2005-08-15 (mandag)
14日(日)は完全休養日。1日休めたおかげで体にはりついた Øyafestivalen
の疲れが取れる。ジャズフェスティバルのほうはさすがに半日立ちっぱなしということはないだろうし、寒さに凍えることも、雨に濡れることもないだろう。
Grand Hotel 内のオスロ・ジャズフェスティバルのオフィスに出向く。ちょうど去年お世話になった方がおられ、去年に引き続き名前を言うまでもなく通る。パスやプログラムと、またもやTシャツをもらう。Øyafestivalen
のTシャツはもらったのが激渋のグリーンで使える小ささだったが、ジャズフェスティバルのほうのは相変わらず大きい。
いい天気なのでそのまま市内中心部を観光客風にぶらぶら。いくらか日本人観光客の方たちも見かける。他の国よりは随分少ないだろうけれど、オスロへ来る日本人も増えたような気がする。セールになっていたのでスニーカーやTシャツを買い、本屋とレコード屋を覗いて何も買わず、スーパーで水や果物、野菜や野菜ジュース(何が不足しているかよく分かる買い物だ)、ヨーグルトなどを買い込みホテルへ戻る。
中央駅横の Oslo City の入り口で待ち合わせ。Susanna Wallumrød と Helge Sten と会い、バスで Christian Wallumrød と Tanja Orning のところへ。家に招いてくれた2人には土曜日のコンサートへの招待のお礼を言う。遅れて Øyvind Torvund まで現れる。しかし、知り合いのミュージシャンが知り合いを紹介してくれるのはいいのだけれど、顔を知らない人をファーストネームだけで紹介してくれるのは困る。Øyvind Torvund のようにすぐに分かる場合はいいけれど、そうでなければどこの誰だかファーストネームでプロフィールを頭内検索するのに時間がかかる。
ゆっくりしたかったけれど、Blå に行かなければ、ということでそれぞれにまた今週会う確認をして急いでクラブへ。
■ Atomic @ Blå
w/ Fredrik Ljungkvist (ts, cl), Magnus Broo (tp), Håvard Wiik (p), Ingebrigt Håker Flaten (b), Paal Nilssen-Love (ds)
Blå のプログラムというのはいつも夜8時スタートとされているが、私がみた範囲では実際その時間に始まった試しはない。この日も9時過ぎに会場に着いたら、クラブ前のテラスでみなビールを飲んで歓談中、会場は閉まっている。開場と同時にどっと人が流れ込み、数少ない椅子席はあっというまになくなる。水曜日からニアミスばかりの
Ingebrigt Håker Flaten とはこの日初めて会う。開口一番、「Christian
のところに行ってきたんだよね?」。情報流れすぎ。お返し(?)に、木曜日は素敵な赤い衣装だったね、と言ったら見てたのかと驚かれたがウケていた。
この日は "The Bikini Tapes" のリリースパーティーで入場料は無料。ごく直前にアナウンスされたのでギュウギュウ満員というほどではないがかなり入っている。
9時半を回ってからメンバーが登場、ステージ上でシャンペンを開ける。でそれを一端足元に置き、1曲目の
"Geometrical Restlessness" の演奏に入る。「ダン!」という冒頭の1音で演奏は一時停止ボタンを押したようにピタリと止まり、Fredrik
Ljungkvist がシャンペンを注ぎ始める。5つのグラスが一杯になったところでボトルをご丁寧にクーラーの氷の中に入れ、また楽器を構えて「〜♪」と2つめのフレーズを演奏、また一時停止。5人のメンバーはそれぞれにグラスを持って乾杯をし、一口飲んでグラスを置き、突然一時停止を解除、何ごともなかったように3つめのフレーズから通常通り曲の演奏に入る。観客も一体何が始まるのかとステージに注目、なかなかユーモア溢れる演出だった。
ステージは4月のピットイン公演の少々短いバージョンのようなもの。会場にいた他のミュージシャンに、ちょっと短めだったよね、と言ったら、リリースライブってのは大体あんな感じで、物足りないと思ったらCDを買うだろう?そういう風になっててね、と半分冗談めかした答えが返ってきた。しかしこの日はどういう事情か詳しいことはわからないが、CDはリリースされなかった(じゃあ、何のためのライブだったのだ…)。開演前の挨拶でも、「リリースパーティーですがノルウェーでは現在CDは手に入りません。欲しい人は日本へ行って下さい」などと述べられていた。メンバーも1枚も持っていないということで私が持ってきた日本仕様盤が彼らにとってやっと手に入れた貴重な1枚ということになるそうで、何とも妙な話だ。
来日公演でも演っていた "Two Boxes Left"、 Ingebrigt Håker
Flaten がソロを弾いている間に Fredrik Ljungkvist の合図で他の4人でフレーズを挟むあの曲がこの日とても受けていた。私はやっと彼らのライブを落ち着いて見ることができるようになり(来日公演のときはぶっ飛んでいたので)、改めてその複雑な楽曲をビシリと合わせる凄い演奏を堪能。この日は会場もどちらかというとリラックスした雰囲気ながら、締めるところはきっちり締めるといったライブだった。
以下、セットリスト。
Geometrical Restlessness / ABC 101b / Sooner Or Later / Two Boxes Left
/ Rome / Closing Stages / Boom Boom // Bop About
ライブの後は Audun Vinger と Ken Vandermark が 3時間以上(つまり、深夜3時前まで)
DJ。Ken Vandermark は CD ポーチにぎっしり入ったこのために持ってきたらしい
CD を次々にかけている。彼が自身がやっている音楽とはまるで関係ない音楽ばかり、回している表情は真剣そのもの。会場にはかなりの数のミュージシャンがおり、どこを見ても見たことのある顔ばかり。Jaga
Jazzist (個人的に注目の「新しいギタリスト」にも会ったが、私が会った時はなぜか「ドラマー」におんぶされていて、マジで降ろせよ、とか何とか、一体何をじゃれていたのだろうか…)や
Motif のメンバーなどこの周辺でよく見かける人の他、ひょんなことで紹介されたのが
Hanne Hukkelberg だったりで驚く。彼女がとても小柄な人だったことが意外だった。