<< 2002 Vol. 11 (2002/08/05) >>

ALOG

Espen Sommer Eide
Dag-Are Haugan

1 :: lonesome train
2 :: a regular hexagon is found traced in the sand on some beach
3 :: expand the heart (extended version)

1998
alog :::

10", limited 42 copies.
"no label, handprinted screenprint-cover and see-through home-cooking vinyl from New Zealand"
red shift swing

1 :: drift west
2 :: 500.000 years ago
3 :: the travel light
4 :: expand the heart
5 :: lonesome train
6 :: red shift swing
7 :: popul vuh
8 :: tuning the piano
9 :: a regular hexagon is founc traced in the and on some beach
10 :: the sun is where the clouds should be

1999; Rune Grammofon
RCD 2011
alog :::
red shift swing


Alog はノルウェー北部の町トロムセー Tromsø で1997年に結成された。2人は常に一緒に活動しているわけではなく、音を加工する手法も対照的、Espen Sommer Eide が デジタルマン、Dag-Are Haugen がアナログマン、digitAL + anaLOG で "Alog"。 2人が自ら演奏するアコースティック/エレクトリックな楽器の音、テープ、古いレコードからのサンプリングなどが様々な方法で加工され、合成されて抽象的なイメージのような音を作り上げている。印象としては出来上がった音をふるいにかけて粒子を細かくしてさらにフィルターをかけたかのような、細かく、わずかにざらざらした手触りで、あまりとんがっていない、突き抜けない音。登場する様々な音源によるフレーズは執拗に繰り返され、かなり耳に残る。素材となっている音が柔らかいトランペットの音だったり、アコースティックギターだったり、古いレコードだったりするために、最終的な音も温かみの残った、ノスタルジックな雰囲気がいっぱい。非常に加工された曲が多い中、トランペットとアコースティックギターによるシンプルな #9 が際立つ。 (2001/09/12)
duck-rabbit

1 :: islands of memory
2 :: objects began to appear from the future
3 :: violence and magical danger
4 :: fire's for burning
5 :: duck-rabbit
6 :: idea-changing liquid alchemy
7 :: your secred flesh
8 :: as complicated and as beautiful as always
9 :: drunk dj's

2001; Rune Grammofon
RCD 2020
alog :::
duck-rabbit


セカンドアルバム。ファーストアルバム "Red Shift Swing" の続きというより、片割れ「デジタルマン」 Espen Sommer Eide の Phonohani 名義でのソロアルバム "Genetic Engineering" の延長線上にあるように感じられる。アコースティックな音源も、機械が作り出した音も、声(サンプリングを通したこの声がなんともいえずよい)も一度消化されてから並べられる。その音は加工されているにもかかわらずノスタルジックに響くし、曲によって入るビートも穏やかで耳に馴染む、それなのにどこか遠いところでなっているようなクールな感覚がある。また、この国、レーベルらしいくぐもった音。この微妙なバランス感覚は多分 2人のクリエイターのカラーによるもので、 Alog のユニークなところなのかもしれない。最終トラックの後半では一見無造作にギターが鳴らされる。ファーストアルバム(の #9)もそうだったように、アルバム中もっともシンプルな作りのこの曲の響きが最後に強い印象を残す。(2002/05/03)
love comes shining over the mountains

10 :: theme from peeping toad
/ alog

2 :: the unearthed gadget
/ phonophani

1999; Rune Grammofon
RCD 2012
v/a :::
love comes shining over the mountains



Rune Grammofon によるコンピレーション。収録曲はレーベル内外のノルウェーのアーティストのもので、すべて未発表曲。

Alog の"theme from peeping toad" は Alog の音楽のダイジェスト版みたいな曲で、様々に変化する。最後にぼそぼそと入る英語のナレーションで彼らの音楽について語っている。

Phonophani の "the unearthed gadget" は、様々な音のコラージュを柔らかくて心地よいビートに載せた曲。ミニマルでリズミカルなアンビエント。

