<< 2002 Vol. 7 (2002/05/06) >>

PAN SONIC
Mika Vainio & Ilpo Väisänen
VAKIO

VAKIO

1995
BLAST FIRST / MUTE
ALKU
RADIOKEMIA
HETKEN
VAIHE
URANIA
GRAF
HAPATUS
PAINE
TELA
VIRHE
RESO
VAIHE (FÖN)
KAASU
CSG-SONIC
SÄHKÖTIN
2人のフィンランド人、Mika Vainio と Ilpo Väisänen により 1993年に結成されたユニットは最初 "Panasonic" という名前だった。1994年にもう一人のフィンランド人 Sami Salo が加入して 3人編成になったこのユニットは 1994年にフィンランド・ヘルシンキのレーベル Sähkö Recordings から EP をリリース。その頃のイギリスでのライブを見たイギリスの Mute のサブレーベル Blast First のオーナーが彼らを気に入り、ファーストアルバムはその Blast First から 1995年にリリース、現在まで通常のアルバムは全てこのレーベルからリリースされている。

1996年にメンバーの1人 Sami Salo が兵役のため、それに写真家としての活動のためグループを去り、再びデュオの形に戻る。

ユニット名 "Panasonic" 。これは誰が考えても問題があるわけで、ユニット名を変えざるを得なくなり、真ん中の "a" を抜いて "PAN SONIC" と名乗るようになる。尚、大文字・小文字を混ぜて表記する場合は "Pan sonic" と表記されることも多く、これは元の名前の名残りらしい。1998年から正式に PAN SONIC という名前になり、それ以前にリリースされた "Vakio" 、 "Kulma" なども再発分には PAN SONIC と表記されている。


PAN SONIC の音は最初に耳にすると、大抵の人はこれは音楽じゃないと思うかもしれない。感覚的に近いのは聴力検査の電波音みたいなあの音。ヘッドフォンで聴いていると、人間の聴力の限界に挑んでいるのか思うくらいだ。電波音、小さなノイズ音、ちょうどアンプにシールドを差し込む時の音のような接触音、そういったその音そのものは雑音みたいな音が並べられている。並び方はミディアムテンポくらいで、遅くなく、大して早くもない。ミニマルテクノとでもいうのか、そういう風に並んだ音が何故か不思議なほど格好いいビートを作っていて、気が付いたらそのビートにしっかりはまってしまっている。

スタジオ録音の通常のフルアルバムは現在4枚ある。その間の変化は、なんだか聴きやすくなってきたという感じだ。ポップになってきた、という印象。それまで彼らの音では「種類」と「長さ」「タイミング」と「重なり方」がポイントだと私は思っていたのだけれど、最新作ではなにやら「音程」を持つ音が耳に飛び込んできた(もちろん、今までも音程が変化する音はあったのだけれど、印象としてそういうイメージを抱いていた)。特にその最新作 "AALTOPIIRI" の前半は恐ろしく心地よく響く。

音もミニマルな彼ら、ジャケットもミニマル、クレジットも最小限。ジャケット裏にはひたすらよくわからないタイトルがずらずら並んでいる。もちろんフィンランド語の曲やアルバムのタイトル、造語や合成語などもあり、英語に訳してもあいまいになるとのことで、今までずっと訳はつけられていない。

尚、彼らは現在スペイン・バルセロナに住んでいるとのこと。故郷のヘルシンキとあまりに違う環境というのは、このミニマルな音に影響しているのだろうか。
URANOKEMIA
TELAKO
PARTURI
MURTO
OSATO EP

OSATO EP

1996
BLAST FIRST / MUTE
KULMA

KULMA

1997
BLAST FIRST / MUTE
TEURASTAMO
LUOTAIN
VAPINA
PUHDISTUS
JAKSO
MURTO NESTE
KYLMÄ MASSA
HAHMO
AINES
-25
SÄÄTÖ
KURNUTUS
RUTINA
MOOTTORI
MAA
PALA
LOMITTAIN
JOSKUS
ASKEL
AHDIN
A-KEMIA
JOHTO 1
HAVAINTO
ETÄISYYS
ALENEVA
AKTIIVI
RAJATILA
JOHTO 2
TELAKOE
SÄRMAYS
VOIMA
A

A

1999
BLAST FIRST / MUTE
AALTOPIIRI

AALTOPIIRI

2001
BLAST FIRST / MUTE
ENSI
VAIHTOVIRTA
TOISAALTA
JOHDIN
KUU
ÄÄNIPÄÄ
ARVIO
LIUOS
ULOTTUVUUS
HALLAPYYDYS
REUNA-ALUE
VALLI
KONE
JOHTO 3
MURSKAUS
RASITE
KIERTO
KELVIN
JOS
ONKO PART 1-11
VIHER



1997; TOUCH
ONKO

ONKO
Mika Vainio
PAN SONIC は上のオリジナルアルバム以外にも相当な数のアルバムがある。他のミュージシャンとのコラボレーションでは "Suicide" のヴォーカリスト Alan Vega と組んだ Vainio / Väisänen / Vega (時には VVV と表記される)で EP とアルバム "Endless" (1998) が知られている。

他にもそれぞれ様々なレコーディングがあるけれど、ここでは純粋にソロアルバムのみを紹介。

Mika Vainio はイギリス Touch レーベルから "ONKO" をリリースする以前にも "Ø" 名義でアルバムがあるが、自身の名前ではこれが最初のアルバムになる。個人的には、ジャケ買いしたこのアルバムが PAN SONIC 周辺では最初のアルバムだったので、その音にとても驚いた。ビート感は少なく(曲によっては全くなし)、ノイズがジーといっているだけだったりする。その他は短いトラックを並べる PAN SONIC に比べて、非常に長いトラックが多いのも違う点。静けさが漂うアルバム。

1999年 の "KAJO" は、アンビエントな雰囲気。もちろんエレクトリックでミニマルな音だけれど、何かの効果音を聴いているような、ちょっと映像的で、不思議な雰囲気。前作同様あの PAN SONIC 的ビートはほとんどない。

一方の Ilpo Väisänen はオーストリア・ウィーンのレーベル Mego から 2001年に初ソロ "Asuma" をリリース。1曲目にあの PAN SONIC のビートが出てきて、あのビートはこの人のものだったのか、と思ったのだけれど、トータルとしてはやはり PAN SONIC とはちょっと違う音楽をやっている。PAN SONIC のある種聴きやすいところを殺ぎ落としたというか、少々マニアックというか。
KAJO

KAJO
Mika Vainio
KYTKENTÄ
OSITTAIN
KOLMAS PIIRI
LESLIE
LÄHETYS
ALEKSANDROVSK
AALTOMUOTO
UNESSA
TAKAISIN



1999; Touch
AUTIOITU 1
TUKAHDUTTAJA
KLIKKI
ASUMATON
VALLITSEVA
ARVIOIMATON ONGELMA
JAETTU
AUTIOITU 2



2001; Mego
ASUMA

ASUMA
Ilpo Väisänen
see also:
Barry Adamson + Pan sonic "Motorlab #3" on Kitchen Motors [Reykjavik, Iceland] (discs in 'scrapbook' 2002 Vol. 5d)

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