2002 Vol. 5 c (2002/04/15)
KM 3 Nart Nibbles (2001) 2CDs Recorded straight to DAT by Pétur Grétarsson and Viddi & Doddi April, May and September 1999 at Kaffi Thomsen and Tjarnarbíó, Reykjavík Mastered by Ívar Bongó |
I 1. Apparat Organ Quartet: Nafnlaust uppklapp Músíkvatur: electric organ Hörður Bragason: electric organ Úlfur Eldjárn: electric organ Jóhann Jóhannsson: electric organ Þorvaldur Gröndal: drums Motorlab#2 にも参加していた Apparat Organ Quartet。ステージ奥に13台の冷蔵庫を積み上げてその前にオルガンを4台、コタツでも囲むかのように向かい合わせに集めての演奏。プログレッシブロックを思わせる古風なオルガンは重なり合って少々宇宙的な音に響く。淡々としたミディアムスローのパーカッションに合わせて淡々と展開。 2. Big Band Brútal: Frumeindafönk Adda Ingólfsdóttir: sampler keyboard Böðvar Yngvi Jakobsson: tape manupulation, synthesizer, flute Kristín Björk: synthesizer Óbó: drums and electronic percussion ※↓ 3. Pétur Hallgrímsson + Hilmar Jensson: Sören Kirkegaard dropateljari Pétur Hallgrímsson Hilmar Jensson ※2 と 3、クレジットが逆になっている(らしい)。 CD の #2 、エレクトリックでノイジーな音。音響系とでもいうのか、アンヴィエントでゆっくりとねじ曲がって次第に形を変えていく。 CD の #3、ドラムの軽快なビートにのって、ノイズの入ったエレクトリックな音がさわやかにはじける、ポップなナンバー。 Big Band Brútal は Motorlab#2 にはスプラッターアニメに合わせた即興演奏が収録されていたグループ。 Pétur Hallgrímsson と Hilmar Jensson、こちらはギタリスト2人の共演。 4. Kitla Kóngulær: Með Steikon Tena Palmer: vocals Kjartan Valdimarsson: rhodes, accordion, synthesizer Viðar Hákon: bass Þorvaldur H. Gröndal: drums Tena Palmar はアイスランドのレーベル Smekkleysa からリーダー作をリリースしているカナダの女性(ジャズ)シンガー。ピアノの Kjartan Valdimarsson は同じく Smekkleysa レーベルからの Hilmar Jensson らとの共演作 "Traust" で印象的なピアノを弾いていた人で、他の2人はロックミュージシャン(ドラムの Þorvaldur Gröndal は Apparat Organ Quartet の人)。Tena Palmar は歌っているというより ヴォイスパフォーマー的。前半はやけに静かで不穏な雰囲気、終盤はビートの効いたアップテンポな曲へ展開。 5. Hljóðmúrinn: eind / neind Jóhann Jóhannsson : processing Óskar Guðjónsson: saxophone ※↓ 6. Spennuveldið: Heiðagæsir í blindflugi mæta háspennumastri í hálfrökkri Böðvar Yngvi Jakobsson: tape manupulation, synthesizer, flute Hlynur Aðils Vilmarsson: sythesizer Jóel Pálsson: contrabass clarinet Óbó: drums and electronics Smári "Tarfur" Jósepsson: guitar, drums ※ 5 と 6、アルバムケースの外側のクレジットもブックレットの記載もこの順なのだけれど、メンバー、それにライナーノートに書かれていることを読んでもどうも聴こえてくる音は逆のような気がしてならない。 CD の #5 は小気味よいドラムに、エレクトリックなノイズが入り、そこへ登場するのは正真正銘のへヴィーメタル系ギター。その切れのいいドラムがメタル調のままいきなり奇数拍子を刻んだりするのが面白い。 CD の #6 は繊細な1曲。ゆったりとしたグルーヴ感があってよく響く打ち込み系のビートにのって、電子音、恐らくサックスと思われる音が遠くから聞こえる。サックスの音だけがややくすんだ音色なのでかえって透明感を感じるとてもここちよいトラック。 7. múm + Músíkvatur: Þurrki Þurrk Músíkvatur: electric organ Borko: toy drum kit Gunnar Örn Tynes: laptop, sampler, vocals Gyða Valtýsdóttir: synthesizer, vocals Kristín Anna Valtýsdóttir: synthesizer, vocals Örvar Þóreyarson Smárason: tuntable, glockenspiel, vocals この #7、これは間違いようもなく múm!いつものおとぎ話調とはちょっと異なり、この曲はオルガン (Apparat Organ Quartet のメンバー)とかわいい音を出すドラムキットをゲストに、おもちゃ箱からおもちゃが勝手に出てきてたような楽しい音。ちょっとおどろおどろしい声が入ったりするのもアクセントの1つ。ベタなメロディーがぴったり。 II 1. Helvitis Symphony I (13 electric guitars) Jón Þór Birgisson Hilmar Jensson Pétur Hallgrímsson Kristín Björk Örvar Þóreyjarson Smárason Einar Kristján Einarsson Paul Lydon Helgi Hauksson Heiða Gunnar Óskarsson Gyða Valtýsdóttir, Valtýr Thors Hallvarður Ásgeirsson この2枚組のアルバムにはブックレット、というより1枚のポスターのようなものがついていて、その一番下にこのセッションの写真がある。左端で座ってギターを弾くのが貫禄の Hilmar Jensson、奥にその Hilmar Jensson と 1枚目の#3 で共演している Pétur Hallgrímsson、ステージ中央がこの Kitchen Motors の筆頭オーナーでこれがレコーディングされた時はまだ22歳という Kristín Björk (女性なのだけれど、なぜか妙に格好いい)、そして右端・・・ギターをヴァイオリンの弓でこするのは Sigur Rós のヴォーカリスト/ギタリスト の Jonsi こと Jón Þór Birgisson。この4人がそろりと静かにこのアンサンブルをスタートさせる。最初に形が見えてくるのは Jonsi 独特の、あの小刻みに揺れ、歪むギター。残りの9人のギタリストはあとから一斉に加わる。「地獄のシンフォニーその1」などとタイトルされているけれど、奇妙で、宇宙的もしくはあの世的で、いかにもアイスランド的な、そしてとても美しいサウンドスケープ。29分。尚、この「地獄のシンフォニー」シリーズ、これ以外は他の楽器によるものだそう。 2. Biogen + Plastik + Hilmar Jensson: Hylur Biogen Plastik Hilmar Jensson ライブパフォーマンスの記録2枚組(事実上の Kitchen Motors の始まり)の最後は16分ほどのミニマルな1曲。タイトルの "Hylur" はアイスランド語で 「(水中などの)深いところ」を意味する。Biogen と Plastik という奇妙な名前を持つ2人はエレクトロニカ系のアーティスト、それに加わるのがプリペアド・ギターの Hilmar Jensson。ミニマル系のノイズ、グリッチといわれるちりちりいう音のビートで始まり、ほとんど他の音と区別がつかない Hilmar Jensson のギター(多分)が時折空間を縦に切るように響いたりする。全体的なイメージは静かなのだけれど、エレクトリックな音/ノイズが発生してははじけて消えるような細かいリズムを刻み出すために常に動いているという不思議な矛盾を感じる。 |