イギリス、ノルウェー、アイスランドのちょうど真ん中、北大西洋に浮かぶ絶海の孤島デンマーク領フェロー諸島。空路で入るには”本土”デンマーク・コペンハーゲンからの便が多く、他にアイスランド・レイキャビークやイギリス・ロンドンなどからの便もある。

フェロー諸島の国際空港は1つ。一番大きなストレイモイ島の隣、ヴォーアル島にある。滑走路が短く、霧など悪天候に左右されやすいため、離発着が難しく、欠航や遅延も多い。

2014年の夏、ノルウェーの西海岸の小都市モルデから一旦コペンハーゲンに飛び、そこからフェロー諸島に向かった。コペンハーゲンで既に数時間の遅延。フェロー諸島の航空会社アトランティック・エアウェイズの旅は2時間少々のフライトながら、サービスがよく、今時の航空会社にしては珍しくこれでもかとアルコールのサービスが回ってきて、機内も陽気な雰囲気に。空港に到着すると拍手が沸き起こって、なんだかすっかり楽しくなってしまった。

ヴォーアル空港はとても小さい空港。地方都市のバスターミナルに負ける規模だ。ヴォーアル島とストレイモイ島は海底トンネルで繋がっており、バスやタクシーで簡単に首都トースハウンに移動できる(この地形なので当然ながら電車は全くない)。

宿に荷物を置くのもそこそこに短時間のエクスカーションに。同じストレイモイ島を北西に20kmほど行ったところにある高地で、西に開けた海の向こうには、先ほど飛行機が着陸したヴォーアル島が見える。

初めて訪れたフェロー諸島は、この国にしては珍しいくらいの晴天と輝く西陽であたたかく迎えてくれた。撮影時刻は夜8時。陽はまだまだ高い。

2014-07-18 / Sornfelli, Streymoy, Feroe Island (デンマーク領フェロー諸島ストレイモイ島) / Nikon D4 / 24-70mm F2.8 / 44mm / F11 / 1/200s