(2002/08/05)


1 :: i.f.a
2 :: ring
3 :: zurnas
4 :: no strangeclock
5 :: duration-happiness
6 :: kaliphoni
7 :: c
8 :: order of disappearance
9 :: sol
10 :: minne & materie

1998; Biophon Records
BIO 1 CD
phonophani :::
phonophani


Phonophani こと Espen Sommer Eide のソロ1作目。同じくノルウェーのエレクトロニカ/アンヴィエントの祖 Biosphere (Geir Jensen) のレーベルからのリリースで、このレーベルの最初のカタログでもある。既に前年に ALOG を結成していた時期のもの。生の楽器の音、電子的な音処理による音、あらかじめ録音された音源をミックスするという ALOG と同じ音作りがされている。ただしここにあるのは ALOG のファーストアルバムとはかなり異なる音。ちょうどジャケットの写真のように、地底深いところから涌き出て響くようなイメージでかなり暗い。ビート感は少なくアンビエント色が強く、レーベルオーナーの Biosphere に通じる部分もある。7" のゲートフォールド仕様のジャケット(中身はCD)で、初回プレス 500枚限定リリース。 (2002/08/05)
genetic engineering

1 :: lavenderloops
2 :: end of all things
3 :: saltwater
4 :: cook islands
5 :: turquoise egg
6 :: gene manipulation
7 :: fertilizer
8 :: endd of all things II

2001; Rune Grammofon
RCD 2016
phonophani :::
genetic engineering



Alog の片方、Espen Sommer Eide の "Phonophani" 名義での2枚目のソロアルバム。基本的にはAlog と同様、様々な音源のコラージュ、違うところは既に録音されている音源(テープなど)の使用が少ないこと。イメージは Alog のファーストアルバム "Red Shift Swing" に比べてややダークでシャープ。音の種類は電子音類、ノイズなども多く取り入れられていて、曲によってはミニマル・テクノ風のサウンドもある。非常に丁寧に組み合わされ溶かし合わされたサウンドは北欧の(冬の)空を思わせる寒色系にまとめられてるけれど、ひんやりというより寒々としたそのイメージの裏になんとなくわずかな温かみの可能性を感じさせるバランスが微妙。最後の#8、 "End of all things II" と題されたトラックはアコースティックギターの素朴な音が鳴る中、だんだんスペイシーな音が広がり、最後にそのサウンド全体にさぁっとノイズかかるファンタジックな1曲、秀逸。 (2001/09/21)
a :: n for 19
b :: lill

year unknown;
myke droner; 07
dag-are haugan :::
(no title)

7", limited 300 copies.
"Side one is a long mysterious ambient-drone-outer limit work with layers of guitars and tapes, side 2 is collaboration with Espen Sommer Eide."


a1 :: solitaire no. 1
a2 :: solitaire no. 2
a3 :: solitaire no. 3
a4 :: solitaire no. 4
a5 :: solitaire no. 5
b1 :: solitaire no. 6
b2 :: solitaire no. 7
b3 :: solitaire no. 8

2002; [kraa-k]³
K030
dag-are haugan :::
9 solitaires


Dag-Are Haugan の、フルアルバムとしては初めての作品。最初のトラックからじわっと広がる「とても北」の音響、冬のヨーロッパのどんより寒々とした空のようだけれど、なんともいえない微妙な温かみを感じるのは Alog のサウンドと同じ。Dag-Are Haugan は Alog のアナログサイドを担っている、ということだけれど、デジタルな音がないわけではない。けれどそういう音処理の中にはっとするほど鮮明にアコースティックな楽器の音が出てくるのは彼ならではなのかもしれない。アルバムを通してビートは全くないサウンドスケープ。ドイツのレーベル (kraa-k)3 から、アナログのみで500枚限定のリリース。アートワークは Rune Grammofon の作品を手がける Kim Hiorthøy。中も外も名作! (2002/08/05)

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