーマンスの模様が見れるが、ストリングスの美しい音色と、女性ダンサーの激しいパフォーマンスが驚きの取り合わせ。ステージ途中でミキシングボードに向かっていた Johann Johannsson がふと立ち上がるのでどこへ行くのかと思ったら、ステージ中央で固まってしまったダンサーを一発どついて平然と戻って行って唖然。

このパフォーマンスのためのスコアは新たに60人編成(!)のストリングオーケストラにアレンジし直され、すでにプラハでのレコーディングは終了している模様。アルバムリリースは2006年。

>> Johann Johannsson > IBM1401 - A User's Manual
>> 4AD > Johann Johannsson


2005-11-13 (Sun)

ノルウェーの女性シンガー Hanne Hukkelberg がイギリス BBC Radio 1 の Gilles Peterson の番組に出演する。放送予定はイギリス時間11月13日(日)23:00〜(日本時間11月14日(月)08:00〜)、次の放送までの一週間はウェブアーカイブから聞くことができる。

>> BBC Radio1 Worldwid with Gilles Peterson
>> Hanne Hukkelberg

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その Hanne Hukkelberg をデビューさせたのはノルウェーの新しいレーベル Propeller Recordings 。その Hanne Hukkelberg、ロックバンドの Superfamily に続いてレーベル3組目となるアーティストが発表されている。トリオ編成のグループ Dinosau で、メンバーは Lena Nymark (vo, samples, fl), Bjørn Thevik (b, laptop, key), Stig Rennestraum (vib, ds)。

Lena Nymark はボーカリスト兼サックス奏奏者で、Dinosau のサイトではサックスのクレジットはなくフルートとなっており、サックス奏者として Hanne Hukkelberg のアルバム "Little Things" に1曲で参加している。Bjørn Thevik はミュージシャン兼デザイナー/写真家で、AIM Records の諸作品のアートワークや Mats Eilertsen などのアーティストのオフィシャルサイトなども手がけている。彼による Dinosau のサイトのトップページが秀逸。ドラマーの Stig Rennestraum はこの Dinosau 以外に彼がほとんどの楽曲を手がけるという Orange というピアノトリオ (> オスロ滞在記2005年8月18日) としても活動しており、こちらは予定より少々遅れて2006年春に AIM Records からデビュー作をリリースする。

Dinosau の音源はオフィシャルサイトから数曲ダウンロードできる。変則編成での楽器の柔らかめの音と Lena Nymark のふわりとただようような、それでいて強さもあるボーカルの取り合わせが面白く、Hanne Hukkelberg の音楽が気に入った人には注目のグループとなるかもしれない。レコーディングはすでに始まっており、アルバムリリースは来年の予定。

>> Dinosau
>> Propeller Recordings
>> Bjørn Thevik

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N-Collective というミュージシャンの共同体のようなサイトに、私が勝手に注目しているデュオ MoHa! のビデオクリップがアップされている。ノルウェー・ハルデンにある Athletic Sound (SupersilentScorch Trio がレコーディングを行っているアナログ録音で有名なスタジオ)で行われたレコーディングの時のもので、つまり Rune Grammofon から来年1月にリリースされるアルバムの音源でもある。8月に Rune Grammofon のオフィスで聞いたところによると、なんでも録音セッション途中でマスターテープが足りなくなり、そこにあった Scorch Trioのテープに上書き録音したのだとか…またなんだか似つかわしいものの上に、などと思ってしまった。

N-Collective のサイトに "Here they are. The Mo and the Ha trying to play their silly instruments." と書かれているのが笑えるが、このデュオはドラマーの Morten Olsen とギタリスト Anders Hana の23歳コンビ。

>> N-Collective
>> Athletic Sound

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オスロにある Bugge Wesseltoft のスタジオ Bugge's Room からのスタジオコンサートのウェブ中継、前回の9月30日のセッション(> 2005年10月1日付diary)はスタートの3時間前に通達が出回るなどバタバタしていたが、それ以来となる次回のセッションは11月25日(金)19:00スタート、日本時間では11月26日(土)明け方3:00スタートとなる。今回演奏するのは Eivind Aarset Group で、メンバーは Eivind Aarset (g, sound), Audun Erlien (b), Wetle Holte (ds)。

