<< 2002 Vol. 1 (2002/01/30) >>


real book stories

Wolfgang Muthspiel (g)
Marc Johnson (b)
Brian Blade (ds)

***

1. Lament
2. All The Things You Are
3. Someday My Prince Will Come
4. I Hear A Rhapsody
5. Blue In Green
6. Giant Steps
7. Peace
8. Liebeslied
9. Ask Me Now
10. Solar

***

2001; Quinton
0101-2
REAL BOOK STORIES

MUTHPIEL | JOHNSON | BLADE


Wolfgang Muthspiel の初のスタンダード集。地元、というより故郷ウィーンのレーベルより。
この顔あわせは?と思ったけれど、Marc Johnson とは彼の Right Brain Patrol 名義の2作目 "Magic Labyrinth" で、Brian Blade とは前作にあたる Rebekka Bakken とのアルバムで顔を合わせている、そんな3人。

Wolfgang Muthspiel のギターの音は個性的、というかちょっと変わっている。どちらかというと単音が多く、それでメロディーを滑らかに弾くのだけれど、その音は、私のイメージではクラシックギターに電気を通したよう印象。一音一音がはっきりしていて、粒が揃っている。もちろんオーストリア出身だしクラシックの素養もあるはずだしそういうのも見え隠れする。

他の2人の演奏もいい。特にメロディーを弾く Muthspiel のギターの合間を縫う Marc Johnson のベース。曲を動かしているのはこのベースのフレーズ。Brian Blade は自身のリーダー作では懐の深いアメリカの風景を描いているが、ここでは目だたないものの繊細なドラミング。

スタンダードのアレンジは、奇抜ではないけれど、普通に4つ刻んだりもしない。よく聴けば普通じゃないアレンジだし、リズムパターンもベースの動きも大変なものだけれど、とても心地よく響く。

このアルバム、本のような仕様になっていて、アートワークも凝っている。

echos of techno


1. Actione - Ave. A
2. Voyager - Transit #2
3. Messiaen Remixed
4. Episode
5. Ach, Sirenen, Ach
6. A-Girls
7. I Never Played With Miles
8. Tourists


***

2001; Material Records
MRE 003-2
ECHOS OF TECHNO

MUTHSPIEL | MUTHSPIEL

Wolfgang Muthspiel
(g, vln, voice, electrtonics)
Christian Muthspiel
(tb, p, prepared-p, recorder, voice, electronics)



オーストリア出身の Muthspiel 兄弟 - Christian が1962年生まれ、Wolfgang が1965年生まれ - によるアルバム。2000年1月のオーストリア・ドイツ・スイス・リヒテンシュタインでのツアーの録音。

テクノ、とタイトルにあるけれど、特に打ち込みを多用するわけでもなく、基本的に2人のいろいろな楽器の演奏を、多少エレクトリックな加工で聴かせる、というもの。加工、といってもライブなのだけれど。

曲はいろいろなものがあるけれど、透明感があってスペイシーな雰囲気のものが多い。ゆらりと歪んでいて、摩訶不思議な音楽。そしてわりと映像的な音が多い。時折効果的に挟まれる「声」も相まってサウンドトラックのようなつくりといえそう。

Christian はトロンボニストという印象が強かったのだけれど、このアルバムではピアノが印象的。そのピアノとギターがピタリと美しく重なっている。Wolfgang のほうはあの独特の音のギター、それにヴァイオリンも弾いている。それにしても何を弾いても吹いても上手い兄弟!

Material Records ...
Material Records は Wolfgang Muthspiel のレーベルで、NY を本拠にしている。カタログは現在3枚。

最初の "Dailey Mirror" はノルウェー出身で現在 NY で活動する女性シンガー Rebekka Bakken とのデュオ作。といっても脇を固めるメンバーも凄い。Rebekka Bakken (余談だけれどジャケットの写真を見る限りシンガーというよりモデルみたいな雰囲気だ)は、ちょっと低め、ちょっとハスキーな声でちょっとブルージーな感じに歌う。ジャズというよりポップスのシンガーみたいな雰囲気でもある。ただし他のメンバーの演奏を相手に結構個性的。

2作目の "Reflected" (なかなかのネーミング!)は1作目のリミックス。このレーベルのこれまでの3作をのミックスを担当している Steve Argüelles のリミックスもある。いろいろなリミックスがあるけれど、Rebekka Bakken の歌が1枚のアルバムにしている。なかなか面白い1枚。
daily mirror
"Daily Mirror"
Rebekka Bakken & Wolfgang Muthspiel
2000; Material Records; MRE 001-2
Rebekka Bakken (voice) & Wolfgang Muthspiel (g)
with Chris Cheek (sax), Scott Colley (b), Brian Blade (ds)

dailey mirror reflected
"Daily Mirror Reflected"
Rebekka Bakken & Wolfgang Muthspiel
2001; Material Records; MRE 002-2

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