europe 2006
2006-07-06 (Thu)
ワールドカップの騒動というより、飛行機を逃すことが怖くて全く眠れず。枕元に置いた目覚ましが4時前になり、一睡もしないまま一日が始まる。4時半丁度に部屋の電話がなり、頭朦朧のまま「はろー」と出ると「ルタクシエタリヴェ」とフロントからのメッセージ。ホテルの人によると空港までは45分かかるというので、タクシーの中で寝よう思っていたのに、タクシーが飛ばしすぎるので眠れない。一体どれくらい出しているのだろう、と速度計を見てみると230kmとの表示。頼むから
Supersilent のライブの前に事故らないでくれ、と祈るような気持ちで後部座席で縮こまること30分、5時にシャルルドゴール空港に着いてしまった。
ターミナル1の一角に2つの列。奥がミュンヘン行きのルフトハンザで手前がコペンハーゲン行きのスカンジナヴィア航空。ああ、最初はあっちに乗る予定だったんだよな、こちらのほうが随分空いているなあ…と手前の列に並ぶがなかなか進まない。かれこれ40分以上も過ぎた頃に
Jon Balke と Arve Henriksen が現れ、すうっと SASマイレージ・ゴールド会員専用窓口(待ち人数ゼロ)へ行き、あっという間に消えてしまった。
ゲート前の待合室でやっと2人に追いつき、コーヒー(これが後々響くのだけれど)を飲みながら色々な話をする。今日がプレミアとなる
Jon Balke のプロジェクト Ensemble 96 のこと、3年前の真冬のリレハンメルで見た
Batagraf の野外コンサートが実は録画されていたということ(私はレポートに「写真を撮っている人」と書いたが、思い返してみるとあれはどう考えてもビデオカメラだった)
- Arve Henriksen とは昨年12月以降の様々な話が山積。それから、Arve は、私が今日コンクスベルグに宿がなく、オスロとコンクスベルグの丁度真ん中にある町ドラメンに宿泊する、というのをずっと気にかけてくれている。
07:05 Paris Charles de Gaulle (Terminal 1)
↓ SK1568
(Scandinavian Airlines)
08:55 Copenhagen (Terminal 3)
スカンジナヴィア航空のヨーロッパ圏内の便は機内食がなく、販売のみ。よく言えば食事だ飲み物だと起こされなくてすむので、早朝の便ということもありほとんどの人は睡眠体制。私は先ほどのコーヒーのせいで目が覚めてしまい、全く眠れず。
コペンハーゲンに着くなり Arve は、コンクスベルグ出身の Susanna Wallumrød
に宿がなんとかならないか聞いてみるから、と携帯で電話しながら免税店チェックに出かけてしまう。私は、デンマークといったらやっぱりデーニッシュでしょう、ということで菓子パンみたいなものをつまみつつ朝食。戻ってきた
Arve は、Susanna が心当たりを当たってみると言ってくれたことを伝えてくれ、ゲートにあったノルウェーの日刊紙
Dagbladet にコンクスベルグのフェスティバル初日の様子が載っているのを見ている。
09:45 Copenhagen
(Terminal 3)
↓ SK 1464 (Scandinavian Airlines)
10:50 Oslo Airport
Norway
50分の乗り継ぎなのでロストバゲージを想定し、機内持ち込みのリュックサックにはそれなりのものを持っていたが、あっさりと荷物は出てくる。というより乗り継ぎが50分以上あったような気がしたのはなぜだろう…。ともかく、Welcome
to Norway! と Jon Balke が言ってくれて、ちょっとノルウェーに来たのだという実感がする。ドラメンで泊まるにしても途中まで乗っていけばいいよ、とコンクスベルグ・ジャズフェスティバルのお迎えの車に乗せてくれる。
空港を出発して10分もしないうちに Arve の携帯電話が鳴る。話している内容から相手が
Susanna で、どうもコンクスベルグに宿が確保できたらしいことは分かる。電話が切れ、Arve
は迎えの車を運転しているボランティアの青年にドラメンで止まらなくていいことを告げる。Susanna
と同じくコンクスベルグ出身の Morten Qvenild のご両親の家に離れがあり、ゲストルームが空いているから、そこに泊めてくれるという信じられない話が、コペンハーゲンからオスロに飛んでいる1時間強の間にまとまってしまったことに驚くとか嬉しく思うとかいうより、胸がいっぱいになった。ついでに、Arve
はドラメンに予約していたホテルにキャンセルの電話までかけてくれた。
オスロからコンクスベルグの間で天気はころころ変わり、にわか雨まで降ったが、コンクスベルグは快晴。小さな街はすでにフェスティバル一色になっている。まず真っ先に今日の
Jon Balke のコンサートが行われる教会に直行し、Jon Balke がリハーサルのため、ホテルに荷物を置く間もなく会場へ急ぐ(その前に、教会横の店先かなにかに大きなトロルの人形が置かれているのを指し、「grinning
troll だ!」と一言)。その後はフェスティバルの本拠地となる Grand Hotel
へ。ホテル前では Supersilent の他の3人のメンバーと Susanna Wallumrød
が既に到着していて、こちらの到着を待っている。
しばし立ち話をした後、先のフェスティバルのボランティアのお兄さんがそのまま
Morten Qvenild の実家まで送ってくれる。場所を言うまでもなく、誰それのところ、というだけでコンクスベルグ中どこでもわかるほど狭いのか?と思ったが、偶然すぐ近くに住んでいるとのこと。車は市街地から外れ、ほんの少し山の方へ入っていく。Susanna
からの電話が既に先回りしており、家の前に車が止まるより前に In The Country
のメンバーが3人出迎えてくれる。離れにはシャワーやトイレも全て個別についたゲストルームと、パーティーができそうなほど広い部屋が1つあり、そこで
In The Country がリハーサルをしている。In The Country にしては随分にぎやかにドラムが鳴っている。フェスティバルが忙しくなければずっとリハーサルを見物していたいところだが、そういうわけにもいかず、カメラバッグなどの準備をしてあたふたと再び外出。
先のお兄さんが山の上のほうからまた車でお迎えに来てくれる。街までの道順を教えるからね、とここを右へ曲がって、こここう…とゆっくり車を運転しながら教えてくれるが、何しろ初めて来た街、文字通り右も左もわからない。それより、家もまばらなこの町外れでは何も目印になりそうなものがない、という事実に内心驚く。結局街と泊まっているところの方向と大まかな距離しかわからないまま、再び
Grand Hotel 前へ。フェスティバルのオフィスはどこ?とお兄さんに聞いてみると、知らない、との返事に唖然。ボランティアをやっていてもオフィスを知っているとは限らないのだろうか。ともかく、車で往復してもらったお礼を言い、ホテル前のオフィシャルグッズ売り場を覗き込み、オフィスはホテルの2階だということを聞き出す。
フェスティバルのオフィスでプレスパスをもらう。ゲストパスはシンプルなものだが、プレスパスは写真入り。パスが出来上がるまでの間、プレス用資料やTシャツをもらったりしてしまったため、いきなり荷物が増えてしまう(フェスティバルの初日というのはいつもこうだが)。時間は2時。ドラメンに泊まっていたらまず間に合わなかった八木美知依のソロに間に合うかもしれない、とフェスティバルのスタッフに会場の場所を聞いてみたら、地図を見ながら首をひねった挙句(フェスティバルのプログラムの地図がわかりにくい、とフェスティバルのスタッフが言うのだから困ったものだ)、いきなり連れて行ってくれることになってしまった。
(続)