europe 2006
2006-07-04 (tue)
3日月曜は普通に夜8時くらいまで仕事をし、ヨドバシカメラへ。LANカードを買うためで、一応
IEEE 802.11b のものは持っていたが、念のため IEEE 802.11a/g/b のものを持っていこうと週末に思い立ったため。店頭で、カードではなく
USB のほうがいいなぁと思い始め、閉店の蛍の光が流れる中結局 USB タイプのものを購入。帰宅してドライバーのインストールと
iPass のオンライン申し込み。前日夜にすることではない。
その後日付が変わり当日になってから荷物を詰めるといういつものパターン。6月末からの風邪は少し良くなってきたが、こんな状態で旅行に出るのは初めて。荷物は結局出発ギリギリに出来上がる。空港バスの乗り場には団体ツアーに参加する人が多い。
09:55 Osaka Kansai International, Japan
↓ LH 741
(Lufthansa)
15:00 Frankfurt International (Terminal 1), Germany
今年から写真は全てデジタルで撮ることにしたので、手荷物検査の時に面倒なフィルムの手検査がなく本当に気が楽だと実感する。フランクフルト行きの飛行機は満席、こちらもツアー客が多い。シートは最後尾から2つめ。予約クラスのせいなのか、チェックインが遅かったからなのかは分からない(去年と同じ予約クラスのはずなので、多分後者だろう)が、こんなに後ろなのは初めて。ドイツでのワールドカップの最中ということもあり、機内食にサッカーボールのピンバッジがついてくる。どうせなら実際にワールドカップで使用しているあのサッカーボールとは思えない模様のものだったらよかったのだけれど。飛行機の中ではいつものようにずっと寝っぱなしで時差ボケは全くなし。降りる間際に話をした隣の席の男性はフランクフルト在住、今夜ドイツの試合があるため大騒ぎで、時差ボケも相まってどちらにしても寝られないだろうと嘆いておられる。
フランクフルトで入国審査がある。このフランクフルトの空港のゲートA / B 間の近未来的な青い通路は去年はなかったように記憶しているが、これもワールドカップでいろいろなものを整備したというものの1つだろうか。ちなみにこの空港は10年ほど前は、一般の出迎え客が荷物が流れてくるベルトのところへ入ることが出来る謎な構造だったが、見事な変貌を遂げた。1時間半あるはずの乗り継ぎ時間はいつも通りなんだかんだと時間を取られ、免税店をチェックする時間もあまりない。
16:30 Frankfurt International (Terminal 1), Germany
↓ LH 4226
(Lufthansa)
17:40 Paris Charles De Gaulle (Terminal 1), France
先の満席の便から一転、フランクフルト発パリ行きのルフトハンザは席数の3割位しか乗っていないガラガラぶり。この飛行機の中で初めて、今日1つ目のコンサートには物理的に間に合わないかもしれない、と気づいた。元々、この旅行は1日出発の予定で、パリにはヨーロッパの他の町から午後一の便で入るつもりで組んだものだったからだ。飛行機は全て変更したが、コンサートの予定はそのまま。
パリのシャルルドゴール空港のターミナル1は円形で、真ん中に丸い透明の屋根がついており、そこに斜めにエスカレーターが交差している。到着してすぐ、その丸い屋根を雨が叩く音に気づいた。水でもまいているのか、噴水かと思ったがそうではない。傘なんて持ってこなかった…と荷物を拾って円形のターミナルをぐるりと回ってバスターミナルまで出ると雨はにわか雨だったらしく既に止んでいるが、いきなり晴天になったためひたすら蒸し暑い。電車の駅はターミナル3にあるため、ターミナル間のシャトルバスに乗るが、これが予想以上に遠回りをするもので時間が気がかり。
パリ高速郊外鉄道 RER で空港からパリ北駅まで移動。途中で車内は満員になる。前の席の女性は連れの友達とフランス語で雑談していたが、携帯電話が鳴り、突如ドイツ語でその電話に応じ、周囲の注目を集める。明らかにそちらが母国語だ。話している内容は今日のワールドカップの試合、ドイツ−イタリア戦をアイリッシュパブで見ようという約束で、そのパブにモニターがあるかどうかを確認している。
