(pickup 2005 vol 8 : 29 November 2005)

MOTIF - EXPANSION
All songsy written by Ole Morten Vågan
except Fly written by Mathias Eick

Recorded by Andy Mytteis at Bugge's Room, 7. and 8. February 2005

Rock Solid Live is recorded at Kongsberg Jazzfestival 8. July 2005 by Thomas Hukkelberg.
On Rock Solid Live, Motif has the honor of performing with the following talented individuals:
very special guest Håvard Wiik (p), and extra terrestial very special guest Jonas Kullhammar (ts).


Mixed by Ingar Hunskaar at Diktafon
Mastered by Audun Strype at Strype Audio
Design by Rune Mortensen


2005; AIM Records; AIMCD 112

www.motif.no
www.aimmusic.no
"Expansion" @ www.aim.musiconline.no
Atle Nymo (ts)
Mathias Eick (tp)
Ole Morten Vågan (b)
David Thor Jonsson (p)
Håkon Mjåset Johansen (ds)


1. Circling In
2. Rock Solid
3. Amient
4. Kauto
5. Hum
6. Bee
7. Rubb
8. Ju Ba 2
9. Carla / Fly
10. Full Circle
(11. Rock Solid live) - bonus track for Japanese edition


Ole Morten Vågan on Motif and more...
■ 新作について訊く前に、まず前作のことから…ファーストアルバム "Motif" は私の知る限りレコーディングされたのは2002年だったと思うんだけど合ってる?つまりこのアルバムのマテリアルと演奏は2004年4月にリリースされた時点で既に少し古いものということだよね?このアルバムについて、今ではどう思う?

Ole Morten Vågan: ファーストアルバムを録音したのは僕の記憶違いじゃなければ2002年5月で、僕たちの初めての長いツアーの最中にレインボー・スタジオに2日間こもってやったんだ。マテリアルはその頃書かれたもので、ミュージシャンとしても今とは違う段階だったと思うけれど、それでも僕にとってはこのアルバムは「以前の」というより「現在形」のものに聞こえる。このアルバムは今でも気に入っているけれど、その頃やろうとしていたことより今やっていることのほうが好きだよ。このファーストアルバムは、少なくとも僕の耳には新作より「ジャズ」アルバムで、2004年にリリースされた時にはもう今の僕たちの方向性に向かって変化しつつあった。でもリリース時に何かちょうどいいという感覚があったし、リリースできたことを嬉しく思ってるよ。でも今回みたいに「出来立て」をリリースできるのもいいよね!

■ Motif の音が前作から変わった、というのは話には聞いていたとは言え、実際最初に聴いた時はかなり驚いたんだけど。この変化の理由はどういうもの?それからツアーではファーストアルバムの曲は違う風に演奏しているの?

OMV: 音楽の面での変化は、僕が違う音を書こうとしたことによると思うんだ。それから他のメンバーも違うように演奏したいと思っていたこともあってね。僕たちがやっていたことから逃げようとしたわけじゃないんだけど、自分にとって新しいと思える物を探すのは好きなんだ。それに前のアルバムがリリースされてから色々な音楽を聴いたり演奏してきたしね。僕は Roundtrip (以前の Megatsunami) など様々なバンドでもっとフリーよりのものをこなしてきて、Bugge (Wesseltoft) のバンドで演るようになってからはもっとエレクトリックなものやエレクトロニックなものにも関わるようになった。これら全てが僕の演奏や作曲に影響したし、バンドのメンバー同士間でもそうだと思うんだ、僕らは一緒に、またそれぞれに多くの異なることをやってきているしね。それに新しいアルバムでは、サウンドスケープをもっと取り入れてみたり、もっとオープンな即興演奏といった違うこともやりたいと思った。つまり、変化は意図されたものと、自然なものと両方あると言えるね。それから、僕たちはツアーやコンサートごとにそれぞれの曲を少し違った形で演ろうとしているんだ。僕たちも退屈したくないからね…だからいくつかの曲はライブではかなり違うよ、それともうひとつ、僕はほとんどライブごとに新曲を持ち込むんだ…。

■ さて、新作について、まず "Expansion" (「拡張」) というのはバンドのセカンドアルバムにとてもいいタイトルだと思うんだけれど、何か他に特別な意味はあるの?

