<< 2003 Vol. 9 (2003/12/24) >>

JUL - Norwegian Christmas

Julegløggen / Frode Alnæs / Arild Andersen / Stian Carstensen
2003; Kirkelig Kulturverksted; FXCD274
Frode Alnæs (g)
Arild Andersen (b)
Stian Carstensen (accor)
この3世代に渡る変則トリオは 1998年に "Sommerbrisen" (Kirkelig Kulturverksted) という「夏」のアルバムをリリースしていて、この "Julegløggen" は2枚目のアルバムになる。前作同様のほほんとした、牧歌的で、まるで冬の寒さを感じないクリスマスアルバム。くっきりした音でラインを描く Arild Andersen 、そのスキンヘッドの風貌と似合わない、北欧的でもない大陸的でオーソドックスなギターを控えめに弾く Frode Alnæs 、でもこのアンサンブルで一番面白いのは何といっても Stian Carstensen のアコーディオン。

Heaven / Christof Lauer & Norwegian Brass with Sondre Bratland, Rebekka Bakken, Geir Lysne
2003; ACT Music; 9420-2
Christof Lauer (ts, ss)
Sondre Bratland (vo, on 1, 6)
Rebekka Bakken (vo, on 3, 9)
The Norwegian Brass:
Geir Lysne (arr, cond)
Frank Brodahl (tp)
Marius Haltli (tp)
Rune Brodahl (french horn)
Øyvind Brække (tb)
Lars Andreas Haug (tu)
ドイツACTレーベルの企画物で、同レーベルに所属するドイツ人サックス奏者 Christof Lauer と、同レーベルのピアノトリオ Julia Hülsmann とのアルバム "Scatterign Poems" (2003; ACT) がドイツを中心にヒットした Rebekka Bakken、同レーベルに所属するビッグバンドリーダー Geir Lysne 、それにノルウェートラッド界の大御所 Sondre Bratland によるノルウェーとドイツのトラッドを中心としたアルバム。オスロ市内の教会で Jan Erik Kongshaug によって録音されている。そのサウンドプロダクションのため北欧的ともいえる透明感のあるChristof Lauer はこのアンサンブルの音によくはまっている。朗々と歌う Sondre Bratland と硬質で個性的な声の Rebekka Bakken はアクセントで、このアルバムで最も注目すべき演奏をしているのはブラスアンサンブル、特に低音の2人。

The Source : Of Christmas
1995; Curling Legs; CD21
Trygve Seim (sax)
Øyvind Brække (tb)
Ingebrigt Flaten (b)
Per Oddvar Johansen (ds)
w/
Øyvind "Elg" Elgenes (vo)
Nils Olav Johansen (vo)
Elin Rosseland (vo)
Arve Henriksen (tp)
....
1993年に結成されたフリージャズカルテットのセカンドアルバム。シリアスなファーストアルバム "Olemanns Kornett "(1994; Curling Legs) 、現代音楽に接近した3作目 "The Source and Different Cikadas" (2002; ECM) とは全く違う1面を見せるクリスマスアルバム。ノルウェーのジャズといったら何と言っても毎年恒例の彼らのクリスマスライブで、それのきっかけになった作品とも言える。メンバーは真面目に演奏するシーンも多いものの、友達や子供まで乱入しわいわいと歌ってみたりと賑やか。
The Source : Of Christmas Live At Blå
2002; Booting Legs: CD1
Trygve Seim (sax)
Øyvind Brække (tb)
Finn Guttormsen (b)
Per Oddvar Johansen (ds)
w/
Cheb Hocine (vo, karkabo)
Jarle Bernhoft (vo, g)
Nils Olav Johansen (vo, g)
Anne-Lise Berntsen (vo)
Ulrika Nilsson (vo)
Mustafa Dahir (darboka)
Øystein Trollsås (ney)
Prime Time Orchestra
400枚限定でプレスされ、2002年のクリスマスライブの際にリリースされたライブアルバム。レーベル名、"Of Christmas" のジャケットをそのまま使い、入れ替わったメンバー Ingebrigt Flaten の顔のところに Finn Guttormsen の写真を貼り付けるなど公式ブートレグのような雰囲気。2000年と2001年のクリスマスライブの録音。ここ数年彼らがやっているフリージャズとアルジェリアの「ライ」とクリスマスとビッグバンドをミックスするという趣向。ビッグバンドのアレンジなどを得意とする Øyvind Brække のアレンジによる彼ららしい演奏があるかと思えば、アラビア音階の「ジングルベル」もあり、ソプラノのオペラシンガーが朗々と歌ったりと奇想天外ながら楽しい。

Man Woman and Child / Tore Johansen featuring Karin Krog
2000; Gemini Records; BMCD105
Karin Krog (vo)
Tore Johansen (tp, flh)
Jan Gunnar Hoff (p)
Bjørn Alterhaug (b)
Finn Sletten (ds)
今回紹介する中で唯一まっとうなジャズアルバム。Tore Johansen は 1977年生まれ、ストレートアヘッドな方面では注目のプレイヤー。このアルバムは彼にとっての初リーダー作で、ベテランプレイヤーをずらりと揃え、その上、半分ほどの曲では Karin Krog が歌う。Karin Krog の歌の説得力はさすがのもので、オーソドックスな解釈のクリスマスソングを素敵に歌う。

Julekvad / Åsne Valland Nordli
1996; Kirkelig Kulturverksted; FXCD177
Åsne Valland Nordli (vo)
Joakim Friis-Holm (Celtic harp)
Arve Henriksen (tp)
Paolo Vinaccia (per)
Elin Ødegaard (vo-improvisation)
「教会の文化工房」という名前の Kirkelig Kulturverksted レーベルには、さすがに多くのクリスマスアルバムがある。女性トラッドシンガー Åsne Valland Nordli は、まっすぐで、どこまでも澄んだ天使のような、けれどどこか芯のある声の持ち主。トラッドシンガーらしく少しこぶしが入るのがアクセント。バックの演奏は最小限にとどめられ、それが声も演奏も両方をくっきりと浮き出させる。尚、Åsne Valland Nordli については、 Rune Grammofon から "Straum" (2000) というアルバムをリリースする Nils Økland (fiddle) とそのアルバムにも参加している Torbjørn Økland (g, tp) と Sigbjørn Apelad (org) の3人とのアルバム "Himmelske Balsam Og Sødeste Drue" (2001; Via Music) も佳作。

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