北駅でメトロに乗り換えるが、同じ8号線でも逆方向行きに乗ってしまったことに1駅で気づき、慌てて降りて反対のホームに。目的の駅について地上に出て歩き始めた方向も180度逆、また荷物を持ってもと来た方向へ戻る。ここしばらくノルウェーしか行っておらず、駅から最初の目的地まで迷うことも忘れていた。これは久しぶりの「旅行」なのかもしれない。
■ Wayne Shorter Quartet
@ Téâtret du Châtelet / Festival Bleu Sur Scène,
20:00
w/ Wayne Shorte (ts, ss), Danilo Perez (p), John Patitucci (b), Brian Blade
(ds)
飛行機のせいというより方向音痴のせいでホテルに荷物を置いた時点で午後8時をかなり回っている。そこからまたメトロ8号線を今度は正しい方向へ乗り、Châtlet
で下車。迷路のような地下連絡道をぐるぐるぐると巡って地上へ出てTéâtret
du Châtelet へたどり着いたのは開演の8時を既に40分以上も過ぎてから。この日と明日の合計4枚のチケットをボックスオフィスで引き取る。こちらは一応英語で喋っているつもりだが、親切な係のお姉さんは全てフランス語で説明してくれる。チケットは3ヶ月も前に一番ランクが上のカテゴリーの席を押さえたのに、2階席だと言われて驚く。ただし1階席の後ろよりは2階席のほうがはるかによく見えることも確かだ。このコンサートは42ユーロ(約6100円)。かなり高いチケットだと思うが、会場は一杯に埋まっている。メンバーは以前に見た来日公演と同じ顔ぶれ。前回から特に変わったことはなかったが、出来は来日公演のときより良かったのではないかと思う。相変わらず
Brian Blade の想像力豊かなドラミングが素晴らしい。アンコールも3度ほど応える。Téâtret
du Châtelet はクラシカルな劇場で、ジャズを演奏する場ではないような気もするが、なかなかの雰囲気。
1時間ほど時間が余ったので、マクドナルドで(フランスに来ているのだからカフェにでも行ったほうがよかったのだとは思うが)シェイクとオレンジジュースという流動食。1年で一番日が長い時期とはいえ、パリの緯度だと夜10時ごろから急速に日が傾く。
■ Bobo Stenson & Anders Jormin
@ Téâtret du Châtelet / Festival Bleu Sur Scène,
22:30
w/ Bobo Stenson (p), Anders Jormin (b)
チケットは 15ユーロ(2200円)、先のコンサートとセットだと8ユーロ(約1200円)にディスカウントされる。定刻少し前に会場にもどったら、既に1階ロビーでお客さんが待っていたが、先ほどとは人の数の桁が違う。同じ会場をどう使うのだろうと疑問だった(後から分かるのだけれど、Wayne
Shorter のコンサート前に説明がなされていたようだ)が、なんとステージに80〜90席ほどの椅子が設置されている。劇場なのでステージは広く、ピアノとベースがステージ奥、観客は観客席に背を向ける格好でステージに座る。
スウェーデン人2人はにこやかに登場。結構ラフな格好で、Anders Jormin などはチェックのシャツにいつものもしゃもしゃ頭。このデュオコンサートは様々な既存のマテリアルを彼ら流にアレンジする趣向。Bobo Stenson は ECM の諸作で聞くあの音そのまま(この会場のスタインウェイのピアノがとてもいいコンディションだった)、それに対し Anders Jormin は、リズムを刻むでもピアノに合わせるでもなく、一見全く違ったメロディーでピアノとのバランスを取っており、その独特のフレーズを堪能。また、レコーディングから想像したよりより弦高は低そうで、エフェクターというかアンプによる部分が大きいという印象は、Arild Andersen を初めてライブで聴いた時と似ている。このあたりは ECM のレコーディングの成せる技なのだろうか。アルバム"Serenity" に収録されている曲もかなり違うアレンジで演奏されたが、どうやら Bobo Stenson が即興でアレンジを変えたらしく、Anders Jormin が「そう来るか」とにやりとする場面も。
息の合った演奏を楽しみつつ、頭の中を占めたのはこの会場の激寒ぶり(どうやったらこの大きな会場がこんなに冷えるのか)と、そろそろまともに(横になって)寝ないとヤバい、ということだったりする。
終演後は普通にメトロに乗ってホテルへ戻る。テレビでワールドカップの結果を繰り返しており、ドイツが負けたことを知る。