(pickup 2003 vol 4 : 27 May 2003)
![]() HHHHHHHHHH 1. Strike Up The Band 2. What Won't Kill You Will Hurt You 3. Kosher 4. Omnipresent 5. Trigger 6. Lush Life 7. Former Teen Sensation 8. Fluffer 9. Back In The Saddle Again 10. Placebo HHHHHHHHHH all music composed by Petter Wettre, except "Lush Life", by Billy Strayhorn. recorded and mixed at Studio 3 April 15th and 16th 2002 recording engineer: Lars Petter Kristiansen Mixed by Anders Svinndal Produced by Petter Wettre Mastered at Lydmuren by Fridtjof A Lindeman Coverdesign: Line Skjerven HHHHHHHHHH 2003 Household Records DAA 001 |
Petter Wettre Quintet Household Name Petter Wettre (sax) - Norway Håvard Wiik (p) - Norway Palle Pesonen (g) - Sweden Per Zanussi (b) - Norway Anders Mogensen (ds) - Denmark 去年夏 Nils Petter Molvær にインタビューした際、ノルウェーのトラッドからの影響について話題を振ってみた。Nils Petter Molvær は自身のトラッドからの影響について述べる前に前置きのように、ノルウェーにはトラッドからの影響を受けていないミュージシャンもいる、例えば Petter Wettre はトラッド色は皆無だけれどいいミュージシャンだ、と言った。逆にトラッドからの影響を前面に出しているミュージシャンとして、Karl Seglem や Terje Isungset の名前を挙げた。 Petter Wettre (b. 1967) は北欧圏の中と外で、もう少し限定すればノルウェーと日本で最もその知名度に差があるジャズミュージシャンだと思う。1996年に Curling Legs から初リーダー作 "Pig Virus" を自己のカルテット名義でリリースして以来、Resonant Music から "Meet The Local" (1999), "In Color" (2000) のトリオ名義の2枚、BP レーベルからドラマー Per Oddvar Johansen とのデュオ作 "The Only Way To Travel" (2000) を挟んで 再びトリオで同じ BP レーベルから "The Mystery Unfolds" (2001) とコンスタントにアルバムを発表している。中でも "The Only Way To Travel" では同年のノルウェー・グラミーを受賞、国内での知名度も人気もかなりのものだ。アルバム以外にも、オスロを中心に積極的にライブシーンに顔を出している。 Petter Wettre は確かに、そのバイオグラフィーを見ても周囲のノルウェー人ミュージシャンと異なる道を歩んできている。現在ほとんどのノルウェー人ジャズミュージシャンがトロンハイムやオスロの音大/音楽院で学んでいる中、彼はアメリカに渡りバークリーで学んでいる。師事した1人に Dave Liebman がおり、その師匠はアルバムいくつかでライナーノートを寄せていたり、ひょいとゲスト参加したりしている。 "Household Name" はその Petter Wettre が、長年プレイしてきたトリオというフォーマットに終止符を打ち、新しくクインテット編成のユニットを結成、さらに自身の新しいレーベル Household Records を立ち上げてリリースしたまさしく入魂の1枚だ。 Petter Wettre は、オーソドックスなサックス奏者だと思う。テナーをこともなげに軽やかに吹きまわしてしまう人で、また、ピアノレストリオやドラムとのデュオによる空間にたっぷり余裕のある編成がよく合う人だと思っていた。ところがリリースされた新たな出発点となる1枚は、ピアノに加えて今まで一度もアルバムでは入れたことがなかったギターまではいったクインテット編成だった。ファーストアルバムでピアノを弾いていた相性のいい Håvard Wiik はさておき、ギターはどうなのかと正直音を聴くまでは疑問だった。 アルバムはイントロの後、いきなりサックスとギターのユニゾンが奏でるメロディーで幕を開ける。まさしく "Strike Up The Band" 、新しいユニットの活きのいい躍動感を伝える曲だ。意外とハマっているギターを弾くのはスウェーデン出身の Palle Pesonen で、バンドにはもう1人国外のミュージシャンが参加。