(pickup 2002 vol 11 : 2 September 2002; 25 April 2003)

The Stix (Japanese Edition)

JAGA JAZZIST
"The Stix"



Harald Frøland: g, effects, synth
Andreas Mjøs: vib, omnichord, key
Martin Horntveth: ds, syn-ds, ds-machines, key
Jørgen Munkeby: fl, al-fl, cl, bcl, harmonica, glockenspiel, key
Line Horntveth: tuba, melodica
Lars Horntveth: ts, bs, fl, bcl, ac-g, el-g, key
Even Ormestad: b, key
Lars Wabø: tb
Mathias Eick: tp, upright-b, key
Morten Qvenild: syn, p, cassette tape-recorder

with:
Jørgen Træen: electronics, ds-prog
Silje Haugan: vln
Kjell Åge Stveland: vla

JAGA JAZZIST

01 kitty wú
(Lars Horntveth, strings composed by Lars Horntveth + Jørgen Træen, grockenspiel + vibraphone theme written by Jørgen Munkeby)
02 day
(Martin Horntveth)
03 another day
(Lars Horntveth)
04 suomi finland
(Lars Horntveth, rhodes + vibraphone theme written by Andreas Mjøs + Jørgen Munkeby)
05 aerial bright dark round
(Morten Qvenild, strings composed Morten Qvenild + Lars Horntveth)
06 reminders
(Lars Horntveth)
07 toxic dart
(Lars Horntveth + Jørgen Munkeby)
08 i could have killed him in the sauna
(Lars Horntveth, strings composed by Lars Horntveth + Jørgen Træen)
09 doppelganger
(Jørgen Munkeby)
10 the stix
(Lars Horntverh, piano + harmonica theme written by Jørgen Munkeby)



listen! [Warner Norway HP]


Produced by Jørgen Træen
Recorded by Jørgen Træen in Duper, summer 2001 + Waterfall studio, spring 2002.
Mixed by Jørgen Træen with Lars Horntveth, Andreas Mjøs + Martin Horntveth in Duper, summer 2002.
Mastered by Ingar Hunskaar at Strype Audio.

Design by Are Mokkelbost.
Jaga Jazzist logo by christian@stateroom.co.uk

2003; Beat Records / Ninja Tune
Licenced from Smalltown Supersound

前作、セカンドアルバム "A Livingroom Hush" を 2002年5月にノルウェーでリリースしてから1年ちょっと、この間の Jaga Jazzist の快進撃ぶりはすさまじいものがあった。国内の人気はとどまることを知らず、メンバーもほとんどがまだ20代前半ばかりなのに国民的なバンドの1つのようになってしまった。イギリスでのライブも絶賛され、既にヨーロッパツアーも予定されている。彼らは Jaga Jazzist としてある程度まとまった活動をしている他、数え切れないほどのノルウェー産ロック・ポップス・ジャズ・テクノ系のアルバム、ときにはライブにも参加、どちらかというとジャズ志向の強い数人は幾つものジャズバンドを掛け持ちしてそれらで国内外の新人賞などを次々に獲得、そして幾つかのソロ・プロジェクト…。

そんな中、2002年8月末に、思ったよりも早くサードアルバムがリリースされた。リリース元は前作のインターナショナル盤をリリースしたオスロの小さなレーベル Smalltown Supersound で、ノルウェー国内に限り Warner Norway (WEA) という超大手がライセンス契約でリリースするという異色なもの。

このアルバムをぱっと聴いて、とても音が良くなったと感じる。前作よりぐっと広がった空間の中で 10人が出す音が伸びやかに聞こえる。基本的な作りやグループの方向性はほとんど変わらないし、相変わらずプロデューサー Jørgen Træen お得意のポストプロダクションでの小技があちこちに見うけられる。全体的な音の印象は前作より目立つのが何と言ってもHarald Frøland のギターと Andreas Mjøs のヴィブラフォンで、この2つの楽器の比較的鋭い音の、他の柔らかい音の管楽器との対比がダイナミック。それにしても Harald Frøland のギターは、前作の国内盤に収録されたライブで既にその予兆みたいなものはあったけれど、アコースティックもエレクトリックも前作とはケタ違いにフューチャーされる。

リスナー側(つまり私)が Jaga Jazzist のユニークな音楽性に慣れたということもあるけれど、エレクトロニクスとジャズ・ポップス・ロックのはさらに渾然となり、融合もまったく違和感なく溶け合っている。ビートを中心としたエレクトロニクスを大々的に組み込む一方、例えばバスクラリネットの音など、吹いているプレイヤーの息継ぎやキー(というのか、指で押さえるもの)のぱたぱたいう音までリアルに聞こえる。打ち込み系やシンセサイザーの音にダイナミックにアコースティックギターやヴィブラフォンを合わせるというのも彼らならでは。