OMV: 僕にとってタイトルっていうのがいつもネックで、曲を書いてアルバムを作るときにいつもこれが一番難しいところなんだ。でも "expansion" は音楽と、それから、望む望まざるに関わらず、何でも物事はコンスタントに発展し拡張するという僕の信条についての言葉なんだ。それから Stephan Hawkins の宇宙の進化に関するドキュメンタリーシリーズを観たんだけど、そこからきたっていうのもあるかもしれないな…。

■ あなたは Motif のほとんどのマテリアルを手がけているんだけれど、実際どういう風に書いているの?Motif の音楽は多分に書かれているものだと理解しているけれど、他のメンバーにあわせて曲を書いたり、それとも一緒に演奏して仕上げるの?

OMV: 僕はほとんどの曲はピアノで作っていて、たまにはベースを使ったり、場合によってはイマジネーションだけというのもあるかな。それからそれを他のメンバーのために楽譜にするんだけど、それが酷くてね!!他のメンバーに訊いてごらん、僕の譜面は嫌だって言うから…。ツアーやコンサートのためにはたいていリハーサルをするんだけど、次のライブまでにいくらか時間があるときは結構厳しい「待ち」の時間というのがあって、その間は少し曲をいじったりして実際に演奏されるまでその曲を生かしておくよう努力しているんだ。それから僕たちは一緒に最終的なアレンジをする。僕たちは Motif を民主主義なバンドにしたいし、このステップが音楽を別次元に押し上げると思うんだ。僕は作曲するとき、たいていバンドや演奏する個々のミュージシャンを想定して書いていて、彼らにとって面白い物にしようと努力してるんだ。それから、Motif では Mathias (Eick) と、それから以前は David (Thor Jonsson) も時々作曲で貢献してくれているよ。

■ 多くのバンドは多かれ少なかれスタジオで録音されたものとライブとのギャップを抱えているよね。私は Motif のライブを一度も見たことがないから想像なんだけれど、Motif については結構そのギャップが小さいんじゃないかと思うんだけれど? "Expansion" の日本盤に収録されている "Rock Solid" のライブバージョンもそれを証明しているよね。自分自身ではどうやってこのライブのエネルギーをスタジオに持ち込んでいると思う?

OMV: 僕たちはライブバージョンとスタジオバージョンを近づけようとしていて、例えば新作では "Kauto" のピアノのイントロをちょっとオーバーダブしただけなんだ。それから、スタジオでのセッションでは結構コンサートでのエネルギーもあって、録音に際してはほんのちょっとアレンジするだけなんだ。だから両者はほとんど同じだと思うよ。新作を録音した Bugge's Room はある種の雰囲気がある場所で、Håkon (Mjåset Johansen) 以外はみんな同じ部屋にいるんだ(※ドラムだけ防音パネルの中で録音される)。で、スタジオにライブのエネルギーが満ちてくるんだ。もの凄く集中していて、このレコーディングセッションでは皆他のメンバーの演奏を本当に真剣に聴いていたよ。ライブでの観客は本当にいいヴァイブレーションを与えてくれるんだけれど、ジャズミュージシャンとしては、観客は5000人から25人まで幅があるから、自分自身で集中することをエネルギー源にできるようにならなければならない。もちろん、いいオーディエンスの前で演奏することはまた特別なことだよ、でも素晴らしいコンサートが必ずしも録音して聴いていいってものでもないんだ…瞬間的なものだしね。

■ David に関しては、既にバンドを離れたと聞いているんだけれど、それ以外にも Motif は結構代役を入れてライブをしてるよね。Håkon の代わりに Thomas Strønen (ds)、Mathias の代わりに Frode Nymo (as、Atle Nymo の実兄)、それにギタリストの Thomas Dahl というのもあったみたいだけれど、彼は誰の代役だったの?David?− でも一番驚いたのは来日公演では Mathias の代わりに Goran Kajfeš が入るってことで、どうなるのかぜんぜん想像もつかないね。代役は絶対に立てないというバンドも多いけれど、Motif は結構代役でライブをこなしてるよね。楽曲が結構「書かれた」ものだから、代役を立ててのライブは結構難しいんじゃないかと思うんだけれど・・・違うメンバーを入れたときはそれなりに違う風に演奏することを楽しんだりもするの?

