(pickup 2001 vol 14 : 7 October 2001)
| close erase | ||
| Ingebrigt Håker Flaten |
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Per Oddvar Johansen |
Christian Wallumrød | |
| ds (b. 1968) この世代のノルウェーのシーンを代表するドラマー。参加作品も多く、現在 The Source、1300 Oslo 等のメンバー。他には Trygve Seim Orchestra や Vigleik Straas Trio のメンバーでもある。 |
p, key (b. 1971) ECM作品 "No Birch" で鮮烈にソロ(=リーダーという意味で)デビューしたピアニスト。現在 Audun Kleive "Bitt" のメンバーでもある。Per Oddvar Johansen とは Airamero というグループなどで共演している。 |
b, el-b (b. 1971) Bugge Wesseltoft、Mats Gustafsson、Ken Vandermark 等との共演作もあるベーシスト。 The Sourceのメンバーだったが既に脱退。近々ファーストアルバムをリリースする Atomic というグループは要注目。 |
| close erase 1996; NOR-CD 9619 |
1. Song for F 2. 2 og 3. Rolig, vårlig 4. Som perler på snor 5. A closer race 6. 122 E 7. Rene, Store 8. Do the mambo 9. Bley-shift |
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| songs #1, 2, 9 by Christian Wallumrød songs #4, 6 by Per Oddvar Johansen songs #3, 5, 7, 8 by the trio Recorded in Cleveland Studios - Skien, in August 1995 Sound-engineers: Audun Kleive and Atle Aamot Produced by close erase and Audun Kleive Exective producer: Karl Seglem |
ノルウェーのトリオ、Close Erase のデビュー作。録音当時、メンバーは全員録音当時20代半ば、ジャケット内の写真を見るとさすがに3人とも若い。しかし演奏は既に技術うんぬんといったレベルのものではなく、それぞれ独自のスタイルを見せている。 このグループが主眼を置いているのはインプロヴィゼーション。スタイルとしては曲があってインプロヴィゼーションで変化をつけるのではなく、インプロヴィゼーションで曲を構成するといったイメージ。従ってかなり不安定なフリージャズ、とも言える。しかしドシャメシャではなく、あくまでもそれぞれの楽器の響きは美しく、ある意味抑制の効いたフリージャズ。 インプロヴィゼーション志向は当然、作曲がトリオ名義になっている曲に顕著で、特に10分を超える#5は、嵐の前の静けさのような不穏さを秘めた前半、ベースがアルコ弾きからピッチカートに変わってスピードが出てくる中盤、繊細で見事なドラムソロを挟んで終盤のダイナミックな演奏、と技ありの1曲。 全体としてもゆったりとしたスタンスのインプロヴィゼーションが多く、音はとても繊細、シャープで、プロデューサー/エンジニアとしてこのアルバムに貢献している Audun Kleive の存在も見逃せない。 |
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| close erase no. 2 1999; NOR-CD 9933 |
1. Yellow Flower 2. Annette 3. Til Sivert 4. Mmball 5. On the country side of live 6. Fratrukk 7. Somebody's Live 8. Embret 9. Who grew too (what) 10. Ste amen 11. Appelsin 12. Hesteskovalsen |
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| songs #2, 5, 6, 7, 9, 12 by Christian Wallumrød songs #3, 4, 11 by Per Oddvar Johansen songs #1, 8 by Ingebrigt Håker Flaten song #10 by Close Erase Recorded in Audio Pol Studio Skien, 29-30. 8. 1998 Mixed in Audio Pol Studio Skien, December 1998 Soundenginner: Audun Kleive Produced by Audun Kleive and Close Erase Executive producer: Karl Seglem |
前作が評判を呼んだ後の2作目。プロデューサー/エンジニアには前作から引き続き
