(pickup 2001 vol 3 : 14 February 2001)
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(2000; Songlines; SGL 1531-2) Brad Shepik (el-g, ac-g, saz, tambura) Peter Epstein (as, ss) Skuli Sverrisson (el-b) Michael Sarin (ds, per) Seido Salifoski (dumbek, per) 1. The Flood (5:48) 2. Zephyr (8:38) 3. The Well (8:05) 4. Quiver Of Veils (7:42) 5. Asilah (6:53) 6. Might Could (4:35) 7. Vapor Oro (6:35) 8. The Flower And The Bee (14: 05) produced by Brad Shepik exective producer: Tony Reif recorded: December 19, 1998, except "Might Could" recorded November 22, 1999, and additional recording, editing and mixing November-December 1999, by Peter Karl all compositions by Brad Shepik except the first two themes of "Zephyr", Tren Gelir Hos Gelir and Konyali, Turkish traditional |
The Well / Brad Shepik Brad Shepikの音を最初に聴いたのはDave Douglasのトリオ"Tiny Bell Trio"とPaul Motian and the Electric Bebop Bandのどちらだっただろうか。後者の知名度は高いが、何しろギターが2人で、もう1人があのKurt Rosenwinkelである。Tiny Bell Trioはそれに比べて、単純にいっても人数が半分、ベースレスで、Brad Shepikのちょっと風変わりなギターも印象に残った。しかし"Shepik"と"Schoeppach"(どうやらこちらが本来の綴りのようだ)と混在する名前の表記も手伝い、なんとなくどういうギタリストなのかつかみきれないでいた。 本作に参加しているミュージシャンで、もう1人、Peter Epsteinについては最近、何枚かのアルバムでその音を聴き、とても気になるサックス奏者の1人になっていた。Brad ShepikやPeter Epsteinは、私にとって、「おいしい音」を出すミュージシャンである。「おいしい音」とは、個性的で、印象的で、気持ちのよい音。そんなところへこんな顔ぶれのアルバムである。 Dave DouglasのTiny Bell Trioでもそうだったが、この周辺の音はやたらバルカン/中近東風のものが多い。以下は最近のBrad Shepik絡みのバルカン音楽ユニットである。本作のメンバーも重複して参加している。 "Babkas" Briggen Krauss (as), Aaron Alexander (ds, per), Brad Shoeppach (g) "Pachora" Chris Speed (cl), Brad Shepik (saz, etc.), Skuli Sverrisson (b), Jim Black (dumbek, etc.) "Paradox Trio" Brad Shepik (g), Rufus Cappadocia (cel), Seido Salifoski (dumbeks), Matt Darriau (reeds) "Tridruga" Yuri Lemeshev (accor), Brad Shepik (g), Tony Scherr (bass balalaika) 前置きが長くなりすぎたが、本作はBrad Shepikの2作目の単独リーダー作である。1作目は"Brad Shepik and the Commuters"名義だが、その前作とはドラム・ベースのリズム隊が替わっている。特にTony ScherrからSkuli Sverrissonへの交代でサウンドががらりと変わっている(良い・悪いではない)。Skuli Sverrissonのエレクトリック・ベースの音はくっきりとした音で、この音が本作ではかなりキーになっている。ギターもSeido Salifoskiによるdumbekの音も前作よりはっきりして、全体の音像もクリア。 曲は他のプロジェクトがバルカン風であったのに比べると、もう少し東の音、中近東あたりを彷彿とさせる音だ。この作品でまず感じるのはグルーヴ感だ。サックス、ギター、ベースによるスリリングなユニゾンも多い。Brad Shepikのギターは伸びやかに中近東フレーズを繰り出していくが、その響きは独特な美しさがある。Peter Epsteinのサックスは軽やかで、この人らしいクラシックの要素も幾分垣間見せる。Skuli Sverrissonはやはりこのアルバムのキーパーソンだ。そのギターのようなフレーズで、ソロにバッキングにとても印象に残る。Dave Douglasの"Parallel World"のメンバーでもあるMichael Sarinのドラムと、本場のdumbek奏者であるSeido Salifoskiの作り出すリズムはその乾いた音と共にとても心地よく響く。 アルバムの中で、6曲目の"Might Could"だけが別に録られているのだが、このトラックだけ他のトラックと全く異種な曲である。アラビア風の曲がずらり並ぶ中、Brad Shepikのギターの多重録音によるこの曲は砂漠のオアシスのような曲。あまりにも美しいメロディーと音をもったこの曲が、アルバムの素晴らしいアクセントになっている。 これは魔法のランプから出てきたようなジャズアルバムだ。 |
| The Loan Brad Shepik and the Commuters Brad Shepik (el-g, ac-g, el-saz, Portuguese g, banjo, cumbus) Peter Epstein (as, ss) Tony Scherr (el-b) Kenny Wollesen (ds, timpani) Seido Salifoski (dumbek, percussion) Brad Shepikのリーダー作1作目。このバンド名といい、タイトルといい、アルバムジャケットといい、これはユーモアというのかなんと言うべきか。 サウンドのほうはグループの音全体で聞かせる、というふうで、Brad Shepikのギターは2作目より細かい(使っている楽器のせいもあるが)。 4曲目の"Gastibelza"はDave DouglasのTiny Bell Trioでもその作品が演奏されていたフランスのシンガーGeorges Brassensの曲。この曲はすこし曲がり気味の明るさ(?)とわかりやすいメロディーを持った曲で、Peter Epsteinのソプラノサックスが似合っている。 幻想的とも言える異国情緒溢れる繊細なサウンド。 |
![]() (1997; Songlines; SGL 1518-2) 1. Cumin (5:19) 2. Sazbek (7:41) 3. The Seeress (7:38) 4. Gastibelza [Brassens] (7:51) 5. Rumi (1:29) 6. The Water's Thirst (6:10) 7. Zdravo (6:46) 8. Mint (6:54) 9. The Souk (2:45) |
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