OMV: Motif を始めた頃、David は僕のメインの共演相手だったんだ。彼の演奏やエネルギーがとても好きだったし、お互いに本当にうまが合ってたんだ。でも彼がアイスランドのレイキャヴィークに戻ってから、全てがだんだん難しくなってきて、演奏するにもリハーサルをするにも十分時間が取れなくなってきたんだ。彼はレイキャヴィークでは演劇のための音楽やその他のことでとても忙しくて、ツアーの時間を取るのも難しくなった。そういうわけで、何年か努力してみたんだけれど、結局この夏に静かに別れたというわけなんだ。Håvard (Wiik) はこれまでも David の代わりに何度も入ってくれていて、今年は彼が僕たちと一緒にできるというので、Håvard と一緒にもっと演奏するいい機会でもあったんだ。代役に関しては、もちろん最善の方法じゃないよ。でも僕は考えられるベストな代役を得られるわけだし、家にいるより彼らと演奏するほうを選びたいんだ。素晴らしいミュージシャンが参加してくれるとはいえ、代役は最小限に留めたい。でも、Thomas や Håvard、Frode、それに Thomas Dahl (彼は一度 David の代わりに入ってくれたんだ − 僕たちはまるでハードコア・ロックグループみたいになって、それは凄かったんだよ!)と一緒にやって、音楽が違う風に聞こえて、ほとんどの場合はいい経験だったよ。ただ、ストレス・レベルはちょっと上がるよ、もちろん…。Goran については僕たちの友人の Jonas Kullhammar を通じて知り合ったんだけれど、これまで一度も一緒に演奏したことがないんだ。僕は彼の Nacka Forum などのバンドでの演奏がとても好きなんだ。Goran とはこの水曜日(11月23日)にリハーサルするんだけど、楽しみだよ!

■ Motif はノルウェーでも日本でも、評論家よりむしろもっとファンに支持されていると感じる部分があるんだけれど、実際はどう?それから、Motif は多分あなたたちが想像しているよりずっと日本で支持されてるよ。Motif の音楽はとても「新しい」タイプのジャズじゃないと、少なくとも私はそう思っているんだけれど、それでもリスナーは Motif の音楽に何か新しいものを見出していると言えるよね。

OMV: ノルウェーでは僕たちにはいい観客がついてるんだ。日本のリスナーが熱心に聴いてくれてるなんて凄くうれしいな!この世界では完全に新しいタイプの音楽を作ることはとても難しいことで、僕は僕にとって新しい音楽を書くことに興味があるんだ。僕たちみたいに、トランペット、サックス、ピアノ、ベース、ドラムというラインナップでは逃れようもないんだ − あまりにも歴史ある楽器構成だしね −例えば Miles、Coltrane、60年代のあらゆるアメリカのバンドとか、Masqualero のようなノルウェーのバンドもある。でも同時に僕たちは毎晩僕たちが一度も演ったことがないものを演奏しようとしているし、僕はそれが − 今作られている音楽ということで − リスナーも僕たち自身も楽しめているサウンドなんだと思うよ。新しい曲を書いたり、即興演奏とか、新しいスペースを見つけようとすることを通して、動き続けようとしているように感じているよ。

僕は評論家に悪く書かれているとは思ってないよ。書いてもらうことでもっと注目してもらえるしね。でも僕はあんまりそのことについて考えたことがないんだ − 僕は、僕が何をやりたいかについてとても強い感覚があって、僕の方向性や選択について他の人に決断させることはない。自分の道を進むことがとても大事だと思うし、それが音楽の中に聞こえるものだと信じているよ。

■ 次はあなた自身についての質問 … 今参加しているプロジェクトは随分あると思うんだけれど、ずらっと挙げてみてくれる?…私が自分でやれる数じゃないから。

OMV: OK、こんな感じかな…!

□ MOTIF
Bugge Wesseltoft's New Conception of Jazz
Maria Kannegaard Trio
□ Tore Brunborg Quartet
w/ Tore brunborg (sax), Audun Kleive (ds), Maria Kannegaard (p)
RoundTrip
(以前の Megatsunami で、今はMattias Ståhl (vib、スウェーデン) が加わったカルテット)
□ BRAT
w/ Eirik Hegdal (sax), Kjetil Møster (sax), Ole Thomas Kolberg (ds)
□ Anders Aarum Trio
w/ Anders Aarum (p), Andreas Bye (ds) - もうじき新作がリリースされる予定
□ Kannegaard / Kornstad / Johansen / Vågan
w/ Maria Kannegaard (p), Håkon Kornstad (sax), Håkon Mjåset Johansen (ds)
□ ANDRATX
w/ Jonas Kullhammar (sax) Kresten Osgood (ds) - 来年9月にアルバムリリース予定
□ Petar Ralchev / Jovan Pavlovic
(ブルガリアとセルビアの素晴らしいアコーディオン奏者2人とのユニット、時々「クラリネットの王様」Ivo Papasov も参加)
□ ノルウェーの作家/詩人 Frode Grytten とのコラボレーション、David もエレクトロニクスとキーボードで参加

それに John Scofield や 2004年にアルバムをリリースした Roger Kellaway、Hal Galper との共演もあるし、もうちょっと活動が少ないバンドもいっぱいあるね…。

