(piciup 2001 vol 9: 14 May 2001)
| Pagine Gialle Theo Jörgensmann & Eckard Koltermann 2001; Hat Hut; hatOLOGY 553 |
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Pagine Gialle 1. Part I 2. Part II 3. Part III 4. Part IV 5. Part V |
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Theo Jörgensmann (cl) Eckard Koltermann (bcl) all composigions by Theo Jörgensmann / Eckard Koltermann recorded February 18, 1995 at Loft, Köln, Germany produced by Theo Jörgensmann / Eckard Koltermann exective production by Werner X. Uehlinger |
クラリネットとバスクラリネットのデュオ。クラリネットやバスクラリネットは、演奏者によってもちろん差があるが、人間的な温かみのある音色を持つ楽器で、ときにはユーモラスな感じさえ受けることがある。 しかしこのアルバムの、2人のドイツ人によるクラリネットとバスクラリネットはなかなかシリアスだ。逆に言えば、これがソプラノサックスとバリトンサックスのデュオだったりしたら深刻になりすぎるところだが、クラリネットの音色が緊張感を丁度いい程度に留めている。 アルバムと曲のタイトルとなっている"Pagine Gialle"はイタリア語で「イエロー・ページ」。カルテット作"Snijbloemen"ともどもよくわからないタイトルではある。 ライブ録音、しかも曲名はPart I〜Vとなっているが、全くのインプロヴィゼーションではなく、曲は部分的にはきちんと作曲・アレンジされていて、それぞれの曲も全く別の曲だ。 Part I は2本の楽器による印象に残るメインのテーマが最初と最後に出てくる曲で、そのテーマは非常に印象に残る。まるで何かの映像につけられたサウンドトラックのような曲。 Part II は冒頭からTheo Jörgensmannによるソロで、ちょうどもう1人の存在を忘れるころまでハイテンションに吹きつづける。7分近くなってからそろり、とバスクラリネットが出てきて不思議な雰囲気をもつ曲のメイン部分に入る。そしてふと気づいたら今度はバスクラリネットのソロになっていて、最後は2人の演奏で終わる、アルバム中最も長い15分半にも及ぶ曲。 Part III は最初はわかりやすいメロディーから入るが、その後の部分がかなり怪しげな雰囲気を醸し出すインプロヴィゼーション。非常に静かなインプロヴィゼーションで、最後にまた少しだけテーマが出てくる。 Part IV はEckard Koltermannのバスクラリネットのソロから始まり、そのフレーズにおびき出されるようにクラリネットが出てくる部分が面白い。2本のユニゾンのパートもある。Theo Jörgensmannのクールなクラリネットがこの曲のソロパートでは珍しくホットになる。 Part V は優しいけれどなんとなくひねくれたテーマを持つ、5分半とこのアルバム中では短い曲。2人の掛け合いがなんとも面白い。テンションが上がりつつもあまり脱線せずにテーマに戻ってくるのは他の曲も同様。 どの曲も、そしてアルバムを通してみても、これはフリースタイルではあるが、非常にジャズで、これは聴く前には全く想像できなかったことだ。 |
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Snijbloemen Theo Jörgensmann Quartet 2000; Hat Hut; hatOLOGY 539 |
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1. Kospi (Theo Jörgensmann) 2. Snijbloemen (Theo Jörgensmann) 3. Klaipeda (Klaus Kugel) 4. Dark Room (Christopher Dell) 5. Wiesengrund (Christopher Dell) 6. La Fortuna (Christian Ramond & Theo Jörgensmann) 7. Snijbloemen (Take 2) (Theo Jörgensmann) 8. Nr. 59 (Jörgensmann / Dell / Ramond / Kugel) 9. Dark Room (Take 2) (Christopher Dell) |
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Theo Jörgensmann (cl) Christopher Dell (vib) Christian Ramond (double-b) Klaus Kugel (ds) recorded at Vagnsson Studio, Hannover, Germany, on January 19 & 20 and April 14, 1999 produced by Theo Jörgensmann Quartet excutive production by Werner X. Uehlinger |
Theo Jörgensmannのカルテットによる演奏。録音は"Pagine Gialle"より後ながら先にリリースされている。 このカルテットでは、クラリネットといういかにも木管楽器な音がする楽器にヴィブラフォンという対照的に金属的な音を出す楽器を合わせているのが面白い。しかもここではそのヴィブラフォンの音が尋常でない冷たさだ。アルバム全体をみても、クラリネットよりもむしろヴィブラフォンがサウンドの要になっている。 アルバム中1番長い曲である1曲目が圧巻。最初はスローで冷たいヴィブラフォンの音が主役だが、途中でアップテンポになり、それぞれのソロも含めて非常に軽やかな演奏が繰り広げられる。 その他にもいろいろなタイプの曲がある。タイトルトラックの"Snijbloemen"と"Dark Room"はバラード。スローテンポの曲ではヴィブラフォンの音の冷たさが際立つ。 ドラムのKlaus Kugelによる"Klaipeda"は、そのドラムとChristian Ramondのベースの刻むリズムの上にヴィブラフォンが広がり、クラリネットが自由に演奏する。 "Wiesengrund"は作曲したChristopher Dellのヴィブラフォンの見事なソロから始まるユニークな、かつテンションの高い曲。 "La Fortuna"はクレジットどおりクラリネットとベースのデュオ。静かな語り合うような演奏。そして4人のクレジットになっている"Nr. 59"はインプロヴィゼーション色が強い曲。ここまで聴いて、このアルバムはかなりきっちり作曲されている曲が多いことに気づいた。 アルバムタイトル"Snijbloemen"はオランダ語で「切り花」。Theo Jörgensmannはドイツ人だが、オランダ語で、しかも「切り花」などというタイトルをつけたのはなぜだろう?("Pagine Gialle"はイタリア語だったが、単なる外国語好きではないと思いたい。) |