ポーランド第4の街ヴロツワフ (備忘として: 1. ワルシャワ, 2. クラクフ, 3.ウッチ,  4. ヴロツワフ, 5. ポズナン)。ポーランドの東部にある首都ワルシャワよりチェコのプラハやドイツのドレスデンに幾分近い。この日の朝までノルウェー東部の地方都市モルデにいた私は、モルデ→オスロ→ミュンヘン→ヴロツワフと3便乗り継いでこの街へ。翌日にはフランクフルト経由で大阪へ戻る予定で、一晩コンサートを見るための滞在。

初めてのポーランドがここというのもどうなのかと思ったが、やはりというか案の定というか、ハンザ同盟時代というよりむしろ18世紀半ばから第二次世界大戦までドイツ(プロイセン)の街 “Breslau” だったためか、さほど初めての感はなし。写真を撮るには晴れすぎという贅沢な悩みを抱えつつ午後いっぱいを使って街をあちこち歩いてみた。

この1枚は街の旧市街地にあるKościół św. Marii Magdaleny (聖マグダラのマリア教会、と訳されることが多いようだ) の塔から中心部を見渡したもの。教会は13世紀の建築で、展望台は北塔の高さ45mのところにある。

右奥に斜めに並んでいるカラフルなファサード、左奥に並ぶファサードを含む長方形の道はRynek (リネク) と呼ばれる繁華街で、大半が隠れてしまっているが黄金色の三角のファサードと塔を持つ建物が13世紀に建てられた市庁舎。

画面右側の高い塔はBazylika św. Elżbiety Węgierskiej (聖エリザベス(エリザベート)教会)。14世紀に造られたもので、当時塔は130mあったそうだが、現在は91m。

こうして見ると、いかにも中部ヨーロッパ的な歴史的建造物が多い街並みだが、第二次世界大戦中のドイツとソ連との戦闘により旧市街地の大半が破壊されている。今見ている街は、ポーランドに属することになった戦後、元の姿に忠実に復元されたものだそうだ。

2011-07-25 / Wrocław, Poland (ポーランド・ヴロツワフ) / Nikon D300 / 24-70mm F2.8 / 24mm / F9.0 / 1/250s