JAGA JAZZIST

#1
アルバムは Andreas Mjøs の涼しげなヴィブラフォンソロで始まり、そこに Lars Horntveth のバスクラリネットが入る。この最初の20秒ほどでこのアルバムが素晴らしいアルバムであることがわかるかもしれない。Jørgen Træen の編集もあってかなり変拍子ぽく聞こえるのに滑らかにメロディーやストリングスが流れる。

#2
Martin Horntveth によるこの曲は、今年初めにリリースされた彼のソロ作 "Fast Motion" を聴いていたら、いかにも彼らしい曲だと感じる。低音の効いた打ち込みと生のドラムが一体になったビートのアップテンポな曲なのだけれど、この素晴らしい、ちょっとセンチメンタルなメロディーもドラマーである彼が書いたというのは驚き。

#3
何度聴いても気づかないうちに#2 から#3 へなだれ込んでいる。同じくアップテンポな、こちらはとてもクールな曲で、途中に恐ろしく速い Harald Frøland のエレクトリックギターによるソロがフューチャーされる。しかもその音は少し管楽器を思わせるような音の加工までなされていて、細かい作りに驚く。

#4
新加入でこのアルバム発表を待たずにグループを離れてしまった Morten Qvenild の、それだけ聴くとかなり風変わりなエレピ(もしくは音を加工したピアノ) が目立つこの曲で少し雰囲気が変わる。ちょっとハードボイルドな曲。

#5
その Morten Qvenild によるこのアルバム中異色の1曲。Lars Horntveth がテナーでメロディーをゆったり吹くビート感を押さえてストリングスも揺らめくような不思議な曲。

#6
大型犬がうろうろするこの曲、このあたりまで聴いてくると、Lars Horntveth というまだ 21歳、3姉弟の一番下の彼はなんて凄いソングライターなんだろうと感心するしかなくなる。このメロディーはもうどうしようもない。

#7
Martin Horntveth 的ビートの曲で、遊びのようにあちこちにエレクトロニクスによる面白い音が目いっぱい入る。管楽器の入り方やメロディーが前作の作風ととても近い。

#8
タイトルも奇妙で、怪しげな雰囲気を漂わせたメロディーを持つ曲。そのメロディーはピアノによって弾かれているのだけれど、ノスタルジックというのか、なんとも言えない音、と思っていたら突然アコースティックギターがじゃらん!と乱入して大きく展開する。はっとするような新鮮さがある。

#9
変拍子ぽい打ち込み系ビートにもこもこしたメロディーが載り、エレクトロニクスによる音がちりちり入り、ターンテーブルまで登場するすこし幻想的というかドリーミーな雰囲気の曲。でもバスクラリネットがそれだけに終わらない別の要素を持ち込んでいる。

#10
最後は細かいビートによるミディアムテンポで、どちらかというとアルバム中では静かな印象のアルバムタイトルトラック。曲もビートも心地よく流れていく曲で、前作同様最後にちょっとクールダウンする曲を持ってきたのだろうか。

JAGA JAZZIST

このアルバムは曲を聴いているその瞬間ごとにも、次の曲が始まる短いブランクの間にも、次は何が出てくるのか本当にわくわくさせられる。それにしてもこれはバラエティーに富んでいて、素晴らしいメロディーとアレンジと演奏がいっぱいつまったとんでもない名作!
Jaga Jazzist goes international!
The Stix (UK-International Edition)

2003; Ninjatune; ZENCD81 [CD]
Licenced from Smalltown Supersound
01 kitty wú
02 day
03 another day
04 suomi finland
05 aerial bright dark round
06 reminders
07 toxic dart
08 i could have killed him in the sauna
09 doppelganger
10 the stix
The Stix (UK-International Edition)

2003; Ninjatune; ZEN81 [LP]
Licenced from Smalltown Supersound
A1 kitty wú
A2 day
A3 another day

B1 suomi finland
B2 aerial bright dark round

C1 toxic dart
C2 i could have killed him in the sauna
C3 doppelganger

D1 reminders
D2 the stix
The Stix (Norwegian Edition)

2002; Warner Norway; 5050466-0430-2-3
Licenced from Smalltown Supersound
01 kitty wú
02 day
03 another day
04 reminders
05 suomi finland
06 toxic dart
07 i could have killed him in the sauna
08 aerial bright dark round
09 doppelganger
10 the stix
Day EP

2002; Smalltown Supersound; STS006612 [12"]
Day EP

A1. Day
A2. Another Day
B1. Day (Martin Horntveth Remixe)
B2. Another Day (Eva Casal Remix)
Day EP

2003; Ninjatune; ZENCD CDS150 [CDEP]
12150 [12"]
Day EP

1. Day (original)
2. Two Things
3. Day (Herbert's Garden Mix)
4. Reminders (Dat Politics' "Cha Cha Laxist" Mix)

* CDEP includes the video of "Day".

> 2nd Album "A Livingroom Hush" and more about Jaga Jazzist

> Jaga Jazzist Live in Oslo

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