2004-08-10 (tirsdag)
長い長い1日。
関空での荷物のチェックが厳しい。PC と カメラは単独でX線チェックをかけられる。チェックイン時に預けた荷物は11キロ、手荷物のほうにカメラ(結局3つ)、PC、レコード(送ろうと思ってたものを「持ってきてくれてもいいよ」と言われて持って行くことにしたのだけれど少し後悔)、大量のフィルムともう大変。フィルムはX線を通さないで下さい、というのを問題なく配慮してもらえたのはよかったのだけれど、フィルムを1本ずつチェックするのにはびっくり。10本パックとかもあったけれど、結構バラもあり、そのフィルム(の箱)を1つずつ不審なものがないか調べられた。
関空からアムステルダムへ、それから雨降りのアムステルダムで4時間待ち、オスロへ。9時半くらいのオスロ空港、曇り空ながら夕焼けでピンク色に染まっている。幸い手持ちのノルウェークローネがかなりあったので、荷物を拾ってそのまま電車に飛び乗り、中央駅からホテルへ直行。9時半だというのに気温は27度、湿度も高めで暑く感じる。
ホテルでネットがつながることだけを確認して、オスロ市内のクラブ Herr Nilsen
へ。
Subtonic @ Herr Nilsen
w/ Julie Dahle Aagard (vo), Asbjørn Lerheim (g), Ole Jørn Myklebust (tp), Roger Arntzen (b), David Trübenbach (ds)
10時スタートのこのライブ、私が飛び込んだのは12時くらい。入り口でチケットのチェックがない、ということはほとんど終わりかかっているということだ。ミディアムテンポのジャズというよりポップスよりの曲をやっている。このグループ、元々シンガーは Hilde Marie Kjersem で、この日のこのライブが新しいシンガー Julie Dahle Aagard が加入しての最初のライブになる。Julie
Dahle Aagard の声は前任者ほど低くはない。クラブはとにかく狭いところで、使っていないピアノまでステージにのっかっているからフロントの3人のそれぞれの間が30センチ弱くらいしかないつまりよう。…とかなんとか思っているうちにその曲が終わり、ライブも終わってしまった。1曲の半分だけではなんとも言いようもないけれど、すごくインパクトがあったとは言いがたい、そんな印象だった。終了時のお客さんは7割くらいの入り。
アンコールもなさそうだったので、Herr Nilsen のすぐ近くの Grand Hotel へ移動。夜中の12時20分。地下で
Eivind Opsvik (b) のグループ Overseas がホスト役のジャムセッションをやっている。
Eivnd Opsvik Overseas @ Kokkos / Grand Hotel)
w/ Tony Malaby (ts), Loren Stillman (as), Jacob Sacks (p), Eivind Opsvik
(b), Jeff Davis (ds)
こちらは11時に始まっており、これまた遅刻。と、入った途端にマーク・ラパポート氏に遭遇。ビールをご馳走していただいた(「ビール」ってのが1杯400ccだったりする)。長いフライトの後のビール、体にしみるようで妙においしい。薄い色のついたサングラスをかけた Eivind Opsvik は3年前と比べて年齢相応に見え、その演奏はアルバムで聴く以上に鮮やかだ。そのアルバムからの曲も挟み、テンポ良く進む。彼のほかは Tony Malaby がさすがの演奏で注目を集め、それ以外にはピアニストの Jacob Sacks も派手さはないけれどよかった。
ジャムセッションは実際のところセカンドセットからで、誰だかよく知らないミュージシャンがステージに上がってベタなスタンダードを軽快に演奏している。ステージより見に来ている(正確には「飲みに来ている」)ミュージシャンを眺めるほうが面白い。Atle (ts) と Frode (as) の Nymo 兄弟、Ole Morten Vågan (b), Ola Kvernberg (vln), Bjorn Vidar Solli (g) などなど、名前が分かる人だけでもかなりいる。気がつくとふとすぐそこに突然
Jarle Vespestad がいたりもする。その Jarle と立ち話をしている背の高い、肩に届く長髪に髭面、半パンにサンダルにリュックサックといういでたちのミュージシャン(いかにもミュージシャンという雰囲気なのだ)が誰なのか気になる。ぱっと見はロックミュージシャンみたいな格好よさだけれど、さて誰だっけ、と考えているうちにその人物が私を「発見」し、名前を呼ばれて仰天した。なんとそれは
Trygre Seim で、よく知っているのに声をかけてもらわなければ分からなかったほどの変貌ぶりだ。ちょっと様子を見に来たという彼は楽器も持っていないし、Jarle も飲みに来たと宣言しおしゃべりに興じていてもちろん演奏はなし。あと面白かったのは Jarle のお兄さん (my brother と言っていたので弟かもしれないけれど)がいたことで、これがまたよく似ていて、Jarle よりちょっと細めで、しかもこちらもドラマーだそう。兄弟でドラマーってのは珍しい。
結局ステージ上よりお客さんのほうが知っている人がいっぱいいたが、みんなビール片手におしゃべりに熱中していて、かなり音楽そっちのけで和やかな雰囲気だった。セッションが終わった、というより無理矢理終了させられた(そのやり方がめちゃめちゃ強引で、いきなりステージのライトが切られた)のは深夜2時半だった。
1日早くオスロに来ていたマークさん曰く着いた日より次の日のほうがしんどいそうだ。そうそう、それからそのマークさんによると、10日の
Solveig Slettahjell のクインテットはドラマーが Per Oddvar Johansen ではなく Knut Aalefjær だったそうだ。プログラムには Per Oddvar の名前があったのだけれど、どうしたのだろう?