discs - July 2003

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last updated: 27 July 2003


● リミックス2曲はアメリカ盤 "Animal Chin EP" (2003; Gold Standard Laboratories; GSL65CD) にも収録。


Going Down EP / Jaga Jazzist (2002; Smalltown Supersound; STS5312)
tracks: A1. Going Down; A2. Lithuania (Martin Horntveth Remix); B1. Going Down (Spillejobb Remix by Kim Hiorthøy)
ノルウェーのWarnerと契約していた Jaga Jazzist を獲得した Smalltown Supersound が最初にリリースした12"。A1 はアルバムからのトラック。 Jaga のリーダー Martin Horntveth 自身による "Lituania" (オリジナルは "A Livingroom Hush" に収録)のリミックスは、リズムパートがいかにも Martin Horntveth らしいパワフルな刻まれ方になっている。柔らかい Lars Horntveth のテナーサックスやバスクラリネットといった「Jaga らしさ」を感じさせるパートを前面に出している。この 12" の注目は B 面、Kim Hiorthøy による16分近くににも及ぶ "Going Down" のリミックス。ぼそぼそと話をする人の声からはじまり、印象的なギターによるワンフレーズが静かに延々続く。アップテンポになった後半は Kim Hiorthøy らしい素朴な手触りのオーガニックなエレクトロニカ。限定700枚。 (2003/07/27)

● ジャケットにいきなり「小さな町 スーパーサウンド」とありますが…。


The Smalltown Supersampler / V.A. (2002; Smalltown Supersound; STS050CD)
1. Kim Hiorthøy, 2. Jaga Jazzist, 3. Alexander Rishaug, 4. Sir Dupermann, 5. Martin Horntveth, 6. Lasse Marhaug, 7. Jazzkammer, 8. Continental Fruit, 9. Monopot, 10. Electro Nova / Electro Nova
Smalltown Supersound の新旧カタログ(ただしインプロシリーズを除く)の中から幅広くセレクトされたレーベルコンピ。全くの未発表曲はほとんどなく、この前後にリリースされた作品のものからが多く、このレーベルの作品をこれから聴こうとする人にはわかりやすい曲が並んでいる。注目は#8 Continental Fruit こと Jon Øyvind Lerum と #10 Electro Nova / Electro Nova こと Kåre Dehlie Thorstad 。それぞれアルバム "Mentor Mentee" (STS037CD) と 10"EP "Trans.Inter.Ference" (1998; STS029) からの曲で。前者はここ2年以上に渡ってリリースが延期されている(!)もので、後者はHelge Stenプロデュースによる現在はかなり入手が困難なトラック。 (2003/07/25)

● Kim Hiorthøy デザインといっても Rune Grammofon とは全く異なるアートワーク。


Panorama / Alexander Rishaug (2002; Smalltown Supersound; STS049CD)
Alexander Rishaug
ブックレットには12曲分の短いタイトルとサンクスリスト、それに Mastring: Audun Strype, Design: Kim Hiorthøy, Musikk: Alexander Rishaug との記載がある。簡単に言えばエレクトロニカ、となるのだけれど、様々な意味で極端なポイントがなく、非常に微妙なバランス感覚で作られた音楽だと思う。ミニマルといえばミニマルだけれど、時には音はかなり広がるし、連続性のあるビートがある曲もあるけれどそうでないものもある。デジタルな音のつくりでありながらアナログ感覚も若干見え隠れする。攻撃的ではないし、ノスタルジックにすら聴こえる音響もあるけれど、とても身近で和むという風でもなく、若干距離を感じるクールなサウンド。 (2003/07/23)

● ノイズばかりではない。


Nothing But Sound From Now On / Lasse Marhaug (2001; Smalltown Supersound; STS047CD)
Lasse Marhaug
Jazzkammer の片方として知られる Lasse Marhaug の、Smalltown Supersound レーベルへは初めてのソロアルバム。Sound / Photo / Design by Lasse Marhaug 2000/2001 と書かれている以外にはミキシング (Audun Strype) のクレジットがあるだけで、タイトルのないトラックが7曲、トータルでも30分に満たない。ミニマルエレクトロニカかと思ったところへ突然の音のコラージュが襲う。そうかと思えばやっぱり小さいノイズ音からなるミニマルなトラックもある。最終#7、幻のように漂う音響系トラックがこの中では異色で、効果的に余韻を残す。 (2003/07/22)

Hei / Kim Hiorthøy (2000; Smalltown Supersound; STS046CD)
>> discs 2001 Vol. 7 in scrapbook

● メンバーの Lasse Marhaug はアートワークも手がけている。


Rolex / Jazzkammer (2001; Smalltown Supersound; STS045CD)
Remixed by : Zbigniew Karkowski, Maja S.K. Ratkje, Merzbow, Jazzkammer (Lasse Marhaug + John Hegre), Raynols, Thurston Moore, Pita, Alexander Rishaug, R. Sundin, Tore Honore Bøe, TV Pow, Jørgen Træen, Francisco López
リミックスアルバム。Jazzkammer の音源を様々なアーティストがリミックスしていて、その人選はなかなか面白い。世界的に有名な同業者 Zwigniew Karkowski 、Merzbow 、Pita 等々に加え、ノルウェーの女性ボイスパフォーマー Maja S.K. Ratje、同じ Smalltown Supersound 所属のエレクトロニカ系アーティスト Alexander Rishaug と Jørgen Træen 、隣国スウェーデンのアーティスト Ronni Sundin、ノルウェーのミニマルエレクトロニカ系アーティスト Tore Honore Bøe、それにセルフ・リミックスも2曲含む。Merzbow のリミックスが少し色彩を感じさせるのが意外。Maja Ratkje のトラックは、バカ笑いから絶叫、さらに奇声へと転じる彼女らしくも個性的な仕上がり。個人的には Thurston Moore のノイズと少々の遊び心のある録音をコラージュしたトラックが意表を突いていてとても面白いと思う。 (2003/07/20)

● ジャケット内には Ground Fault レーベルの3つのカテゴリー "quiet" "medium" "loud" が書かれていて、これは "medium" に分類されている。


Hot Action Sexy Karaoke / Jazzkammer (2000; Ground Fault; GF007)
Lasse Marhaug, John Hegre
Rune Grammofon 盤 "Timex" と本作はほぼ同時期(2000年1月)のリリース、こちらはアメリカのレーベルから。アルバムタイトルも強力だけれど、9曲収録されている曲も "Kung-Fu Sister" (ピシッ・ドスッ・ハーッ!…という効果音入り)、"Improvised Guitar For Chichen Diet Dish" 、"Gameboy" と奇妙なものが並び、音もバラエティーに富んでいる。Jazzkammer といえばノイズ系、との印象が強く、そういう音もあるけれど、音響系を思わせる曲があったり、エレクトロニカ系の心地よい(!)ビートの曲もあったりする。"Timex" というタイトルの曲は Rune Grammofon 盤の同名アルバムではなく本作の最後に収録されていて(ややこしい)、ホラー映画ばりの絶叫が入る。ベルゲン・ポップス〜ノルウェーエレクトロニカの重要人物 Jørgen Træen も少し参加していて、聴きやすく面白いアルバム。 (2003/07/14)

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