Smalltown Supersound - other recordings
Diskodans / Mental Overdrive (2004; Smalltown Supersound; STS076)
Per Martinsen aka Mental Overdrive
Mental Overdrive こと Per Martinsen はノルウェーのエレクトロニカ/テクノ/クラブシーンではかなり知られた人物で、これが Smalltown Supersound からの初めてのリリースになる。中身はまさしく「ディスコダンス」。ここまで徹底して「ディスコダンス」だとかえって開き直れる。「ディディディディスコダンス」という男性の声のサンプリングがチープなダンスビートに乗って登場。この EP は4曲入りで曲は全て "Diskodans" で、#1 はオリジナル、#2 と #3 はりミックス、 #4 は Club Edit。ベルゲンの Tellé Records などからアルバムをリリースしている Bjørn Torske の絡む #3 が彼らしい軽やかなビートで楽器の音なども取り入れられていて面白い。 (2004/10/29)
Komorebi / Yuichiro Fujimoto (2004; Smalltown Supersound; STS 069)
藤本 雄一郎
Kim Hiorthøy の日本編集盤 "Fantasin Finns I Värkligheten" (2002; P-Vine) のアートワークを手がけた藤本雄一郎 (b. 1981) のデビューアルバム。日常のさりげない風景を柔らかく切り取る彼の写真と同じように、音のほうもフィールドレコーディングに素朴な音をそっと沿わせている。例えばタイトルの「こもれび」という言葉のもつ、ほんのりとした温かさや心地よさが音からも感じられる。Kim Hiorthøy の音楽やアートワークとは確かに共通点はあるけれど、個人的には根本的に異なるように感じられる。 (2004/10/26)
Optipess / Monopot (2002; Smalltown Supersound; STS058CD)
Stein Herland (b)
Øyvind Børnes (vo, g)
Kenneth Totland (ds)
ベルゲンのポストロック・トリオ Monopot の "Something Is Like Nothing Was" (1999) に続くセカンドアルバム。以前のリリースから引き続き一切メンバーの名前のクレジットなどがなく、その代わりに「Played by Monopot and Sir Dupermann. Produced by Jørgen Træen and Monopot.」と記載されている。ボーカルの入らない曲もありインスト志向が強くなり、アンビエント度も増している。クレジット等と同様にシンプルな佇まいだけれど、グロッケンシュピール、ハーモニカ、アコーディオンなどの細やかな音使いが Jørgen Træen (=Sir Dupermann) らしく、とても効いている。ノルウェー2大音楽賞の1つ、Alarmprisen のポップス部門ノミネート作品。(2003/08/30)
The Smalltown Supersampler / V.A. (2002; Smalltown Supersound; STS050CD)
1. Kim Hiorthøy, 2. Jaga Jazzist, 3. Alexander Rishaug, 4. Sir Dupermann, 5. Martin Horntveth, 6. Lasse Marhaug, 7. Jazzkammer, 8. Continental Fruit, 9. Monopot, 10. Electro Nova / Electro Nova
Smalltown Supersound の新旧カタログ(ただしインプロシリーズを除く)の中から幅広くセレクトされたレーベルコンピ。全くの未発表曲はほとんどなく、この前後にリリースされた作品のものからが多く、このレーベルの作品をこれから聴こうとする人にはわかりやすい曲が並んでいる。注目は#8 Continental Fruit こと Jon Øyvind Lerum と #10 Electro Nova / Electro Nova こと Kåre Dehlie Thorstad 。それぞれアルバム "Mentor Mentee" (STS037CD) と 10"EP "Trans.Inter.Ference" (1998; STS029) からの曲で。前者はここ2年以上に渡ってリリースが延期されている(!)もので、後者はHelge Stenプロデュースによる現在はかなり入手が困難なトラック。 (2003/07/25)
Panorama / Alexander Rishaug (2002; Smalltown Supersound; STS049CD)
Alexander Rishaug
ブックレットには12曲分の短いタイトルとサンクスリスト、それに Mastring: Audun Strype, Design: Kim Hiorthoy, Musikk: Alexander Rishaug との記載がある。簡単に言えばエレクトロニカ、となるのだけれど、様々な意味で極端なポイントがなく、非常に微妙なバランス感覚で作られた音楽だと思う。ミニマルといえばミニマルだけれど、時には音はかなり広がるし、連続性のあるビートがある曲もあるけれどそうでないものもある。デジタルな音のつくりでありながらアナログ感覚も若干見え隠れする。攻撃的ではないし、ノスタルジックにすら聴こえる音響もあるけれど、とても身近で和むという風でもなく、若干距離を感じるクールなサウンド。 (2003/07/24)
Taran EP / Monopot (2001; Smalltown Supersound; STS048CD)
Stein Herland (b)
Øyvind Børnes (vo, g)
Kenneth Totland (ds)
ベルゲンのポストロック・トリオ Monopot の、ファーストアルバム "Something Is Like Nothing Was"(1999) リリース後の CDEP、全4曲20分。#1 "Super Abundance" が予想に反してボーカルレスの宇宙的/海底的アンビエントで驚いたけれど、その後の2曲 "Short Story Long", "Bomb Of Bliss" は前作の延長線上にある、ゆったりしたテンポのギターが彼ららしいシンプルなロック。4曲目は Kim Hiorthøy による "Sane" の "Kim Is Afraid Mix" (オリジナルは前作に収録)。リミックスにもきちんと残されている Monopot を特徴付けるノスタルジックなギターがそのまま Kim Hiorthøy らしさにもつながっているところが面白い。尚、#3 は Monopot の次のフルアルバム "Optipess" (2002) にバージョン違いが、#4 は Kim Hiorthøy の "Melke" (2002) にも同じものが収録されている。 (2003/08/20)