Audun Kleive。 まず冒頭、#1。作曲は ベースの Ingebrigt Håker Flaten。Per Oddvar Johansen のドラムがシャープにリズムをつくり、作曲者本人のベースが割とリズミカルなフレーズを繰り返す中、Christian Wallumrød のピアノが奏でるメロディーのあまりの美しさに打たれる。 フリーインプロヴィゼーションと美しいメロディーとの取り合わせ、という試みはこのアルバムでかなりの完成度で表現されている。全体のタッチは前作より温かめ、明るめのものが多いのも本作の特徴。さらにはダイナミックさも前作よりかなり上回っている。 それにしても本当に楽器から美しい音を引き出す3人。Per Oddvar Johansen のドラムは本当に繊細、実に何気ないように聴こえてしまうが上手い。Ingebrigt Håker Flaten は重すぎず軽すぎずバランスのいい音の持ち主、弾くフレーズの動き、発想がいい。そして Christian Wallumrød のピアノは、音を出すタイミングとタッチの強弱の差がとてもダイナミック。 終盤にとてもメロディアスな曲が1曲。#11、「オレンジ」というタイトルのこの曲は Per Oddvar Johansen のオリジナル。ドラマーの曲らしくリズミカル。 ピアニストの Christian Wallumrød の曲が割とフリー色が強く、かなり個性的というのも面白い。独自のピアノタッチが特徴なので他のメンバーの曲を弾いてもらしく響いているが。 素晴らしく完成度の高いアコースティックなピアノトリオのアルバム。 |
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| DANCE THIS 2001; BP 01010 |
1. Dance This part I 2. Dance This part II 3. Zoo Solitude part I 4. Zoo Solitude part II 5. Zoo Solitude part III 6. Zoo Solitude part IV 7. Rigid Digit |
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| Recoeded and mixed by Reidar Skår at 7. etage Produced by Reidar Skår and Close Erase All music by Wallumrød, Håker Flaten and Johansen executive producers: Øyvind Larsen, Martin Revheim, and Kjell Einar Karlsen |
このアルバムの音をちょっと聴いたのは大分前のことで、とにかくその音の変化に驚いた。完全にエレクトリックなのである。 それから延々とアルバムの発売を待ったが、一向に発売されない。どうしたのか、と思っていたら、先の2作をリリースしている NOR-CD が、というよりレーベルオーナーである Karl Seglem がこの「エレクトリックな音」に難色を示した、とのことだ。というわけでレーベルを同じくノルウェーのBP(ここは何でもあり)に移し、やっとのことで2001年の9月に発売されたのが本作。クレジットにはないが、録音されたのは2000年(2001年ではない!)2月24/25日。 さてアルバムを聴いて3秒と経たないうちに再び驚いた、というより度肝を抜かれた、といったほうが良いかもしれない。エレクトリックであることも承知で、サンプルも聴いた上で聴いても、#1のビートは強力。パワーアップしたテクノ風のこまかくて早いビートを叩き出すドラム、エレクトリックベースはブイブイいっているし、キーボードはギュイィンと歪んだ音でやたらに格好いい。"Dance This" というタイトルの2曲は実は切れ目なく続いていて、両方合わせて15分強、踊るというよりぶっとばしてしまっている。それぞれの曲はほとんどワンコードで始めから終わりまでパワフルに飛ばす。 前2作のプロデューサー/エンジニアはドラマーである Audun Kleive。本作は キーボードプレーヤーでありプロデューサーである Reidar Skår。このアルバムを一聴して、ああ、Reidar Skår らしい凝った音作り、と思ったが、アルバムスリーブ内には "first takes, no overdubs" というクレジット。もちろん、らしい凝った音作りというのは事実なのだが、それにしてもこれがファーストテイクばかりとは。尚、先のプロデューサー Audun Kleive は2枚のリーダー作を出しているが、その2枚目 "Generator X" と本作、同じ Christian Wallumrød がキーボードを弾いていることで、奇しくも共通点が多い。ただし、ビート感とアルバムのつくりそのものは大分異なる。 "Zoo Solitude" とタイトルされたまん中の4曲は、まだ、いくらか前作までの Close Erase と共通点が見出せるようなインプロヴィゼーション。これも4曲で1つの演奏になっていて、こちらは合わせて22分にも及ぶ。不思議な雰囲気を漂わした曲調、印象的なベースのリフで動いていて、それが曲が進むにつれ、少しずつ変化し、part III のあたりでは完全に抽象的になって静かに液体のようになってしまう。3人、誰がどの音を出しているのか判らない音も入り混じるインプロヴィゼーション。 そして最後は再びアップテンポなナンバー。この曲もテクノ風ビートなのだが、そのビートを叩く Per Oddvar Johansen のドラムが素晴らしい。テクノ風ビートをマシンのように正確に叩くドラマーは結構いるが、このこまかさと速さにも関わらず、とてもジャズドラマーらしくパターンが一つ一つ全部違っているのが驚異的。この曲はその凄いドラミングが堪能できる1曲。 テクノ風のビートを使ったり、エレクトリックだったりしても、やっぱりジャズで、インプロヴィゼーションを基本としているのはほとんど変わりない。完成度が高かった前作から一転、新境地をみせた本作。やっと出たこのアルバム、前作がそうだったようにしばらく飽きるほどに聴くアルバムになりそうだ。 |
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