■ Bugge Wesseltoft のバンドで演奏するというのはどんなものなの?アコースティックジャズのグループがほとんどの中で1つだけ他のグループとかなり違う音楽をやっているわけなんだけれど。

OMV: 実は Bugge と演奏するということが僕がオスロに来る理由になったんだ − 僕はアフリカをバックパッカーとして旅行していて、そこへ彼がメールを送ってきて、来年100回のライブをこなせるかって訊くんだ −僕はできる、って答えた。 最初のライブの時は、リハーサルをしなかったというのもあって随分緊張したよ。リハーサルについてはその時に限らずぜんぜんしないんだけどね!で、全てのコンセプトはスウェーデン人2人(Jonas Lønnå と Richard Gensollen) のリズムに基づいていて、僕たちは基本的にその上で即興演奏をするというわけ。時々 Bugge がメロディーやコードを置いてみたりして、ダイナミックなフォームを見出したりと、その音楽に起こることについてはとてもオープンなんだよ。これは大きな挑戦で、毎晩完璧にシャープじゃなければならないし、エレクトリック・ベースをまた弾くようになったこともとてもクールだよ。いろんなエフェクターも使うし、僕にはいつもと違う種類の音楽でリフレッシュできるグループだね。Bugge の演奏や音楽も本当に好きだし、彼からオファーをもらったのはとても嬉しかったよ。大陸を渡り歩いてツアーして回ったし、このバンドでなければ得られないような経験もたくさんした。一般的なことなんだけれど、ソロ演奏があまり多くを占めない音楽を演奏するということを通して、フォームやダイナミクス、それに一般的なサウンドスケープについて、必ずしもソロ演奏があるとは限らない条件でそれを発展させ続けるにはちょっと違う考えが必要になるんだよね。このことはミュージシャンとしての僕にとってとてもいいことだと思っているし、それに Bugge は最高にいい人だし、彼のバンドに入れて本当に素晴らしいよ!

■ 最後に、ミュージシャンとして、また Motif というグループとして挑戦してみたいことはある?

OMV: Motif については、ツアーを続けて、アルバムを作り続けたい。新しい場所で僕たちの音楽の新しいオーディエンスに出会うことは本当に素晴らしいことなんだよ。ミュージシャンとしては、発展、進歩し続けたいと思っている。共演してみたい素晴らしいミュージシャンもいるけれど、一方でソロ・ベースのアルバムを作ってみたいとも思うし、もっとじっくり考えてみることが必要となることもしてみたいね − 今のところはこんな感じかな。僕は自分自身のことを、旅して回るのと大好きな音楽を演奏することに関してはとてもラッキーだと思っているから、将来もこの幸運が続くといいね!


Ole Morten Vågan : Year 2005
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1. Maria Kannegaard Trio "Quiet Joy" (Jazzland; 6024 987 045-9)
Maria Kannegaard (p), Ole Morten Vågan (double-b), Thomas Strønen (ds)

2. Roger Johansen "Evening Songs" (Taurus; TRCD848)
Roger Johansen (ds), Atle Nymo (ts), Jon Eberson (g), Ole Morten Vågan (b), Marit Sandvik (vo)

3. Roundtrip "Two Way Street" (Jazzaway; JARCD010)
Klaus Ellerhusen Holm (as, bs), Ole Morten Vågan (b), Ole Thomas Kolberg (ds)

4. Motif "Expansion" (AIM; AIMCD112)

5. Brat "Please Don't Shoot" (Moserobie; CD 039)
Eirik Hegdal (ss, as, bs), Kjetil Møster (ts, cl), Ole Morten Vågan (double-b), Ole Thomas Kolberg (ds)

6. Nora Brockstedt "Christmas Songs" (Jazzavdelingern; JACD104)
Nora Brockstedt (vo), Anders Aarum (p), Frode Nymo (as), Ole Morten Vågan (b), Stian Carstensen (g), Thomas Strønen (ds)

7. Eirik Hegdal & Trondheim Jazz Orchestra "We Are?" (Jazzaway; JARCD014)
Siri Gjære (vo), Håvard Lund (cl, bcl), Njål Ølnes (ts), Kjetil Møster (ts), John Pål Inderberg (bs), Øyvind Brække (tb), Nils-Olav Johansen (g, vo), Erlend Skomsvoll (p, tu), Ole Morten Vågan (double-b), Tor Haugerud (ds), Eirik Hegdal (leader, ss, as, bs)

* up to date: end of November 2005



Very special thanks to Ole Morten
and also thanks to AIM Records and Bomba Records.

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