Something Is Like Nothing Was / Monopot (1999; Smalltown Supersound; STS036CD)
Stein Herland (b)
Øyvind Børnes (vo, g)
Kenneth Totland (ds)
ベルゲンの3人組 Monopot のこれがデビューアルバム。ロック、もう少し限定するならいわゆるポストロックと呼ばれる種類の音楽。穏やかで、ギターが揺らめくようにフレーズを奏で、シンプルなドラムはビートを刻むというより、時間の流れを刻んでいるかのよう。音は決して暗くなく、音使いだけとれば明るいくらいなのに、メランコリックで内向的ですらある。ふと気づくとノイズを含んだギターの音が激しくなっていたりするけれど、あくまでクールな佇まいは変わらない。サンプリングした音源の使い方がこのレーベルらしくもあり、ベルゲン出身らしい、と思えるのはそういう情報による先入観だろうか。微妙な陰りを伴ったギターの音がとても印象に残る。 (2003/06/04)
Le Jazz Non // V/A (2000; Smalltown Supersound; STS034CD)
Lasse Marhaug, Supersilent, Larmoyant, DEL, Der Brief, Elektro Nova / Elektro Nova, Jazzkammer, Kjetil D. Bransdal, Arm, Fibo Trespo, Continental Fruit, Two Shot Sons
1996 年、ニュージーランドの Bruce Russel のレーベル Corpus Hermeticum からリリースされた同タイトルの12曲入コンピレーションのノルウェーからの回答として製作されたアルバムで同じく12曲入。個人名のアーティストと Supersilent 以外のアーティストは、Larmoyent = Andreas Brandal + Jarle Nordvik, DEL = Kjell Runar "Killer" Jenssen (ex-Motorpsycho!) + Lasse Marhaug, Per Gisle Galåen, Der Brief = John Hegle + Nils Are Drønen, Elektro Nova / Elektro Nova = Kåre Dehlie Thorstad, Jazzkammer = Lasse Marhaug + John Hegle, Arm は6人組のユニット, Fibo Trespo = Sindre Bjerga + Kurt Bolianatz, Kjetil D. Bransdal, Continental Fruit = Jon Lerum, Two Shot Sons = Morgan Mikkelsen。"A Compilation Of Norwegian Noise" とサブタイトルがついているけれど、ノイズ以外にもアンビエントや実験的なものもある。Supersilent のトラックは1999年7月、コングスベルグ・ジャズフェスティバルでのライブ録音。(2003/06/01)
Elektro Nova / Elektro Nova // Elektro Nova / Elektro Nova (1999; Smalltown Supersound; STS030CD)
Kåre Dehlie Thorstad (vln, electronics, samples, grockenspiel)
10" EP "Trans-Inter-Ference" に続くフルアルバム。両作品は Elektro Nova / Elektro Nova こと Kåre Dehlie Thorstad がスコットランドの大学に在学中、試験の課題として製作したもの。ただし彼が在籍していたのは音楽ではなく写真科。Phase I と Phase II の2枚組。マスタリング・エンジニアとして有名な Audun Strype のミックスによるディスク1は、少しずつ手触りの異なる3トラック(20分、31分、11分)。あるひとつの音響が、じっとしているようで、よく聴くと揺れながらゆっくり動いている不思議な音楽。最後の11分が最もミニマル。Helge Sten ミックスによるディスク2は72分に及ぶ1トラック。ディスク1のトラック1-2とつながる音で、幻聴かと錯覚しそうなほど遠くで鳴るとがった音が一定のピッチで鳴る他はゆらりとした音響で、1時間以上にも渡ってさして何も起こらず、やがてゆっくりと10分以上もかけてフェードアウトしていく。北欧の弱い日差しを思わせる控えめな温かみを含む心地よい音で、その空間にごく自然に存在するかのように流れる。 (2003/05/30)
Gone / Stuntbike (1998; Smalltown Supersound; STS027CD)Truls Haugland (vo, g)
Rune Furuborg (ds)
Hein Flikka Hammervold (b)同じ Smalltown Supersound レーベルからの "Stuntbike" "Sometimes" の2枚の7" シングルに続くフルアルバム。ボーカル/ギターと全てのソングライティングを担当する Truls Haugland は現在では STS レーベルやオスロのクラブ Blå などのウェブデザインで知られる人で、STS レーベルのオーナー Joachim Haugland の兄弟にあたる。シンプルな編成のギターロックバンドで、音のほうもシンプル。ノイズを含んだギターはわずかにグランジの要素が見えるけれど、重くなく、しつこくない。明るくなはいけれど暗いというよりメランコリックなメロディーラインや少し不思議なコード進行で浮遊感もある。曲のタイトルはシングルの "Sometimes" やタイトルトラックの "Gone" も含めて短い英単語1語のものばかりで、13曲も入っているのに33分とどこまでもあっさりしている。 (2003/05/29)
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