デンマーク人ドラマー Anders Mogensen は自己のユニットで4枚のリーダー作がある他、多くのアルバムに参加、最近では Kasper Tranberg のユニットで来日もしている。このクインテットで恐らく最も有名なミュージシャンである彼は、スネアドラムの音が心地よく重量感があり、そういう点ではノルウェーにはあまりいないタイプのドラマーかもしれない。 ベースの Per Zanussi は、Petter Wettre のアルバムには初参加。Wibutee のメンバーとして知られるベーシストで、ここでの音楽はもちろん Wibutee とはかけ離れているけれど、出足のいい彼のベースラインは、比較的地味な演奏ながらこのユニット全体をぐっとグルーヴィーなものにしている。 このユニットで耳を弾く演奏をしているのはピアノの Håvard Wiik だ。ファーストアルバム以来のアルバム参加となる彼は、その間の彼の目覚しい活躍ぶり(Jazzland からアルバムをリリースした Atomic や、同じく Jazzland からファーストアルバムをリリース予定の自己のトリオ)を感じさせる演奏をしている。美しいタッチの持ち主で、別に取り立てて派手なことをやっているわけではないけれど、不思議なほど印象に残るプレイヤーだ。 Petter Wettre のコンポーザーとして才能も示すようなオリジナルが並ぶ中、1曲だけスタンダードが演奏される。 Billy Strayhorn の "Lush Life" で、流れるようなテナーソロの後、ピアノとのデュオになり、ドビュッシーのようなピアノソロに続いてやがてまたデュオで終わるこの美しい1曲が他の曲との対比も鮮やかで、アルバムを引き締めている。 Petter Wettre の持ち味である軽やかなテナーが、バックのミュージシャンの演奏と上手くかみ合った会心作。敢えて長年活動してきたトリオに終止符を打って新しいことを始める心意気も感じるストレートなジャズだ。 |
you can listen to and buy the albums at www.petterwettre.com |
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Petter Wettre Trio Live At Copenhagen Jazzhouse Petter Wettre (sax) - Norway Anders Christensen (b) - Denmark Anders Mogensen (ds) - Denmark Petter Wettre のトリオは Ingebrigt Håker Flaten (b) + Jarle Vespestad (ds) という最高にシャープなリズムセクションを従えた編成で、最初はシンプルに The Trio として、後で Petter Wettre Trio という名前で3枚のアルバムリリースがある。 このトリオに終止符を打ち、Petter Wettre は別のベーシスト&ドラマーと短期間のトリオを結成しライブを行っていた。それは Arild Andersen (b) や Jon Christensen (ds) といた年上のベテランの名手だったり、長年の友人で気心の知れた Per Oddvar Johansen (ds) だったり、若い Per Zanussi (b) だったりした。 2002年のスカンジナヴィアツアーを行ったのはベースもドラムのデンマーク人のこの新しいトリオで、Anders Mogensen はクインテットのほうにも参加していて、これまでの Jarle Vespestad や Per Oddvar Johansen より幾分重心が低いドラムが Petter Wettre の「新しい音」の重要な要素になっている。 収録曲のうち、#2 "Sweet On You" は "Meet The Locals" (1999) 、#5 "Bad Hair Day" は "The Mystery Unfolds" (2001)、#8 "Are You Happy Now" は "In Color"(2000) に収録されている。また、#3 "Kosher" と #4 "Omnipresent" はクインテットの新作にも同じ場所にこの順番で収録されている。これらの比較も面白い。 |
![]() 1. Geronimo 2. Sweet On You 3. Kosher 4. Omnipresent 5. Bad Hair Day 6. The Observer 7. Catch 8. Are You Happy Now HHHHHHHHHH all music compsed by Petter Wettre recorded live at Copenhagen Jazzhouse November 14th 2002 recording engineer: Thomas Vang Produced by Petter Wettre Mastered at Lydmuren by Fridtjof A Lindeman Coverdesign: Line Skjerven HHHHHHHHHH 2003 Household Records DAA 002 |