(pickup 2001 vol 13 : 4 September 2001)

what are you doing
the rest of your life


Helge Lien Trio


Helge Lien (p)
Frode Berg (b)
Knut Aalefjær (ds)

what are you doing the rest of your life
ベースの Frode Berg 1971年生まれ、ドラムの Knut Aalefjær 1974年生まれ、そしてリーダーのピアニスト Helge Lien は1975年生まれ。このノルウェーのピアノトリオのデビュー作。

自作曲は1曲のみ。しかしこれはただのスタンダード集ではないし、ただの北欧ピアノトリオでもない。

とにかく Miles Davis のナンバー2曲、特に "So What" が凄い。腹の底に響くようなベースソロで始まり、ドラムがビートを除々に付け始め、そこへピアノが切り込んでくる。その後も、あのフレーズをピアノが、ベースが繰り返す、その構造、アイディア、テンポが素晴らしく、気づいたら終盤も9分に差し掛かる、またそこから終盤のテンションが凄まじい。圧倒的な11分半。

全体に渡ってとても耳を引くのが Frode Berg のベース。このトリオの最年長でもある彼は、ノルウェーのギタリスト Knut Varnæs (このアルバムをリリースしている Curling Legs のオーナーでもある) のトリオ(ドラムはDanny Gottlieb) などかなりのキャリアの持ち主。Knut Varnæs のトリオではむしろテクニカルなエレクトリックベースが光るが、このトリオではアコースティックベースのみ、フレーズも、音もこのトリオの重要な要素だ。

ドラムの Knut Aalefjær はさほど知られていない(ように思う)が、相当な実力派。ハイハットの音が非常に特徴的、ピシリと締まる(閉まる)音がよい。

ピアノの Helge Lien は、変則トリオ Tri O' Trang 、ソロピアノに続いてこれがリーダー作3作目。音の温度はやはり高くはないが、それよりも美しさと力強さ、メロディーのセンスとダイナミックさを持ち合わせたピアニストだ。


アルバムは静かな#1、メロディックで明るめ、ゆったりした#2、テンションの高い Miles Davis の2曲#3と#5、その間のオリジナルナンバー#4 はメロディックなワルツ、そして Michel Legrande の曲、アルバムタイトルナンバーで再び静かに、余韻を残すように終わる。
(2001; Curling Legs; CD 62)


1. Fall (Wayne Shorter) 5:18
2. Trust (Håkon Hartberg) 5:45
3. Solar (Mile Davis) 7:54
4. Hymne (Helge Lien) 4:49
5. So What (Mile Davis) 11:31
6. What Are You Doing
The Rest Of Your Life
(Michel Legrande) 8:25




recorded at nmh studio, Oslo
2000

sound engineer Henning Bortne
assisting sound engineer:
Morten Arnevik
mixed by Henning Bortne
and Helge Lien

produced by Helge Lien
mastered by Giert Clausen
and Knut Værnes


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Tri O' Trang


Helge Lien (p)
Torben Snekkestad (ss, ts)
Lars Andreas Haug (tuba, tp)


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(2000; NOR-CD; 0038)


1. If So (Snekkestad)
2. Rutta Tut (Lien)
3. Lille... (Haug)
4. L.A. Pop (Haug)
5. I Langsomme Gruve
(Tri O' Trang)
6. Funky Farmer (Lien)
7. Det Lilla Ljuset (Lien)
8. Rart (Haug)
9. Hurtig (Haug)
10. The ArpeggioKing
Strikes Back (Haug)
11. Milonga Del Angel
(Astor Piazzolla)
12. Bella (Haug)



vocals on #12:
Camilla Susann Olsen

recorded in Oslo Norway
during 1998 and 1999
sound engineers
Andreas Sørby
and Trond Kvale
produced by Tri O' Trang
exective producer:
Karl Seglem
Helge Lien の、こちらは一足先にアルバムをリリースした変則トリオのファーストアルバム。ピアノ、サックス、チューバなどという編成のトリオはとりあえず思い浮かばないが、とりあえず1曲目の予想に反するあまりの美しさに打たれる。

Helge Lien 以外の2人について。ソプラノ/テナーサックスの Torben Snekkestad は1973年生まれ。チューバの Lars Andreas Haug は 1975年生まれ。Lars Andreas Haug は女性シンガー Live Maria Roggen とのデュオ(!)作、その名も "Tu' Ba" (1998) でかなり知られている。現在は Trygve Seim Orchestra のメンバーでもある。

1曲目は、静かに低音を鳴らすチューバ、リリカルなピアノ、そして作曲者である Torben Snekkestad のソプラノが歌うメロディーが美しい(Torben Snekkestad のサックスは音がとても美しい)。しかしその後の曲は意表を突く、というよりこの編成なら当然の変わった発想の曲がズラリ。注目すべきなのはその曲の大半をチューバの Lars Andreas Haug が作曲している、ということ。

変わった曲から突然リリカルになってみたり、チューバを置いてトランペットを吹いてみたり、はたまたピアソラが出てきたり。とてもユニークなトリオ。

ところでこのトリオは今年(2001年)4月にワールドツアーの一環として来日しており、東京でのみ何回かの公演を行っている。
また、今年中にはセカンドアルバム "Fordivi" を同じ NOR-CD からリリース予定。


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