>> Bugge's Room > upcoming concert

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2005年10月30日付diaryで書いたスイスのピアニスト Nik Bärtsch の、ライブ会場で売っていなかったCDを通販で入手した。私の印象ではドイツの郵便事情は「遅い・高い・郵便物がなくなる」の3拍子揃っており、これまでもエアメールの料金を払っているのに船便になること多々(当然発送されてから到着までに1ヶ月半はかかる)、書留にした荷物が行方不明になること数度(逆に言えば書留にしていて幸い)と散々。Nik Bärtsch のCDはスイス・ベルンのレーベルからリリースされているのでスイスでの通販を探したが欲しい2枚がリストアップされているところが見当たらず、仕方なくドイツの通販を利用。サービスは悪くなく、10月29日にオーダーしたCDはバックオーダーになったものの11月4日に発送され、11月11日に到着。ここなら大丈夫そうだと見た勘は当たったわけだが、CD1枚が17.23ユーロ(=約2,400円)というのはよいとして(私はノルウェーのCDの値段に麻痺状態)、送料が 14.99ユーロ(約2100円)というのが凄すぎる(もちろん購入時にわかっていて注文したのだけれど)。日本からヨーロッパにCDを2枚送っても510円しかかからないのに…。まぁ、届いたCDの内容がとてもよかったのでよしとする。


2005-11-08 (Tue)

大変遅ればせながら Tape "Rideau" (> 2005年10月21日付diary) を入手。遅くなった理由は Häpna からの原盤を取り寄せていたため(その前に国内で手に入らないか探したりしてたというのもある)。これに限らず、国内盤がリリースされるということの意味やライナーノーツの役割は理解しているつもりだけれど、こと Rune Grammofon や Häpna のようにそのパッケージングも含めてレーベルの個性だと思えるようなリリースの場合、やはり原盤であることは私にとって優先順位が高い。

今回は国内盤がリリースされるということもあってか、店頭では全く原盤を見かけない。ということで久しぶりにレーベルから直接購入した。送料込みで14ユーロ、約1950円。オーダーを送ってくれるのはレーベルオーナーの片方 Klas Augustsson で、Häpna のスリーブでおなじみの彼の手書きで封筒に宛名が書かれている。クッション封筒に貼られているのはいつも記念切手、今回は子供の動物シリーズみたいな素朴な切手だった。ごくさりげないことだけれど封筒の表まで Häpna らしい。これまで一度だけもうひとりのオーナー Johan Berthling が送ってくれたことがあったが、彼の字は全く異なる右上がりの字で、その差がおかしかった。

Tape のもう1枚の新作、オランダ Staalplaat からリリースされた Mort Aux Vaches シリーズの1枚 (> 2005年9月19日付diary)は、←の写真では小さくしすぎてぜんぜんわからないが、小さい穴がいっぱい開いた紙にCDがはさまれており、このシリーズ独特の留め金で中央に止められている。ミソなのはバンド名にひっかけて "tape mort aux vaches" とプリントされたビニールテープがかなり無造作(端などちぎられている)に巻かれていること。テープははがさなくても留め金を外せばCDは取り出せるのだけれど、驚きのパッケージ…。ちなみにこちらは500枚限定なので気になる人は早急に入手を。

で音のほうは、この2枚のアルバムでそれぞれ Tape のかなり異なる部分を切り取っているという印象。どちらも秀逸なのはもう言うまでもないのかもしれない。


2005-11-05 (Sat)

国際ジャズフェスティバル協会(International Jazz Festivals Organization; IJFO) と国際ジャズ教育協会 (International Association For Jazz Education; IAJE) が 2006年の "International Jazz Award For New Talent" にノルウェー人サックス奏者 Kjetirl Møster を選出することを発表した。"new talent" とあるとおり対象は30歳までのプレイヤー、Kjetil Møster は 1976年生まれの29歳。賞金として2万ドルが授与される他、来年2006年1月にニューヨークで行われる IAJE の会議で Trondheim Jazz Orchestra with Chick Corea のメンバーとして演奏することが既に決まっている。

このニュースは IAJE のサイトの他、ノルウェー各方面でも報道されているが、プレスリリースのコピーなので文面はいずれもほとんど同じ。その中で、IJFO のメンバーで、Kjetil Møster を推薦したモルデ・インターナショナル・ジャズフェスティバルのサイトに短いバイオグラフィーが掲載されている:

