Häpna - other recordings


Att Möta Verkligheten / Hans Appelqvist (2003; Häpna; H.11)
レーベル初の 3"CD 。スウェーデン語のタイトルは "to meet reality" の意。全3曲、最初のトラックは2曲からなり、2人のスウェーデン人の女の子がピアノやパーカッションをバックに舌ったらずな歌を歌う。スウェーデン語の方の1曲目はどこかメランコリックなメロディー、英語の2曲目はサビだけ勢いよく歌って、後はもそもそしているのがかわいい。「香」(クレジットも漢字で書かれている)というタイトルの2曲目はどこかエキゾチックな演奏に中国語による詩の朗読のようなものが入る。3曲目はドイツ語で語っていたと思ったら突然歌い出す。どの歌も上手いなどというものではなく、これが録音されリリースされるというのが不思議なくらいのものだ。けれど、その声(言語は異なるけれどほとんど女性によるもの)とそれぞれの言語のもつ独特の響きはとても印象にのこる。 (2003/07/21)

Melodier och Fåglar / Sagor & Swing (2002; Häpna; H.8)
Eric Malmberg (hammond org), Ulf Möller (ds)
「おとぎ話とスウィング」デュオのセカンドアルバム「メロディーと鳥」。前作 "Orgerfärger" と比べると、ちょっと肩の力が抜けた感じがする。オルガンとドラムというシンプルなセットでスウェーデンの民俗音楽をベースにしたメロディーを演奏する、というスタイルは全く変わらないけれど、曲の入り方や終わり方に変化をつけてみたりしている。ちょっとした変化なのだけれど、あまりにシンプルな Sagor & Swing の音楽にとっては結構大きい変化かもしれない。キノコのジャケットと、 前作に引き続いての Eric Malmberg 自身による盤のデザインが秀逸。 (2002/07/14)

Morphei / Ronnie Sundin (2002; Häpna; H.7)
Ronnie Sundin
Ronnie Sundin (b. 1973、スウェーデン)はビジュアル・アートとサウンドの両方、というよりボーダーレスに活動するアーティスト。これまでスウェーデンの Andreas Berthling、Mikael Stavöstrand、ノルウェーの Lass Marhaug などとの共演がある。このアルバム、30分1曲の中身は音楽というより音で、デジタルに作り出したのか、レコーディングされたものかの判別も難しいような小さな音が一見ランダムに、しかも立体的に並べられている。その音の中にはあまりに低い音や小さい音があり、自分のオーディオシステムや聴力でこのアルバムで意図された音がちゃんと聞こえているか少し不安に思うほど。聴き手の無意識な部分に作用するようでなかなか心地よい。 (2002/07/11)

Three Henries / Pillow (2001; Häpna; H.6)
Michael Colligan (dry ice, reeds, tubes), Fred Lonberg-Holm (cel, nyckelharpa), Liz Payne (b), Ben Vida (g)
Town and Country の2人 Liz Payne と Ben Vida を含む、同じくシカゴのカルテット Pillow の、スウェーデンのレーベル Häpna への録音。Town and Country 同様、アコースティックでミニマルだけれど、アヴァンギャルド寄りというのと、作曲による拘束が緩やかで即興性がより強い、という両方の意味での「フリー度」が本作においてのほうがやや高い。タイトルの付けられていない8曲、4人の奏でる短めの音が少しずつ重ね合わせられてようやく形になっているかのような非常にデリケートなサウンド。静かで温かみを感じる部分からふと気づくと鋭角的に響く音へと変化を遂げていてはっとさせられたりする。 (2002/07/10)

Orgelfärger / Sagor & Swing (2001; Häpna; H.5)
Eric Malmberg (org, moog), Ulf Möller (ds)
半分スウェーデン語のユニット名は "Fairy Tales & Swing" 、アルバム名 "Orgelfärger" は直訳すると "organ colours" といったかんじになる。デュオ、というよりオルガンがメインでとても控えめにドラムが添っている。オルガンが延々奏でるのはやたらに平和なメロディー。ぺたーーっと抑揚を押さえて、しかも音の切れ目がない(つまり最初から最後まで曲の切れ目以外にオルガンのフレーズに休符がない)。この音楽はスウェーデンの民俗音楽をベースにしていて、スウェーデンからしか出てき得ない音楽、ということなのだけれど、メロディーは日本人にもちょっと懐かしい感じがする。 (2002/07/09)

Extract From Field Recording Archive #2, The Air Vibration Inside A Hollow / Toshiya Tsunoda (1999; Häpna; H.1)
Toshiya Tsunoda (field recordings)
スウェーデンのレーベル Häpna のカタログ第1作は意外にも日本のアーティストの作品。角田俊也 (1964- ) はフィールドレコーディング等を手がけるアーティスト。神奈川県出身で、現在も横須賀在住。このアルバムにおさめられているフィールドレコーディングも神奈川県内で1993年〜1999年に録音されたもの。タイトル通り、瓶、ホースなど中が空洞のところへマイクロフォンをセットしてデジタル録音されている。静かにぼーーーと音をたてる空気。けれど面白いのは延々とセミが鳴き続けるトラック。セミの声も、そういわれてみれば空気の振動。この聴きなれた夏の音響はCDに収められていると妙に新鮮な感じがするのだけれど、リリース元の涼しい国の人々はこれをどう聴くのか興味深い。尚 #1 は角田俊也が佐藤実と共同で設立したレーベル WrK からリリースされている。 (2002/06/13)

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