Kjetil Møster は6歳の時に楽器を始め、最初はアコーディオン、後に学校のバンドやロックバンドで演奏し (> 2005年5月18日付diary)、さらにクラシックや現代音楽、そしてジャズへとたどり着く。トロンハイム科学技術大学に設立されているジャズコース(※ 少し前までのトロンハイム音楽院)で学び、Chick Corea (> 2004年11月19日付diary)や Pat Metheny (> Molde Jazz 2001年7月16日)をフィーチャーした Trondheim Jazz Orchestra のメンバーであり、Paal Nilssen-LoveMaja Ratkje といったフリーインプロ系のミュージシャンとの共演がある。現在の Kjetil Møster の主なプロジェクトはエネルギッシュなモーダルジャズの The Core (> 2004年9月10日付diary)、実験的なジャズアンサンブル Zanussi Five、フリーインプログループ Ultralyd (※ Frode Gjerstad に代わりこの秋から加入)、Møster / Zanussi / Nordeson Trio (> 2005年9月5日付diary)、ロックバンドの King Midas 他、様々なバンドや即興演奏ユニットがある。

↑で挙げられている以外では、TrinityCrimetime Orchestra、Brat (> 2005年10月25日付diary) などで既にアルバムリリースがあり、またソロ (> 2005年7月9日付diary)でも演奏している。

私が選んだ昨年2004年度の 'best newcomer' はこの Kjetil Møster だったわけだけれど(一足先に選んでおいてよかった)、なかなかその参加作の紹介が進んでいないのが頭の痛いところ…。

>> Kjetil Møster
>> Internaional Jazz Festivals Organization
>> International Association For Jazz Education > "Ketil Møster to Receive IJFO International Jazz Award"
>> Molde International Jazzfestival
>> "Kjetil Møster årets unge internasjonale jazztalent" @ Norsk Jazzforum
>> "Ære og kroner til Kjetil Møster" @ puls.no
>> "Årets unge jazztalent" @ nrk.no

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というわけで Jazzaway Records の紹介を始めようと思って何気なくレーベルサイトを見たところ、驚きの新譜予告が!次のグループは POING。一応現代音楽グループ(でも Metallica のカバーなんてのも演ってしまうが)で、メンバーは Frode Haltli (accr), Rolf-Erik Nystrøm (sax), Håkon Thelin (b)。2003年に The legendary Royal Records なる大げさな名前のレーベルから自主製作盤 "Giants Of Jazz" をリリースしており、その直前に来日(> ライブレポート)した際には手作り CD-R を持参して1000 円で販売、大いに売れたというエピソードがある。Frode Haltli は ECM からソロ作 "Looking On Darkness" (2002; ECM 1794) をリリースし同年のノルウェーグラミー(現代音楽部門)を受賞、今年はソロで来日公演も行っている (> ライブレポート)。Rolf-Erik Nystrøm はピアニスト Helge Lien とのデュオ HERO で "Prøysen" (2005; Jazzavdelingen; JACD 103) をリリースした他、元 Wibutee のベーシスト Per Zanussi の3管ピアノレスクインテット Zanussi Five のメンバーとしても Jazzaway Records から今年ファーストアルバムをリリースした。Håkon Thelin はノルウェーの現代音楽レーベル Albedo からソロ作 "A P)referene To Other Things" (2004; Albedo; 023) のリリースがある他、意外なところでは Rolf-Erik Nystrøm と Håkon Thelin が揃って Rune Grammofon からリリースされた奇妙なポップアーティスト Jono El Grande のセカンドアルバム "Fevergreens" (2003; Rune Grammofon; RCD 2031) に参加していたりする。

>> Jazzway Records
>> Poing
>> Frode Haltli


2005-11-03 (Thu)

活動を再開した NORCD から2枚のリリース (> 2005年9月24日付diary)。いずれもトラッドで、探して出てくるノルウェー語の紹介文などがメジャーなほうのノルウェー語 Bokmål ではなく国全体の20パーセントの人が話すという Nynorsk で書かれているものが多く、楽器の名前すらあやうい。

>> NORCD

Onkelfolke "Kasta Beinet" (2005; NORCD 0558)
w/ Gro Kjelleberg Solli (vo, fl), Tove Solheim (Hardanger fiddle), Audun Eken (three-row accor), Øystein Sandbukt (g), Knut Egil Kristiansen (per, vo),

>> Onkelfolke
>> "Kasta Beinet" @ www.norcd.musiconline.no

Moldestad - Mjølsnes - Høgemo "Gamalinymalt" (2005; NORCD 0553)
w/ Sigrid Terese Moldestad (Hardanger fiddle), Einar Mjølsnes (Hardanger fiddle), Håkon Høgemo (Hardanger fiddle)

>> "Moldestad" @ www.norcd.musiconline.no

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SPUNK "En Aldeles Forferdelig Sykdom" (2005; Rune Grammofon; RCD2048; > 2005年10月14日21日30日付diary) と Fra Lippo Lippi "Songs / Crash Of Light" (2005; Rune Arkiv; RACD 103; > 2005年10月25日付30日付diary) が到着。

SPUNK のほうは、このレーベルではいつものことながらアートワークが秀逸。前作 "Den Øverste Toppen På En Blåmalt Flaggstang" (2002; Rune Grammofon; RCD 2026) では1曲ずつ楽器のクレジットが事細かに書かれていたが、新作ではメンバーの名前が並んでいるだけで、誰が何をやっているかのクレジットは全くなし。様々な楽器や声がいろんなところから聞こえてきて好奇心を掻き立てられるというより掻きむしられるのだけれど…。

Fra Lippo Lippi のほうは "Songs" と "Crash Of Light" の合計17曲が1枚のCDに収まっており、トータル72分28秒。アートワークは Easter Productions 盤(自主レーベルで、ここからは FLL のいくつかのタイトルの他、Rune Kristoffersen の Elephant Song 名義でのソロ作 (1993) もリリースされている)を元に作られていて、私の持っている Virgin 盤の CD や LP とは少しレイアウトが異なる。

>> Rune Grammofon


2005-11-02 (Wed)

1ヶ月も前から輸入盤が出回っているので既に入手済の人も多いかと思うけれど、一応お知らせを。今日(11月2日)国内盤がリリースされる Nils Petter Molvær の新作 "ER" のライナーノートを書きました。

Nils Petter Molvær "ER" (2005; Sula / EmArcy / Universal)
w/ Nils Petter Molvaer (tp, key etc.), Eivind Aarset (g), Rune Arnsesen (ds, per), Pål "Strangefruit" Nyhus (prog, vinyl), Jan Bang (samples, prog), Sidsel Endresen (vo), Elin Rosseland (voice), Ingebrigt Flaten (b), Knut Sævik (prog), Erik Honoré (key), Magne Huruholmen (p), Helge Norbakken (per), Reidar Skår (mix, edit, co-prod)

…とおなじみの人から日本ではあまり知られていなさそうな人、はたまた a-ha のギタリストがピアノで参加していたりと様々。

"ER" は↓のサイト(一部以前diaryで紹介したことと重複)で試聴できる。個人的にも楽しみにしていたリリースで、音もとても気に入っている。

試聴その1 >> nilspettermolvaer.com
試聴その2 >> jazzecho.de (ドイツ・ユニバーサル/ジャズ)


2005-11-01 (Tue)

Smalltown Supersound が Bjørn Torske と契約し、来年2006年2月に 12" "Ny Lugg (Kort Bak / Lang På Siden)" をリリースすると発表した。先の予測はつかない STS と言えどもこの大物の移籍にはびっくり。

Bjørn Torske はベルゲンポップスを代表するアーティスト/プロデューサー/DJ で、そのベルゲンポップスを象徴するレーベル Tellé の看板アーティストの1人。同じく Tellé からは Toy (プロデューサーとしてよく知られる Jørgen Træen (aka Sir Dupermann) とイギリス人アーティスト Alisdair Stirling のデュオ)が STS に移籍して既に 7" を1枚しているが、その時は「Tellé が活動を停止しているため Toy を託された」とされていた。

Bjørn Torske といってもこのサイトではほとんど触れたこともないので1枚紹介。STS のニュースでも書かれているように、これが目下のところ一番最近のアルバム、様々なフォーマットのリリースがたくさんあるけれど、フルアルバムはこれと "Nedi Myra" (1998) の2枚しかない。

Bjørn Torske "Trøbbel" (2001; Tellé 012)

フロア向けエレクトロニカで、ビートはどちらかというと遅め。同じベルゲンをベースにするプロデューサー Jørgen Træen ↑のキラキラした音作りなどとは対照的で、ひとつずつの音が少し丸みを帯びていて、さらに音楽全体がシンプルなつくりのため、アナログな感覚が残る。ビートのアイディアがメインで、メロディーはなく、1曲ずつの発想が面白い。最終トラック #12 は Röyksopp の Torbjørn Brundtland とのコラボレーションで、確かに Röyksopp の要素も感じられるこの曲が個人的には一番気に入っている。ミキシングボードの上を逃げるサングラスをかけた犬のイラストやロゴ・手書き文字も含めてアニメ風に統一されたジャケットや、"Copying is OK, but don't sell the copy because that's not nice." という注意書きのセンスもよい。ちなみにアルバムタイトルは英語の trouble にあたるノルウェー語。

>> Smalltown Supersound

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メモ。11月1日に Blå でライブを行う Tore Brunborg Quartet の顔ぶれ: Tore Brunborg (sax, fl), Maria Kannegaard (p), Ole Morten Vågan (b), Audun Kleive (ds)。

>> Blå


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